太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

ヤ、ヤバい・・・仕事が忙しすぎて全然進んでない・・・

盆休み前は忙しいですね(笑)

まあ、頑張っていきたいと思います!!

それでは、どうぞ!!


五十三時間目 大人の時間・二時間目

太陽side

 

「「「「・・・!!」」」」

「・・・お前達の雇い主は既に倒した。戦う理由はもう無いし、俺も充分回復している」

 

 突然現れた3人に俺達はそれぞれ武器を構え、烏間先生が代表して話しかけた。まあ、奴らからしたらプライドもあるだろうから報復もあり得ない話では無いわな・・・

 

「これ以上、戦っても互いに被害が出るだけだし、やめにしないか?」

「ん、いーよ」

「あきらめ悪ィな!!こっちだって薬無くてムカついて・・・え?」

 

銃を咥えながらの返しに、噛みついた吉田も拍子抜けだったみたいだ。・・・やけにあっさりだな。

 

「「ボスの敵討ち」は契約には含まれちゃいねえ。てか、下のイカれた剣士や万屋を倒す化けモンみてえな中学生と殺り合う気なんざねーよ。それに今言ったろドレッド、お前等に薬なんざそもそも要らねーんだよ」

 

薬が要らない?どういう事だ?

 

すると、スモッグと呼ばれていた男がおもむろに懐から何かを取り出し、

 

「お前等に盛ったのは、食中毒菌を改良したものだ。後3時間位は猛威を振るうが、その後は無毒になる(スッ)ボスに使えと言われたのはこっちだ、これ使ってたらお前等の仲間は終わってたな」

「使う直前にこの3人で話し合ったぬ。ボスの設定した交渉期限は1時間、わざわざ殺すウイルス仕込まなくてもいいぬと」

「俺は交渉法に合わせて様々な毒持ってるからな。命の危機を感じるには、コイツで充分だったろ?」

 

初めっから別のウイルスを仕込んでたって事か・・・確かに全員、騙されたな。

 

「・・・でもそれって、鷹岡(アイツ)の命令に逆らってたって事だよね。金貰ってるのにそんな事していいの?」

「アホか小娘、万屋みてーにプロの誰もが金で動くと思ったら大間違いだ」

 

岡野に呆れた様子でそう返した男は思い出すかの様に話し出した。

 

「勿論、依頼人(クライアント)の意に沿うように最善は尽くすが、ボスは薬を渡す気は全く無さそうだった。カタギの中学生を殺した実行犯になるか、命令違反がバレてプロとしての評価を落とすか。どっちの方が俺達の今後にリスクが高いか、冷静に秤にかけただけよ」

(プロとしてか・・・やっぱり一流なんだな、この人達は)

 

でも、今回はそんなしたたかさに助けられたんだもんな。本当によかった・・・

 

「・・・ま、そんなワケで残念ながらお前等は誰も死なねえ。(ヒュッ)その栄養剤、患者に飲ませて寝かしてやんな。「倒れる前より元気になった」って感謝の手紙が届く程だ」

((((アフターケアも万全だ!!))))

「・・・信用するかは生徒達の回復を見てからだ。事情も聞きたいし、しばらく拘束させてもらうぞ」

「・・・まあ、しゃーねーな。来週には次の仕事があるし、それ以内にな」 バババ・・

 

烏間先生の言葉に男がそう返したその時、遠くからヘリが近づいてくるのが見えた。ようやく来たか・・・

 

「リベンジマッチはやらないんだ、おじさんぬ。俺の事、殺したいほど恨んでないの?」

「殺したいのはやまやまだが、俺は私怨で人を殺した事は無いぬ。(ポン)誰かがお前を殺す依頼をよこす日を待つ、だから狙われる位の人間になるぬ。」

(おお、カルマが子供扱いされてる・・・)

 

カルマの頭の上に軽く手を当てながら話す握力男を見て、俺は軽く衝撃を受けた。初めて見たな、あんな光景・・・

 

「・・・あの」

「あ?何だよ」

 

その時、登志が拳銃を咥えて立っている男に話しかけていた。

 

「さっきはすみませんでした。それで、1つ聞きたい事があるんですが、いいですか?」

「別に殺し合いの中での攻撃だ、気にしちゃいねーよ。んで、何をだ?」

・・・貴方は、龍志って男を知ってますか?

