ブラック・ブレット 何が為の力か(仮)   作:終夜 猫

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実は書き貯めてました。次から投稿までまた開きます。
基本原作沿いで空の活躍を間に入れ込んで行きます。
本格的な活躍はまだです。それでも十分目立つんですが、まだなんです。

以上。


蹂躙された戦場

夏世(かよ)が加わり、4人で(うつほ)たちは時間通りにトーチカを出た。

目的の街までは少し進めば平野に出る為、慎重を期すべきだという蓮太郎(れんたろう)と空の判断で、道なりではなく回り込むように進む。街の近くで将監(しょうげん)がいる所帯と合流して作戦開始となる手筈だ。

 

「可能性は考えていましたが。」

「この様子から見ると、もう作戦は始まってるみたいだな。」

 

海に近い場所で空たちは夜営の跡を見つけた。煙が出るのを恐れてか、煮炊きをした形跡はないが、携帯食料の袋が散らばっている。

 

焦っても良いことは無いのに。しかも、これだけ大所帯、統率がとれてるとも思えない。

 

「空、街の方で何か聞こえておらんのか?」

「……正直、戦闘音らしきものは聞こえないよ。だけど、まだ距離がある。もしかしたら、街の近くで息を潜めて待機しているだけかもしれない。」

 

まぁ、その線はかなり薄いだろうけど。

 

街まで距離があるとはいえ、その周囲には人影は無いことが空には分かる。ほぼ間違いなく将監たちは既に街の中だろう。

4人は最悪の事態を想像した。

 

「……空が言うようにまだ戦闘は始まってないかもしれれない。急ごう。」

「うむ。」

 

蓮太郎と延珠(えんじゅ)が先行し、その後ろを空と夏世が後方警戒しながらついていく。慎重に迂回し、街が見下ろせる丘まで移動した空たちは不気味なほど静まりかえった街を眼下に捉えていた。

その一ヵ所、教会と(おぼ)しき白い建物にだけ明かりが灯っている。

 

「間違いないですね。」

「あそこか。」

「……神代さん、将監さんが何処にいるか分かりますか?」

 

こんな状況でも落ち着いた様子で夏世は空に尋ねる。

しかし、突如として銃声が聞こえ、空を除く3人は息を飲んだ。最初の一発が合図となり、破裂音のような銃声と高い剣戟音が続く。

 

始まっちゃったか。

 

「蓮太郎っ!」

 

延珠が叫ぶ。

 

「よし、俺たちも行くぞ。」

「私は残ります。」

 

夏世は蓮太郎たちに背を向けていた。

 

「どうしてっ。」

 

声をかけた瞬間、空たちが歩いて来た道から、4本足の獣が弾丸のような速度で飛び出してきた。シカと思われるガストレアは上半身の至るところから皮膚を突き破り角が生えている。

夏世は力を解放し、ショットガンを構えた。正面から受け止めるつもりのようだ。

 

「駄目だよ。」

 

しかし、それはいつの間にか夏世の隣へ移動していた空に妨げられる。

空はどこからともなく取り出した鍔の無い刀『黒曜』を水平に薙ぐ。

ガストレアは夏世へ到達する前に事切れ、地面を激しく転がった。

その出来事に夏世さえも驚愕に目を見開いた。

 

「空、それは……。」

「無駄話をしている暇はありません。僕は夏世ちゃんと共にここへ残りますよ。既にさっきの銃声や叫び声に気づいたガストレアたちが集まって来ています。ここで食い止めなければ、この戦い勝っても負けても全滅です。」

 

確かに鬱蒼とした森からは低い鳴き声や高い唸り声が聞こえている。しかし、蓮太郎からすれば2人で捌ける数ではないことが明らかだった。

 

「じゃあ俺たちも──」

 

夏世はショットガンを天に向けると一発だけ発砲する。すると上空で耳をつんざく叫び声が上がり、怪鳥のようなシルエットが森の中へと墜落した。

 

