変身を終えた2人の戦士が復帰したばかりのメタルティラノイドに向かって構える。
「あいつは身体が硬い、お前のパワーならアレを打ち破れるだろ、行ってこい」
「おっしゃ!やってやる!」
「ははぁ!一人増えたところでなにもかわらねぇんだよ!」
「ゼェア!」
ダイナが思い切りメタルに向かって拳を叩きつける。その威力によりメタルは後ろに仰け反るほどだ。
「ぐはぁ⁈お、俺にはダメージを与えるたぁ…いいもん持ってんじゃねぇ…」
「いってぇぇぇぇ⁈」
ダメージを与えた側のはずのダイナが腕を摩りながら地面にしゃがみこむ。
「かってぇぇぇぇ⁈ダメージは入るけど倒す前にこっちの腕が持ってかれるぞ⁈」
「ああ?そんなの気合いで乗り越えろよ」
「無茶言わないで下さいよ!」
『お困りかなぁ!YOU達!』
突然どこからか古代教授の大声が聞こえる。
「せ、先生⁈」
『白亜君!いや、ダイナ君にぴったりのお助けアイテムを今から飛ばすからねぇ!』
「飛ばす?だと?」
辺りを見渡すと後方にトラックの荷台にミサイルの射出台のようなものが取り付けられているのが見えた。
『3!2!1!シュート!』
カウントとともに放たれたのは赤い恐竜の意匠が込められた剣だった。そう
剣が 自分達の方向へ 飛んできているのだ
「あっぶね⁈」
「くそ⁈無茶苦茶だろ⁈」
飛んでくる剣をかわし、地面に突き刺さる。ダイナはそれを恐る恐る引き抜いた。刀身は約1m程だろうか、筋力が増幅している今の姿でも腕にズシリとくる重さがダイナの右腕に乗りかかる。
『未来研が発明したニューウェポン!その名も!『ダイナキャノンバスター』さ!』
「おお〜男の浪漫だ!」
『バスターギア!』
「よそ見とはいい度胸だな仮面ライダー!」
メタルの不意を突いた唐突な一撃にダイナは咄嗟に剣でガードし、弾き飛ばす。
『それとディープ君!君は正確な射撃が得意みたいだね?』
「それがどうした!」
『そのティラノイドは身体が鋼鉄の鱗によって守られているらしいがティラノイドも人体となんら変わりない、身体構造上硬くできない場所が存在する』
「なんだと?」
『それは脇の下と又だ!そこを正確に狙ってみたまえ!』
「ちっ、だが、やる価値はあるか」
「ゼェア!オリャ!」
メタルの鋼鉄の鱗の上から剣を何度も叩きつけるダイナ、アドバイス通りの箇所を狙うディープ。絶え間なく二人の仮面ライダーの猛攻は止まらない。
「くそぉ…俺の鱗が効かなぇだと…」
「おし、こいつがあれば攻撃できる!」
「どうやらアドバイスは不本意だが的確みたいだな…このまま決めるぞ」
「こうなりゃ奥の手だ!」
メタルが腕を大きく広げると体から鱗が弾けていき、剥がれていくのだ。
「な、なんだ⁈」
「くうぅ…こいつを使う羽目になるとはなぁ…じゃ!さいなら!」
メタルは先ほどの身のこなしとは全く別物になり、一瞬で二人の視界から外れそうになる。
「な⁈あいつ鱗脱げるのかよ⁈」
「くそ、ダイナ!お前はさっきのバイクで奴を追え!俺は…」
「その心配はNO thank you!さ」
…。
「へへ!また鱗にが生えて来ればもっと硬くなる!次こそは…」
道路を高速移動で進むメタル。そこに近づく二つのエンジン音。
ブロロロロロロロ!
「な、なんだぁ⁈」
「待ちやがれ!ティラノイド!」
「悪いがここで狩らせてもらう!」
「なにぃ⁈俺様のネイキッドフォームのスピードについてくるだとぉ⁈」
メタルを追い詰める二つのモンスターマシン『マシンディノクロス 紅・蒼』。ダイノコアのエネルギー変換を参考に未来研が発明した、半永久的に走行可能なバイクだ!
「さっきのウロコが無きゃ攻撃し放題だろ?」
『キャノンギア!』
ダイナキャノンバスターの刀身の根元が折れ、キャノンモードへと変形させるダイナ。砲身をハンドルに乗せ、狙いを定め放つ!
ドゴン!ドゴン!
「うおおお⁈危ねぇ⁈」
放たれた弾丸はまるで爆弾のように着弾と同時に爆発を起こすが高速移動中のメタルには当たらずあたりの道路で爆発する。
「馬鹿野郎!民間人に被害が出たらどうすんだ!」
「す、すいません!」
ディープはライフルを片手で構えると正確にメタルの足を捉え、動きを止めたのだ。
「今だダイナ決めるぞ!」
「はい!」
二人はドライバーからダイノコアを一つ取り外しそれぞれの武器のスロットに入れる。
『バイト!アロ!』
『バイト!メガロ!』
ダイノコアから溢れる恐竜の力が銃身に集まり巨大な弾丸を生成する!
「こいつでトドメだ!」
「あばよ!」
『エンシェントキャノン!』
『エンシェントショット!』
グオオオオオオオオオン!
巨大な爆風が巻き起こり完全にメタルティラノイドを撃破したのだった。
…?
一方で謎の洞窟内にて。
「おいおい、なかなかやるじゃねぇか、この時代の仮面ライダーもよぉ!」
ケラケラと笑う体から大量のチェーンをぶら下げたティラノイド。
「『ファンク』…笑い事ではありません。これまでに何体もの同志が倒されているのです。これは早急に排除しなくては。」
手に最新式のタブレットを持ち、白衣のようなものを待とうティラノイド。
「けどよぉ『クリエイト』一方的にやっても面白くねぇだろ?なぁ?『マグマ』?」
声をかけられ立ち上がったティラノイドは赤く発光し、さらに熱気が遠くからも見て取れるほどだ。
「ああ、以前の三皇はひとりの仮面ライダーに敗れた、しかしこの時代は我ら真三皇がいただく。仮面ライダーを完膚なきまでに叩きのめし奴らよりも優れていることを証明するのだ!」
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
一面には得意能力を持つ進化態、能力を持たないブランク態が入り混じり雄叫びをあげる。
人類を掛けた戦いはもう始まっている。