真剣で布仏家長男に恋しなさい!   作:仏のマスター

2 / 35
短編~vs川神院~

 川神一子の案内により、川神院に到着した海人。

 

「へぇ~ここが川神院かぁ~(ん? 誰かにみられてる?)」

 

「…………(ほぉ~わしの気配に気づくか~ふむふむ)」

 

「一子殿、おかえりなさい。そちらの少年は?」

 

「ただいま~厳さん! この人は布仏海人さんって言って、武者修行の旅の最中で、家に来るって話しだったから案内したの!」

 

「ふむ、かなり鍛えているようだな少年。なんなら私が相手をしてやろうか?」

 

「ありがとうございます! 是非お願いしたいです!(この人も強いな……多分高弟の一人なんじゃないかな?)」

 

「ちょ、さすがに厳さんが相手じゃ、海人さんもキツいって!?」

 

「大丈夫! お互い無茶はしないっ――『いらっしゃい、若いの』――なっ!?」

 

 突如後方に現れた気配に臨戦態勢となる海人。

 

「ほっほっほ、そげん構えんでいいて……捕って食ったりはせんでな」

 

「…………(簡単に後ろを取られた……この人次元が違う)」

 

 全く気配を感じる事が出来なかった事に、海人は驚き、警戒をとけずにいる。

 

「ふむ、驚かしすぎてしもうたようじゃの~すまんすまん」

 

「あっ、じーちゃん! こちら布仏海人さん。川神院の人と試合がしたいらしいの!」

 

「布仏殿から話は聞いとるよ――『来たら一丁、揉んでやってほしい』――とな」

 

「ははは……宜しくお願いします」

 

「じーちゃんじーちゃん! 私試合してみたい!!」

 

「う~む……一子じゃちと荷が重いのぅ……」

 

「うぅ…………」

 

「案内して貰った礼もありますし、一子さんとも試合をしたいです! 勿論無茶なことはしませんから」

 

「そうか。じゃが、先ずは川神院の代表者と戦ってもらおうかのぅ。ルー! ルーよ、こちらに来い!」

 

 鉄心の呼び掛けとともに、忍びの如く現れるルー。

 

 

「お呼びですカ? 総代」

 

「うむ、これからこの少年と試合をしてもらいたい」

 

「こちらの……ですカ?」

 

「総代! いくら何でもルー師範代相手は少年がキツ過ぎます!」

 

 

「そうよ!じーちゃん!」

 

「……いけるな?」

 

「はい。受けさせて頂きます」

 

 ぺこりと頭を下げ、ルー師範代に対し気を解放する海人。

 

「――ホウ――なるほどネ。分かりました。準備をして来ます」

 

「海人と言ったか? 主も準備するとよい。一子、更衣所へ案内してやりなさい」

 

「はい! こっちですよ~海人さ~ん」

 

 こうして、門下生の見守る中、2人の試合は始まる。

 

「東方! 布仏海人!」

 

「はい!」

 

「西方! ルー師範代!」

 

「ハイ!」

 

「試合始めい!!」

 

「…………」

 

「……来ないのカ。ナラ私からいくヨ!!」

 

 ルー師範代の繰り出される攻撃を受け流し、隙をみてカウンターを入れる海人の攻防が続く。

 

「フッ!」

 

「グッ……イイ一撃だネ。だがコレならどうカナ?」

 

 ルー師範代の体から気が解放され、体を包み始める…

 

「……バーストハリケーン!!!」

 

「グッ……!?」

 

 とっさに防御をとったものの、防御ごと吹き飛ばされ、道場の壁にぶち当たる海人。

 

「…………(う~む。これで終わりかのぅ?)」

 

「あぁーーー!!!」

 

 落ちてきた壁の残骸をどかし、叫び声をあげながら立ち上がる海人。

 

「出し惜しみは止めます。ここからが本番です」

 

 腰に差した刀に手をかけ、居合いの構えをとる海人。

 

 急に変わった雰囲気に驚くも、相手を見据え、己を高めるルー師範代。

 

「……ハァ!! 川神流無双正拳突き!!!」

 

「我流一閃【刀牙】!!!」

 

――一瞬の瞬きの間に2人の立ち位置が入れ替わる――

 

「勝者! 布仏海人!」

 

 川神鉄心の声で勝敗が決したことが告げられる。

 

 場が静寂に包まれた。

 

 次回、真剣で布仏家長男に恋しなさい!

 最終回~更なる高みへと~「絶対に強くなって……」

 




仏「はっ、ここは…ウチの喫茶店か。てか気づいたら二話書き終わってるし!?
 次で最後になります。お読み頂いた皆様…ありがとうございます\(^ー^)/m(_ _)m」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。