Cを見て思ったこと、面白いが最後が気になる!てことで勝手に作ってしまった。アニメ知識しかないので原作被ってたらすいません。



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C 幸せな未来。終わらない戦い。

未来を担保にした非日常的な生活が終わりを告げてから、いや違うな。真坂木も言っていたっけ...金融街は未来ある世界なら無くなる事は無いって。

 

この世界は、以前の世界と比べると異なっているところが多い。まず日本で使っていた通貨が円から$に変わったことは大きかった。三国壮一郎にディールで勝つためにサトウさんと竹田崎さんという情報屋と一緒に日本円の価値を無くした。殆ど情報屋の竹田崎さん一人で日本円の価値を無くしたので金融街だけではなく、現実でも竹田崎さんの情報は、かなりの影響力があり驚いたという表現が一番しっくりしているけど未だに現実感が無かった。それに知っている人が消えたり、知らない人が急に現れたりとまるでそっくりな世界に、そのまま送られたみたいなアニメの主人公みたいな状況に戸惑いもしている。

 

そう..何日も経つのにだ。

 

 

ここに来るのは何度目になるだろうか。

 

俺は現在大学から徒歩で数分の所にある公園に来ている。毎日来ては、ここの公園のベンチに座っているのだ。木陰が夏の蒸し暑さを心地よい温度に変えてくれる。

 

俺がこの場所に毎日のように来ているのには理由がある。

 

それは決まってお昼の1時頃を過ぎた時に保育園児と共に来る、保育士の一人が気になってしまうからだ。

 

 

少し前までの世界で知り合いで俺が好きだった女の子。生田 羽奈日に瓜二つだからだ。

 

この世界では知り合いではないのだろう。でもどうしても気になってしまう。忘れたくても忘れられない事もある。こんな気持ちのまま毎日を過ごすのなんて俺には我慢できない。

 

フラれるのならまだ良い。でもこんなモヤモヤした気持ちのままなんて俺らしくない!と意気込んで来ているのだが生田 羽奈日らしい人を見ると、心臓の鼓動が速くなり目をそらしてしまう。

 

そして毎回思うんだ。

 

ああ、情けない。

 

こうやって俺は毎日を無駄に過ごして消費して生きていくんだな。

 

俺の未来が真朱か....はは、今の俺を見たら真朱は何て言うのかな。

 

「あの...すいません」

 

「え?」

 

何処かで聞いたことがある、懐かしい声に呼ばれてそちらを見ると羽奈日に似ている人から声をかけられていた。

 

「あ、私生田羽奈日って言います。良くこの公園に来ていますよね?」

 

「あ、ああえ、はい」

 

羽奈日と話していた時みたいに話しそうになったがなんとか敬語を使うことが出来た。

 

「あの...間違いかも知れないんですけど前に何処かで会ったことってありませんか?」

 

「っ!」

 

大学での出来事が一気にフラッシュバックしてきた。初めて羽奈日と話した日や、遊んだ日。そして羽奈日に恋をした日。全てが思い出される。

 

「え!?あ、あの大丈夫ですか?」

 

「え、ああ、はい。すいません..」

 

俺は気付いたら泣いていた。人前で滅多に泣いたことのない俺が涙が溢れるのも止められずに。

 

「何か私貴方を傷付けるような事をしてしまいましたか?」

 

「いえ、その...あの!良ければ今夜一緒にご飯でも食べに行きませんか!?」

 

俺は前の世界では、あの時の俺では一生かけても言うことが出来ないと思っていた言葉を叫んでいた。

 

「くす。変わった人ですね」

 

「あ、あの...」

 

返ってきた言葉は、肯定でも否定でもなく、ただただあの頃なら見慣れていた羽奈日の笑顔だった。

 

「んーそうですね。うん、良いですよ」

 

そう言って微笑んでくれた羽奈日を見て心が踊り俺はベンチから立ち上がりガッツポーズをとっていた。後から思えば本人前で恥ずかしいが良い思い出にもなったのかもしれない。

 

「あ、あの!俺忘れていたんですけど平成経済大学に通ってる余賀 公麿です!」

 

「そっか。やっぱり年下だったんだね。んー年下に敬語もなんだし敬語使わなくても良いかな?」

 

