太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回は太陽の戦闘シーンになります。

それと、前話で初めて1日のUA数が200を超えました!!

レベル低っ!?っと思われるかもしれませんが、作者は大喜びしました(笑)

これからも、是非読んで頂けたら嬉しいです!!

それでは、どうぞ!!


五十二時間目 一流の時間

太陽side

 

(凄えな、渚の奴)

 

 あんな隠し玉持ってたなんて・・・渚の暗殺の才能は底が知れないな。

 

「フン、やはりあの程度か。鷹岡とかいう男、役にたたんな」

 

そんな俺の前では、軽蔑の眼差しで気絶している鷹岡を見つめながら、万屋が両腕を組んで立っていた。

 

「・・・アンタの雇い主だろ?なのにそんな言い方はねえだろ」

「知るか、弱いから負けただけ。それにあくまで金払いがいいから従ってやっただけだ。あんな奴がどうなろうと知った事か」

 

・・・この人からしたら、鷹岡なんかどうでもいいって事か。

 

「てか、アンタの雇い主倒されたんだ。もう俺と戦う意味無いだろ?」

「いや、ここでお前達全員を生かしておいたら、俺も日本政府から追われてしまうから口封じしないとな」

 

万屋は右手にナイフを持ちながら構えた。

 

「チッ・・・渚!!絶対に攻撃が当たらない場所にまで下がっとけよ!!」

「う、うん!!」

 

鷹岡の懐から治療薬の入った小瓶を取り出した後、渚は後ろへと下がった。

 

「そこそこの力は持ってるみたいだが・・・本気で俺に勝つ気か?」

「ああ、勿論」 スッ

「その思い上がりを正してやる!!」 ドンッ!!

 

万屋はそう言いながら、構えた俺に突進してきた。

 

ブンッ!! スカッ!!

 

男が右手で斜めに斬り下ろしたナイフを俺は左に避けた。速いが避けられん訳じゃない。

 

「おら!!」 シュッ!!

「効くか!!」 サッ!!

 

そのまま手首を返して横薙ぎに振ってきたナイフを、俺は一瞬のバックステップで躱した。

 

「フッ!!」 ブオンッ!!

「うおっ!?」

 

俺は空振りした男の隙を突いて、男に右足でのハイキックを放った。空振りしたがその攻撃によって、男は体勢を少しだけ崩した。

 

ドンッ!! 「せいっ!!」

 

俺は素早く右足を着地させると、左足を踏み込んで右手で正拳突きを繰り出した。

 

「(にぃ)」

「!!」

 

だが、万屋が笑みを浮かべたことで、素早く拳を退いた。

 

「遅え!!」 ブンッ!! サクッ!!

「太陽君!!」

 

だが、万屋はそれよりも早く腰からもう一本のナイフを左手で右腕を斬った。烏間先生の心配する様子での声が響く中、万屋は得意げに話し出した。

 

「ハハハ!!中学生にしちゃ中々の動きだが、そんなレベルで俺を倒そうなんて甘いんだよ!!」

「・・・」

 

俺はとりあえず、万屋から距離を取って、無言で斬られた右腕を見つめた。確かに凄い動きではあるな。

 

(・・・だが、)

「お前なんかに俺が倒せる訳があるか!?一流の殺し屋の俺相手に、お前如きが「フッ」 ・・・!!」

 

偉そうに語っていた男は、俺が鼻で笑ったのを見て黙った。

 

「・・・テメエ、何がおかしい?」

「いや・・・日本最強と呼ばれている筈の殺し屋が、たかだか中学生相手にこんな舐めりゃ直りそうな傷1つで大喜びなんて(ペロッ)大した事ねえな・・・そう思っただけだ」

「・・・何だと?」

「俺に戦う力をくれた人は、少なくともそんな殺せもしなかった技で喜ぶような人じゃ無かったもんでね」

 

そう言いながら俺は構え直した。

 

「来いよ、三流。本当の一流に教わった俺の力、見せてやるよ」

「舐めるな、くそガキが!!」

 

俺の挑発に男は青筋を浮かべながら突進してきた。今度はナイフを両手に持ってだ。

 

(確かに二刀流で来られたらキツいはキツい・・・だが、)

紙絵(カミエ)!!」

 

俺はその言葉を唱えた。

 

ヒュンヒュンヒュン!!

 

俺に超高速の連続切りを仕掛けてきた万屋だったが・・・

 

スカカカッ!! 「なっ!?」

「て、敵の攻撃から生まれる風圧だけで避けているだと!?」

 

ナイフの勢いに身を任せて躱す俺の動きに、万屋も烏間先生も驚いた様子だった。ま、こんな事出来る奴なんて普通いないもんな。

 

ぐっ 「オラァ!!」 シュッ!!

