いよいよ一学期も終了に近づいてきました!!
今回はテスト開始までです。
それでは、どうぞ!!
太陽side
「ヌルフフフ。皆さん基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績は期待できます」
二人の襲撃から少し経った今日、俺達は間近に迫った期末テストも為の勉強を外で行っていた。あいわらずの分身マンツーマンだ。
「殺せんせー。また今回も全員50位以内を目標にするの?」
「いいえ、あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです」
渚のそんな質問に殺せんせーはそう返した。まあ、正論だな。前回はむちゃくちゃ過ぎた。
「そこで今回は・・・この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました!」
(ピッタリな目標?)
いきなりそう言った殺せんせーにクラス全員が注目した。それを確認すると、殺せんせーは左手に銃を持ちながら話を続けた。
「前にシロさんが言った通り、先生は触手を失うと動きが落ちます」 ドブチュッ!!
!! 足の触手を・・・
「1本減っても影響は出ます。ごらんなさい、子供の分身が混ざってしまった」
((((分身ってそんな減り方するモンだっけ!?))))
確かに目の前の殺せんせーは子供の分身が混じってるが・・・普通分身の数が減るんじゃないのか?
「さらに1本減らすと(ドブチュッ!!)ごらんなさい、子供分身がさらに増え・・・親分身が家計のやりくりに苦しんでます」
(何か無駄に切ないな・・・)
パンッ!! 「もう1本減らすと、父親分身が蒸発しました。母親分身は女手一つで子を養わなくてはいけません」
「「「重いわ!!」」」
クラス全員がそうツッコんだ。無駄にドラマチックだし、結局何が言いたいんだ?
「先生が触手1本につき先生が失う運動能力は・・・ざっと20%!・・・そこでテストについて本題です。今回の期末テスト、教科ごとに学年1位を取った者には、答案の返却時に触手を1本破壊する権利をあげましょう」
「「「「!!」」」」
殺せんせーのそんな言葉に、俺達は目を見開いた。そんな俺達の反応に殺せんせーは満足げな笑みを浮かべると、
「チャンスの大きさが分かりましたね。総合と5教科全てでそれぞれ誰かがトップを取れば、それだけ先生の触手を破壊出来ます。これが暗殺教室の期末テストです」
(・・・この先生は、殺る気にさせるのがホントに上手えな)
「ちょっといいすか?」
殺せんせーのそんな言葉に俺はそう考えていると、横の威月が手を上げた。
「それって1教科1人までって事ですか?例えば、100点が2人いた場合はどうなるんですか?」
「良い質問です。もちろんその場合は2本破壊する権利を上げましょう。賞金百億に近付けるかどうかは・・・皆さんの成績次第です」
(てことは、触手全部破壊する事も可能って事か・・・面白え!!)
殺せんせーのそんな返しに、俺は内心そう考えながら笑みを浮かべた。
放課後・・・
カリカリカリカリ・・・
「・・・よし。半分出来た」
「気合入ってるねー太陽」
「そりゃそうだろ。あんな条件出してきたら」
殺せんせーに作ってもらった問題集を解きながら独り言を呟いたその時、横のカルマがそう声をかけてきたので、俺は笑いながらそう答えた。
(1教科だけなら上位にいる奴もE組には山ほどいるからな)
「まあいいや、俺帰るねー」
そう考えてると、カルマはそう言って欠伸をしながら出て行った。ずいぶん余裕だな、カルマは。
「むー・・・」
「大丈夫、大賀?」
その時、自分の机で勉強していた大賀がそんな声を上げ、登志が大賀に近づきながらそう聞いた。大賀はあんまし勉強得意じゃないからな。
「大賀は応用問題よりは、きっちり基礎を固めたほうがいいぜ。それだけでも、点数は跳ね上がる筈だ」
「おー、サンキュー。・・・でもさー、前回あんな妨害されたのに今回は大丈夫なのか?」
俺のアドバイスに大賀がそう返事をした後、そう聞いてきた。言うまでもなく理事長の事だな。
「大丈夫さ。烏間先生とビッチ先生が交渉に行ったみたいだからな」
すると、鞄を持った威月がそう言いながら会話に入ってきた。まあさすがに2回も妨害はしてこないだろう。
「それより太陽。あんまし根詰めすぎんなよ?」
「え、俺がか?そんな風に見えるか?」
突然の威月のそんな注意に俺は真顔でそう返した。俺は総合でも1位狙えるんだから、頑張るのは当然だと思うが・・・
はぁ・・・「全く自覚ねえんだよな、コイツは・・・まあ、とりあえず今日は帰ろうや。あんまし遅いと皆心配するしな」
その声に俺ら3人は頷き、帰り支度を始めた。何か威月が呟いてたけど、まあいいか。
翌日・・・
カリカリカリカリ・・・
「五英傑とテストで勝負?」
「あー、昨日そういう話になってな・・・」
昨日の夜に問題集を終わらせ、今日の朝再び貰った問題集を解いている一限目の自習時間の途中で俺は磯貝にそう聞き返した。
昨日の放課後、磯貝達は前々から予約していた本校舎の図書室へ勉強しに行ったら五英傑に絡まれ、テストで勝負する事になったらしい。ルールは5教科それぞれで学年1位を多く取った方が勝ちで、勝った方が負けた方に1個命令出来るらしい。
とりあえず俺が1つ聞きたいのは・・・
「誰だっけ、五英傑って?」
「いや、元クラスメイトの事くらい覚えとけよ・・・浅野達の事だよ、理事長の息子の」
威月に言われてようやく思い出した。
(俺、浅野以外には負けたこと無いしな。すっかり忘れてた)
「こらカルマ君、真面目にやりなさい!!君と太陽君なら充分総合トップが狙えるでしょう!!」
そう考えていると、教科書を顔に載せて寝ている隣のカルマに殺せんせーがそう注意した。さっきから全然勉強してないけど、大丈夫なのか?
