太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

この話から本編の始まりです。時期的には、奥田さんの暗殺が失敗した辺りでビッチ先生が来る数日前のつもりです。

果たして4人は暗殺に成功し、百億を手にする事が出来るのか?

それでは、どうぞ!!


一時間目 初登校の時間①

威月side

 

 俺達の停学が始まってから約1か月、ようやく停学期間が終了した俺達はE組校舎に向かう為に山道を歩いていた。

 

「あー、この制服着るのも久しぶりだなぁ。すげえ懐かしい気がするわ」

「まあ、これからまた一年間お世話になるけどね」

 

大賀がそう感慨深いに言った言葉に、登志が笑いながらそう返した。

 

まあその気持ちは俺も同じだな。俺達この1ヶ月間、食材の買い出し以外は外に出なかっしな。

 

「これからは、また岬さんに華をお願いしないとな」

「岬さんに華も懐いてるから心配ないよ、僕達もだいぶ助けられてるしね」

 

岬さんは家政婦だけど、俺らが小学生の頃から「ひまわり」に居てくれてるしな、ある意味俺らにとっては第2の母親みたいな存在だ。

 

そんな事を考えてると、大賀が道の先を見ながら呟いた。

 

「それにしても、この山を一キロも登った先か、E組は。」

「うん。隔離校舎とはよく言ったもんだよね、全く・・・」

「だからこそ、暗殺なんて出来るんだろうよ。」

 

俺はそう2人に返しながら、後ろにいる太陽に話しかけた。

 

「太陽もいい暗殺計画立ててくれよ。お前が頼りだからな。」

「・・・・・」

「太陽?」

 

返事が無いことに疑問を感じた俺は後ろを振り向いた。

 

「よしよし、可愛いなあお前。この山によく来るのか?」

「ワン!」

 

そこには、野良犬と戯れている太陽の姿があった。何やってんだあいつは!?

 

「お前は一体、何をやってんだ!?」

ゴッ!!! 「痛ってえーーー!?」

 

俺は無言で太陽の元へと歩み寄り、そう叫びながらその頭に拳骨を落とした。そんな俺をビビッたのか、野良犬は一目散に逃げていった。

 

「ああ、(わん)ちゃん!!何してくれんだよ威月!?どっか行っちゃったじゃねえか!?」

「いや、お前が何してんだ!?俺ら停学明け初日だぞ!?それなのに遅刻したらまずいだろうが!?」

「あ、そうだった・・・すまん、つい」

ビュオッ!!!!!

 

そう太陽に説教していると、突然辺り一面に突風が走った。

 

思わず目を覆った俺達が次に目を開けた時そこには、

 

「ヌルフフフ。知らない気配があったので来てみましたが、君達が神木君達ですか?」

 

触手が生えた黄色いタコがいた。

 

(え!?もしかしてコイツが標的か!?てかマジでこんな見た目なのか!?)

 

突然現れた生物に俺も少しだけ固まったが、太陽がすぐに返した。

 

「はい。俺が神木 太陽です。あなたが標的ですか?」

「ええ、私が月を爆った犯人です。皆からは殺せんせーと呼ばれています」

 

(・・・さっきまでしょぼくれてたくせしやがって))

 

太陽の頭の切り替えの早さに感心しながらも、俺ら3人も自己紹介をした。

 

「すいません、突然でビックリしちゃって。俺は水守 威月です」

「あ、俺は九澄 大賀です」

「伊勢 登志です、はじめまして」

「はい、はじめまして。もうすぐ朝のHRが始まりますよ、校舎で待っていますね」

 

そう言うと殺せんせーは猛スピードで飛んでいった。

 

「あれが、マッハ20か。やっぱ速いな」

 

太陽はそう言いながら、殺せんせーが飛んでいった方角を見つめた。

 

おそらく太陽の頭の中では、今いろんな場面と状況を想定しているだろう。

 

いや、大賀もストレッチをしているし、登志も三日前に烏間さんから届いた刀の形のナイフに手を掛けている所を見ると、殺る気は充分だな。

 