「龍志・・・いや、聞いた事ねーな」

「そうですか・・・ありがとうございます」

 

登志・・・恐らくは悪鬼が知ってたから、この人達も知ってると思ったんだろうが、外れだったか。

 

カンッ 「じゃあな、ガキ共!!本気で殺しに来て欲しかったら偉くなれ!!そん時ゃ、プロの殺し屋の本気の味(フルコース)を教えてやるよ」

 

ヘリに跳び乗った男達は殺し屋らしい暗殺予告(エール)を残して去っていった。あの人達には勝てそうにねえなぁ。

 

 

 

バババ・・・ 

「・・・寺坂君」

「あ?」

 

 別のヘリに乗って皆の元へと帰る途中、ヘリの中で渚が寺坂に声をかけた。

 

「ありがとう。あの時声をかけてくれなきゃ、僕は・・・」

「・・・ケ、テメーの為に言ったんじゃねぇ。1人欠けたらタコ殺す難易度上がんだろーが」

「うん・・・ごめん」

 

素直じゃねえなぁ、寺坂の奴。

 

そう思っていたその時、烏間先生が思い出したかの様に登志に声をかけた。

 

「・・・そういえば登志君」

「はい?」

「悪鬼という男が最後に言った龍志と言う男、知り合いなのか?さっきも男達に聞いていたみたいだが・・・」

「っ・・・すいません。今は、まだ・・・」

「・・・そうか。言えるようになったら話してくれるか?」

「あ、はい勿論です」

 

皆も気になっていたらしく、2人のやりとりを聞いて納得してくれたみたいだった。俺は登志から聞いてはいるが、勝手に話すわけにはいかんもんな。

 

「ところで、烏間先生。あの万屋って男はどうなったんですか?」

「む。ああ、今の所は報告はきていない。今、全力で探している所だが、相手は日本一の殺し屋だからな・・・」

「そうですか・・・」

(奴の強さは桁違いだった。野放しにしといたら、何をしでかすか分からないからな・・・)

 

そう思いながら、俺はヘリの窓から万屋が飛んでいった方向を見つめた。

 

 

 

???side

 

「くそっ・・・あのガキ・・・」

 

鬱蒼と茂った森の中、1人の男が鳩尾を抑えながら歩いていた。木の発破が擦れる音以外何も聞こえないくらいの静寂の中、男は殺意を滾らせながら森の出口を目指していた。

 

「このままで済むと思うなよ・・・倒れてる連中、人質にしてやりゃあ手出し出来ねえだろ。何かマジシャンやボマーもやられたみてえだが、あんな連中と俺が一緒だと思うなよ」

 

男はニヤリと悪い笑みを浮かべ、

 

「倒れてる連中の前で、全員ぶっ殺してやらあ!!奴らの絶望する顔が見物(シャリン!!)・・・え?」

 

そんな男の言葉を遮ったそんな音に男はそんな声を上げた。

 

ブシャアァァァ!! 「なっ!?ぐ・・・があぁぁぁ!?」

 

次の瞬間、男の肩口からはとてつもない量の血が流れ始めると同時に襲ってきた激痛に男は叫びながら膝をついた。まるで何かの刃物のような斬られたような傷だった。

 

「バカな・・・いったいどこから・・・「万屋・・・だね。」!!お・・・お前は!?」

 

その時、男の背後からそう言いながら1人の男が現れた。黒スーツを着て、髪を中分けにした男は何ともいえない不気味な雰囲気を纏っていた。

 

「君に恨みは無いが、死んで貰うよ」

「そうか・・・どこかで見た技かと思ったらお前の・・・」

 

男はそう言いながら木に背中を預けながら立ち上がり、

 

「何故お前がここに・・・おまけに、何であんなガキがお前の技を使えるんだ・・・恐神!!」

 

男にそう呼ばれた男―――恐神は何てこと無さそうに質問に答えた。

 

「鷹岡君が防衛省の金を持ち逃げして姿を消した時から、私は独自に君の挙動を調査していたのさ」

「な、何だと・・・?」

「鷹岡君は、E組での1件で評価が下落していたからね。彼の性格を考えたら、必ずE組に復讐すると睨んでいたのさ。私が思いつく中で最も金で裏切る可能性が高い殺し屋といえば・・・君だよ、万屋」

「くそ・・・」 スッ

 

図星を突かれた男は、空いている手でナイフを構えた。

 

「・・・それと、何で彼らが私の技を使えるのか・・・だったね。その答えは、もっと簡単さ」

「何?」

「私が、彼らの親代わりだからさ」

「えっ・・・」

 

―――それが、男の最期の言葉だった。

 

指銃(シガン)」 ガガン!!

