仮面ライダー ダイナ   作:四季咲暦

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1、リボーン!復活する者

太古の地球を闊歩し、支配していた存在『恐竜』。彼等は絶滅し、滅んでしまった。しかし、長い時を超え、化石となり現代に現れた。人間達は過去の歴史を知るため、日夜研究している。そこには壮大な『ロマン』や『夢』があり、ありとあらゆる人々を魅了する。

 

そしてここ、そんなロマンに魅了された青年がいた。

 

「スッッッゲェェェェ!大型肉食恐竜アロサウルスの全体化石だ!」

 

古代流星博物館の恐竜化石展を見学に来た青年の名は石上白亜は巨大な恐竜の化石を見て大はしゃぎしている。

 

「はぁ、こんな石見てて楽しいのかしら?」

「わかってないなぁ、京香。この化石に秘められた壮大なロマンがわからないのか?」

 

彼女の名は朝霧京香(あさぎりきょうか)。白亜の幼馴染で、なにかと白亜と共に行動している。

 

「いいか!これはただの石じゃないんだ!元々は生き物の骨なんだぜ!アロサウルスは今から1億5500万年〜1億4500万年前の中生代ジュラ紀後期に存在した大型肉食獣脚類の恐竜だ!そして特徴と言ったらあの大きな顎と牙!あの牙に嚙みつけられたらひとたまりもない!平均的な大きさは8.5mと言われているがここに置かれているのはなんと15m超え!このすごさがわかるか?」

 

京香はわからないと言うように肩をすくめ頭を傾ける。

 

「まず現存する世界最大のアロサウルスの化石の大きさは9.7mであり、アロサウルスの権威ジェームス・マドセンによれば体調12mが最大と考えられていた!それがどうだ⁈あっさり超えた化石が見つかったんだよ!これが興奮しないなんて無理な話だ!」

「それが?」

「まだわかんないのか⁈つまり人間の想像をはるかに超えた未知なる恐竜の謎がこの化石には秘められているんだ!こんな巨大なのに狩はどうしていたのか?それこそ食事量はどれほどなのか?どのような生活をしていたのか?ああ!考えるだけでワクワクが止まらない!」

 

はぁ、と京香はため息をつく。白亜の解説は面白いのだが1つ難点がある。そろそろ現実に戻した方が良さそうだ。京香はいつも通りに脳天に手刀を入れる。

 

「いた⁈なにすんだ京香!」

「貴方もこそそろそろここが公共の場で、博物館のエントランスホールてこと忘れてないかしら?」

「あ」

 

難点、それは時と場所を選ばずウンチクを語ってしまうことである。

 

「ほら、まだまだ他にも化石があるんだから見に行きましょう?博物館とかだと貴方と話しながらの方が楽しんだから、解説よろしく頼むわよ?未来の恐竜博士?」

「おう!」

 

…。

 

白亜の解説を交えながらコースを進んでいた2人は琥珀が置かれているゾーンにやってきた。中央には不思議な形をして物が置かれていた。

 

「何かしらこれ、白亜は分かる?」

「うーん…?」

 

ガラスケースに入れられた謎の物体は化石のようなそうでないような…よくわからない形をしていた。

 

「わからない…解説板も仮説ばかりで参考にならないな」

「そう、それより私はこっちが素敵だわ」

 

そういうと京香は、光に照らされ輝く琥珀を眺めていた。そんな中、京香の目に2つの琥珀が、目に留まった。

 

「赤色の琥珀?へぇ!不思議ね」

「ああ、琥珀は本来木の樹液が固まって化石になった物だから本来は黄金色なんだ。しかし赤色の琥珀か…どんな原理で出来てるんだろう?」

 

琥珀の中には何かが閉じ込められているがぼやけてよく見えない。もっと近くで見ようとしたその時!

 

ジリリリリリリリリリリ!

 

非常にベルが鳴り響きあたりの客達が怯え始めた。

 

「なんだ?俺様子見てくるから京香はここで待ってろよ」

「ええ、お願いね」

 

白亜は戸惑う客を尻目にエントランスホールへと駆け出した。

 

…。

 

きゃー⁈

た、助けてくれ!

