仮面ライダー ダイナ   作:四季咲暦

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5、アメイジング!ドライバーとティラノイド!

変身が解除され、地面に伏している白亜とそれを見下ろすディープ。ディープは白亜へと近づき座る。

 

「それじゃあ…そのベルト。回収するぞ」

「ぐっ…」

 

ディープの手が白亜のドライバーへと伸び、無理やり引き剥がす。

 

「戦う覚悟もねぇのにこんなの使ってんじゃねぇ。いいか?こいつは、狩るか狩られるかを決める道具だ」

 

白亜から奪ったドライバーをトランクに詰め立ち去ろうとした時

 

「お待ちなさい!倉木二等陸佐!」

「あ?」

「こ、今度は誰だ?」

 

声の主は軍服に身を包んだ小柄な女性のものだった。軍服の女性はディープへと近づき頭部にチョップを放つ。

 

「痛った⁈」

 

頭部に叩き込まれるがディープの装甲に阻まれ、痛みで手を抑える。

 

「学習しねぇなあんたも…何の用だチミッ子」

「チミッ子言うな!今回の任務はダイナの戦闘力を測る事です!何勝手にドライバー奪ってるんですか!何こんなボロボロさせてるんですか!何勝手に帰ろうとしてるんですか〜!」

 

と今度はディープをポカポカと叩き始めた。その姿はまさに子供のようであった。

 

「白亜、大丈夫⁈」

「あ、ああ、えっと…あんたは…」

 

声をかけられた女性はハッと気がつくとまるで一連の流れがなかった様に話し始めた。

 

「失礼しました!私人外対策部隊所属の『錦 有紗(にしき ありさ)』と申します。この様な見苦しい所をお見せしてすいません!」

「人外対策部隊?」

「大丈夫です、しっかりとお話しさせて頂きますので。まずは…何処か座るところにでも移動しませんか?」

 

…。

 

ひとまず大学内の食堂に移動した。白亜・京香・有紗・倉木が一つのテーブルに付き、他の生徒が遠巻きに四人の話を聞いていた。倉木に関してはテーブルに足を乗せ興味なさそうに座っていた。

 

「こほん、ではあなた方はあのドライバーについてどれだけご存知ですか?」

「えっと…」

「白亜、私に任せて。あのドライバーについてはありとあらゆるアプローチを試みましたが詳しいことは全くわかりませんでした、ですが…ダイノコアの方は結果が出ています。」

「ほう…?」

 

ここで倉木が、興味を持ち足を下ろす。

 

「一言で言えば自動充電される電池…でしょうか。一度消費したエネルギーは時間経過と共に回復します。このダイノコアというものは本来地球上の理論では作成できません。」

「…」

 

反論も意見もせずに有紗と倉木は黙って京香の話を聞いている。時折うなづきメモをとりつつ。

 

「この様なものが軍事利用されたら戦争の概念が変わります。只々浪費されていた弾薬などのエネルギー類がコア一つで解決するのですから。ここで一つの結論にたどり着きました。それは…」

 

京香は覚悟を決めた様に深く息を吸い言い放つ。

 

「このドライバーとコアは『人間ではない高いテクノロジーを持った』者が『軍事利用の為に』生み出したのではないか?…と」

「…素晴らしいです。まさかそこまで調べていたとは…」

 

有紗は鞄から紙束を取り出し二人に手渡す。

 

「そうです。ドライバーとコアは人間が作り出したものではありません。人類の敵『ティラノイド』が生み出したものです」

「それって…あのトカゲ男のこと?」

「はい、彼らは太古の昔、恐竜が超進化し凄まじいテクノロジーを持った存在として地球を支配していました。」

「恐竜人間だってこと⁈実在したんだ…」

「恐竜人間?」

「ああ、よく言うだろ?人間は猿から進化したって。だから恐竜も同じように人間の様に進化した者がいるって言ういわゆる俗説だよ。まさか本当にいたなんて…」

 

有紗はこほんと咳を付き話を始める。

 

「ティラノイドはコアを使った道具で地上を支配しようとしました。しかしティラノイドの中にもそれを快く思わない正義のティラノイドが立ち上がったのです。彼らは強い力を持った恐竜と手を取り合い、ダイノコアを生み出します。それを使って戦った戦士を彼らは仮面ライダーと呼びました。」

「な、なるほど…」

 

白亜は話のスケールに圧倒され、ついてこれていなかったが京香にはある疑問が浮かんだ。

 

「けどそんな話しどうやっても知ったんですか?」

「それはもちろん、私が実際に見たことですから」

『は?』

 

またか、と倉木はポツリとため息を付き説明を始めた。

 

「こいつもティラノイドなんだと、ほら姿見せろチミッ子」

「あいた⁈」

 

頭を小突かれた有紗は一瞬でその姿が変わる。爬虫類を思わせる鱗、牙、爪。それらをどう見ても人間とは思えなかったのだ。

 

『え、えぇぇぇぇぇぇぇ⁈』

 

倉木と有紗を除いたその場全員の絶叫が校舎に響いたのだった。

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