いよいよGWですね!!大した予定はありませんが(笑)
何話か投稿出来ればいいのですが、サボって書かないかもしれません・・・
まあ、出せたら読んで下さい!!
それでは、どうぞ!!
大賀side
カララ・・・ぴしゃん「ん・・・」
深夜2時・・・俺は玄関の扉が閉められた音で目を覚ました。気を遣われた、かなり小さい音だったけど、何日も続けば流石に分かる。
「・・・太陽だな、やっぱり」
華を起こさないよう部屋から出た俺は、玄関の1人だけない靴を見て、それの主の名前を呟いた。
(まさか1週間連続でやってるのかな・・・ホントに何やってるんだろう?)
1週間前・・・トイレに立った俺は、太陽が玄関から出ていったのが見えたのだ。でも、朝には太陽は何事もなかったかの様子で部屋から出てきたから気のせいかと思ったんだけど・・・
(3日前に気になって起きてみたら、やっぱり出かけていったし・・・一昨日も昨日も・・・)
「何やってるのか気になる「確かに気になるな」へ!?」
独り言を遮られて思わず振り返ると、そこには威月と眠そうに目を擦る登志の姿があった。
「2人共、気づいてたのか?」
「ああ、数日前にだけどな。登志は気づいてなかったけど、念の為に起こした。悪いな」
「んんー・・・大丈夫」
威月にそう返すと、登志は何とか目を覚まそうと自分で顔をペチペチと叩き始めた。登志は寝たら基本的に朝まで起きないからな・・・
「まさか、何か悪い事してるとか・・・」
「そりゃねえな。アイツがそんな事出来る性格かよ」
「確かに」
俺が言うのも何だが、あのクソ真面目な太陽だもんな。
「とりあえず、もう少し様子見てみようぜ。俺らにすら何も言わねえって事は、アイツも知られたくないんだろうしな」
「分かった、威月がそう言うなら従う」
「うん、僕も・・・ふわぁ」
威月の提案に、半分寝ぼけた登志と俺もとりあえず頷き、俺達は再び自分の部屋へと戻った。
威月side
「へー・・・アンタ達でも内緒事って結構あんだね」
「まあ、家族だからって、秘密がある訳じゃねえよ」
翌日・・・意外そうにそう言う莉桜に、紅茶を飲みながら俺はそう返した。普通の家でも家族に内緒事位、あんだろうしな。
「つーか、威月。お前喫茶店に来れる金あったんだな」
「俺はあの3人と違って特に使う理由無いからな。たまに喫茶店に来る位には貯めてるよ」
前原の言う通り、今俺は渚・茅野・前原・片岡・岡島、そして莉桜と一緒に喫茶店に来ていた。とはいえ、俺はこんな所に用も無く来る気は無い。というのも・・・
「原田さんモカで伊藤さんエスプレッソWでしたよね。本日店長オススメでシフォンケーキありますけど、いかがですか?」
「あ、じゃあ2つ貰うわ。もー、コーヒーよりも悠馬ちゃん目当てでこの店来てるようなものよ」
「いやいや、そんな事言ったら店長グレちゃいますよ。店長ー、モカとエスプレW、それとシフォンケーキ2つお願いします」
今も慣れた手つきでオーダーを取るウエイター姿の磯貝を見に来たのだ。しっかし、様になってんなぁ。
「うーむ・・・イケメンだ」
「あぁ、一周回って殺意沸いてくるレベルだわ・・・」
余りのイケメンっぷりに、前原と岡島がそれぞれ呟いた。ま、気持ちは分かる。
(目上の人には礼儀正しく、友達には優しい。オマケに何でもそつなくこなすとか、ゲームの主人公かよ)
「お前ら粘るなぁ、紅茶1杯で」
内心苦笑していると、少し落ち着いたのか磯貝が頬を掻きながら苦笑いで近づいてきた。
「いーじゃねえか、バイトしてんの黙っててやってんだからよ」
「はいはい、ゆすられてやりますよ。紅茶出がらしだけど、サービスな」
((((イケメンだ!!))))
笑みを浮かべながら全員のカップに紅茶を注ぐ磯貝に、全員が心の中でツッコんだ。どんだけ良い奴なんだよ。
「お前って確か、バイト見つかってE組行きになったんだよな?」
「まあな。俺の母さんちょっと身体弱いから、ちょっとでも家計の助けになればと思ってさ」
「い、イケメンだ!!」
茅野が号泣する理由も分かるな。ある意味、俺達4人よりも苦労してるんだろう。
「悠馬、コーヒー運んでくれ!!」
「あ、はーい。じゃあ、ごゆっくり」
「・・・ホント、アイツの弱点って貧乏位だけどさ、それすらイケメンに見えてくんだよな」
前原の言う通り、アイツからは全然そんな雰囲気感じねえもんな。
「私服は激安店のを清潔に着こなしてるし、この前大賀と一緒に金魚料理食わせて貰ったし、料理も結構上手いんだよ」
「あぁ・・・だから大賀も本気で金魚料理1回作ろうか悩んでたんだな」
華が金魚飼ってるから道徳的にダメだろって言ったら、2度と作ろうとはしなかったが。
「後アイツがトイレ行った後よ、必ず紙が三角に畳んであんだよ」
「「イケメンだ!!」」
「さっすが磯貝だねー」
「あ、俺も畳んでるぜ。三角に」
「「汚らわしい!!」」
「岡島は無いわー」
「何でだよっ!?」
同じ行動してんのに、この反応の違い・・・人間としての問題だろうな。
「見ろよ、あのマダム達に可愛がられてるあの感じ、天性のマダムキラーだよな」
((((イケメンだ!!))))