 

エントランスホールは地獄と化していた。そこにはトカゲのような頭を持ち、両腕が剣のようやな形状をした白色の

怪人が立っており一回り小さいトカゲ怪人に指示を出して人々を襲っていた。

 

「はっはー!この時代の支配種族はこんなもんか⁈この程度、この『スラッシュ』様が絶滅させてやるぜ!」

「グガガー!」

「グガガー!」

「な、なんなんだよこいつら…」

 

白亜は隠れながら怪人達の様子を見ていた。どうやら奴らは何かを探しているようだ。

 

「おい貴様!『フォッシルドライバー』と『ダイノコア』はどこだ!」

 

スラッシュと名乗った怪人は近くに倒れていた博物館職員を片手で掴み上げると尋問を始めた。

 

「ど、ドライバー?そんなもの…し、知りません…」

「嘘つけ!ここにあるのはわかってんだ!まあいい、しらみ潰しで探せ!」

「「「グガガー!」」」

「ここにいると京香も危ねぇ!」

 

白亜は怪人達に気づかれないよう琥珀ゾーンに戻った。

 

…。

 

「京香!無事か⁈」

「白亜?なにがあったの⁈」

「エントランスにへんな奴らが現れて…とにかくここは危険だ!早く逃げるぞ!」

「グガガー!」

「な、なにあいつ⁈」

 

スラッシュの部下がこの琥珀ゾーンに入って来た。

 

「京香!逃げろ!」

 

白亜は京香を逃がすため怪人に摑みかかる。

 

「白亜!」

「いいから逃げろ!!」

 

白亜は怪人を蹴り飛ばし尻餅をつかせる。

 

「今のうちに!」

「なにが今のうちだ!」

 

次の瞬間!白亜の体は中央のガラスケースを巻き込み吹き飛んだ!

 

「あーあー!こんなところにあったかフォッシルドライバー。こいつをぶち壊せば任務完了だな、楽勝だぜ」

 

白亜は、痛みで体が思うように動かなずにいた。スラッシュは床に落ちたフォッシルドライバーというものを手に取った。その後あたりを見渡すと京香に目がいく。

 

「お?お前、いい女だなぁ?部下のツガイにはちょうどいい!」

「ひっ⁈いや!来ないで!」

 

どうやら京香を気に入ったらしく、全身を舐めるようにみる。

 

「決めた!部下にはもったいねぇ、俺のツガイにする!」

「い、いやぁ‼︎」

 

スラッシュの手が京香へと伸びるその時。

 

「京香に、触れんなぁ!トカゲ野郎!」

 

力を振り絞った白亜の一撃がスラッシュをよろめかせた。

 

「…貴様死にたいみたいだなぁ…」

「駄目!白亜!逃げて!」

 

スラッシュが白亜の首を掴み持ち上げる。白亜はもがくもビクともしなかった。スラッシュはトドメを刺そうと動く。

 

その時。不思議なことが起こる。

 

スラッシュが持っていたフォッシルドライバーというものが光を放ち。光は波動となって白亜からスラッシュを、遠ざけたのだ!

 

「な、なにぃ⁈お、お前⁈」

「こ、これは…」

 

白亜がフォッシルドライバーに触れるとイメージが流れ込んでくる。1つの人影がこのドライバーを使い、奴らと戦っている姿が。

 

「…こいつで、あいつらと」

「は、白亜?なにを…」

 

白亜は先程展示されていた二つの赤色の琥珀を手に取る。手に取った瞬間ぼやけていた琥珀が鮮明になる。そしてドライバーをイメージの中の戦士のように腰に当てるとベルトが飛び出して腰に巻きつく。すると、ドライバーについていた石は剥がれメカチックな形状の物が現れる。そしてドライバーの中心から二つのスロットに赤色の琥珀をセットする。

 

『アロサウルス!』

『トリケラトプス!」

 

謎のアナウンス音がする。そして、ドライバーに付いているレバーを逆側へとスライドさせる。

 

『解析中…解説中…』

 

レバーが元の位置に戻るようにスライドし、元に戻ると。

 

『ニューレコード‼︎』

 

これで準備は整った。

 

「白亜⁈なにする気⁈」

「貴様…まさか…変身するだと⁈」

 

ドライバーに付いていたピッケルを思われるレバーを三回弾く!

 

『トン!』

『テン!』

『カン!』

 

「すぅ…変身!」

 

白亜の体を岩石が覆い隠れる。次の瞬間その岩石は吹き飛びその中から1人の戦士が現れた!

 

『お待たせしました!鋼を砕くスーパースター!』

『アロトプス!』

 

右肩にアロサウルスの頭部、左肩にトリケラトプスの頭部がついた太古の戦士が今復活した!

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