「言われなくてもちゃんと取れるよ、俺も太陽も。あんたの教え方が良いせいでね」
すると、カルマはそう言いながら教科書を手に持ち、
「けどさぁ、殺せんせー。「トップを取れ」って最近フツーの先生みたいでつまらないね。おまけにそのA組が出した条件ってなーんか裏でたくらんでる気がするよ」
(確かにそれは同感だな。浅野の事だ、何か考えがあっての事だろう)
奴は人は良いが、親に似てかなり狡猾だからな。
(でも・・・そう簡単に負けるつもりは無いがな)
「心配ねーよ、カルマ。これ以上失うモンありゃしない」
「勝ったら何でもひとつかぁ。学食の使用権とか欲しいな~」
「それいいな、弁当代が浮く」
そう考えていると、岡島と陽菜乃がそれぞれそう言って、大賀が笑いながら言った。ホントお母さんだよな大賀の考え方・・・
そう考えていると、殺せんせーが中学校のパンフレットを見せながら話し出した。
「ヌルフフフ。それについては先生に考えがあります。
「「「!!」」」
それを見て、俺達は目の色が変わった。なるほど・・・それは面白そうだな。
「先生の触手、そして
ガタッ 「・・・心配いらねえよ、殺せんせー」
殺せんせーの声を聞きながら俺は立ち上がり、皆を見渡しながらこう続けた。
「俺が5教科全て1位とって総合も1位で6本!んで他の皆も俺と同点1位でそれぞれ1本!!本校舎の連中全員ぶっ殺して、殺せんせーもぶっ殺してやろうぜ!!!」
「「「おう!!」」」
俺もかけ声に皆がそう返した。皆の為にも何としても1位を取らないとな!!
「・・・」
そう考えていた俺は、心配そうに俺を見つめる隣の威月の視線に気がつかなかった―――――
テスト前日・・・
「どうですか、殺せんせー?」
「・・・はい、完璧です。よく頑張りましたね」
俺の提出した問題集の答えを採点し終わって顔に大きな○を浮かべながらの殺せんせーのそんな言葉に、俺は小さくガッツポーズをした。
(ここまで問題集を作ってもらってはそれを解くのを各教科やったしな。これなら大丈夫だ!!)
「ヌルフフフ。では、最後にこれをどうぞ」 スッ
そう考えていると、殺せんせーはそう言いながらもう1冊を差し出してきた。
「これは?」
「各教科の難問や1位を取るなら押さえておきたい問題を集めた物です。これを今日やれば、明日のテストは必ず1位を獲得出来るはずです」
「マジですか!?ありがとうございます!!」
そう言いながら俺は殺せんせーからそれを受け取った。ここまでやってくれるんだし最後にもう一頑張りだな!!
「じゃあ、威月。朝、話した通り、俺が華の面倒見とくから、3人はここで頑張っててくれていいぜ」
「ホントに大丈夫か1人で?やっぱり俺らも一緒の方が・・・」
今日は岬さんがちょっと用事で昼からは華の面倒を見れないから、俺が1人で先に「ひまわり」に帰って華の面倒をみると朝話し合ったのだ。
今日はテスト前日で午前中だけだしな。威月はやけに俺の心配をしているみたいだが・・・
「大丈夫だって。帰っても居間で勉強してるだけだからさ。威月は大賀と登志と勉強頑張ってくれよ。じゃあな!!」
そう言って俺は扉に向かって歩き出した。威月はまだ何か言いたげだったが・・・
「すみません、岬さん!!ちょっと遅れちゃって・・・」
「お帰りなさい、太陽君。いいですよ、気にしなくて」
ちょっと約束していた時間より遅れた俺は、そう岬さんに謝ったが岬さんは笑って許してくれた。
「華ちゃんは今は寝ています。後はお願いね、太陽君」
「ありがとうございました。いってらっしゃい」
そんなやりとりの後、岬さんは帰っていった。とりあえず俺は鞄を部屋の本棚に掛け、中から貰った問題集と筆記用具を取り出し、居間へと向かった。
(さーて・・・こいつを終わらせれば1位取れるって言ってたし、気合入れて頑張るか!!)
