タイトルからも誰が戦うかは分かると思います(笑)只、この話はちょっと後書きにも出来たら目を通して下さい。
それと、前回の話でUA数が10000を突破しました!!(活動報告でも簡単にですが、報告してます)
本当にありがとうございます!!これからも読んで頂けたら嬉しいです!!
それでは、どうぞ!!
太陽side
ギイィィィ・・・ 「ここは・・・何だ?ホールみたいだが・・・」
9階の大きな扉を開けてみると、そこには正方形のだだっ広い空間が広がっていた。床の絨毯やシャンデリアを見る限りは豪華な部屋だが・・・
そんな俺の疑問に、律が答えてくれた。
「どうやら、VIPの方が密会やパーティ等に使用する目的で作られた部屋みたいですね」
なるほど、確かに部屋の両端には質の良さそうなテーブルや椅子が並べられているな。
「・・・!!(ガシッ)」
「どうした、登志?」
その時、部屋に入ってきた登志が刀に手をかけたのを見て、俺は警戒しながら問いかけた。敵の気配は特には感じないんだが・・・
「皆、気をつけて。この部屋、何か変な雰囲気がするんだ。」
「変な雰囲気?」
「何て言うか・・・剣士の雰囲気を感じるんだ。」
登志曰く、剣士には剣士だけが放てる独特の殺気のような雰囲気があるらしい。俺にはさっぱり分からんな・・・
「「「・・・」」」
皆が登志の言葉に部屋の中の警戒を始め、俺も周りを見渡すが・・・
(ダメだ・・・分からねえ。敵が本当に剣士なら、登志にしか分からないのかもな・・・)
「うーん・・・よく分からないな・・・」
そう言いながら烏間先生に肩を貸している磯貝がテーブルの置いてある場所に背を向けたその時だった。
「・・・!!磯貝君、後ろ!!」
「えっ・・・(バキィ!!)・・・!?」
登志のそんな声と、磯貝の背後のテーブルの1つを割りながら登志同様和服の男が飛び出すのは同時だった。
「まず1人!!」 ブンッ!!
ドンッ ザクッ!! 「くっ・・・」
「「「「烏間先生!!」」」」
(速い!!さっきまでの奴らとは桁違いに!!)
咄嗟に磯貝を突き飛ばした事で磯貝は無事だったが、代わりに烏間先生の腕が切られたみたいだった。
「ふ・・・人を斬る。この感触がたまらない。」
(コイツ・・・人を斬る事を楽しんでやがる!?)
明らかに手練れのこんな奴相手に素手じゃ勝てねえ!!何か無いか!?
(・・・っ、アレだ!!)
「さて、満足に動けば無いみたいだし、まずは「くたばれ!!(ブンッ!!)」
膝を着いている烏間先生に気を取られてる男の横からインテリアの甲冑が持っていた槍を(先端は流石に避けたが)をバットの様に側頭部に叩き込もうとしたが、
ガキィ!! 「ほう・・・中学生と聞いていたが、中々気概のある奴もいるみたいだねぇ」
(クソッ!!当たらんか・・・)
手に持った日本刀で俺の一撃は簡単に受け止められた。
男は俺の一撃なんて関係ないかの様に周りを見渡した後に笑みを浮かべ、
「・・・17人か、楽しみだねぇ。お前らは何て言って死ぬのかな?」
(コイツ・・・最初から俺ら全員殺す気でいやがる!!)
「皆、一旦下がれ!!コイツはやべえ!!」
皆もそう感じていたのか、全員が男から距離を取ろうとした。
「逃がしはしない!!」 ギロッ!!
ドンッ!! 「何っ!?」
男の目が一瞬だけ光ったように見えたその瞬間、俺は身体が急に重くなるのを感じた。
「えっ・・・何これ!?」
「何だ、身体が動かねえ・・・!!」
(!? 皆も動きが止まっただと!?)
