いや、もう結構なレベルでお待たせしました!!(結局2か月以上、経っちゃいました・・・)
意外と編集に時間が掛かったのと、仕事の忙しさからモチベーションが上がらないのが主な理由です。
またノンビリと再開していくので、よろしければ読んで下さい!!
それでは、どうぞ!!
大賀side
トントントン・・・
グツグツ・・・
祭りの翌日の始業式当日の朝、俺はいつも通り台所に立っていた。今日は弁当がないから楽だな。
「(ブンッ)472・・・(ブンッ)473・・・」
カカカッ ジュウゥ・・・ 「ふわぁ・・・そろそろ帰ってくる頃かな」
庭先から登志の日課の素振りをする声が響く中、玉子焼きを作りながら、俺は時計を見た。
時刻は朝の7時前、いつも通りならそろそろ・・・
ワンワンッ!! 「・・・あ、帰ってきたな」
同じく毎朝の日課の散歩から太陽が帰ってきたらしく、庭からさくら達の鳴き声が聞こえてきた。
ずずっ 「・・・よし、と」
ガラッ 「フー、ただいまー」
「僕も終わったよ」
「おかえり、登志もお疲れ」
味噌汁の味を確認しながら、俺は2人にそう返した。毎日毎日よくやるなー・・・2人共。
「ういーす・・・」
「おはよー・・・」
「おはようございます・・・」
その時、裕樹や彩子と一緒に威月が起きてきた。太陽や登志みたいに朝早くない威月は、2人や華を起こすのが毎日の日課だ。
「おはよう、皆。もうすぐ出来るから、さっさと準備しろよー!!」
「「「「へーい(はーい)」」」」
そんな俺の言葉に皆が返す、いつも通りの「ひまわり」の朝だ。
「そういや大賀、お前神崎と一緒に学校行かないのか?」
「え?」
朝ご飯を食べている途中、威月が俺にそう聞いてきた。思わず聞き返すと、
「いや、太陽は初日、倉橋と一緒に行ったじゃねえか。神崎も行きたがったんじゃねえのか?」
「ああ、そういう事か」
まあ、確かに行きたかったかと聞かれたら行きたいけど・・・
「お付き合いを始めたからって「ひまわり」の家事は疎かには絶対したくねえからさ。そこだけは譲りたくないって俺の考えを尊重してくれたんだ」
「真面目だな、お前は」
「らしいっちゃ、らしいけどな」
そんな俺に威月や太陽はそれぞれ苦笑しながらそう言った。まあ、学校行けば会えるんだしな。
ガララッ 「お兄ちゃん達、いってくるね!!」
「いってきまーす」
「おー、いってらっしゃーい」
その時、玄関先からそんな声と共に裕樹達が出ていく音が聞こえた。小学校は椚ヶ丘よりも遠いから微妙に早く出るのだ。
「ごちそうさま。というか、華は寝かしたままでいいの?」
「別にいいだろ。昨日は祭りではしゃいで疲れただろうからな」
手を合わせながらそう聞いてきた登志に俺はそう返した。普段なら華も一緒にご飯を食べるが、今日はまだ布団の中で寝てるし、いいだろう。
「さーて、後10分もすれば岬さんも来てくれるし、俺は食器でも軽く洗って(ガラッ!!)ん?」
玄関が開いた?岬さんにしては早い気が・・・
ドタドタ・・・スパンッ!! 「どした?裕樹。忘れ物か?」
「に、兄ちゃん!!すっごく綺麗なお姉さんが来たよ!!」
「? 誰だ?」
「兄さん達と一緒の制服でしたよ。確か・・・昨日、大賀兄さんと一緒にいた人です」
「!!」
まさか・・・俺は慌てて玄関へと走り、扉を開けた。
・・・そこには、俺の彼女の有希子が立っていた。
ガラッ!! 「・・・あ、おはよう、大賀くん」
「有希子!?え、何でわざわざ!?」
ビックリしながらも尋ねるのと、有希子はニコッと笑うと、
「「ひまわり」の家事が終わるまで待ってから、一緒に行くのはいいよね?」
「有希子・・・「大賀」・・・え?」
その時、後ろから呼ぶ声がして振り返った俺に、何かが飛んできた。
「うおっと!?・・・て、俺の鞄?」
「彼女を待たすモンじゃねえぞ。岬さんには俺らが言っとくから、とっとと行け」
「片付け位、俺らでもやれるさ」
「大賀をお願いします。神崎さん」
「いいな~大賀兄ちゃん」
「うん、羨ましいね」
って皆いる!?