「ぐっ・・・!!」 ザシュッ!!

 

しかし、俺のカウンター気味に放ったパンチも、男はギリギリでバックステップで躱してみせた。

 

(・・・さっきは挑発したけど、この人も日本最強を名乗るだけの事はある)

「何なんだ貴様・・・しかし、その技どこかで・・・」

 

恐らく、強力な一撃を相手に入れた方が勝つな。この戦いは・・・

 

(・・・やはり「銃弾(ブレッド)」でいくしかないな) ぐっ・・・

「・・・何、考えてるのか知らねえが、お前なんかに負けるかよ!!」 シャキン!!

 

また二刀流で来る気か?俺に単純な攻撃は効かないと分かった筈だが・・・

 

「・・・これで殺す!!」 ブンッ!!

(ナイフを投げた!?・・・でも、)

 

俺達の距離はかなり離れている。死角から投げられでもしない限り当たるわけない。

 

ひょいっ (ガラ空き!!) ドンッ!!

 

ナイフを躱すと同時に突進した。ナイフを投げた左手に注意しながら突っ込めば、大怪我はしねえ!!

 

「甘えよ」 シュッ!!

「何っ!?」 ガガッ タンッ

 

すると、万屋は右手のナイフも投げてきた。予想外の行動に俺は無理矢理、足を止め横っ跳びに躱した。

 

チャキッ・・・ (拳銃!!)

「そこだ」 ドオンッ!!

ビッ 「ぐっ・・・」

 

俺の動きを読み切っていたかのように、着地点を狙って放たれた銃弾は、俺の左肩を掠めた。

 

「チッ!!心臓を狙ったんだが、ギリギリで反応しやがったか!!」

「太陽君、大丈夫か!?」

()ー・・・何とか掠めただけです」

 

ナイフは最初から捨てる気だったのか・・・くっそ、油断した!!

 

「お前、どうやら近接戦闘は得意みたいだが、そんな至近距離に近づかなくても俺はお前を殺せるさ」

 

万屋はナイフを2本とも拾い上げながらそう言うと、

 

チャキ 「さて、まだ10人以上いるんだ。お前1人にばかり時間を使うわけにもいかんし、さっさと終わらせるか」

 

コイツはもう勝った気でいるみてえだが・・・

 

すくっ 「・・・1つ言っといてやるよ」

「あ?」

トントン 「俺の拳が届かない位置から銃で狙撃すれば勝てるなんて思ってんなら・・・甘いんだよ」

 

つま先で地面を蹴りながら俺は万屋に言い切った。

 

(正直、実践で使用するのは初めてだ・・・だが、鍛錬だけはずっとしてきた!!)

「フン、言ってろ」 スッ

 

ナイフを構えた・・・まずはコイツの油断を誘うんだ。

 

「オラ!!」 シュッ!!

「フッ!!」 ガッ

 

左手で放ってきたナイフを、俺はバックステップで下がった。さっきと同じように動くのは避ける為だ。

 

「フッ(ダッ!!)ハア!!」 ブンッ!!

「!! よっと!!」 カアン!!

 

万屋は俺に向かって突進すると同時に右手のナイフを投げてきた。少しだけ驚いたが、俺は横に躱した。

 

「そこだ!!」 パシッ

「んなっ!?」 

 

走りながら最初に投げたナイフ拾いやがった!?

 

「むん!!」 シャッ!!

「(ビッ)くっ!!」 ズシャァ

 

そのまま横薙ぎに振ってきたナイフが頬を掠ったが、俺は後ろに滑りながら躱した。

 

「そこだ。」 ビュンッ

 

俺に向かってそのまま拾ったナイフを投げてきて、俺はさっきと同じように横っ跳びに躱した。

 

「終わりだ。」 チャキッ・・・

 

そんな俺に、万屋は開いた手で銃を抜いた。確かにこの体勢から普通なら反撃なんて出来ないが・・・

 

(ここだ!!)

 

逆に俺は、この瞬間こそが唯一のチャンスだと思っていた。どんなにナイフで不規則な動きをされても、銃を構えるその瞬間だけは絶対に変わらないからだ。

 

「死ねえ!!」

(それはテメエだ!!) グイッ

 

俺は空中で右足を振りかぶった。狙いは、右手で俺に向けて構えている拳銃!!

 

嵐脚(ランキャク)!!」 シャリン!!

 

次の瞬間、俺はそう叫びながら右足を振り抜いた!!

 

 

 

バキッ!! 「なっ!?」

 

俺の放った衝撃波によって右手の銃は粉々に破壊された。初めてだが、上手くいったな!!