「は、はい!」

 

 

俺の未来は動き出した。新しい世界で新しい未来へ---------。

 

 

 

そしてあれから5年後。俺は羽奈日と結婚した。

 

プロポーズやら親に挨拶やらと馴れていない事ばかりであっという間の5年間だったと思う。速かったけど今までの人生の中で一番濃くて意味のある5年間だった。

 

 

「ねえ 公麿」

 

「どうした羽奈日?」

 

結婚してから数ヵ月が過ぎた頃。

 

「そのそろそろ赤ちゃんとか欲しいかなって」

 

頬を染めながら言ってくる羽奈日が誰よりも愛おしく、抱きしめた。

 

初めてその夜に俺と羽奈日は体を重ねた。

 

 

それからは本当に毎日が忙しかった。羽奈日が風っぽくなりもしかしてと思って病院に行くと妊娠8ヶ月と言われた。喜びと親になるという不安と責任感に追われた。救いだったのは、羽奈日の両親と俺のおばさんが、俺が仕事に行っている間に羽奈日の事を見ていてくれたことだ。本当に感謝してもしきれないし、そのお陰で仕事も集中する事が出来た。

 

「なあ羽奈日」

 

「んー?どうしたの公麿」

 

「俺いつも羽奈日の側にいてやれなくてさ..羽奈日が陣痛で苦しんでる時もオドオドしてるだけでちゃんと父親としてやっていけるのかなって.....」

 

「頭が高いぞ!なーんてね。ねえ公麿、私のお腹の音聞いてみて」

 

俺は羽奈日の大きく膨らんだお腹に優しく耳を当てた。

 

「っ!は、羽奈日、今!」

 

「うん、蹴ったね。パパだって分かったんだよ、元気に生まれてきてね」

 

慈愛に満ちた表情でお腹を愛おしそうに撫でる羽奈日の手の上に手を重ねる。

 

「この子ね、女の子なんだって」

 

「そっか...なあ羽奈日。実は前から女の子だった時の名前を考えてたんだけど」

 

「え!そうなの!?教えて!教えて!」

 

「真朱なんてどうかな?」

 

 

                 完。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666666 666 666 666 666 666 666 666 666 666666 666 666 666 666 666 666 666 666 666666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666 666

 

 

おまけ。

 

 

真朱が生まれて3ヶ月が経ち、真朱は首も据わり寝返りが出来るようになっていた。

 

幸せな日々だった。

 

本当に-------------。

 

 

 

「こんにちわ」

 

部屋にいた筈の俺は、何もない空間に立っていた。後ろからは聞き覚えのある声。態々相手を見る必要すら無かった。

 

「真坂木、何のようだ」

 

「はい。余賀様お久し振りで御座います。ディールの勝負が始まりますので至急お支度をお願い致します」

 

「俺はもうアントレじゃない。金融街に行くためのカードも持っていないし行く気もない」

 

「カードが無い?あれあれ~?でしたらその右ポケットに入っている物は-------なーんで御座いましょうか?」

 

言われて右ポケットに手を入れるとカードが入っている、膨らみがあった。

 

「白々しい...この世界でもまた未来を担保に戦えって言うのかよ!!」

 

「そんなことを言われましても私にはどうすることも。全ては上の指示ですから」

 

「くそっ....」

 

「あ、そうでした。言い忘れておりました。今回の対戦相手ですが日本の金融街では無くアメリカの金融街から来られた人からの指名です」

 

「...どうして日本の金融街にアメリカが関わってくるんだよ」

 

「お忘れですか?日本で現在使われている紙幣は、円ではなく$なのです。なら不思議では無いでしょう?」

 

「....」

 

「では行ってらっしゃいませ」

 

俺は何もない空間に現れたタクシーに乗り懐かしくも言いたくない言葉を言った。

 

「金融街まで」

 

 

 

金融街に着くと金髪で成金みたいな奴が立っていた。

 

「Hi, boy. You heard strong do?」(はい、ボーイ強いんだってな?)

 

「....」

 

「Kicking, or ignored」(けっ、無視かよ)

 

「一瞬で終わりだ。ダイレクト...10万$」

 

 

            coming soon 完。

 


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