真剣で布仏家長男に恋しなさい!   作:仏のマスター

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今回はサブヒロイン活躍回♡


学園編 七話 ドイツ軍ネタ

「決闘なんだけど……今学園長から禁止させられてて、受けられないんだよね」

 

「「なぜだ!?」」

 

 海人の残念な返答に、当然の如く食って掛かるクリスとマルギッテであるが、禁止させられてては仕方ない。

 海人本人としては親睦を深める意味での決闘なら受けてあげても良いと思っていても、海人が強過ぎる事と、先の四人が自信を無くし、最後の大会前にやる気を無くしてしまった事から学園長に禁止させられてしまったのだった。

 

「ムムム、ならばどうしてくれよう……あっ、取りあえず紹介しよう。マルさんだ!」

 

「マルギッテ・エーベルバッハだ。覚えておきなさい」

 

 紹介を聞いて、海人は以前送別会でドイツ軍を訪れた時の事を思い出す。

 

「クリスさんやマルギッテさんならドイツ軍ネタで話はできそうだけど……あと、マルギッテさんは昔ドイツ軍で一度会ってますよ」

 

「ムッ、ドイツ軍でだと?」

 

「なに!? マルさんと海人殿は知り合いだったのか!?」

 

「えぇ。とは言っても挨拶しただけでしたが」

 

 マルギッテは忘れているようだが実は二人は一度会っている。海人が第一回モンドグロッソの大会で織斑一夏(原作ISの主人公)の護衛で怪我を負い、暫くドイツに滞在した際に、帰国前に送別会としてドイツ軍黒兎部隊を訪れた際に再び病院送りになる際の途中、帰ってきたマルギッテの猟犬部隊と会い、挨拶程度に紹介されていたのだ。(元の布仏家長男のIS物語のクラ・千冬ルートの過去話です)

 

「千冬さんが黒兎部隊の教官してた頃なんですが、覚えてませんか?」

 

「千冬……織斑教官か! あの当時となると……」

 

「黒兎ということは海人殿はクラリッサさんやラウラと知り合いということか?」

 

「正解!」

 

 クリスの話ではクラリッサは日本好きで良く話し、ラウラも同い年の為仲良く、よくメールをする仲らしい。

 

「……思い出した! クラリッサが黒兎部隊の総力をあげて誰かの送別会をすると言ってた時に来てた少年か!?」

 

「マルギッテさんも正解!」

 

 意外なところで共通の話題を得た三人はそれから暫く話し込むことになる。

 

「まさかあの時の少年がこれほどの強者になっていようとは……」

 

「あの時は怪我人でしたし、今ほど強くもなかったですからね」

 

「ならなおの事、決闘できないのが悔やまれるな」

 

 残念そうにするクリスを見て、海人は妥協案を出すことにする。

 

「試合とかではなく、指導目的の模擬戦レベルなら良いんじゃないかな。周りに被害が出ないくらいの。突きの練習する際にフェンシングも参考にしたし、それなりに自信もあるよ」

 

「そうかそうか! ならば御指導賜ろうではないか」

 

 嬉しそうにするクリスを笑顔で見つめていたマルギッテであるが、改めて海人の方を見た時には不満顔で彼を見ていた。

 

「海人はトンファーは扱えるのか?」

 

「トンファーかぁ……基礎は一応納めたけど、合わなかったから全然使ってないですね」

 

 それを聞いたマルギッテは先程のクリスの様に残念そうに海人を見る。

 

「……眼帯を外さないのを条件に、軽めの模擬戦までなら……」

 

「ニヤリ。その言葉を待っていた……お嬢様!」

 

「マルさん!」

 

 気づくと海人はクリスとマルギッテに挟まれ……「「Lass uns gehen !!(英語で言うLet's goと同じ意味)」」……連行されていった。

 

 

 

 

 

「海人さん…………」

 

 クリスさんとマルギッテさんに連れて行かれる海人さんを見ながら、ここで「私も」と言えない自分に……

 

「まゆっち」 

 

「あっ、はい。なんですか、京さん?」

 

「まゆっちはもっと自分に正直に生きないとダメだよ。周りを気にしてばっかじゃ後悔するよ」

 

「それは……」

 

「モモ先輩の気持ちも知ってるから、これ以上の応援はできないけど、まゆっちの事も応援してるから」

 

 京さんにはバレバレみたいですね……せっかく同じ寮に住むことになって、アタックするチャンスは増えたはずなのに、私がこうして尻込みしてたらダメですよね。

 それに現状最大のライバルと言えるのが川神先輩……武士としては圧倒的に敵わなくても、恋では負けたくない……勝ちたい! 

 

「コレは海人さんの言葉だけど……『俺は自分に正直に生きたい。それにやらず後悔より、やって後悔したいかな? それで上手くいくのがベストだけどね』ってね」

 

 グッと心を掴まれたような気持ちになる。それと同時に私の足は駆け出していた。

 

 

 

 

「いってらっしゃい……」

 

 三人を追いかけて行ったまゆっちを見送りながら、さっきの言葉を【改めて】自分に当てはめる。

 

「まゆっち、いい顔して出て行ったな……何言ったんだ京?」

 

 隣に私の大好きな大和がやってくる。

 

「迷える後輩に道標を……ね」

 

「そっか……」

 

 そういって私の頭を撫でてくれる大和に、私のテンションは上がるに上がり……

 

「やっぱり私は大和が大好き! だから結婚しよ大和♡」

 

 腰に抱き着き大和を押し倒す……そして…………

 

 

 

 

 京 捕食者エンド★

 

 

 

 

 ……とはいかず、スルリと躱され、いつもどおりに……私も諦めない。後悔しない。止まらない。

 

 




海人×百代 大和×燕 完結時の設定。

新章ではどうしようか悩んでます

海人×まゆっち 大和×京 にしたら……確実に長くなりそうな予感が…………(-_-;)
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