そろそろ復帰予定です。
空が夕焼け色に染まり始めた頃、俺は目的地に到着した。
【黛流剣術道場】
確実に格上の相手……勝てるなんて思わないけど、一矢報いたいところだな。
「すみませーん! お電話差し上げていた布仏です!」
「――はーい!」
若い女性の声ととともに扉が開かれる。
お父さんの言ってた対戦相手が来たみたい。
「さ、沙也佳! どうしましょう!? 布仏さんが来てしまいました!!」
「お姉ちゃん……どうしたもこうしたも、さっさと準備して道場に行ってお父さんとウォーミングアップでもしてたら?私が対応しとくからさ」
「は、はい!じゃあ私は先に道場に行ってますね!!」
「いくぜ! まゆっちぃ。試合に勝って、更には宿敵と書いてトモダチもゲットだぜぃ!!」
「はい。松風!! 私頑張ります!!」
後ろから聞こえる姉の発言に……大丈夫だろうか? と心配になる私だった。
扉を開けると、私たちとさほど変わらない男の子が立っていた。何か弱そう……これなら、お姉ちゃんの圧勝かなと思っていた。そんな私を叱ってやりたいと、後の私は思うのだった。
「こんばんは。父から話しは聞いています。案内しますので中へどうぞ」
「失礼します!(かわいい子だなぁ~話しに聞いてた娘さんだろうか? それにしては闘気はあまり感じられないけど……)」
「(何か見られてる?)えっと~何か?」
「あぁ~ごめんなさい! 黛十一段の娘さんですよね? ウチの父から娘さんも武術を習っていて、かなりの腕前と聞いていたので」
「あぁ、私は妹の方で、武術はたしなむ程度です。本格的に学んでいるのは、この後あなたと戦う姉の方ですよ」
「あっ、姉妹だったんですね――ん?この後戦う?」
「どうしました?」
「今日の試合って、誰と誰が戦うって聞いてます?」
「布仏さんと姉が戦うと聞いてますが?」
ここに来て勘違いに気づく海人。
「いや、俺は黛十一段と試合のつもりだったんだけど……」
「――お父さんと!? それはさすがに無謀ですよ! 危ないですって!!」
「確かに勝てるなんて思ってはいないけど、何かその反応ひどくない……?」
「お姉ちゃんならともかく、お父さんとは――いや、布仏さんの為を思って!!」
「大丈夫。こう見えて結構強いから俺!」
そうこうしている内に道場へと到着する。
「お父さーん。布仏さんを連れてきたよー」
「うむ。入りなさい」
「ドキドキ『落ち着け~まゆっち。オラが付いてるぜぃ!』」
道場内へ入ると、写真で見た黛十一段と道着を着込んだ一人の少女が居た。
「いらっしゃい。何だか賑やかだったけど……早速、沙也佳とは仲良くなったのかい?」
笑顔の下に黒いオーラを感じるのは気のせいか? うん。気のせいだ!
「い、いえ、ちょっと勘違いがあったみたいで……あっ、布仏海人です! 本日は急な対応ながら受けていただきありがとうございます!」
「夏休み中に来るとは聞いていたからね。もしかしてウチが最初?」
「はい。一番自信のある剣術でどこまでやれるかを知りたかったので、まず黛先生のところに行こうと思いました!(さすがにコイントスで決めたなんて言えないよ~)」
「ふむ、では早速やるかね? アップは終わってるようだし」
「はい! 駅から走って来たので、いつでもいけます!」
「由紀江も良いかい?」
「は、はい! 大丈夫です!」
「あ、あの! よろしければ由紀江さんの後に、黛先生とも一戦お願い出来ますか!?」
「構わないが…試合となると私も甘くはないぞ?」
急に剣気を向けられ一歩さがってしまう。あれ? 微妙に怒気を感じるのは気のせいか? うん。気のせいだ!
負けじと剣気を出し押し返す。これぐらいで飲まれるわけにはいかないからね。
「はい。よろしくお願いします!」
「…ふむ。由紀江、始めから全力で行きなさい」
「はい。(悔しいですが……どうやら彼の方が、遥かに格が違ったようです……)」
「両者前へ――試合始め!」
武者修行第一戦の始まりである。
因みに武器は真剣ではなく木刀です。
仏「今回はだいぶ間空きましたね……マスター」
いや~読み専に戻ってしまって……また書けるか不安だったけど何とか書けたよ~相変わらず駄文なのは否めないけど……
仏「溜まりに溜まってた読み待ち小説は完読出来たのですか?」
八割方ね~まだ読めてないのあるけど……さすがに一ヶ月以上は空けたく無かったからね。
仏「まぁ、じわじわ頑張っていきましょう!」
うん……む? お客さんの気配が! では引き続き頼んだぞ!!
仏「畏まりました」
からんからん
仏「いらっしゃいませ! お好きなお席へどうぞ!」
再起動近し