太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回はデートの後半です。

そしてお知らせです。最近仕事が忙しすぎて、ストックもまともにありません。

もしかしたら、来週から投稿が遅れる事があるかもしれませんが、気長に待って頂ければ幸いです(夏休み終わりまでは、とりあえずは休まずに頑張りたいのですが・・・)

それでは、どうぞ!!


五十九時間目 Wデートの時間 後半

大賀side

 

 恥ずかしい思いをした昼食も終わり、俺達は4人で館内を少しぶらぶらした後、唯一の外のエリアへと出てきた。というのも・・・

 

バシャーン!! 「凄ーい!!あんなに高くジャンプ出来るんだ~!!」

「ホントだな、初めて見た」

 

飛び跳ねた()()()を見て、少し離れた位置に座っている太陽や倉橋さんが興奮した様子で話し合っていた。

 

2人の話からも分かる通り、俺達はイルカショーを観に来ていた。こんなの初めて観るな~。

 

「可愛いね、大賀くん」

「ああ!!」

(こんなの初めて観るな~。ホント凄え!!)

 

今も飼育員のお姉さんの笛に反応して動くイルカに、俺も目を奪われていると、

 

「・・・あ、そういえば大賀くん」

「ん?」

「(ぼそっ)・・・さっきはからかっちゃってゴメンね。大賀くんの面白くてやっちゃった。怒ってないかな?」

 

少しだけ申し訳なさそうな顔で笑いながら、俺の耳元に近づいてそう囁いてきた有希子に思わずドキッとなった。

 

「い、いや・・・怒ってなんか無いよ。むしろ嬉しかったというか・・・」

「そっか、よかった」

「・・・あのさ、有希子」

 

安心した様子でそう言った有希子に、俺の考えを伝えようとしたその時だった。

 

「それでは、イルカさんの大ジャンプでーす!!最前列のお客様はお気をつけくださーい!!」

「へ?」

 

お姉さんの声に思わず目を離していた水槽に目を向けると、イルカは大きく水槽の中を泳いで勢いをつけると・・・

 

バッシャーン!!

 

俺達の座っている目の前でイルカはさっきよりも高く飛び跳ねた。当然だけど高く飛び跳ねれば、それだけ水しぶきも上がる訳で・・・

 

 

 

 

 

「ぺっぺっ・・・やっぱりしょっぺえなー・・・」

「た、大賀くん。」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、当然だけど水しぶきをもろに喰らった。

 

「有希子、濡れてない?」

「あ、うん。大賀くんが守ってくれたから・・・」

「そりゃあ、有希子は俺の彼女だからな」

「!!そっか、フフ///」

 

俺の言葉に有希子は嬉しそうに微笑んでくれた。

 

「・・・あ!!ゴメン、濡れたままだったね。ハンカチくらいしか無いけど・・・」 スッ

「サンキュー・・・さっき言おうとした事だけどさ」

 

有希子から受け取ったハンカチで顔を拭きながら、俺の考えを口にした。

 

「俺は有希子にからかわれたりするのは好きだぜ」

「えっ?」

「有希子の嬉しそうな顔や笑った顔が見られるしな。それに何より・・・そんな顔を見れるのが俺だけってのが、とてつもなく嬉しい」

「大賀くん・・・」

「まあ・・・常にからかわれるのは流石に嫌だけど、たまになら構わないかな。

「フフ、ありがとう///」

 

照れたように、しかし嬉しそうに笑う有希子が愛おしくて抱きしめようとした―――

 

 

 

彼女さん守るなんて格好いいね~、あの子!!てか、顔も結構良いし!!

彼女さんもかなり可愛いよね!!美男美女のカップルとか羨ましい~!!

「「!?」」

 

周りからのそんな声で俺達は我に返った。そ、そういえばイルカショー観てるんだった・・・

 

「「す、すいません」」

「いいぞー、兄ちゃん!!」

(うー・・・はっず・・・)

「アハハ・・・」

 

時と場所を考える事の大切さ。それが身にしみて分かった瞬間だった。

 

 

 

太陽side

 

(ああいう所が大賀の良い所なんだよな)

 

 真っ直ぐで大切な人の為になら身体を張れる奴―――ベンチに恥ずかしそうに座る大賀に俺は心からそう思った。

 

(・・・ま、真っ直ぐすぎるのがたまに傷だけどな)

「どうしたの?たーくん」

「いや・・・俺の家族は良い奴だなーって思ってたんだ」

 

苦笑しながらそう言った俺に、陽菜乃が「?」を浮かべたその時だった。

 

「では次は、お客様の中の誰かにお手伝いして頂こうと思いまーす!!誰かお手伝いしてくれる方はいませんかー?」

(へー・・・やっぱりそういうのあるんだ)

「面白そー!!やろうよ、たーくん!!」

「俺らが・・・?」

 

普通ああいうのってもっと子供の子達がやるんじゃねえのか・・・?