「ま、殺る気はあるみたいだし、計画はまた後で練ろうぜ」

 

俺のその言葉に3人は頷いて、俺達は急いで校舎へと向かった。

 

 

 

渚side

 

 今日、本校舎から転入生が4人来ることを烏間先生から教えてもらった僕達は、どんな人か杉野や茅野と話し合っていた。

 

「もうそろそろだね、転入生が来るの」

「つっても殺し屋じゃないのか?ちょっと不安だな」

「それは無いと思うよ、烏間先生も殺し屋ではないって言ってたし。茅野は男子か女子どっちだと思う?」

「私はどっちでもいいけど、仲良く出来る人がいいかな」

 

そんな事を話していると、岡島君と前原君が会話に入ってきた。

 

「俺は女子!!女子がいい!!」

「あぁ、それも可愛い女子がいいな!!」

「あはは・・・2人はそうだろうね」

 

でも頼りになる人達がいいな。

 

そう考えていると始業のベルが鳴り教室の扉がガラリと音を立てながら開き、殺せんせーが入ってきた。

 

「HRを始めます。日直の方は号令を」

 

その言葉の後にクラス全員での一斉射撃が毎日の日課だが、

 

「起立、気をつけ、礼」

「にゅやっ?今日は発砲は無しですか?ヌルフフフ、まあいいでしょう」

 

今日は誰も発砲しなかった。なぜなら、この後転入生の紹介があるからだ。

 

「・・・はい、遅刻無しと。皆さん素晴らしいですね。さて、皆さんご存知の通り今日本校舎から転校生が4人いらっしゃいます。全員、簡単な自己紹介をしてもらいましょう。ではどうぞ」

 

殺せんせーのその声に反応して教室の前の扉が開いた。そこからまず入ってきたのは鮮やかな黄色の髪で、背中に竹刀の袋を背負い、腰にも刀の様な物を差した僕と同じくらいの身長の男子だった。

 

「C組から転入してきました伊勢 登志といいます。これから一年間よろしくお願いします」

 

そう言って伊勢君は頭を下げた。

 

「ヌルフフフ、よろしくお願いします。では次の方」

 

殺せんせーのその言葉で入ってきた生徒は少し暗い茶髪のボサボサ頭でかなり背が高くスラッとした体型の男子だった。うう、羨ましい。

 

「D組の九澄 大賀です。よろしく!!」

 

そう言いながら九澄君はニコニコと笑っていた。

 

「はい、よろしくです。では次」

 

次に入ってきたのは黒髪を刈り上げた短髪で、九澄君よりも少しだけ背が高く筋肉質な体型の男子だった。

 

「水守 威月、A組からだ。よろしくな」

 

そう言って微笑みながら、腕を組んだ。す、少し怖いな。

 

「よろしくお願いします。それでは最後の方どうぞ」

 

最後に入ってきたのは九澄君よりもかなり暗い茶髪のツンツン頭で、少し目つきが鋭い男子だった。正直かなり怖い。

 

しかし彼が話し出すよりも早く、倉橋さんが立ち上がり驚いた様子で叫んでいた―――――

 

 

 

太陽side

 

「神木君!?」

 

 突然、自分の名前を呼ばれた俺は思わずその方向を見た。すると、そこには明るい茶色の髪色の女子が驚いた顔で俺を見ていた。

 

(この子はあの時の!!そう確か名前は・・・)

「倉橋さん・・・だっけ?」

「は、はいそうです」

「そうか、E組って言ってたもんね。あの時の子猫は元気?」

「はい!!もうすっかり元気になってくれました!!」

「そりゃあ、良かった」

 

停学になっちまったから、それだけが気がかりだったんだよな。

 

「ヌルフフフ。2人はお知り合いみたいですねえ。ですが、今は自己紹介をしてもらえますか」

 

殺せんせーがニヤニヤと笑みを浮かべ、緑のしましまの顔になりながら自己紹介を促してきた。あの皮膚どうなってんだ?