「まずはお前「飛天御剣流
俺に振り下ろそうとした男の刀は、一瞬で男に下の潜り込んだ登志に向かって振り下ろされた。そして登志も、右手を刀の峰に手を当て、跳躍しながら男の顎に木刀を斬り上げていた。
カッ!! 「むっ!!」
スタッ 「飛天御剣流 龍巻せ・・・」
お互いの刀がぶつかると同時に、登志の刀の威力が予想以上だったのか男は体勢を崩され、登志は素早く着地して直ぐさま二撃目を放とうとした。
グイッ 「きゃあ!!」 「桃花ちゃん!!」
「う・・・」 ピタッ
しかし、男は近くにいた矢田を抱きかかえて後ろに下がった為、登志も攻撃を止めるしかなかった。
プッ!! 「!! 登志!?」
「大丈夫、目の下を薄く斬られただけだよ」
いきなり顔から血が出始めた登志に驚いたが、登志は血を拭いながら冷静にそう返しただけだった。
「・・・まさか、実際にお会いする事になるとはね」
「!! この人知ってるのか、登志!?」
「剣士なら知らない人はいないよ」
登志は木刀を右手に持ったまま俺達に向かって話し出した。
「
「奥義?」
「通称"
それで全員、動きが止まったのか。とんでもねえ技を使いやがるな・・・
「俺も知っているぞ。飛天御剣流、幕末最強の剣士、人斬り抜刀斎が使用したとされる、その名の通り空を跳躍したりする技を持った神速の殺人剣と」
そこまで言った後、悪鬼は「だが、」と呟きながら首をかしげ、
「妙だな?飛天御剣流は一族の技で、
「あ、あの事件?」
「・・・」
初めて聞いた事にクラスの皆は一斉に登志を見た。俺は登志に聞かされてたから知っていたが・・・
「・・・待てよ?そういえばこの噂にはもう1つ噂があったな。事件当時、まだ10歳に満たない一族の末裔も生きているとの噂。こっちの信憑性は低かったが・・・なるほどな、貴様がその噂の子と言う訳か!!」 ギロッ!!
「登志!!」
俺達同様に男に心の一方を喰らい、登志は一瞬だけ止まったが・・・
「(すぅ・・・)ハアアァ!!」 パシイィン!!
「・・・自力で解いたか」
「太陽!!心の一方っていうのは、簡単に言えば敵に暗示をかける一種の催眠術の様な物。自らの精神をかき乱す位の気合いを入れれば解く事が出来る筈だよ!!」
気合いを入れる・・・そう聞いた俺は目を閉じ、一旦精神を落ち着かせ・・・
「っらあぁ!!(パアァン!!) ハァ・・・ハァ・・・なるほどな。」
「ほう・・・中学生で解ける者がいるとは・・・貴様も中々の腕前だな」
そこまで言った後、悪鬼は登志へと刀を向けた。
「お前の言った通り、俺は強い奴に興味があってな。ましてや、幕末最強の剣士、飛天御剣流を扱う人斬り抜刀齋の末裔。斬り合いたいと思う気持ちは剣士ならおかしくないだろ?」
「登志。一応聞くんだが、この戦いを避ける方法はあるか?」
「無理だろうね。あの人は僕を完全にターゲットに定めてるし、心の一方は簡単には解けないよ」
だろうな・・・烏間先生も傷は浅いだろうけど、本調子じゃ無いしな。
「仮に皆が心の一方を解いてここを突破できても、敵の手に渡っている矢田さんはかなり危ない」
「だな・・・戦うしかねえな」
「太陽は、動けない皆を守ってあげて。あの人とは・・・僕が戦う」
「気をつけろよ、登志。多分コイツ、俺達が今まで戦ってきた相手とは群を抜いてヤバいぞ・・・!!」
俺の言葉に頷くと、登志は男に向かって一歩踏み出した。それを見て、男は矢田を後ろへと放り投げた。
「痛っ・・・」
「言っておくが、全員無事に通りたければ俺を倒すしか無い。戦いの最中にこの女を助けにいく素振りを少しでも見せたら・・・分かってるな?」
「ええ、そのつもりですから」 スッ
「いいだろう。だが、そんな
確かに、真剣持ってる相手に木刀じゃ分が悪いが・・・
「当然です、僕は貴方を殺す気はありませんから。そうでなくても、僕は飛天御剣流で人は殺しません」
「おいおい、冗談だろう?幕末最強の人斬りが操った殺人剣を扱いながら人を殺さないなんて」
「別に何と言ってくれても結構です。僕は僕の飛天御剣流で戦います」 スッ
「・・・まあすぐ気づく事になるだろう、己の甘さにな」 スッ
そんなやりとりをしながら、2人は構えた。俺達には、ただ見守るしか無かった。
「来い」
「ハアッ!!」 ドンッ!!