 

恐神はそう唱えながら男の額と心臓に指を突き立てた。急所への2連撃を喰らった男は一瞬だけ身体を震わすと、声を発する間もなく絶命した。

 

ドサッ 「フー・・・ん?これは・・・太陽君の銃弾(ブレッド)か」

 

倒れかけた男を支えた恐神は、男の肋骨が折れている事に気づき、そう呟いた。

 

ヒュウゥゥゥ 「・・・太陽君、威月君、大賀君、登志君。君達が人を殺す必要は無いさ。そういう汚れ仕事は、闇に生きる私の仕事だ」

 

恐神はそう言うと、男を担いで深い森の中へと消えていった。辺りは何事も無かったかのように再び静寂に包まれた・・・

 

 

 

渚side

 

 僕らは皆の待つテラスへと戻り、皆に栄養剤を飲ませると同時にもう大丈夫な事を伝え、それぞれが泥のように眠り、起きたのは翌日の夕方だった。

 

「おはよう、元気になった?」

「(モグモグ・・・)おかげさまで、やっぱり皆ジャージなのね」

「(ズー・・・)他に客いないし、これが楽だわ」

「(パクパク・・・)2日分の全員の私服なんて分かんないし、尚且つ太陽君達の私服考えるの難しいって」

「・・・不破さんの発言がメタいのは置いといて、皆何食べてるの?」

 

凄い良い匂いするなあ、お腹空いてきた。

 

「・・・あ、おはよー渚。お前も食うか?」

「おはよう、九澄。それは・・・スープ?」

「ああ、俺が作ったんだ。はい、岡野さん、三村」

「ありがとう」

「サンキュー」

 

九澄は岡野さんと三村君に両手の器を手渡し、

 

「どうする、渚?飯前だから無理にとは言わねえけど」

「あ、じゃあ貰おうかな」

「九澄君、私もいい?」

「おお、勿論。じゃあ、ちょっと待ってな」

 

僕と茅野の言葉に頷くと、九澄は近くに置いてある寸胴へと歩いて行った。よく見ると、その下にはカセットコンロもあった。

 

「でも九澄君、そんなの作ってるなんて何時に起きたの?」

「んー?大体9時くらいかな。俺、毎日5時には起きてるし、少し寝すぎた」

「は、早いんだね朝・・・」

「でも、皆寝てるから暇でホテルうろうろしてたら厨房で俺達の朝食分の食材が無駄になったって言ってたから、それを使って作ったんだよ」

 

そう言いながら九澄が持ってきてくれた皿を僕と茅野は受け取った。ジャガイモ、ニンジン、タマネギにベーコンというかなりシンプルな具材のスープだった。

 

「(ゴクッ)うわぁ・・・美味しい!!ホントに九澄君って料理上手なんだね!!」

「サンキュー。自由に食材使ってよかったらデザートとかもっと手の込んだ料理も作ったんだけどな」

「何でも作れるんだね、九澄って」

「レシピさえあればな。和洋中、何でもいけるぜ」

 

凄いんだな、九澄って・・・

 

「おー、皆もう起きてんのか」

「おはよう、皆」

 

その時、後ろからそんな声がして振り返ると、太陽達3人と杉野と神崎さんが歩いてきた。どうやら、5人が最後らしい。

 

「おはよう皆」

「あ、登志。お前の着てた道着、肩口が破れてたから縫っといたぜ。あれ刃物で切られたのか?」

「あはは、ちょっとね。ありがとう、大賀」

「「「「・・・」」」」

 

一家に1人欲しい―――皆が九澄に対してそう思った。

 

「神崎さん、友人。身体はもう大丈夫か?」

「「「「・・・?」」」」

「おう、もうバッチリだぜ。サンキューな大賀」

「ありがとう、大賀くん」

「「「「!!」」」」

 

あれ、2人とも九澄の事を名前で呼んでる!?

 

「ん?杉野達、大賀って呼ぶようになったのか?」

「あぁ、大賀がいいって言ってくれたからな」

「今、思えば太陽や威月は渚達に名前で呼ばれてるしな。渚達もそう呼んでくれていいぜ」

「え~っと・・・」

 

杉野はともかく、神崎さんもいるのに勝手に呼んでいいのかな・・・?

