夜になって宴が始まった。魔理沙さんによると、ここらで妖怪は人型をとってたりするらしい。今のところ、私に対して話しかけてくるようなもの好きはいないようだが。
昼の間に萃香さんっていう鬼や、アリスさんも来たのだが、私の情報は何も知らなかった。なんでも私は幻想郷に元から住んでいたということらしい。どこまで広くとも絶対に一度は見かけられるはずなのだが。普通は。つまり私の過去は普通ではないようだ。魔理沙さんは家に一度帰った。
「おーやってるやってる。おーいレイムっちー。」
「ん?董子じゃない。ちょうどいいわ。ちょっときて。」
霊夢さんが少女を連れてこっちへ来る。彼女は董子という名前らしい。霊夢さんは私を指さして、
「この顔見たことない?今この子記憶消失なんだけど。」
と尋ねた。董子さんは、「見たことないなー。」と即答した。
「そもそも私の学校のあたりで行方不明者は出ていないし。そんな服向こうの世界で着る人いないし。」
「じゃあ彼女は幻想郷の住民ってことでいいわね……もしかしたらあいつからなら少し情報を得られるかもしれないわね。そろそろ来るはずなんだけど……」
「あら、お呼びかしら。」
声のする方向を向くと、そこには紫色の短髪で翼の生えている少女がいた。
「あぁ、遅かったわね。レミリア、あんた一人?」
「えぇ。咲夜と美鈴はフランと一緒にいるわ。パチェは……来れるわけないじゃない。」
「まぁそうか。早速だけどお願いがあるの。」
「へぇ、珍しいわね。けど大体予想がつくわ。その子でしょう?はじめまして、私はレミリア・スカーレット。吸血鬼よ。」
そして彼女は続ける。
「ねぇ、あなたは向こうから来た人間?それとも妖怪?ここにいるってことは普通の人間じゃないわよね。」
「それがわからないから呼んだのよ。あんたは運命を操れるんでしょ。じゃあ未来でも見てもらったらなにかわかるんじゃないかと。」
「確かにそうかもしれないわね。やってみるか。」
レミリアさんは私の方へ向き、こう言った。
「あなた、自分が何者か知りたい?」
「はい、よろしくお願いします。」
私が答えると、「よろしい。」と言って笑った。とてもその表情は妖怪とは思えないほどかわいいものだった。
「じゃあ、私の眼を見てね。そうすればわかるから。」
言われたとおりに私はレミリアさんの眼を見た。10秒ほどしてレミリアさんは、私から眼を離した。暗闇でよく見えないが、心なしか顔が青ざめているように見えた。
「どう、何かわかった?」
霊夢さんが尋ねる。するとレミリアさんは静かな声でこう言った。
「全てはきっと明日でわかる。ただ、一つ言うなら。」
そしてレミリアさんはこう続ける。
「彼女は、