「──里見さんは馬鹿なのですかッ?賽は投げられています。あなたたちはルビコン河を渡らなければなりません。その代わり、終わったらこっちの加勢、お願いします。」

「蓮太郎君、心配するのは自分の役目を終えてからだよ。

まぁ、僕は死ぬつもりはありませんし、君が勝つと信じていますから。こっちを片付けたらゆっくりして待ってますんで。」

 

蓮太郎は真面目な夏世の後、空の冗談に失笑しかけるも再び気を引き締める。目を瞑り大きく息を吸い、吐いた。

 

「ここは任せる。ガストレアを止めてくれ。ただし無理はすんじゃねぇぞ。」

「安心して下さい、劣勢になったら逃げますので。将監さんを宜しくお願いします。」

「空も絶対に生き残れよ。」

「当然です。」

「頼んだぞ。さあ行くぞ延珠。」

「う、うん分かったのだ。」

 

蓮太郎たちは走りだす。その背中は街の暗がりに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

私だけが残るつもりだったんですが。

 

夏世は隣に立つ空を横目に確認する。見る限りに身体は細く、会ってすぐに聞いた話はどうしても信じられず、先程の動きを見て初めて納得していた。

 

本当に不思議な人です。

 

そんな空は手に持った刀を構えてはいない。右手に鞘を左手にバラニウム製の黒い刀を持ち自然体で立っている。腰のホルスターにはにはベレッタが仕舞ってあったが、使う様子は見られない。

一見、ガストレアたちを相手にするにはふざけた装備だったが、夏世はその姿からは油断を一切感じられない。

不意に空から声がかかった。

 

「夏世ちゃんは堂々と嘘吐くねぇ。」

 

お見通しですか。

 

夏世たちは先程と同様のガストレアと対峙する。

シカのガストレアは低く唸り、身体の変質した筋肉を肥大させた。頭を低く構え角を突き出し突貫するのは誰が見ても明らかだ。

 

「神代さんは折りを見て里見さんの応援に向かって下さい。」

「断るよ。」

 

夏世は飛び込んできたガストレアに散弾を撃ち込み、空は横へ跳んで止めと首を断った。

 

「君の武器ではこの数は対応できないし、遠距離では威力が出ない。かといって、最初みたいに受け止めていればいくら君でも身体が持たない。」

 

確かにそうですが、あの機械兵士を倒すには可能な限り人数をかけるべきなんです。

 

「問題ありません。役目だけは果たすつもりです。」

 

次々と森から現れるガストレアを2人は捌いていく。今は俊敏性の高いイヌのガストレアだ。シカよりも身体が小さい分、動きが見極めきれればショットガンでも対応できるが、いかんせん矢継ぎ早に跳びついてくるガストレアに弾込めしている暇もなくなってきた。

 

「神代さん、行って下さい!あなたは普通の人間で、私たちイニシエーターに比べ、ガストレアウイルスの抗体がありません!このまま戦いの中で傷を負えば、あなたはいずれ死んでしまいますッ!」

 

夏世はショットガンを発砲しながら声がかき消されないように叫んだ。それは悲痛な叫び声のようにも聞こえていた。

 

「それじゃ駄目だッ!」

 

空が叫ぶ。その感情は怒り。しかし、ガストレアに対してのものではない。

 

「それは僕が、特に蓮太郎君が最も嫌う選択肢だ!自己犠牲がそんなに立派だと思うなッ!」

 

夏世は空の優しい印象からは考えられない叫びに、思わず振り向く。

切り伏せられた数多のガストレアの屍の中に空は佇んでいた。その身体には返り血さえなく、立ち回りと技術の高さが窺えた。

 

「心配しなくとも、僕も君も死ぬことは無い。」

 

