太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回は短めです。
南の島までの準備期間になります。

それでは、どうぞ!!


三十五時間目 策謀の時間

威月side

 

 南の島での暗殺が後1週間に迫った今日、俺達E組はその訓練と計画の詰めに校庭へと集まっていた。殺せんせーの暗殺期限まで残り7か月となり、勝負の8月だ。

 

「まぁまぁガキ共。汗水流してご苦労な事ねぇ」

 

そんな俺達の前にビッチ先生がそう言いながら現れた。帽子にサングラスと、とても教師の格好には見えんな・・・

 

「ビッチ先生も訓練しろよ。射撃やナイフは俺達と大差ないだろーにさ」

「大人はズルいのよ。あんた達の作戦に乗じてオイシイとこだけ持ってくわ」

「別にいいが・・・後ろの人にもバッチリ聞かれてんぞ」

「えらいもんだな、イリーナ」

 

三村にそう返したビッチ先生に俺がそう呟いた後のそんな言葉に、ビッチ先生はギクリとなりながら後ろを振り返った。

 

「ロ、ロブロ師匠(センセイ)!?」

「夏休みに特別講師で来てもらった。今回の作戦にプロの視点から助言をくれる」

(なるほど・・・ロブロさんなら信用できるからな)

 

その後、ビッチ先生はロブロさんに怒られ、地味な服装に着替えに走った。あの人無言で立ってるだけで充分怖えからな・・・

 

「ロブロさんって殺し屋の斡旋業者なんですよね。今回の暗殺にも誰かを・・・?」

「いいや、今回はプロは送らん。

・・・というより送れんのだ。殺せんせーは臭いに敏感。特に君達以外の部外者の臭いを嗅ぎ分ける。これまでも何人もの殺し屋を送りこみ悉く失敗してきたが、その際にプロ特有の殺気を臭いごと覚えられ・・・2回目からは教室には辿りつかせてもらえない」

 

岡野の質問にそう返しながらロブロさんはそう言った。確かシロも同じ事言ったって寺坂は言ってたな。

 

「つまり、1度使った殺し屋は2度使うのは難しい上・・・困った事も重なってな」

「困った事?」

「残りの手持ちで有望だった殺し屋達が何故か突然連絡がつかなくなったんだ。

・・・という訳で、今現在斡旋できる暗殺者は0だ。慣れ親しんだ君達に殺してもらうのが1番だろう」

 

矢田の質問にそう返しながらロブロさんはそう言いきった。連絡がつかなくなったってのは少し気になるが、今気にしても仕方がないな。

 

 

 

「先に約束の8本の触手を破壊し、間髪入れずクラス全員で攻撃して奴を仕留める。

・・・それはわかるが、この1番最初の「精神攻撃」というのは何だ?」

 

 射撃訓練を始めた俺達の横でロブロさんはそう質問し、渚がそれに答えた。

 

「まず動揺させて動きを落とすんです。冷静さを奪う効果は、太陽達が証明してるんで」

「この前さ、殺せんせーがエロ本拾い読みしてたんスよ。皆には内緒ってアイス1本配られたけど・・・今どきアイスで口止めできるわけねーだろ!!クラス全員でさんざんにいびってやるぜ!!」

 

前原の言葉に皆が笑みを浮かべた。ま、これに関しては殺せんせーが悪いな。

 

「他にもゆするネタはいくつか確保してますから、まずはこれを使って追いこみます」

「残酷な暗殺法だ」

 

渚の締めの言葉にロブロさんは冷や汗を流しながらそう言った。それは同感だが、今は使える物なら何でも使うべきだからな。

 

「・・・で、肝心なのはとどめを刺す最後の射撃。正確なタイミングと精密な狙いが不可欠だが・・・」

「・・・不安か?このE組(クラス)の射撃能力は」

「いいや、逆だ。とくにあの2人は素晴らしい」

 

烏間先生の問いにロブロさんは射撃訓練中の千葉や速水を見ながらそう言った。

 

「・・・そうだろう。千葉 龍之介は空間計算に長けている。遠距離射撃で並ぶ者の無い狙撃手(スナイパー)、速水 凛香は手先の正確さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留める事に優れた兵士(ソルジャー)

どちらも主張が強い性格ではなく・・・結果で語る仕事人タイプだ」

「ふーむ、俺の教え子に欲しい位だ」

 

烏間先生の説明に、ロブロさんは笑いながらそう言った。今も2人は的の風船を次々と割っているし、ホントにすげえな。あの2人は・・・

 

「他の者も良いレベルに纏まっている。人生の大半を暗殺に費やした者として・・・この作戦に合格点を与えよう。彼等なら充分に可能性がある」

 

俺達全員を見渡しながらロブロさんはそう評価してくれた。プロの正当な評価は嬉しいな。

 

