『自称神(笑)』と『転生者(笑)』を赤屍さんに皆殺しにしてもらうだけの話 作:世紀末ドクター
<転生者どうしの仲間割れ>
差し当たっての予定としては、生き残りの転生者と原作キャラとで残りのジュエルシードの回収・争奪戦が展開。
そうした中で、バッタ男と遭遇。転生者でありながら、赤屍たちに同行して転生者を攻撃・殺しにくる意味不明な存在にみんな佐倉や有希も混乱。
「なんだ、アイツ!?」
転生者でありながら転生者を殺す尖兵として動いているバッタ男。
そして、バッタ男が赤屍たちに殺されていないことで、他の生き残りの転生者たちは「他の転生者を殺して死神に媚びれば助かる」と勘違い。
「何で生き残ってる転生者同士で仲間割れして、殺しあってんだよ!?」
結果的に生き残っている転生者同士のバトルロワイアルみたいな状態になる。
そして、そんな混乱の中で、もう一人、ネームドの強キャラの転生者が登場予定だった。
クリス・アークライト:
作中ではクロノと同年齢の魔導師の少女。両刃の騎士剣をモチーフにしたデバイス『クライスト』を使う。
前世では、いわゆるキリスト教の敬虔な信者という設定だった。なろう小説とかに出てくる転生神って、敬虔なキリスト教徒から見たら、メフィストフェレスみたいな悪魔そのもので、転生特典とかが与えられても無条件で喜ぶようなことはないんじゃね?キリスト教の信仰に照らし合わせるなら、悪魔から与えられた力なんて地雷も良いところで、まず積極的に振り回すことはない。仮に、使うとしても自制的に他者のために使う道を選ぶはずだという発想で、あくまで自分の信じる神への『信仰』を強さにする、みたいなキャラにする予定だった。
クリスの台詞例:
「…主よ、私をお許しにならずとも結構です。ですがどうか、私の選んだこの道が彼らの救いとなることを祈ります」
ジュエルシード回収と並行しながら、襲撃してくる他の転生者の撃退を続ける中、佐倉、有希、クリス、原作キャラ(なのは、ユーノ、クロノ、はやて)は、とりあえず一緒のグループとしてまとまることに成功。
一方のフェイルは妹のフェイトを探しに行きたかったのだが、プレシアに呼び出されたりで中々思うような行動がとれない。(フェイトはバッタ男に監禁中)
使い魔のアルフが消滅せずにいるということは、少なくともフェイトは生きているということで、フェイルは仕方なくジュエルシードの回収を優先するハメに。
ちなみに、思うように動けないでいるフェイルだが、たまたま遭遇した赤屍とこんな感じの会話をする予定だった。
(※バッタ男が動いているので、この時点の赤屍は動くつもりは全くなし)
「フェイルさん、貴女の心と技は…本当に見事なものでした。ですが、貴女の生き方は――その善良さと高潔さは報われているのですか?」
「…見返りが欲しい訳じゃない。私がそうしたいから、そうするだけ」
<八神はやてと闇の書も一緒に巻き込むことに>
どう考えても戦力不足な状態の解決策として以下の提案。
「いっそ『闇の書』の守護騎士も味方にできない?」
本来なら守護騎士が登場する時期ではないが、なんやかんやで守護騎士も前倒しで登場。
八神はやても「有希さん達の助けになるなら」ということで協力し、クロノやリンディたちも仕方ないと認めることに。
「守護騎士が味方でも全く安心できねえ…」
実際、守護騎士が味方になっても、全く気休めにもなってない。
<VSバッタ男>
守護騎士を含めて、出来るだけ味方は増やしたが、バッタ男は引き続き、他の転生者をどんどん抹殺していく。
そして、最終的に残る特典持ちの転生者は、佐倉、有希、クリス、フェイル、バッタ男の5人だけになる。