 

スタッ 「(ソル)!!」 

シュバッ!! 「何っ!?」

 

俺は素早く着地して、万屋の目の前へと急接近した。考える暇なんて与えねえ、このチャンスで()る!!

 

「っこ、このガキー!?」 ブオン!!

鉄塊(テッカイ)!!」 

 

いきなり目の前に接近された事で完全にパニックになりながらも、まだ隠し持っていたのか新たなナイフを左手で俺に突き立てたが・・・

 

ガキィ 「な、何でだ・・・?ナイフが刺さりもしねえ・・・!?」

(威月程の鉄塊は無理でも、こんなナイフに負けるほど俺の鉄塊は弱くねえ!!) ぐっ・・・

 

心でそう唱えながら俺は右拳を握った。くらえ、俺の1番得意な技!!

 

銃弾(ブレッド)ォ!!」

ドゴォン!! 「ぐぼおっ!?」 よろ・・・

 

お腹に俺の銃弾を喰らった万屋は、口から血を吐きながらよろめいた。手応えありだ!!

 

(逃がさねえ!!このままもう一発「させるか・・・(ヒュッ)」 !! 手榴弾!?)

 

万屋がいきなり投げてきた物体の正体が分かった瞬間、俺は顔を覆いながら後ろに跳んだ。

 

ボンッ シュウゥゥゥ・・・

「なっ、煙幕弾(スモークグレネード)!?」

 

いきなりその物体から煙が噴き出した事で、俺は煙から出ようとしたが・・・

 

スタタタタ・・・(!! コイツ、まさか渚を!?)

「させるか、剃!!」 シュバッ!!

 

どこかに走る音に、俺は最悪の可能性を防ぐ為に先回りした。

 

「渚!!」

「た、太陽!!どうすれば・・・」

 

? 渚は大丈夫そうだな。じゃあ奴はどこに・・・?

 

シュウゥゥゥ・・・ (煙が晴れてきた・・・なっ!?)

「消えた!?」

 

渚の驚いた声通り、ヘリポートからは万屋の姿が消えていた。

 

(どこだ!?隠れる場所なんて、どこにも「ヒュウゥゥゥ・・・」 !! まさか!?) タタタ

 

いきなり聞こえてきた風を切るような音に、俺は慌ててヘリポートのフェンスへと走った。

 

カンッ 「確か、こっちが風下の筈・・・!!」

 

フェンスに掴まった俺の目に映ったのは、ハンググライダーで下へと逃げて行く万屋の姿だった。くそっ!!逃げる為の時間稼ぎだったのか!!

 

(逃がさねえ!!俺が月歩(ゲッポウ)で「ストップです、太陽君」っ!!)

 

フェンスを乗り越えようとした俺を止めたのは、殺せんせーだった。

 

「彼が待ち伏せを狙っている可能性も充分ありえます。今更、敵の土俵で戦う必要はありません」

「・・・」

「今、君が優先すべき事は、彼を倒す事ですか?」

「・・・いえ、治療薬を持って帰る事です」

「はい、正解です」

 

そうだ、敵が退いてくれたのなら無理に戦う必要は無いに決まってる。

 

クルッ (今は、無事に治療薬を持ち帰る。それだけ考えてればいい)

 

さっき心の中で唱えた事をもう一度確認しながら、俺は渚の元へと歩き出した。

 

 

 

 皆が直してくれた階段から降りた俺と渚に、殺せんせーが安堵の表情を浮かべながら話しかけてきた。

 

「よくやってくれました、2人とも。今回ばかりはどうなるかと・・・」

「俺は少し掠った程度ですから。渚は大丈夫か?」

「僕も大丈夫。でも、どうしよう・・・薬、鷹岡先生から奪った分だけじゃ全然足りないよ」

 

流石に3本じゃ、10人は治せないだろうな・・・

 

「・・・烏間先生、スモッグとかいう男に治療薬の作り方を聞き出しましょう。1ヶ月ならギリギリ間に合うかもしれないですし・・・」

「そうだな・・・とりあえず、ヘリを呼んだから皆はここで待機していてくれ。俺があの男を「フン、テメー等に薬なんざいらねえよ」 !!」

 

烏間先生の声を遮ったそんな声に、俺達は入り口へと振り返った。

 

「ガキ共、このまま生きて帰れると思ったか?」

 

そこには、俺達が倒した3人が立っていた―――――




いかがだったでしょうか。

話の間にも書かれているのを見ても分かると思いますが、太陽はアレを全種類使用する事が出来ますが、大賀や威月がそれぞれ使用する技は大賀や威月の方が上手く扱う事が出来ます。

次回でいよいよホテル突入はラストになると思います。ここまで長かったー・・・あ、でも南の島編はもう少しお付き合い下さい(笑)

それでは、また次回お会いしましょう!!
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