いよいよ夏休みも終わりです。
最近は忙しすぎてまともに書けておりませんがもう少しだけ休憩無しで頑張るので是非読んで下さい。
それでは、どうぞ!!
烏間side
夏休み最終日の夕方、俺はある人と待ち合わせたカフェの一席に座っていた。
(・・・約束の時間まで後、少しか)
本来なら
(・・・太陽君達がイトナ君の時や南の島で見せてくれたあの技・・・俺が知る限り、あれを使いこなせる者はたった1人だけだ)
何故それを太陽君達が・・・そう疑問に思った俺は、太陽君達が暮らす孤児院「ひまわり」について調べた。そして・・・
「烏間君かい?」
「!!」
突然そう声をかけられ、俺は声のした方を向いた。
そこには、黒髪を中分けにしたスーツ姿の男が立っていた。
「すまない、待たしてしまったようだね」
「いえ、構いません」
(何て独特な雰囲気の人だ・・・だが、隙を全く感じない)
「フゥ・・・すまない、コーヒーを頼むよ」
対面の席に座りながらそう言った後、俺に視線を戻しながら、
「改めて名乗ろうか、本名は分かっているだろうし"恐神"とだけ言っておこうか」
「・・・防衛省の烏間 惟臣と申します。お会いできて光栄です」
「ああ、太陽君達から聞いているよ。実に真面目で自分達にもプロとして接してくれる、素晴らしい人だとね」
「いえ・・・私など、まだまだです」
俺の言葉にも、恐神は微笑むだけだった。
「なるほど・・・実に謙虚だ。どうやら、若い芽も順調に育っているみたいだな。そろそろ私みたいな老害は引退するべきかな」
「老害だなんて・・・まだまだお若いじゃないですか。それに、日本政府にはまだまだ貴方の力が必要ですよ」
「私みたいな人間がいる様じゃ、平和にはならないさ。「お待たせしました(カチャッ)」ああ、ありがとう」
出されたコーヒーを一口飲んだ後に、恐神は軽く息を吐くと・・・
「さて・・・じゃあ本題に入ろうか。とはいえ、大体は予想が付いていると思うがね」
「では・・・やはり貴方が太陽君達に?」
「ああ、私の
恐神は特に変わった様子も無く平然とそう言い切った。
「何故そんな事を・・・あれは貴方が開発した、人を殺す為の技なんでしょう?」
「確かにそうだ。だが彼らなら、別の正しい使い方をしてくれる・・・そう信じたからさ」
「ですが、威月君は両親を殺した相手とはいえ、殺す気で技を放っています!!」
中村君や大賀君の説得のお陰で何とか思い留まったくれたが、危険な状況だったのに変わりは無かった筈だ。
「それは仕方ないだろうね。威月君はそれだけの為に生きていた。それこそ、全てを捨ててでも」
ドンッ!! 「たとえそうだとしても、人を殺していい理由にはならない!!おまけに彼らはまだ中学生だ!!精神的にもまだまだ未成熟な筈だ!!」
「お、お客様・・・?」
「っ!!申し訳ない・・・」
衝動的にテーブルを叩いてしまった事で、他の客や店員が俺に注目を集めてしまったようだ・・・
そんな俺を見ても、目の前の恐神は変わらずに少しだけ笑うだけだった。
「・・・彼らの事をそこまで考えてくれる事、本当に感謝するよ。・・・1つ聞くが、烏間君は太陽君達がどんな思いで力を欲したか知っているかい?」
「?」
どんな思いで・・・?
