今回は短めのお話。 メインストリームは終わったので完結に変えます・
本日より不定期更新となりますのでよろしくおねがいします。
終戦・それぞれの進路
それから半年後。
粉雪舞い散る一月。
艦娘の存在意義を喪った日本国は、「艦娘終戦法」と云う法律と共に、艦娘基本法の
艦娘には、日本国の年齢に関するもの以外全ての法律を適用し、
山本軍医は診察から、艦娘は
艦娘本部は、艦娘本部解散事業庁として、防衛省外局に改組された。
これは艦娘の社会復帰や、四軍に艦娘本部と入れ替わりで編成される海兵隊への異動処理等、
更には退役等の業務を引き受ける官庁である。
安藤龍中将は退役して制服を脱ぎ、艦娘本部解散事業庁長官として責任者となった。
大垣守同様、いずれは政治家になるだろう、との声があるが、本人は政界には興味がなく、一官僚で生涯を終えるだろう、と話していた。
矢部晋太郎は、任期を終える前に議員辞職を選択した。
今は、エナツキニュースのおじさんとして、MeTubeの顔となっている。
今度行われる総選挙では、エナツキニュースもニュース特番をやるらしい。
主要な軍人達も、選択を迫られていた。
各鎮守府・警備府はそれぞれ地方隊基地となり、軍艦組のものとなった。
その際、中部警備府は廃止が決定された。
横須賀鎮守府の未来は軍に残ることを決め、横須賀地方総監・大将として、再び海軍へ転属した。
金剛は総監秘書官として、彼女を支えることになるだろう。
舞鶴地方隊は別の海軍組の大将が総監となり、麻衣は幕僚長として海軍に転属し、少将に昇進した。
呉鎮守府はそれまでと違って、ザ・デストロイヤーズと海防艦四人娘が、揃って退役した。
草加拓哉等は、プロミュージシャンの「THE DESTROYER's」として、メジャーデビューを飾った。
そして、不知火等がファンクラブを立ち上げた為、不知火も多忙の日々である。
海防艦四人娘は、今は高天原家に住み着いている。
結局、紀子の
佐世保では、海人艦隊がそのまま、海兵隊の沖縄及び離島防衛隊「海人部隊」として再編された。
メンバーは海人艦隊のメンバー全員に我那覇陽三少将、参謀長の新垣准将が、沖縄の地で戦っている。
さて、中部警備府だが。まず、高梨湊は退役した。
そして、
それに追随したのは大村夫妻に、高天原智子、各務原香菜、睦月に電、不知火、それに結衣である。
齊藤は、再び警察庁公安部に戻って行った。
元艦娘達も、進路はざまざまだった。
まずは長門。彼女は、プロ転向を宣言し、予てからお呼びのかかっていた、スバルのワークスチームに迎え入れられた。陸奥もサポートとして、チーム入りを果たした。
加賀は、空軍に移籍して、航空学校に通い始めた。空を飛ばせてきた彼女は、懐いているF-35C妖精さんとロクマルK妖精さんと共に、今度は空を飛んで日本の安全を守る一翼になるだろう。
逆に、瑞鶴は退役して、航空会社に入社した。いずれ機長となるだろう
赤城は、どちらも選ばなかった。大関まで昇進していた赤城乃山翔太と結婚して、
未だ大食いは
暁はしれっと退役して、何故か転がり込んだ妹二名と共に、エナツキハウスで暮らしている。
仕方がないので、隣の土地を買い取って、拡張工事が行われた。
スタジオ部屋に響、倉庫部屋に雷が転がり込むことになり、隣の土地にスタジオ・応接・倉庫のある建物が急遽、
もちろん、屋内から移動可能な渡り廊下付きである。
言わずもがなだが、
天龍は退役して、金城埠頭にある幼稚園へ、教育補助員として就職が決まった。
小さい子ども達にとても懐かれている、とは龍田の談である。
龍田はそれを見守ろうとしたが、今は一緒に幼稚園で働いている。
天龍は、夜学の名大教育学部第二部に通いながら、幼稚園教諭を目指している。
恵海に大井・北上はそのまま退役して、金城埠頭にある売出し中の一軒家を買い取って、
甘い生活を送るそうだ。
大井と北上は、
恵海はそれに不安を覚え、高梨商事に、社員で働きに出ることにした。
大井と北上は、それをお出迎えする
雪風は、その幸運さを活かし、投資家として名を挙げている。
二つ名はラッキースノー、その二つ名を生かして
軍が手放した株を全て買い占め、高梨商事の主要株主となっている。
他にも、潰れかけた主要産業の立て直しに力を入れ、
残りの、旧室戸組の天津風に比叡、阿賀野に朧、曙は、特例で開催された国家公務員試験をパスして、艦娘本部解散事業庁への入庁を果たすことになった。
結局は、安藤の元で働くことを選択したのだ。
そして、Sハウンドの面々だが……
「くぁー……今日も異常なしか」
いずも改二リペアの艦長席で、眠たそうにしている智紀。
Sハウンドは、名称はそのままに、深海棲艦の残骸や嘗ての大戦時の、激戦地の調査を行う、
司令官は我那覇陽子。艦長は高天原智紀。オペレーターはミナ、副長は村井杏奈。
保安主任は各務原結有、それに各務原瑞希、
他には日向やほっぽちゃん、吹雪や榛名、島風、それに山本軍医が乗組員・調査員として乗り込んでいる。
上坂千里も、正式に高梨姓を仕事場でも名乗り、義足ながら調査主任として乗り込んでいる。
遠藤参事官はいずも改二を離れ、昇進して特命全権公使として、中国へと旅立っていった。
智紀の単身赴任は継続である。その間に智子は
「はいはい。そろそろ、調査ポイントに着くよ」
「おう。ミナ、アンカー下ろしてくれー」
『かしこまりました』
保安主任で、智紀の護衛である結有が声をかけると、調査が始まった。