 

そう思っていると、威月がスッと僕の近くに寄り、

 

ボソッ 「あのバカは女子に名前で呼ばれる意味なんて当然、分かっちゃいねえし、単純に友達に名前呼ばれる感覚でしかねえ。別に構わねえと思うぞ」

「あ、うん、分かった」

 

その耳打ちに僕は頷き、

 

「じゃあ・・・大賀」

「おう!!」

(満面の笑みで返してくれるけど・・・)

 

それなりに積極的なのに、神崎さんも気の毒だなあ・・・

 

 

 

「(ズーッ・・・)・・・で、あの中に殺せんせーがいるのか?大賀。」

「(ジューッ・・・)ああ、ダメ元だけど、対殺せんせー弾で覆うんだって」

 

 スープを飲みながらの威月の言葉に、何かを作りながら大賀はそう返していた。

 

僕達の目の前には、殺せんせーが入ったコンクリートの建物が海の中に急ピッチで建てられていた。今も沢山の防衛省の人達が忙しそうに動き回っている。

 

「やっぱり烏間先生は凄えよ。不眠不休で指揮とってるのに、疲れすら見せねえもん」

「・・・10年ちょいであの人みたいな超人になる自信ねえな」

 

苦笑いを浮かべながらの太陽の言葉に、クラス全員が同意した。確かに自信ないなぁ。

 

「ビッチ先生もああ見えて凄い人ですし、あの3人も長年の知識や経験、それに仕事に対してちゃんとした考えを持ってましたしね」

「・・・かと思ったら、鷹岡みたいに"ああはなりたくない"って思う奴もいる」

 

うう、何か自信なくなってきた。

 

「別に難しく考える必要ねえんじゃねえの?追い抜かして追い越して、そうやって少しずつ大人になっていくもんだろ」

「そうそう。そんな事考えるくらいなら、今を真っ直ぐ楽しく生きたらいいんだよ」

「・・・お前は少し考えとけよ」

 

威月の言葉に、皿を両手に持ちながら大賀が入ってきた。威月は呆れた風にそうツッコんだけど、顔は少しだけ笑っていた。

 

(大賀はいつでも明るいなあ、僕も見習おっと)

「友人、神崎さん。はい、約束した美味しい物」

「・・・? これって・・・」

「オムレツ?」

 

確かに美味しそうだけど、何でオムレツなんだろ?

 

「えーいいな。大賀、俺らには?」

「わり、作るって約束したのは2人だけだから今回は勘弁な」

「? 大賀のオムレツってそんなに美味しいの?」

「多分、ホテルとかでも金取れるレベルだよ。大賀の1番得意な料理だからな」

「へー・・・」 パクッ

 

太陽の言葉を聞きながら、杉野は一口食べた。

 

「・・・!! 美味っ!?」

「(パクッ) ・・・本当!!すっごく美味しい!!」

 

・・・2人とも顔が輝いてる。ホントに得意なんだな。

 

「うわぁ・・・凄い美味しそう。今度、僕にも作ってくれないかな?」

「私も私も!!」

「私は作り方教えて欲しいな」

「ああ、いいぜ。こんなんで良ければいくらでも」

 

僕や茅野、それに原さんのお願いにも大賀は笑顔でそう言ってくれた。楽しみだなぁ~

 

ドォン!! 「「「「!!」」」」

 

その時、前のコンクリートの建物が爆発した。殺せんせーが戻ったんだ!!

 

「殺ったか!?」

 

威月はそう言ったけど、実は全員、結果は薄々分かっていて・・・

 

「先生の不甲斐なさから苦労させてしまいました。ですが、皆さん未知の敵やウイルスと戦い本当によく頑張りました!!」

「おはようございます、殺せんせー。やっぱ先生は触手が無くちゃね」

「はい、おはようございます。では、旅行の続きを楽しみましょうか」

 

殺せんせーはいつもの姿に戻った殺せんせーは楽しそうにそう言ったけど・・・

 

「旅行の続きって・・・もう夜だぞ?」

「明日には帰るんだし、1日損した気分だよね~」

 

日も落ち始めた辺りを見渡しながら、威月と中村さんはそれぞれ代表してそう言った。

 

「ヌルフフフ、夜だから良いんですよ」

「「「「?」」」」

「真夏の夜にやる事と1つですねぇ」

 

いつの間にかお化けの恰好に着替えた殺せんせーの手には、「納涼ヌルヌル暗殺肝だめし」と書かれた看板が握られていた。




いかがだったでしょうか。

というわけで、恐神が出てきました。果たして、誰でしょうねー(棒)

さて・・・E組風に言うなら、そろそろあの2人をくっつけちゃいましょうかね(笑)

それでは、また次回お会いしましょう!!
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