「マジでどういうつもりなんだ、アイツ…!?」
殆どの転生者を抹殺し、最後に一番戦いたい相手と戦おうとするバッタ男。
それを止めようと原作メンバーが先行して戦うが、バッタ男はフェイルと互角に近い規格外の強さで、原作キャラは守護騎士も含めて全員がバッタ男一人に倒される。しかも、デバイスが破壊されたり、手足の骨を砕かれたりで、戦線復帰することすら不可能な状況に。
「…これで他の連中は全員片付けた。俺と一対一で戦え、フェイル・テスタロッサ。でなければフェイトを殺す」
敢えてフェイルから、本気を引き出すためにフェイルに挑発を仕掛け、一対一の戦いに。
そして、フェイルに戦いを挑むバッタ男を評しての間久部博士の言葉。
「あの怪人の少年は、ただ恋をしているだけだ。あの誰よりも清冽な輝きを宿した……いと高き一等星に」
ちなみに、この戦いの前にプレシアから余計な横やりが入ってこないように、プレシアは赤屍が殺してる。
バッタ男とフェイルの二人の強者が戦っているところへの無粋な介入を防ぐ意味もあるが、自分がフェイルと戦うとなった場合に、変な横やりをされないようにする目的もあった模様。アリシアの蘇生に執着していたプレシアの心臓を背後からぶち抜いた赤屍の一言。
「全く…死んだ自分の娘に会いたいなら自害して会いに行けば良かったんですよ」
フェイルVSバッタ男の戦いは、赤屍と博士も観戦。
戦いの内容は、本当はかなり詳細に描くつもりだった。
「ここでこの女に勝てるなら、俺の命はここで終わって構わない」
勝ってもその先を生きることすら捨てて、本当の意味で何もかもを引き換えにするかのような狂気的な熱量で挑んで来るバッタ男に対しては、フェイルも大苦戦。ヒーローは存在しないと見限ったバッタ男だが、その実、彼の戦い方こそ「肉を切らせて骨を断つ」という最もヒーローらしい戦い方だったりする。
【フェイルとバッタ男の戦闘の一場面】
錫杖の石突でバッタ男の右足の甲を地面ごと貫いて地面に縫い留める。
↓
機動力を封じたバッタ男を拳と蹴りで滅多打ちにするフェイル。
↓
縫い留められた右足を縦に引き裂いて無理やりに拘束から脱出。
そのまま右足の上段蹴りをフェイルの側頭部に叩き込んで反撃してくる。
側頭部に衝撃を叩き込まれた瞬間、フェイルの脳裏にその状況を形容する言葉が駆け巡る。
(右の蹴り?)
(痛)
(右足は使えないはず)
(凄)
こんな感じの戦闘シーンを描いたりするつもりだった。
絶望や痛みをねじ伏せる覚悟と熱量ってのは、こういうことだというね。
そして、最終的にフェイルはバッタ男を殺すことになる。決して殺したいわけではなかったが、殺さずに斃せる甘い相手ではなかった。そして、殺したことで心に傷を負ったフェイルに対して、赤屍がさらに抉るセリフを言う予定だった。
「フェイルさん、人を殺した感想はどうでしたか?」
「……随分と嬉しそうね」
「ええ、嬉しいですよ、貴女の技は立派な殺人術です。そして、人を殺したことで、貴女の武術家としての位階が上がった。それが私には何より喜ばしい。ああ、別に貴女の腕が上がったという訳じゃないですよ?人を殺した程度で腕が上がるなんて半人前までですし、貴女はそんなレベルではない」
「それなら何故、位階が上がっただなんて…」
「簡単ですよ。私と同じ地獄に落ちる覚悟が出来たでしょう?たとえ、血に濡れたとしても貴女の美しさは損なわれはしない…が、それでも貴女は私の居る場所に確実に近づいた」
この言葉が何よりフェイルの心を貫いたはずだと思う。
この時、フェイルがバッタ男を殺したことに対して赤屍が感じた喜ばしさは、「たまたま隣り合った旅人の行き先が自分と同じだと知った時の喜び」みたいな感じ。