「大切な者を守りたいと思ったから。両親の敵を討つたいと思ったから。皆と共に戦いたいと思ったから。兄を止めたいと思ったから。それぞれが違う理由で力を欲した。でも、そんな彼らの根底にあるもの・・・それは間違いなく、「ひまわり」の皆と共に歩もうとする思いだ」
確かに、彼ら4人の絆は本物だ。それを破る事は出来ないだろう。
「確かに君の言う通り、まだまだ未成熟なのは認めよう。だが、クラスメイト達と彼らの家「ひまわり」がある限り、きっと大丈夫さ。それでも危険な時・・・そういう時に、私達大人が支えてあげればいいのでは無いかな?」
「・・・そう、ですね」
私の返事を聞いた後、真剣な顔になりながら恐神は姿勢を正し、
「・・・1度、子育てを失敗してしまった私に父親代わりをする資格は本来は無い。でも、彼らは私を父親として思ってくれている。彼らを、私の子供達を頼む」
そう言って恐神―――実徳さんは頭を下げてきたのだった。
「出来る限り、尽力させて頂きます」
「ありがとう。では、今日はこれで失礼させてもらうよ」
実徳さんはそう言いながら席を立ち、俺の横を通る途中・・・
「ああそれと・・・万屋の事ならもう心配いらないよ。鷹岡君の事件からマークしてたからね」
「!! ・・・感謝します」
「私の仕事だ、気にしなくていい。また彼らに何かあった時は、連絡してくれ」
そう言い残して、実徳さんは外へと出ていった。
「・・・フー」
(お見通しという事か・・・流石、最強の一角だ。情報収集能力に戦闘能力の高さは桁違いだな)
恐神・・・あの方が味方でいてくれる事が何よりも有り難い。
(!! しまった・・・死神について少しは聞いておくべきだった。うーむ・・・)
「・・・久しぶりに、ロブロさんに連絡を取ってみるか」
そう思いながら、俺はロブロさんに電話をかけた。しかし・・・
プルルル・・・ 「ただいま、電話に出ることが出来ません。ピーッ・・・」
「ん?珍しいな。いつもはすぐかかるんだが・・・」
まあ、いい。着信に気づいたらすぐかけ直してくるだろう。
そう思いながら、俺は席を立った。これから、緊急会議の時間だ。
―――この時の俺は当然知らない。今まさにこの瞬間、ロブロさんが死神の攻撃に倒れた事を。
―――最強の殺し屋、死神。その魔の手が、E組に徐々に迫ってきている事を。
渚side
最終日の夜、殺せんせーの呼びかけで僕達は夏祭りに集まっていた。
「いやぁ、思いの外集まってってくれました。誰も来なかったら先生、自殺する所でした」
「じゃあ来ない方が正解だったか」
殺せんせーの安堵の声に、浴衣を着た茅野がツッコんだ。やっぱり女の子は浴衣が似合うな。
「あーあ、たーくん達も来ればよかったのにな~・・・」
「仕方ないよ、陽菜乃ちゃん。用事って言ってたし」
僕の後ろでは同じく浴衣を着た倉橋さんや神崎さんがそう話し合っていた。2人は当然、太陽や大賀を誘ったらしいけど用事があると言って断られたらしいけど・・・
(太陽や大賀が2人との約束を蹴ってまで行う用事っていったい何なんだろう・・・?)
「「はぁ・・・」」
「千葉君に速水さん、何で凹んでんの?」
何か景品、大量に抱えてるし・・・
「あぁ・・・射的で出禁食らったんだ」
「イージーすぎて調子乗った」
そりゃあ、本物の銃で殺し屋相手に勝った2人からすればそうだろうね・・・
「ねえねえ、おじさん」
「ん?」
その時、カルマ君がくじ引きのおじさんと何やら話してるのが見えた。どうしたんだろう?
「俺、五千円使って全部5等以下じゃん。糸と賞品の残り数から計算して4等以上1回が出ない確率は・・・何と0.05%。ホントに当たりの糸あるか、おまわりさんに確かめてもらおっかな~」
「わ、分かったよ。金、返すから黙ってろよ坊主」
「いやいや、そんな事の為に五千円も投資したんじゃ無いよ。俺ゲーム機が欲しいな~」
(カルマ君、最初から当たり入ってないの見抜いてたんだろうなー・・・カルマ君らしいなー「なあなあ、お前ら」・・・ん?)
その時、少し年上のガラが悪そうな人達が倉橋さん達に声をかけていた。
「可愛いじゃん。俺等と少し回ろうぜ」
「私達、彼氏がいるんで。ごめんなさい」
「彼氏ねぇ。こんな所に彼女放置する辺り、碌な彼氏じゃねえんだろ?ちょっとでいいからよ」
悪そうな笑みを浮かべながら、男達の中の1人が倉橋さんに手を伸ばそうとした―――
ガシィ!! 「・・・少なくともコイツの彼氏は、テメエらみてーなカス共に比べたら百倍マシだぜ」
「・・・なっ!?」
その腕を掴みながら、後ろに祭と書かれた法被を着た威月がそう言った。
いかがだったでしょうか。
はい、というわけで1話で終われませんでした(笑)
主人公4人いると話数が多くなるという欠点を今更ながら噛みしめてます(遅くね?)
まあ、素人の物好きなんで、温かい目で見守って下さい(笑)
次話で本当に夏休み終了のなると思います。出せたら週の途中で出すつもりなので、気長に待って下さい!!
それでは、また次回お会いしましょう!!