 

「いいじゃん、私達だってまだまだ子供だよ!!」

「いや、そういう問題じゃ「はいはーい!!やりたいでーす!!」話、聞けよ!?」

「・・・じゃあ、そこの女の子にお願いしようかなー!!」

 

元気よく手を挙げる陽菜乃が飼育員のお姉さんの目に止まったみたいだった。

 

「やった~!!行こうよ、たーくん!!」

「俺もかよ!?呼ばれたの陽菜乃だけじゃ「すみませーん、この人も一緒にいいですかー?」だから話を聞けって!!」

「構いませんよー、どうぞー!!」

 

そしてノリ良すぎだろ、アンタも!?

 

「ほーら、行こうよたーくん!!」

「あーもう、分かったよ!!」

 

こうなったらヤケクソだ!!

 

「はーい、それではまずお手伝いしてくれるお2人に自己紹介してもらいましょうか!!」

「こんにちは〜、倉橋 陽菜乃です!!」

「えっと・・・神木 太陽っす。それと陽菜乃、こんな場所であんまり名前とか言わねえ方がいいと思うぞ」

「あ、そっか〜。ゴメン、うっかりしてた」

「仲良いですね〜お2人は恋人同士ですか?」

「えっと・・・まあ、そうです」

「やっぱり!!仲良いし、お似合いですね〜!!」

「えっへへ〜、ありがとうございます!!」

「「「「・・・チッ」」」」

 

そんな陽菜乃の可愛らしい笑顔を見た観客達(若い男達)からは嫉妬混じりの舌打ちをされた。

 

(まあ、俺も陽菜乃がいなかったらあっち側の人間か・・・)

「それではお2人には、ジャンプの芸をやって頂きまーす!!」

「いや、レベル高くねっ!?」

 

いきなり素人にやらせる芸じゃ無い気が・・・

 

「よーし、頑張るぞ〜!!」

「つーか、何で陽菜乃はやる気満々なんだ!?いくら何でも無理だろ・・・」

「? たーくんこそ、何で出来ないって思ってるの?」

「え?」

 

思わず聞き返した俺に陽菜乃はキョトンとした顔をしながらこう続けた。

 

「だって私達、南の島でイルカさん達と遊んでたんだよ?」

 

 

 

ピー!! バシャン!! 「わー、凄い凄い!!」 パチパチ

(・・・そういや俺達、イルカに芸を仕込んでたんだったな・・・)

 

今も笛に反応してジャンプをやってみせたイルカに拍手してる陽菜乃を見ながらそう思った。野生のイルカに芸を仕込むよりは、水族館のイルカにジャンプさせる方が簡単だわな。

 

「可愛い〜!!ありがとね、イルカさん!!」 キュイキュイ!!

「陽菜乃さんありがとうございます!!皆さん、陽菜乃さんにもう一度大きな拍手を!!」

 

そう考えていると、陽菜乃の番が終わったみたいだった。イルカを撫でる陽菜乃に観客から拍手が降り注いだ。

 

「お疲れ様、陽菜乃」 クシャクシャ

「えへへ、ありがとう。たーくんも頑張ってね!!」

 

頭を撫でられ、嬉しそうに笑う陽菜乃に頷きながら俺はお姉さんから笛を受け取ると、

 

ピッ!! ザバァ!!

 

教えられた通りに笛を吹いた。俺の笛の音に反応したイルカは水槽の真ん中まで泳ぎだし、

 

(すぅ・・・) ピーッ!! 

 

そのタイミングで俺は息を吸い込むと、思い切り笛を吹いた。そんな俺に応えるかの様に、イルカは跳躍した!!