「フー・・・ありがと、皆」
とはいえ、その気遣いは素直に嬉しかったので甘える事にした。
スッ 「行こうか、有希子」
「うん!じゃあ太陽君達も後でね」
俺が差し出した手を、有希子は嬉しそうに握り返してくれた。
―――そうして俺は有希子との2人きりの登校を満喫した。やっぱり嬉しいなぁ。
2学期最初は始業式が行われる為、荷物を置いた後、俺達E組は本校舎へと来ていた。
「お、ういっす大賀、神崎さん」
「おはよう、杉野君」
「早えな、友人」
最後の方に着いた為か、皆はもう殆ど来ているみたいだった。
(しっかし朝っぱらから本校舎に行かなきゃならねえとか、ホント面倒くさ「久しぶりだな、E組共」ん?)
その時、E組の並んでいる所にわざわざ歩いてきた4人組の内の1人がそう話しかけてきた。
「ま・・・2学期はお前らも大変だとは思うが・・・」
「キシシシ、めげずにやってくれ」
「ふっ、僕に勝つほどの君だ。その気になればすぐにこっちに戻れると思ってるよ」 ギュウ
(んな!?)
4人の中で1番キザそうな奴が有希子の手を握りながらそう言った事で、俺は思わず掴み掛かりそうになったが、
「・・・すみませんが、私がこの学校にいる理由の全てがE組にあるので、本校舎には戻るつもりはありません」 スッ
「・・・ほう、美しい花には棘があるとはよく言ったものだ」
有希子のそんなはっきりとした拒絶に、男は髪をかき上げながら去っていった。
「大丈夫?有希子・・・何だアイツら」
「五英傑だよ。テストの時に言ってた」
「奴らが・・・」
正直、気に食わんが・・・俺なんかよりもずっと出来る奴なんだろうな・・・
ギュッ 「大丈夫だよ、大賀くん」
「えっ」
「私には、大賀くんの方がずっと魅力的に見えるもの」
「・・・っ」
満面の笑顔でそう言いきってくれた有希子を思わず抱きしめそうになったが、
「(コホン)はいはい、いちゃつくのはそこまでな」
「!! そ、そうだね、並ぼっか」
「お、おう」
いつの間にか来ていた威月の咳払いの音で、俺達は慌てて自分達の場所へと並んだ。相変わらずだな・・・俺って。
「・・・さて、式の終わりに皆さんにお知らせがあります」
始業式も終わりに近づいてきたその時、司会を務める五英傑の1人がそう言った。
(あれ?いつもなら、もう終わりの筈なんだけどな・・・)
「今日、E組から新たにA組へと加わる仲間がいます」
「「「「!?」」」」
い、E組から!?
「彼はたゆまぬ努力を続けて好成績を勝ち取り、本校舎へと戻る事を許されました。竹林 孝太郎君!!彼に喜びの声を聞いてみましょう!!」
そう呼ばれて壇上に現れたのは、間違いなく竹林だった。
「僕は、約4か月E組という地獄で過ごしました。やる気ないクラスメイトに劣悪な環境、自分の愚かさを思い知りました。ですが、本校舎に戻りたいと必死に勉強し、またこうして戻って来られた事、非常に嬉しく思います。2度とE組に堕ちる事なく頑張りたいと思います」
本校舎の連中の拍手に包まれている竹林が今までとは別人に見えた・・・
「なんなんだよアイツ!!百億のチャンス捨ててまで抜けるなんて!!」
「しかもアイツ、ここを地獄とかほざきやがって!!」
当然、E組に戻ってきてからの俺らの話題は竹林の事だった。
「確かに言わされたとしても言い過ぎですね」
「竹林君の成績が上がったのは事実だけど、それは
(片岡がそこまで言うくらいだもんな・・・)
温厚な登志ですら複雑な表情してるし・・・まあ、俺もアイツじゃなかったら蹴り飛ばしてる所だしな。
「とにかく言われっぱなしは気にくわねー!!放課後一言、言いに行こう「おう、行って気が済むなら行ってこいよ」!!」
前原の言葉を遮った事で、全員が今も外国語の小説を読んでいる威月へと目を向けた。
「・・・威月、お前行かないのか?」
「ああ、別に興味ねえし」
「で、でもお前だってムカつくだろ!?あんだけ言われっぱなしなんだぞ!!」
「・・・何か勘違いしてねえか、お前ら」
そう言われた威月は面倒くさそうな顔を前原に向けながらそう言った。
「何?」
「本校舎の連中は、殺せんせーがいる事も全く知らねえんだ。だから、あくまで竹林の努力だと思うのは当然だろ?」
「うっ・・・」
「俺達は殺せんせーの事を知ってるからE組を抜けたいなんて思わねえけど、本校舎の連中からしたら、
「それは・・・」
確かに、殺せんせーがいなかったら俺もこんなに頑張ってはいないかもな・・・
