「ごめんね! 急に変更になっちゃって」
「いえ! こちらこそお忙しい中ありがとうございます」
ミサゴさんの運転する車に乗り込み合流した後、彼女たちが修行場として借りている場所へ案内される。
「へぇ~結構広いですね~しかも色んな武器も飾ってあって凄いや!」
修行場に入ると、その広さと、壁にかけられた武器の数々に目がいった。
「仕事柄、一通りの武器は扱えるように訓練してるからね!」
やはりその辺は他の家でもそうなんだなぁ~と思う。
「ウチもですよ! 俺は刀をメインにしてますけど、他の武器も一応訓練してますし」
「あら、そうなのね。大成さんが引き分けたって言ってたから、てっきり刀使いとばかり…」
「一番得意なのは事実ですよ――ってもう伝わってるし!? だけど、正直俺は負けだったと思ってますけどね」
「あはっ、大成さんの読み通りの発言ね」
「えっ?」
「大成さんが『引き分けと聞いて、彼ならこう言うだろう』と言われてたから」
あはは……と乾いた笑いとともに、俺もまだまだだなぁ~と思っていると、制服からラフな格好に着替えた燕さんがやってきた。
「えっと~その格好で試合するのかな?」
「え? そうだけど~」
ピンクのノースリーブにベージュのショートパンツの燕さん……普通に似合ってて、かわいいと思ってしまった。
「うちは別に道場開いてる訳でもないし、格好にこだわりは無いわよ?」
「それ言ったら、海人君だってTシャツに7分丈のカーゴパンツじゃない」
「…………」
言われてみればそうだな……ただ……
「んっ?」
ちょっと露出多めなその格好は、健全な男子にはちょっと目のやり場に困るというか、直視しづらい……まさかそれも狙いだというのか?
「……あぁ~ニヤリ」
何だろう? 一瞬、燕さんが笑ったように見えたのは気のせいだろうか……
「それじゃあ、早速試合開始といきましょうか。武器ありで、人体の急所を狙った攻撃は禁止ね! 危険と判断した段階で止めに入るから。あっ、勿論海人君も場内の武器も使って構わないからね」
「はい、ありがとうございます」
「それじゃ~『ねぇねぇ、海人君』……?」
「さっきからチラチラとこっちを見て、私のどこを見てるのかなぁ~」
「い、いや別に変なところは見てないからね!?」
「変なところ……海人君のエッチ」
「なぁっ!?」
自身の胸を隠すような仕草で燕さんが爆弾発言をぶっ放す。
「はぁ……まぁ、いいわ。試合開始!」
まさかのここで試合開始言います!? 出だしを完全に崩された俺は拳のフェイントからの、胴への蹴りによる一撃をまともに受けてしまう事となった……
百代「やっぱり燕だな! 最初は初々しくてピュアな燕かと思ったけどさ~」
燕「え~私は今でもピュアな燕ちゃんのつもりだよ~★」
シーン……
燕「……みんなが私の事どう思ってるかよ~く分かったよ! マスター!! 川神水追加!!!」
仏「か、畏まりました」
燕「今日は飲むぞ~!!!」
大和「あ~あ、姉さん。いいとこで止めてあげなよ?」
百代「…………(酔って潰れたあとならば……鉄壁といわれる燕も……)」
大和「姉さん?」
海人「あんま変なこと考えてると、俺も止めるぞ」
百代「べ、別に変なことなど!!?」
仏「今日も賑やかだなぁ~彼らは☆」