空は呟き夏世の視界から姿を消す。夏世の死角から迫っていたガストレアを切り伏せた。

それでもガストレアの放出は収まらない。

夏世もそれを見てハッとし、空とは反対に跳びついてきていたガストレアの口へととっさに銃口を突き入れ引き金を引いた。

くぐもった声を発したガストレアだったが、発射された散弾はそれ以上声を出させることなく頭部を爆散させ、紫色の脳漿を地面に撒き散らした。

夏世と空の周りには既に20を超える数の屍が転がっていた。

 

「つッ!」

 

夏世はどうやら先程の攻撃で腕に爪で傷をつけられていたらしい。

だが、そう考えるもすぐに周囲のガストレアに目を向ける。

側まで来た空と死角をなくすように背中を合わせる。

ガストレアは2人を警戒してか、囲むように遠巻きに歩き続けている。

 

「神代さん、このままではジリ貧です。お願いですから今の内に里見さんの応援へ──」

「2回目だけど断るよ。僕はここを離れるつもりはない。」

 

いい加減に

 

「早く行って下さいッ!このままじゃあなたも里見さんも死んでしまいます!私はあなたたちに死んで欲しくないんです。」

 

言葉は最後には絞り出すような小さくなっていた。

 

「君は身勝手だ。」

「え?」

 

夏世は予想外の言葉に呆けた声を上げる。

 

「死ぬのが怖いくせに、僕たちを助ける為に自分が死んでもいいなんて。そんなことされて生き残ったとしても僕も蓮太郎君も絶対に嬉しくないよッ。」

 

空は左側に跳び込んできた1体を斬る。それを見て他のガストレアは跳び込むのを再び中断した。

 

「それに、君は絶対に死なない。僕が死なせない。僕の手の届く範囲で人が死ぬことは許さない。」

「どうして、そこまで……。」

「それが、僕の目指す希望の姿だからだ。」

 

痺れを切らしたガストレアたちは一斉に夏世たちへ襲いかかる。

夏世はそれに反応できたが、一度に3体は分が悪かった。自身に近い順番に真ん中の1体を残し、ショットガンで沈めた。

 

後ろには神代さんが……避けるわけにはいきません。

 

夏世は接敵した時のように身体を張って空を守ろうとしたが、それは杞憂に終わった。

不意に一陣の風が吹き、夏世の目前にいたガストレアは力が抜けたように事切れ、夏世は威力の無い突進を容易に弾き返した。気づけば周囲にいたガストレアも同様に事切れ地面に伏していた。

 

またです。

 

夏世はきっとこれが空から感じていた不一致だと確信した。

出会ってから戦闘が始まっても危機感というものが感じられず、当然のように事を成す。蓮太郎から聞いた話で、民警になって日が浅いと知っていた。それにしては見た目と反した戦闘能力やガストレアに臆することもなく、的確に状況を判断し、指示する能力に長けていると。

 

『秘密は誰にでもあるさ。』

 

まさか神代さんは──

 

「あなたもあの計画の被験者なのですか?」

 

夏世の中では最も考えられる可能性。もしそうであれば、身体能力や戦闘能力もなんら不思議ではない。何より夏世が目で追えないなど考えられない、と夏世は振り向き空を見上げる。空は一瞬、悩む素振りを見せたが、すぐにいつもの優しい表情に戻った。

 

「残念ながら違うよ。身体の構造なんて男女の違いはあれど、君となんら変わらない。」

 

その言葉が本当か嘘か、私にはもう分かりませんが、

 

「今はそれで納得しておきます。それよりも。」

 

今のところ周囲にガストレアの気配は無い。

夏世はずっと気になっていたことを聞かずにいられなかった。

 

「誰かを助けたいと思うことにそれほど難しい理由は無い。現にさっき君は、僕と蓮太郎君に死んで欲しくない、と言った。君はその理由を答えられるかい?」

 

私は何も間違えていない。イニシエーターはプロモーターの道具です。確かに将監さんはここにいませんが、私よりも生きるべき人間が側にいます。生かしたいと思うのは当然でしょう。ですが、