スッ 「ん・・・」
「あ・・・起こしちゃったか?ごめんな、華」
そう考えながら襖を開けたその時、華がそんな声を上げたのを見て、俺はそう言いながら華へと近づいた。
「あ・・・おかえり・・・たいようおにいちゃん・・・」
「おう、ただいま。」
(ん・・・何か、華の顔がいつもと違う・・・?)
寝起きだから様子が変でもおかしくは無いが、いつも顔が赤い様な・・・これは多分大賀なら分かってくれる筈だ。
(もしかして・・・)
「華。ちょっとごめんな」
そう言いながら、俺は布団に寝ている華のおでこに手を当てた―――――
渚side
翌日・・・
「どーよ渚?ちゃんと仕上がってる?」
「・・・まあヤマが当たれば」
テストは本校舎で行う為、僕達は朝から本校舎に来ていた。廊下を歩いている途中で中村さんにそう声をかけられた。僕は中村さん程出来ないからな・・・
バチィン! 「男ならシャンとしな!!英語ならあんたも上位狙えるんだから」
「う、うん。頑張るよ。ただもうちょっと手加減してくれても・・・」
「あ~ゴメンゴメン」
「楽しみだなァ~」
「ん?」
背中をはたきながらそう発破をかけてくれる中村さんにそう返しながら歩いていると、D組の元クラスメイトの2人が声をかけてきた。
「A組と無謀な賭けしたんだって?」
「おまえら負けたらどんな命令されんだろ~な~」
スッ 「鉛筆2本くれ、中村」
「ん?はいよ」
その時、隣に威月が現れて中村さんにそう言って鉛筆を受け取った。何をするんだろうと思っていると、
「(プス) ? (ブシュッ) ホゲェー!?」
2人の内の1人の鼻へと無言で突き刺し、上へと引っ張った。よ、容赦無いなあ威月・・・鼻血で凄い事になってるよ・・・
「悪い、中村。鉛筆2本無駄にしちまった」
「別にいいよ~、それだけの価値あるモン見れたしね~」
折れた鉛筆を手に持ちながら話す威月に、中村さんが楽しそうに笑いながらそう返した。・・・この2人って結構仲良いんだな。あんまり教室で話してる所は見ないけど。
「てか、ずいぶん早いね威月。1人で来たの?」
「おう。一時間目英語だろ?俺も1位狙えるしちょっと復習しときたくてな。アイツの負担を少しでも減らさねえと」
「そうなんだ。頑張ろうね!」
「あぁ、2人もな」
そう話していると、扉の開いている空き教室を見つけた。
「・・・さてあたしらのテスト会場ここだよね」
「・・・ん?もう誰かいるぞ」
「・・・」
(((誰だ!?)))
そこにいたのは、律の髪型をしているが明らかに律とは違う人が座っていた。その光景に僕達3人が心の中でツッコんでいると、教室の壁にもたれかかっていた烏間先生が口を開いた。
「律役だ。人工知能の参加はさすがに許されなくてな。律がネット授業で教えた替え玉を使う事でなんとか決着した。・・・交渉の時、理事長に「大変だな、コイツも」という哀れみの目を向けられた俺の気持ちが君達に分かるか?」
(((いや本当に頭が下がります!!)))
途中から震えながら話す烏間先生に僕達3人はすぐに頭を下げた。ホントに大変だな、烏間先生は・・・
「・・・まあとにかく、律と合わせて俺からも伝えておこう。頑張れよ」
「・・・はい!!」
「うす」
「へーい」
―――一緒になって闘う人。
―――敵となって闘う人。
―――応援をくれたり、野次を飛ばす
―――僕等は殺し屋。闘いのゴングは今日も鳴る!!
いかがだったでしょうか。
ちょっと無理があるかなとも思いましたが、ここはこうしようと決めていたのでご了承下さい。
m(_ _)m
次回でいよいよ一学期終了です。
果たして太陽達は破壊する権利を取れるのか。A組との賭けの結果は・・・
それと話は変わりますがこの作品に☆1の評価をくれた方がいました。
厳しい評価ありがとうございますm(_ _)m
・・・覚悟はしていましたが、やっぱりちょっと凹みますね(笑)。
作者自身頭で思い描いていた様に書けず、小説を作る難しさを最近特に痛感しています。
ですが、少なくとも読んでしっかりと評価をしてくれた事については、非常に感謝しています!!
最低でも夏休みまでは頑張って書いていきたいとは思ってるので、これからも駄作だとは思いますが、是非読んで頂けたら嬉しいです!!
それでは、また次回お会いしましょう!!