パンッ!!「・・・あれ?」

「はずれー。ホントに浮かれすぎだぜ、太陽」

「アハハ、すまん・・・」

 

すると、射撃を外した太陽に大賀が笑いながらそう言って、太陽は苦笑いを浮かべた。

 

誕生日の前日に倉橋に呼び出されて出かけたと思ったら、ネックレス付けて帰ってきたと思ったら、誕生日にも朝早く出かけたと思ったらニヤニヤと笑みを浮かべながら帰ってきたからな。ちなみに今も太陽の首にはそのネックレスが付けられている。

 

「たーくん、頑張って!!」

「! (パパパパンッ!!)」

「うおっ!? すげえ、全部ど真ん中!!」

(倉橋も太陽の呼び方変わってるし、あいつ倉橋が応援したら何でも出来そうだな)

 

今も倉橋の声に反応して全弾的に当ててみせた太陽を見て、俺はそう考えながら苦笑した。

 

「何ぼーっとしてんの、威月?あんたもさっさと訓練しなよー」

「中村」

 

その時、隣にいた中村が銃を持ちながら話しかけてきた。いつの間にか順番が回ってきたみたいだ。

 

「でも俺らはテストで確実に破壊出来るんだから別にいいだろ」

「そりゃあそうだけど、いつか役にに立つときが来るだろうから、やっといて損は無いっしょ」

「へいへい」

 

そう言いながら俺は銃を的に向けた。ま、言ってる事は正論だからな。

 

そして、俺は引き金を引いた―――――

 

 

 

渚side

 

パァン 「狙いが安定しただろう。人によっては立て膝よりあぐらで撃つのが向いている」

「は、はい。さすが本職」

「・・・・・」

 

 今も不破さんにアドバイスをしているロブロさんを見て、僕は1つ聞いてみたくなった。殺し屋の事を知り尽くしているこの人に。

 

「ロブロさん」

「む? ・・・!」

 

話しかけた僕にロブロさんは目を開いた。いきなり話しかけたからかは分からないけど、とりあえず僕はそのまま話を続けた。

 

「僕が知ってる殺し屋って・・・今の所ビッチ先生とあなたしかいないんですが・・・ロブロさんの中で、1番優れた殺し屋ってどんな人ですか?」

「ほう・・・興味があるのか?殺し屋の世界に」

「あ。い、いや・・・そういう訳では」

 

僕の質問に笑みを浮かべながらそう聞いてきたロブロさんに僕はしどろもどろになりながらもそう返した。ただ聞いてみたくなっただけだしね。

 

「そうだな・・・俺が知っている中で最強と呼べるのは2人だな」

「2人?1人じゃないんですか?」

「1人は殺し屋では無い。最強の殺し屋と呼べるのは地球上にたった1人。この業界にはよくある事だが・・・彼の本名は誰も知らない。ただ一言の仇名で呼ばれている。

―――曰く、"死神(しにがみ)"と」

(死神・・・)

「ありふれた名前だろう?だが我々殺し屋にとって最強の男は死神以外にはいない。神出鬼没、冷酷無比。(おびただ)しい数の屍を積み上げ、そう呼ばれるまでに至った男だ。今ももしかしたらじっと機会を窺っているかもしれんな」

「・・・もう1人は?」

「もう1人の男は死神以上に謎の男だ。戦場に姿を現したと思ったら、ある国に機密情報の調査に赴いたりもしているとの噂だ。こちらも本名は分からないが、恐神(きょうしん)と呼ばれている。だが、心配しなくていい。死神はともかく、恐神は金や名誉で動くような男では無い。君達にとって危険な存在にはならないだろう」

(でも、そんな人がいるなら・・・いよいよ南の島のチャンスは逃せない!)

 

ロブロさんの話に僕はそう心の中で決意を固めた。すると、そんな僕を見てロブロさんは再び笑みを浮かべながら話し出した。

 

「・・・では少年よ。君には必殺技を授けてやろう」

「!? 必殺・・・?」

「そうだ。プロの殺し屋が直接教える・・・必殺技だ」

 

そう言いながらロブロさんは後ろで組んでいた両手を解いた―――――

 

 

 

―――・・・そして、南の島の暗殺ツアーが始まる!!




いかがだったでしょうか。

恐神はこの作品オリジナルですが、もう誰かは分かると思います(笑)まぁ、本格的に紹介するのは、まだまだ先になりますが。

さて、いよいよ南の島ですが、その前にオリジナル回を何話か挟みます。
簡単に言えば、残り2組のカップルの話です。お待たせしました!!(別に待ってねえよと言うコメントはスルーします(笑))

ゴールデンウィーク中は投稿できたら何話か投稿するので、是非読んで頂けたら嬉しいです!!

それでは、また次回お会いしましょう!!


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