 

「分かりません。」

 

私はこの感情を知りたい。それが自分の存在を否定することになったとしても、神代さんや蓮太郎さんの言葉を信じてみたいと私は思ってしまっている。

 

「助けたいから助ける。ただそれだけの事で、それこそ理由は無いんだ。

僕も蓮太郎君も、君には死んで欲しくないから。」

「……あなたたちからすれば当然のこと、なんでしょうね。」

 

夏世はまだ理解したわけではない。だが、抑揚の無い言葉が今は少しだけ嬉しそうな声を漏らしていた。

 

「ありがとうございます。少しだけ、神代さんの言葉を信じてみることにします。」

 

その言葉を聞いて空は微笑む。そして、望んだ結果に安堵すると同時にこの雰囲気を壊すことを言い出した。

 

「良かった……ふぅ、それじゃあさっさと殲滅してしまおう。そろそろ単調な作業(・・)に飽きてたところだし。」

「………。」

 

この人は何を簡単に言っているのでしょう?

 

「じゃあ、夏世ちゃんはいつも通りにやって。僕は自由に動くけど、ショットガンは僕を気にせず撃っても大丈夫だよ。ちゃんと避けるから。」

「……神代さん、いまいち状況が掴めていないんですが。」

「ほら、第2波が来るよ。」

 

夏世が森へ目を向けると赤い輝点(ドット)が続々と現れる。中にはステージⅢを超えるものもいるようだ。

 

「……流石に厳しそうなんですが。」

 

先程までの威勢はどこえやら、 夏世は本音を漏らした。

しかし、空は気にした様子もなく余裕の笑みを浮かべていた。

 

「大丈夫、大丈夫。1匹たりとも君に近づけるつもりは無い。面倒だから、一気にいくよ。」

 

空は夏世から5メートル程前に出て、右腕を左側へ引き絞る。

唸り声が幾重にも重なり、重圧と共に森からガストレアの先頭集団が跳び出して空へ殺到した。

 

ほとんどがステージⅡだが、中には数匹ステージⅢが存在した。

あまりにも無謀だ。

それでも夏世は声を上げることはなかった。ガストレア以上に目を引くものがあったからだ。

 

あの刀何か……。

 

夏世が見つめる先で空の刀がうっすらと緑色の光を纏った。

 

「『虚閃(セロ)』」

 

夏世は空が腕を振り抜くと同時に何か呟いたのを聞く。しかし、彼女にとってそれはすぐにどうでもよくなった。

 

「あり、えません。」

 

夏世は瞠目した。

空が振り抜いた一閃はガストレアの集団をまとめて上下に切り裂いた。それは森を抜けて来た集団のみに留まらず、森の中の後続も斬殺していた。

遅れて木々がズレ、倒れる。それによって空の斬撃範囲が明らかとなった。目測でも倒木した範囲は50メートル以上。空から放射状に広がっていた。

 

「………。」

 

……なんて非常識な。

 

流石の夏世でも思ったことを口に出すことが出来なかった。

 

「ちょっと、やり過ぎちゃったかな?ショットガンを撃つ暇も無かったね。でも、……大丈夫だったでしょ?」

 

こんな大事をしでかした当人とは思えない、あっけらかんとした様子で空は夏世へ振り返る。

後に夏世はこの出来事に対し、人生で初めて大きくため息を吐きたくなったと述べた。

 

「前言撤回します。あなたはただの変人です。」

 

夏世の冷ややかな瞳が空に注がれた。

 

「……あれ?」

 

空は辛辣な言葉に疑問符を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遡り、蓮太郎と延珠は建物の影を縫うように街中を進んでいた。後ろに流れていく朽ちた建物を見ながら、蓮太郎は人工的な環境の弱さを感じている。無数に留置された漁船は、風に煽られて軋む耳障りな音を立てていた。

 

おかしい、さっきから銃声も剣戟音も聞こえねぇ。一体どうなってんだ。

 