 

そんな事を疑問に感じながらも、俺はクラス全員の方へと向き直り、

 

「A組から転入してきた神木 太陽です。多分この学校の中じゃ良い意味でも悪い意味でも有名だと思いますが、皆と頑張っていきたいと思うんで気軽に太陽と呼んでくれると嬉しいです。一年間よろしくお願いします!!」

 

そう言って俺は頭を下げた。

 

「ヌルフフフ、新しくE組にやってきた4人と一緒に殺せるといいですねえ、卒業までに。さて、それでは授業を始めます。4人は一番後ろにカルマ君を挟んで並んで座ってください。」

 

そう言って殺せんせーは、一番後ろを指差した。なるほど、確かに空いてるな。

 

俺達は言われた通りに席に座って、それを確認すると殺せんせーは授業を開始した。

 

「太陽君、久しぶりだね」

「ん?おぉカルマ。久しぶり」

 

俺の横はカルマか。頭がいいコイツがここにいるって事は、コイツも喧嘩でE組に来たな?

 

「太陽君達も喧嘩?」

「やっぱお前もか。そうだよ、倉橋を庇ってな」

 

そんな風に話していると、

 

「二人とも授業始まってるぞ」

「あ、ホントだ。カルマ、また後でな」

「はいよー」

 

隣の威月の声に、カルマにそう言いながら俺は教科書を開いた。

 

殺せんせーの授業は本校舎の教師より分かりやすかった―――――

 

 

 

「太陽君ちょっといいかな」

「ん?」

 

 一時間目が終了した休み時間、俺は登志と同じくらいの身長の男子と手にリストバンドをはめた男子に話しかけられた。

 

「僕は潮田 渚、渚って呼んでくれる?」

「俺は杉野 友人、よろしくな」

「おお、よろしくな渚、杉野」

 

俺はそうやって渚に返した。

 

「太陽君ってA組だったんだよね。何でE組に?」

「三学期の最後に倉橋が不良達に囲まれていたのを見つけてな。それで助ける為に、不良達をボコボコにしちまったんだよ」

「だからさっき倉橋がいきなり話しかけてたのか」

「ま、そういう事だ」

「神木くん・・・」

 

その時、ちょうど倉橋が話しかけてきた。何か顔暗いな。

 

「なんだ倉橋?」

「その、神木くん達がE組になっちゃったのって、やっぱりあの時の事のせい?それだったら本当にゴメンね・・・」

「あー・・・まあ確かにあれが原因だけど気にしなくていいよ。もしあそこで俺らが行かなきゃ、倉橋がどうなっていたか分かんなかったしな」

「でも・・・」

 

うーん、どうも倉橋は気にしちゃってるみたいだな。俺達は何回も喧嘩してるし、今回たまたまやり過ぎちゃっただけなんだけどな。

 

「・・・もし倉橋が気にしちゃってるなら、俺の願いを一つ聞いてくれるか?」

「え・・・あ、うん。何?」

「笑って」

「え?」

「笑いながらありがとうって言ってくれれば、それだけで俺は充分だよ」

 

笑いながら俺は倉橋にそう告げた。そんな俺の言葉にポカンとした後、倉橋は満面の笑みを浮かべながら、

 

「本当にありがとね、太陽くん!!」

 

そう言ってくれた。うん、やっぱり倉橋には笑顔が似合う。

 

「渚、太陽って天然なのか?」

「うーん、どうなんだろう」

 

そんな俺と倉橋を見て、渚と杉野は何やらヒソヒソと話し合っていた。何、話してんだ?あの2人。

 

そんな感じで午前中の時間は過ぎていった―――――




いかがだったでしょうか。

長くなりそうだったので、二話に分けようと思います。

ちなみに4人の席順ですが、
太陽→カルマの左
威月→太陽の左
大賀→カルマと寺坂の間
登志→威月の左
のつもりです。

しかし自分で書いてて何ですが、太陽と倉橋はホントにお似合いに感じます。生き物が好きな所や、明るい倉橋と少し天然な太陽。かなり似ている2人だから書いてるのが楽しいですね。

それではまた次回お会いしましょう!!
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