Fate/chaos   作:逸環

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龍之介が三人を使役できる理由が明かされます。


Wait a minute.

「はい。まったく状況が読めていないマスターのために、説明ターイム」

 

「………誰がしますか?」

 

「では、不肖このジル・ド・レイめが」

 

「いやいや!その前にあんたたち誰だよ?!悪魔?!」

 

 

失敬な。

哀れな子羊たちを導く神父に対して悪魔とは。

失敬な。

 

 

「俺は神父。悪魔の敵側だよ」

 

「………私は、この人の妻です」

 

「……………この人たちの後でなんですが、悪魔崇拝をしていた過去があります」

 

 

よし。

ギョロ目、後でお前はお仕置き(石抱き)だ。

 

 

「そうじゃなくて!あ、俺は『雨生 龍之介』。職業はフリーター。趣味は人殺し全般。子供とか若い女とか好きです」

 

「んんーー!!」

 

 

おい。

仮にも神父の前で、趣味は人殺しっつっちゃったよこの人。

 

そしてそこの子供、うるさい。

なんか縛られてるけど、その年でそのプレイはちょっとアレ過ぎるぞ。

 

 

「あー。とりあえず今の自己紹介で契約は成立しちゃったけど、聖杯戦争がなんだか分かってる?龍之介?」

 

「聖杯戦争?」

 

 

だよねー。

そりゃ分からんよねー。

そういう顔してるもん。

 

 

「まあ、聖杯戦争の説明をする前に、俺たちの自己紹介しちゃおうか」

 

「んーー!」

 

 

だからうるさいって。

 

 

「『水無月 六禄』。職業は神父。趣味は嫁とゆっくりすること。クラスはキャスターだ」

 

「んー!んー!」

 

 

「………『水無月 ジャンヌ』です。職業は専業主婦です。趣味は………、六禄さんとお喋りをすることですね。クラスはキャスターです」

 

「んー!んー!んー!!」

 

「そうですねぇ。この時代で通りの良い呼び名といえば…………。んん!ではひとまず、青髭とでも名乗っておきましょうか。趣味はリュウノスケと同じですね。クラスは「おい」………何でしょう?ムロク?」

 

 

はっはっは。

まったく、このギョロ目ときたら。

 

 

「趣味はリュウノスケと同じですじゃねえだろう?ああ?」

 

 

ガシッ

 

ゴキッゴキャラッ!

 

 

「ああああああああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁ…………………」

 

「う、うわあ!?青髭の旦那の顔がどんどん変形していく!?」

 

「俺の握力は、水の入った壺を持ち上げようとしたら壺が砕けるくらいだ」

 

「それ、とんでもない数値だよね?!」

 

 

だろうね。

いやはや、俺も気がついたら、師匠と同じ領域にいたよ。

 

 

「………あの、少し気がついたことがあるのですけど」

 

「ん?なんだ?」

 

 

ジャンヌが、何かに気付いたらしい。

 

 

「………私たち、三体同時の使役ですが、どうも一人分の魔力を三分の一づつにして現界しているみたいです」

 

「マジか。どうりで龍之介がピンピンしているわけだ」

 

 

本来ならば、サーヴァントを三体も使役してしまえば、魔力の枯渇で無事でいられるわけがないのだが。

なんともエコな。

 

 

「………でも、その分ステータスも三分の一になっている可能性が」

 

 

それはヤバイ。

俺たちキャスターだから、即効で消されてしまうじゃないか。

 

 

「………まあ、誰かが霊体化すれば、余剰分の魔力が他の人に分けられるはずですけど」

 

「よし。基本方針は決まった」

 

「いや!その前に旦那を離してあげなよぉ!」

 

 

あ、ギョロ目を掴んでいたのを忘れてた。

ま、声も出なくなったみたいだし、いい加減離してやるか。

 

 

パッ

 

ドサッ!

 

 

「………ジルさん」

 

「…お、おぉ………。せ、聖女よ………………」

 

 

ジャンヌがしゃがみこんで、倒れ臥すジルに声をかける。

 

 

「………自業自得です」

 

「グハァッ!?」

 

「おぉう。我が嫁ながら、追い討ちをかけるのに容赦がない」

 

 

しかしジルよ。

そのベコベコの顔面で、なぜ死ななかった?

 

 

「………んんんんんん」

 

 

ん?

どうした、龍之介よ?

 

 

「COOOOOOL!!!!超COOLだよあんた!聖杯だかなんだか知らないが、とにかく俺はあんたに着いて行く!」

 

 

……………え?

なんか、手を熱烈に握られて、すっごく良い笑顔でなんか言われてんですけど。

 

 

「いやいやいやいや!何で?!」

 

「その死んでそうで死んでいないその感じ!死ぬ一歩手前なのに生きている!死んでいるのか生きているのか分からないその感じ!最高だよ!超COOLだ!!俺が求めていたのは、そういうのなんだ!!」

 

 

………これは、ジェネレーションギャップというものなのか?

まったくこいつの感覚が理解できん。

と言うか、お前は快楽殺人者じゃなかったのか?

死んでないぞ、これ?

 

 

 

 

 

 

 

「んんんーーーー!!!!!」

 

 

あ、子供のこと忘れてた。

 

 

 

 

 




青髭さんが不遇?
幸運Eですから。
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