銃声がした付近に近づきながら、蓮太郎は違和感を感じていた。

影胤(かげたね)を倒したなら、誰か勝ち鬨くらい上げるんじゃないか。何故、こんなに静かなんだ。

そんな疑問を感じながら、蓮太郎の中で不安が徐々に大きくなっていく。

 

気をつけろ、里見蓮太郎。

 

自分に言い聞かせるように注意を促し、これまで以上に慎重にゆっくりと進む。

やがて足に何かが当たり、延珠がそれ手探りで拾い上げると、月の明かりに照らされてその物体が明らかになった。延珠は短い悲鳴をあげて放り出しす。

生々しい二の腕から先は銃を持ったまま切断されていた。

蓮太郎も声をあげそうになったが、なんとか堪える。

その時、平屋の家屋から物音が聞こえ、蓮太郎は危うく発砲しそうになった。

 

「剣は……俺の剣は…………どこ、だ。」

「お前は……ッ、伊熊……将監か。」

 

将監は蓮太郎の声を聞くとゆっくりと立ち上がりフラフラと歩み寄ってきた。

 

目が見えていないのか?

 

「すまねぇ、アンタ……俺の……剣を知ら、ないか。あれがあれば、まだ戦える…………。」

 

蓮太郎は小さく口を開けて、折れた巨剣が将監の背に突き刺さっている光景を、長い間見つめていた。

将監は蓮太郎の横をすり抜けると、膝をつき、大量に喀血し、倒れた。

もう二度と動かなかった。

蓮太郎は事態が予想を超え過ぎて、脳の処理が追いついていない。

 

将監が、死んだ?序列1584位の上位ランカーが?

 

蓮太郎は心の中で夏世に詫びる。

将監の腰に差してあった銃を見つけ、簡単に検めた。スミス&ウェッソン社製オートマチック拳銃、シグマ。やはりというか、40口径のバラニウム弾がフルに装填されていることを確認して、蓮太郎はベルトに挟み立ち上がった。

 

「延珠、通りに出る。ただし、何を見ても声は出すなよ。」

「これ以上、何があるというのだ蓮太郎ッ!」

 

延珠は疑問を口にするが、もう気づいているはずだ。風下にいるせいか、先程から隠しようがない程の濃密な血臭が蓮太郎の鼻腔に漂っていた。

蓮太郎は油断なく銃を構え、通りに跳び出る。

 

「蓮太郎……これは何なのだ……こんなの。」

 

通りは惨殺されたイニシエーターとプロモーターの死体で溢れていた。血の海と化し、中には防衛省で見た顔もちらほらあった。

噎せ返るような臭気の中、蓮太郎は膝から崩れ落ちるのを必死で堪え、燭台が煌々と灯る教会に目を向ける。

死屍累々、地獄絵図。そんな悲惨な通りを教会の上に据えられた聖十字が冷ややかに見下ろしていた。

 

「パパァ、ビックリ。あいつもう動けるようになってる。」

 

その時、桟橋から聞き覚えのある声がして、振り向いた。

そのペアは桟橋の先端に佇み海面を眺めていた。

片方は腰に差した2本の小太刀に、黒いワンピース。もう一方はワインレッドの燕尾服に袖を通した仮面姿、シルクハットの怪人だった。

忘れもしない、蓮太郎を一度死の淵へ追いやった存在。

 

「影胤……ケースは、どこだ……ッ!」

「きっと来ると思っていたよ。」

 

覚悟を決めろ。後ろでは空たちが戦ってんだ。逃げるわけにはいかねぇッ!

 

月を背後に、二挺拳銃を持った蛭子影胤はゆっくり振り返り、鷹揚に手を広げた。

 

「幕は近い。決着をつけよう、里見くん。」

 

 




前話と同じく書くことありません。ご質問やご意見ありましたら気軽にどうぞ。
登場人物紹介、そろそろ書き足そうと思います。

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