悪鬼の声に反応して、登志は加速して男に接近すると木刀を男の脳天に向けて振った。
ガッ!! 「フッ!!」 シュッ!!
しかし、悪鬼は軽々と受け止めるとそのまま手首を返して刀を登志の脇腹に向けて振り下ろした。
「ハッ!!」 カシィ!!
だが、男が刀を振るよりも早く刀を戻していた登志も、その攻撃を簡単に受け止めてみせた。
「ハアァァァ!!(フハハハハ!!)」 カカカカカン!!
そこからはお互いの凄まじいせめぎ合いだった。木刀と真剣がぶつかる音がするくらいで、刀の動きはどちらの動きも全く見えなかった。
「すげ・・・伊勢の野郎、よく木刀で真剣と戦えるな・・・」
「恐らく自ら微妙に身体と木刀の軸をずらして、払うように受けてるんだ」
じゃないと、登志の刀が一方的にダメージ受けちまうからな。
「フフフ(ギロッ!!)」
「!!」
(野郎また!!)
「ハッ!!」ブオンッ!!
再び心の一方を登志にかけてから、悪鬼は横薙ぎに刀を振った。
「ハア!!(パンッ!!) フッ!!」 タンッ
スカッ 「むっ!!」
「効かないと言った筈だ!!」
しかし登志は素早く術を解き跳躍して攻撃を躱すと、
「飛天御剣流 龍槌閃!!」
ドカンッ!! 「ぐっ・・・」
「当たった!!」
勢いを利用した登志の技は悪鬼の右腕に直撃した。
スタッ 「浅いか・・・」
「なるほど・・・腐っても飛天御剣流の使い手というわけか」
感心したように男は呟いていた。まだまだ余裕そうだな・・・
(・・・相手は間違いなく強い。だが、
そう願いながら、俺は登志を見つめた。
登志side
(充分な跳躍が出来なかったから、今の一撃は入りが浅かったな・・・)
心の一方を解除した後に素早く跳んだからな、龍翔閃にするべきだった。
「さて、貴様の強さもある程度は把握したし、今度はこっちから行かせてもらうぞ」 ダンッ!!
・・・悔やんでてもしょうがない!!もう一度、隙を作り出すまでだ!!
「ハア!」 シュッ!!
(まずは、左手での刺突!!) スカッ!!
僕は右に避けて躱した。よし、攻撃は見えてる!!
「せい!!」 ブンッ!!
(そして、右手に持ち替えてからの右薙!!) スッ!!
僕から見て右からの横薙ぎの一撃を僕はしゃがんで避けた。
「ホッ!!!」 ブオンッ!!
(そんな僕にそのまま右手で唐竹(上)からの、切り落し!!)
予想通り上から刀を振り下ろしてきた男の刀、目がけ・・・
「飛天御剣流 龍翔閃!!」 ゴカンッ!!
「う・・・」
さっきと同じように刀を下からかち上げた。その衝撃で、男の刀は右腕ごと上に持ち上げられた。
(よし!!刀が戻ってくるよりも先に着地して龍巻閃を「フッ(グルンッ)(パシィ)」 なっ!?)