「・・・僕も近所のおばさん達に玩具にされてるなぁ」
((((お前は少しはシャンとしろ、渚!!))))
「おまけにまだ、本校舎の女子からラブレター貰うみたいだぜ」
((((イケメンだ!!))))
「あ・・・私もまだ貰うなぁ・・・女子に「お姉さま」って呼ばれながら」
(それは完全にアウトだろ、片岡!?)
「(もぐもぐ・・・)イケメンにしか似合わない事はあるんですよ。磯貝君や先生みたいなね」
((((・・・何やってんだアンタは!?))))
突然会話に入ってきた、デザートを食べている殺せんせーに全員がツッコんだ。
「いやぁ、このハニートーストは絶品でしてね。これを食べる代わりに磯貝君のバイトにも目を瞑ってるんですよ」
「悪徳教師だな・・・まぁ、黙認してくれて、金もちゃんと払ってんなら俺らも何も言わねえけどさ」
「それはそうと皆さん、磯貝君があれだけイケメンだというのに。そこまで腹が立っている様子ではありませんね」
「え?そりゃ当然じゃん。アイツ単純に良い奴だもん。何で腹立つんだよ?」
きょとんとした様子で返す前原に全員が平然と頷いた。
「確かにあまりのイケメンっぷりにイラッとくる時はあるけどさ・・・」
「それでもアイツを嫌いになる理由にはならねえな。てか、E組の中で磯貝が嫌いなんて話、聞いた事ねえし」
「・・・そうですか」
悔しそうに言う岡島を引き継いだ俺の言葉に、殺せんせーは満足そうな笑みを浮かべながらそう言った。何だ?いきなり。
「あぁ、それと威月君。先程言っていた太陽君の事ですが、先生は少し心あたりがありますよ」
「!! マジっすか、教えてくれよ」
「えぇ。ですが、威月君の家族の秘密を他の方に聞かせる訳にはいかないので、こちらへ来てくれますか?」
その言葉に頷きながら横へと移ると、殺せんせーは俺の耳へと顔を近づけると、
「実はですね、2.3週間程前に・・・(ゴニョゴニョ)・・・」
「・・・!! ホントっすか?その話」
「えぇ。矢田さんと太陽君がそう話していましたよ」
殺せんせーは生徒のプライベートは良く見てる。そんな殺せんせーの情報なら間違いは無いだろう。
(太陽は自分の時は結構値が張りそうな物を貰ってたからな・・・もしかしたら、アイツ「おやおやおや~」あ?)
「情報通りバイトしてる生徒がいるじゃないか」
「いけないな~磯貝君」
その時、そんな小馬鹿にするような話し声が聞こえてきて顔を上げてみると、いつの間にか浅野を覗いた五英傑のメンバーが店の中へと入ってきていた。
「何だお前ら?わざわざ椚ヶ丘トップが噂ごときで確認たあ、随分と暇なんだな」
「1回目ならともかく、2回目だからね。君も、他人事では無い筈だ」
「浅野・・・」
コイツまでいるのか・・・厄介だな。
「これで二度目の重大校則違反。見損なったよ、磯貝君」
「う・・・」
「おい、ここには他の客もいんだ。別の場所に移す配慮くらいねえのかよ」
「学校内の話だ。それ位分かってるさ。店の外に出ようか」
「あ、あぁ・・・」
チッ・・・現行犯で誤魔化しが効かねえ以上、磯貝は従うしかねえな。
「・・・頼む、浅野。黙っててくれないか。今月いっぱいで、金は稼ぎ終わるんだ」
金を払い、店を出た俺達の前では、磯貝がそう言いながら浅野に頭を下げていた。
「・・・ふむ、まあ出来れば僕もチャンスはあげたいな。そこまで僕も鬼ではないつもりだ」
(ケッ、そんだけ悪そうな顔しておきながら、よく言うぜ)
人の事は言えんが、コイツの悪巧みしてる顔は、理事長そっくりだからな・・・
「・・・なら1つ条件を出そう。闘志を示したら・・・今回は黙認してあげよう」
「闘志・・・?」
「
「・・・んで、それはどうやって示せばいいんだ?」
「あぁ、それは―――」
「棒倒し・・・だと?」
「あぁ、来週の体育祭で行われる
翌日の朝、皆が集まった所で、俺は昨日起こった事と出された条件を説明した。
「でもよ、E組ってそもそも球技大会同様にハブられてっから棒倒しもそもそも参加しねえじゃん」
「おまけにE組とA組の男子の人数は10人近く違う。とても公平な勝負とは思えないな」
