Fate/chaos 作:逸環
さて、どうしたもんやら。
とりあえず、この場を離脱したいんだが。
まずはジャンヌと念話で連絡を………念話?
たしか、パクティオーカードでも、念話ができたよな。
そして、もう一つの効果が………。
よし、これだ。
「【ジャンヌ。俺が合図をしたら、パクティオーカードを使って、俺をそっちに召喚してくれ】」
「【………ハア、ハア…】」
「【ジャンヌー?】」
「【………あ、いえ。分かりました】」
………なんか引っかかるが、まあいい。
じゃあ、
パァンッ!
「そら行け牛公!」
「「ブモオォォォオッッ!!」」
「わわっ?!」
「ぬぉっ?!」
ライダーの牛の尻を叩いて、バーサーカーに突進させる。
まあ、ライダーはともかく、そのマスターには言っておこう。
「わり」
「謝る気ないだろお前えぇぇぇっっ!!」
ククッ!
当たり前だろうが。
精々足止め頑張ってくれ。
「ククッ!ナルホドネェ」
「しょうがないのぅ。AAAALaLaLaLaLaie!!」
剣を抜いたライダーが、バーサーカーに全速力で突っ込む。
ライダーが全力なのをバーサーカーが把握し、その手をかざすのが見えた。
「『混濁ノ壁』」
分体400の結束をもって作る、俺の使えるうちで最硬の守りの壁。
それを、バーサーカーが使用した。
つまり、
「【今だ!】」
俺の体が、光に包まれる。
逃げるのには、絶好のタイミングということだ。
で、元のコンテナの上に召喚されたわけだが、
「……………この血は何だ?」
なんか、コンテナとジャンヌの顔(鼻より下)が、血で真っ赤になっていた。
「………戦闘の余波で、ダメージを受けたんです」
うん。
嘘だな。
「龍之介」
「ヘルメットの奴が動物をたくさん出した時にさぁ、急に姐さんが「………六禄さんが、二人。…前と、後ろから」って呟いたと思ったら、CooLな鼻血大噴出を」
「………ジャンヌ」
「………………………」
顔を真っ赤にして、俯くジャンヌ。
やべぇ、凄く可愛い。
でも、その鼻血って、妄想が爆発した結果だよな?
しかも、そのプレイって、結構特殊な気がするんだけど?
「とりあえず、今夜頑張ろうか?」
「………はい」
ああ、もう。
可愛いなぁ。
「兄貴たちー。そういうことは、俺がいない時にやってくれない?」
あ、ジャンヌに夢中で、龍之介の存在を忘れてた。
~Sideバーサーカー~
あの野郎ぉぉっっ!!
あの光って、あれだよな!?
パクティオーカードを使った、召喚の時のやつだよなぁっ!?
おそらくだが、俺とあいつは根本的な部分は同じはず。
だとすれば、ジャンヌ以外と契約はしないはず。
それなのに、パクティオーカードの召喚機能で転移した。
つまり、あっちのジャンヌは現界しているということか?
「アアアアアァァァァァッッッ!!!!」
「ぬおっ?!急に魔力が増幅しただと?!」
何でこっちのジャンヌは現界しないんだよおぉぉっっ!?
~Side雁夜~
「バーサーカーの『狂化』のランクが勝手にDに上がった?!」
マスターである俺に、パスを通して伝わったバーサーカーの情報。
いったい、あいつに何があった?!
というか、ランクの上昇は俺の意思で行われるんじゃなかったのか?!
「…女、じゃな。ほれ、お前も桜や禅城のために」
「黙れ蟲爺」
何を言い出すんだ。
この、腐れ外道片足棺桶の蟲爺は。
………でも、女、か。
………………………葵さん。
キャスターとバーサーカーは、同一のようで違います。
お互いが送った人生が異なりすぎるため、座も別々になっています。
ジャンヌがおかしい?
気のせいです。