しかし、この人は素早く右手と左手を背中で合体させることで、左手に刀を持ち替えていた。
「!! ヤバい!?躱せ、登志!!」
(くっ・・・) 「フハハ!!」
太陽の声が聞こえたが、地面に足が着いてない僕では躱すことは出来なかった。
ザクッ!! 「うぐっ!?」
「登志!!」
串刺しは辛うじて避けたものの、右肩を掠める様に刺さった刀による焼けるような痛みに僕は思わず膝を着いた。
「動きを読んではいたみたいだが、背車刀は初めてみたいだな。おまけに、その技は着地するまでの間に一瞬だけ隙が出来る」
(この人、何で飛天御剣流の技の対策を・・・ぐっ)
クソッ・・・血が止まらない、思ったよりも傷が深いかも・・・
「やはり、殺さないなんて甘い事を言うお前では話にならんな・・・どうすれば本気を出す?」
そう言うと、この人は辺りを見渡し、やがて矢田さんに視線を向けて、
「・・・やはり、怒ってもらうのが1番手っ取り早いか」
「何を・・・」
「フフフ」 ギロッ!!
男はさっきみたいに心の一方をかけた。
「!! ・・・か・・・は・・・」
「と、桃花ちゃん!?」
すると、矢田さんは突然痙攣したと思った次の瞬間、喉に手を当てながら苦しみ始めた。明らかに普通じゃない様子だった。
「!! 矢田さんに何をしたんだ!?」
「心の一方を強くかけたのさ。肺が麻痺をして呼吸が出来なくなる位にな」
「なっ、何だと!?そんなことをしたら!?」
「当然、死ぬな」
烏間先生の言葉に、男は笑いながらそう返しただけだった。
「そ、そんな!?」
「せいぜい持って数分程度、お前やそこのアイツ程の手練れでも無いこの小娘に解くことは出来んぞ」
その言葉に僕は血が沸き立っていくのが分かった。
「お前・・・矢田さんはただの女の子なんだぞ・・・!!戦う力なんて殆ど無い、ただの・・・!!」
自分でも声が震えているのが分かった。自分の感情が押さえるのが精一杯だった。
「見れば分かる」
しかし、僕に帰ってきたのは、そんな変わらない様子の声だった。殺す事なんて何とも思ってないかの様な声だった。
「悪鬼・・・!!」
「それに、貴様とて剣士の端くれだろう。言いたい事があるなら、その剣で語ったらどうだ?」
まだ僕は、ここまでは理性を保つ事が出来た。
「伊勢・・・くん・・・・」
でも、涙目で苦しそうに助けを求めるかの様子で僕の名前を呼ぶ矢田さんを見てしまったから・・・
ドクン・・・
(僕は・・・)
ドクン・・・
(この人を・・・)
ドクン!!
(―――殺す)
渚side
ブオンッ!! ドゴン!! 「グオッ!?」
「「「「!?」」」」
いきなり男のお腹に木刀を叩き込んだ伊勢の動きが、僕達には見えなかった。それほどまでに今の速さはさっきまでとは桁が違った。
「(パシンッ) !! 身体が動く!!」
「ほ、ホントだ!!」
男が吹っ飛ばされたお陰か僕達にかけられていた心の一方は解けたみたいだった。
「伊勢、大丈・・・夫・・・」
すぐに伊勢に声をかけようとした僕は言葉を失った。何故なら、伊勢はさっきまでとは雰囲気がまるで違ったからだ。
「フハハ!!ようやく呼び起したか!!これこそが、飛天御剣流!!これでこそ、人斬り抜刀斎の子孫!!」
「すみませんが、
お、俺・・・?しかも・・・殺す!?
「・・・マズいです、烏間先生、殺せんせー」
その時、太陽が伊勢を見ながら口を開いた。その顔はこれまで見た事が無いくらい焦りの表情を浮かべていた。
「今の登志は・・・
いかがだったでしょうか。
というわけで、登志覚醒です。
そして謝罪したいのは、読んだ事ある方ならご存知だと思いますが、「るろうに剣心」の敵キャラの1人と流れがほぼ一緒です(勿論、細かい設定や部分は微妙に変えてはいますが・・・)
理由といたしましては、作者が剣術について微塵も知識が無いからです・・・捻りが無くてホント申し訳ありません・・・
m(_ _)m
こういうのがマズいのかが分かんないので、その時は教えて頂けたら幸いです。
それでは、また次回お会いしましょう!!