私の正体のヒントがわかった……いやわかってないが、その後、私は博麗神社に泊めてもらった。魔理沙さんの家とは違ってきれいに整理されていて寝心地もよかった。だからなのか、私はその夜夢を見た。そういってもそんな大した夢ではなかった。目の前に影が現われて、
『ポケットの中に入っているカードを妖怪に使え。』
と、一言言って消えていった。まったく何だったんだ。とりあえず今日は何処へ行ったらいいかわからないので、霊夢さんと話すことにした。私は霊夢さんの普段いるという部屋へ移動した。霊夢さんはお茶を飲んでいた。霊夢さんはこちらを向き、「あら、起きたのね。おはよう。」と言った。そして話を始めた。
「貴方、今日することないって言ってたわよね。今日は貴方の目が覚めたっていう再思の道へ連れて行こうと思うわ。あそこは、向こうの世界、って言ってもわからないと思うけど……幻想郷の外から迷ってくる人が多い場所なのよ。だから、貴方も外の世界の人って考えてたんだけどね。あそこはとても危険で普通妖怪とかに遭遇することが当たり前なのよ。だからそこに行けば理由がわかると思うわ。」
「そ、そうなんですか!?始めて知りました……」
「朝食を食べたら出かけようと思うんだけど、どう?」
「あ、はい。お願いします。」
私たちは朝食を食べて再思の道へ出発した。道中はあまり覚えていなかったが、見覚えのあるようなところも所々あった。魔理沙さんの時とは違い歩いて行ったので酔わずにすんだ。それが一番の救いだった。そして、再思の道にたどり着く。そこはまだ彼岸花が一面咲いていた。
「どう?何か思い出せそう?」
「……だめそうです。あ、そうだ。霊夢さん、少し待ってください。」
私はスカートポケットの中をあさってみた。そこには、夢のとおりにカードが入っていた。
「ちょっとそれ見せて!!」
霊夢さんは慌てた様子でそのカードを私から奪った。
「あの……霊夢さん。どうかしたんですか?」
「何処でこれを手に入れたの?普通の人だと持ってないはずなんだけど……」
「初めから入っていたみたいなんです。これはなんですか?」
「これは、スペルカードって言う物よ。作った人じゃないと使えないから、返すわ。」
そういって霊夢さんは私にそのカードを返した。
「どういうものかは何かに使ってみるのが一番だと思うわ。ちょうどいい相手がいればいいけど……」
霊夢さんは周囲を見渡し、誰か見つけた様子で、
「あ、いたいた。魔理沙ー!」
と言って花畑の奥へ走っていった。しばらくすると、霊夢さんは魔理沙さんと一緒に戻ってきた。霊夢さんから話をすべて聞いたようで、
「スペルカードを使ってみるんだろ、いいぜ。私もそのスペカがどんなのか気になるからな。」
「大丈夫、スペルカードでは死なないから。安心していいわよ。あとは名前だけど……そのカードに名前書かれてない?」
私は書いてあった文字を口に出して読んだ。
【 混符『ロストスラスト』】
「馬鹿!それが起動条件だ!」
魔理沙さんが慌てて止めようとするがもう遅い。
「あ……あああぁ……」
そして目の前で崩れ落ちる恩人と恩人を殺した罪悪感で意識が薄れていった。どうやら私は倒れてしまったようで、目の前には黒い獣の腕があった。忌まわしきその腕からは何故か懐かしい香りがした。そこで私の意識は途切れたのだった。
注意:この物語を書くのは不定期です。
どうも、無意識です。次の話のあとがきにスペルカードの説明乗せときます。
原作未プレイの主が書いているのはオリキャラを含めた幻想郷の物語。
資料探すのにも一苦労しました……今は会話集みて何とか書いている限りです。
時間軸は結構最近の設定ですよ?えーと、四季異変前ですね。
こんな風にキャラを動かしたい!と決めてたのでサクサク書いていて、誤字脱字祭りです。ダメじゃねぇか。
こんな話ですが一章の終わりくらいまでは最後まで見て頂けると嬉しいです。
次の話は来週くらいに書きたいなー……一章のオチまで決まっているんだけど……