<『闇の書』の完成と破壊>
バッタ男が死んで、さらにプレシアも死んだ。監禁されていたフェイトも救出できたことで、いよいよ残ったのは赤屍との戦いのみという状況。
ただ、その前にいわゆる「化け物には化け物をぶつけるんだよ!」の理論で、一か八か『闇の書』を完全覚醒させて、赤屍にぶつけることを試そうとする。
残っているメンバーは全員が規格外の魔力持ちではあったし、闇の書の666ページに届くかは分らないが、モノは試しということで、ひとまず佐倉のリンカーコアを採集してみることに。すると、「アーカイバ」という特殊かつ規格外のチカラを刻み込まれたものを採集したことで、「闇の書」はなんと一発で完成。暴走した「闇の書」は赤屍が転生プログラムや採集プログラムごと完全破壊する。これにより結果的に八神はやては救われる。ついでに佐倉も救われる。
実は「闇の書」のリンカーコア採集で、魂に刻み込まれた力の欠片も一緒に回収できることが判明。この場合、力の欠片を失うことで、転生者は赤屍に殺される対象ではなくなる。佐倉はこの方法で生き残るが、闇の書は破壊され、佐倉と同じ生き残り方をすることは不可能に。赤屍が暴走した「闇の書」を破壊して、八神はやては救われるのに、逆に転生者は救われなくなるという対比も一般的な「神様転生」への皮肉のつもりだった。
生き残る方法はもうない。赤屍を倒す僅かな可能性にかけて、赤屍との最終戦に挑むフェイルと有希、クリスの3人。有希の魔法の星空の中での最終決戦となる。
<星空の中での最終戦>
最終戦の前に赤屍からフェイル達に対して。
「――誇っていいですよ。あなた達は強い」
「特にフェイルさん、貴女の強さは間違いなく『本物』だった。この私が認めますよ。貴女は決して失敗作などではないとね」
「そう。私は貴女たちを認めている。だからこそ、本気で相手をしなければならない。それこそが礼儀でしょう」
フェイル達に対しての賛辞の言葉。
プレシアにフェイル(fail)と名付けられた自分を誰よりも認めている相手が、よりにもよって自分を殺そうとしている相手だという皮肉。
(なんで、私は――…)
フェイル自身にも不思議だった。
目の前の男のことを心の底から憎み切ることが出来ないことが。
己の左腕を奪った相手であり、あまつさえ自分を殺そうとしている相手なのに―――
「全霊を尽くしなさい。貴女達の全てを受けてあげましょう」
この後は、星空の中での全霊の最終戦。
<最終戦を終えて>
最終戦を終えての赤屍と博士の二人のやり取り
「殺すつもりでしたよ。彼女と同じように殺す必要が無くなっただけです」
「無くなった?」
魂ごと燃やすかのような激戦。
その結果として、魂に刻み込まれた力の欠片も燃やし、失うことに成功する。
「彼女たちにはもう何も残っていません。本当に、全てを燃やし尽くしたんでしょう」
「もう二度と、かつてほどの戦いは出来ないでしょうが…、絶対のはずの死の運命を、自分たちの力だけで乗り越えてみせた。その意味では、私の負けですね。それだけの戦いを彼女たちはしてみせた」
「…なるほど。これから次に向かう世界での転生者たちが生き残るには、彼女たちと同じレベルのことをしなければならない、と。途方もない難業だな、それは」
「ですね。この私とここまで戦えたのは、今回の仕事の中ではおそらく彼女たちが最初で最後でしょう」
<エピローグ>
どうにか最終戦を乗り越えたが、大きな犠牲を払ったフェイル達の様子を描いて完結。
物語のプロットとしてはこんな感じを予定していたんだが、とても完成できる気がしない。誰かこのプロットとアイデアをあげるので、物語として完成させてくれ!