 

ザバアァン!! 「ええっ!?」

 

さっきお姉さんがジャンプさせた時と同じくらいの高さに跳んだイルカに、お姉さんを含め全員が驚いた様子だった。

 

「すっげえなぁ!!お前!!」 

「キューン!!」

 

褒めて褒めて、と言わんばかりにステージ際に戻ってきたイルカを撫でてやると嬉しそうに鳴いた。うん、究極の癒やしだ。

 

「は、初めてで凄いですねー・・・飼育員になりますか?」

「あ、いえ・・・俺の夢は獣医ですから」

「そうですかー・・・残念です」

 

でも獣医になれなかったら飼育員ってのも悪くないかもなー。

 

「素晴らしいジャンプを見せてくれたイルカさんと太陽くんにもう一度大きな拍手をお願いしまーす!!」

「ありがとな、楽しかったよ」

 

拍手の中、俺はもう一度イルカを撫でた。これで終わりかー・・・やっぱり寂しいな。

 

ザバン!! 「へ・・・」

 

 

 

チュッ・・・ 「うおっ!?」 

 

その時、イルカはしゃがんでいた俺の頬にキスをしてきた。痛て・・・ビックリして思わず尻餅着いちまった。。

 

「す、すいません!!こんな事になったのは初めてで・・・大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫です。ちょっと驚いただけなんで」

 

イルカにキスして貰うなんて滅多に経験できる事じゃ無いしな。

 

「・・・」

「? どうした?陽菜乃」

「ううん、何も」

 

? 何か一瞬だけ陽菜乃の顔が曇ってた様な・・・気のせいか?

 

「コホン・・・では改めまして、素晴らしい芸を見せてくれたイルカさんと2人にもう一度、盛大な拍手をお願いしまーす!!」

 

お姉さんのそんな言葉と観客の拍手と共に、イルカショーは終わった。結構、楽しかったな!!

 

 

 

「楽しかったね、たーくん!!」

「だな、はしゃぎすぎて全員帰りの電車は寝ちまってたし」

「だね~」

 

 空が赤くなり始めてきた夕方、俺は陽菜乃を家まで送るために帰り道を一緒に歩いていた。当然、大賀は神崎を家まで送っていってる。

 

「華ちゃん達も喜んでくれるといいね~、それ」

「可愛いから食べないって言うかもな」

「アハハ、確かにねー」

 

皆の土産として、俺は海の生き物達の形をしたクッキーを買ったのだった。華や彩子は可愛いの大好きだからな。

 

勿論、土産だからそれなりの値段はしたけど・・・

 

(・・・ま、喜んだ顔が見られるならいいか!!)

「たーくんは宿題はもう終わってるの?」

「まあな、後は日記くらいかな」

「いいな~、私まだあるんだよねー・・・」

 

「ひまわり」では全員に俺と威月が早めにやらせるからな・・・終わった瞬間、大賀や裕樹は燃え尽きてたけど。

 

「いざとなったら教えてやるから、いつでも来たらいいぜ」

「本当!?じゃあ、また今度行こうかな~」

「華やさくら達も喜ぶと思うぜ」

「助かるな~、ありがとう!!」

(・・・やっぱ、陽菜乃の笑顔が俺は1番癒やされるな)

 

ショーの時にも感じてたけど、この笑顔を近くで見れるのが1番嬉しいな。

 

「・・・たーくん、ここまででいいよ。ありがとう」

「お、そうだな」

 

・・・話してたら帰り道も短く感じるなー・・・もう陽菜乃の家が見えてきた(家の場所は虫取りの時に送ってきたから知っている)

 

(まあ、すぐ学校で会えるか)

「じゃあな、陽菜乃」

「・・・」

「? どうしたんだ、陽菜(ぐいっ) え・・・」

 

俺の問いに、陽菜乃は無言で繋いでいた俺の手を引っ張った為、俺の身体は前のめりになった。

 

 

 

チュッ・・・ (!!)

「ん・・・」

 

そんな俺の唇に陽菜乃はいきなりキスをしてきた。いきなりの不意打ちに、俺は思わず固まっていると・・・

 

「・・・プハァ。」

「ひ。陽菜乃・・・」

「えへへ、イルカさんが羨ましくてやっちゃった///」

 

陽菜乃はそう言ってから家の方へと走り出したと思ったら1度だけ振り返り、

 

「今日はありがとう!!じゃあね、たーくん!!」

 

そう言ってから陽菜乃は家へと走っていった。夕陽を背に笑う陽菜乃は、今までで1番綺麗だった。

 

「・・・それは反則だって・・・陽菜乃」

 

俺は唇に触れながらそう呟いた。自分でも顔が赤くなってるのが分かった。

 

 

 

―――こうして、俺と陽菜乃。そして大賀と神崎の初デートは終わった。・・・今度は2人きりでどっか行ってみようかな。




いかがだったでしょうか。

イルカショーって水族館では定番ですよねー!!・・・でも書いといて何ですが、観客に芸はさせない気もしますが・・・フィクションなんでいいでしょう(笑)

とりあえず後、1、2話で夏休みも終わると思います!!読んでくれる皆さんの為にも、頑張っていきたいと思います!!

それでは、また次回お会いしましょう!!
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