「というわけで、俺はアイツがE組を抜けた事には文句は言わねえし、詫びもいらねえ。来る者は拒まず去る者は追わず、お前らがそうしたいなら好きにすりゃいいさ。俺は行く気はねえし、止めもしねえよ」
(・・・こういう時の威月はドライだ)
再び小説に目を落とした威月に俺はそう思った。威月は馴れ合いは好きじゃないからな・・・
「・・・ねえ、威月」
「ん?」
そんな中、中村さんに話しかけて、威月はチラリと中村さんを見た。
「アンタの考えは分かんなくは無いけど、4か月一緒にいた竹ちゃんが、いなくなったらもう関係無しは寂しいじゃん。行くだけ行ってみようよ」
そんな説得に威月は軽く息を吐き、
「分かったよ」 パタン
苦笑しながら小説を閉じた。良かった・・・でも、ホント威月って中村さんの言う事には比較的、素直なんだな。
登志side
放課後・・・僕達は急いで本校舎の玄関へと来ていた。竹林君、まだいるといいけど・・・
ザッ・・・ 「・・・!!」
が、丁度玄関から竹林君が出てきてくれた。向こうも僕達に気づいたみたいだな。
「説明してくれ、竹林。何で俺等に何も言わずに本校舎に戻ったんだ?」
「な、何か事情があるんですよね!?夏休みの旅行では竹林君がいてくれて凄く助かったし、普段だってメイドについて熱く語ってくれたし、律さんにメイドについて教えてあげてたり、メイド喫茶に行ってたりと皆で楽しく過ごしてたじゃないですか!!」
「いや、全部メイドじゃねえか」
奥田さんのそんな言葉に太陽がツッコんでいた。竹林君との思い出、メイドだけ?
「賞金百億、殺りようによっては更に上乗せされんのに分け前いらないなんて、無欲だね~」
カルマ君のそんな言葉に、ずっと黙っていた竹林君は口を開いた。
「・・・せいぜい十億円」
「十億円?」
「僕1人での暗殺は絶対無理だし、皆でやったとしても僕の取り分はぜいぜいそれ位だろうね」
「それが不満なの?十億も貰えれば僕は充分なんだけど・・・」
「僕個人で考えればね」
僕の言葉に、竹林君は眼鏡をクイと上げながらそう返してきた。僕個人なら?
「どういう事?」
「僕の家は代々病院を経営してる。僕の家族達にとって、十億なんて働いて稼げて当たり前な額で、出来ない僕は家族として扱われないんだ」
じゅ、十億が稼げて当たり前なんて・・・やっぱりお医者さんって凄いんだな・・・
「「ラッキーで人生救われて良かったな」・・・嘲笑交じりでそう言われるのがオチだろうね。
・・・昨日、親にトップクラスの成績取れて、E組を抜けれる事を伝えたら、「頑張ったな、首の皮一枚繋がったな」・・・
握り拳を作りながら珍しく感情的になる竹林君に、誰もが無言になった。
「僕にとっては家族に認められる方が、百億なんかよりもずっと大事なんだ」
「竹林君・・・でも・・・「両親がもういない君に、何が分かるんだ!?」・・・っ!!」
その言葉に、僕は何も言い返せなかった。思わずうつむいた僕に、竹林君はハッとなり、
「ご、ごめん。今のは言い過ぎた」
「ううん、気にしないで」
(・・・僕に、竹林君の気持ちは分かってあげられないのは事実だしね・・・)
そう考えていると、竹林君は僕らに背を向け、
「恩知らずなのも分かってるし、軽蔑してくれても構わない。君達の暗殺が成功するのを祈ってるよ」
「待ってよ、竹ば「待って、渚君」! 神崎さん」
「竹林君の気持ち、私には良く分かるんだ。大賀くんがいてくれなかったら、私も親の鎖に縛られたままだったから」
(親の鎖・・・僕は分からないけど、時にそれは一種の呪いになるんだろうな・・・)
学校では、そんな呪いの解き方は教えてくれない・・・竹林君は呪いを解けるのかな・・・?
「・・・」
無言でいる僕達や去っていく竹林君を、威月は最後尾からジッと見ていた。
いかがだったでしょうか。
久しぶりだから、4人の口調とかが変わってるかもしれませんね(笑)
改めて、ここまで遅くなってしまい申し訳ありません!!
m(_ _)m
休み中に、「つまんねえ」というどストレートな感想を頂いたりもして、やっぱりつまらないのかな・・・と一時は投稿を辞める事も考えてました。
しかし、毎日UAが0になる事も覚悟していたら0になるどころかお気に入り登録数も増えてるのを見ていたら、悩んでるのがバカらしくなり(笑)好きで書き始めた小説なんだし行ける所までやってみようと思いました!!
仕事も忙しくなり毎週投稿は出来なくなるかもしれませんが、それでも書いていくのでこれからも読んで頂けたら嬉しいです!!
それでは、また次回お会いしましょう!!