木村も竹林も、渋い顔をしながらそう言った。・・・まあ、当然っちゃ当然か。
「あぁ、だから俺達から挑戦状を叩きつけたって事にしろってよ。それもまた、勇気ある行動として賞賛されるって」
「・・・けっ、俺らに赤っ恥かかそうって魂胆が見え見えじゃねーか」
「でも、どうするの?寺坂君の言う通りだけど、受けなきゃ磯貝君はペナルティ受ける訳だよね?」
「E組に落ちてる以上、下手すりゃ退学だな・・・」
登志や太陽の言う通りだな・・・クソッ、こっちが受けるしかない状況を既に作られてるからこそ厄介だ。
「すまねえな、磯貝。俺に現場にいたってのに・・・」
「・・・いや、バイトしてたのは俺なんだし、威月は悪くねえよ。それに、こんな無茶苦茶な条件、受けなくてもいいよ皆」
「は?」
今まで自分の席に座っていた磯貝は、そう俺に返すと、
「俺が播いた種だから俺が責任持つのが当然さ。大丈夫だって!!退学になっても、暗殺は校舎の外からでも狙えるしよ!!」
「「「「い、イケメ・・・」」」」
笑みを浮かべながらそう言いきった磯貝に全員がそう思・・・
「なんて言うと思ったかボケ!!」
「全然イケてねーわ!!」
「自分に酔ってんじゃねーぞ、このアホ毛貧乏が!!」
「えぇ!?あ、アホ毛貧乏!?」
・・・う筈がなく、登志を除いた全員がブーイングをかましながら物を投げつけた。登志も優しいからやらないだけで、表情は完全に怒ってるしな。
「俺、難しい事はよく分かんねえけどさ、磯貝」
「え?」
一旦落ち着いた中、大賀がおもむろに磯貝へと近づき、
「要するに、正攻法でA組の連中をボコボコに出来るって事だよな?」
「大賀の言う通りだぜ、磯貝。難しく考える必要なんかねえよ」
そう言いながら、前原は対殺せんせー用ナイフを磯貝の机にドンと立て、
「A組のガリ勉共、棒倒しで倒しゃあいーんだろ?簡単じゃねーか」
「そうそう、寧ろバレて良かったじゃん」
「日頃の恨み、纏めて返すチャンスじゃねーか」
三村や寺坂がそう言いながらナイフを握り、
「あんな連中に俺らのチームワークが負ける筈ねえって」
「磯貝君がいないE組なんて、考えられないですよ」
「殺し屋にだって勝ってみせた俺達だぜ?ビビるこたぁないさ」
大賀・登志・太陽の順でそう言いながらナイフを握ったのを皮切りに俺を除いた男子全員がナイフに手を重ね、
「奴らのお高く止まった鼻っ柱、へし折ってやろうや。イケメン!!」
「威月・・・皆・・・よっし、やろう!!」
そう言いながら重ねた俺の言葉に覚悟を決めたのか、磯貝はそう言いながらナイフを手に取りながら立ち上がった。
「ヌルフフフ、日頃の行いですねぇ」
殺せんせーの言う通りだな。浅野は闘志が大事とか言ったし、それが間違ってるとは思わないけど・・・
(いざという時に助けてくれる友人や仲間、それを得る"人徳"こそが1番得がたく、重要な事なんじゃねえかな)
「・・・とはいえ、そう簡単にはいかねえだろうな」
「あぁ、このタイミングで言ってきた辺り、何か狙いがあるのかもしれねえな」
俺の呟きに、太陽が同意してきた。
(浅野だからな・・・何かしらの考えがあるのは間違いない筈だが・・・)
「・・・なら俺に任せろ。丁度良い物がある」
「えっ?」
そう考えていると、イトナはおもむろに鞄から何かを取り出した。
「・・・車のラジコン?」
「糸成2号だ。今回は偵察用に録音機を搭載してある。これを奴らのクラスまで行かせて、盗聴しよう」
「・・・まあ、今回は磯貝を助ける為だし、女子も今回は大目に見てくれ」
「・・・しょうがないね」
よし!!女子からも許可が出た事だし、いっちょやるか!!
・・・そんな風に呑気に構えていた俺達は、浅野の考えを聞いて凍りつく事になる―――
いかがだったでしょうか。
というわけで、体育祭開始前でした。一気に体育祭まで書いてもよかったのですが、中途半端になっちゃいそうで、やめました。
体育祭も原作ではかなり好きな場面なので、頑張って書いていこうと思います!!
それでは、また次回お会いしましょう!!