暴姫さん? オレ遊んでくるから   作:フリードg

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遅れてごめんなさいm(__)m

いやぁ、アニメ始まってたの気付くの遅かった…… 涙
原作に忠実、そして面白い! シャルちゃんもちょこっと出たの見たけどやっぱ最高(^_-)-☆


6話

 

 

 場所は黒犬の寮(ブラックドギーハウス)

 

 シャルと暫くジャれてたハオだったが、一先ず白猫の中で犬塚をずっと置いとくのは体裁が悪い、と言う事で黒犬の方へと戻る事にした。肩には犬塚が担がれている。2階から落ちたのに、大したケガが無い。身体の方はやっぱり頑丈だな、と呆れ半分に戻っていると早速目的人物に出会う。

 

「おっ、いたいた! は~すきー!」

「んん? アレ? ハオか。どうかし……、って犬塚!? どーした!!」

 

 寮の入り口にいたのは蓮季。面倒見が良くて責任感もあり、次期監督生(プリフェクト)とも呼び声の高い蓮季に犬塚を頼むのには最適。

 仄かに想いを寄せている事も解っている。

 

―――アレだけ毎日 犬塚犬塚いぬづかイヌヅカ~、って呼んでたら誰でも気づくと思うが。

 

「校舎2階から真っ逆さま。いやぁ~ 頑丈な身体だよな!」

「そりゃ、犬塚が頑丈なのは昔からの付き合いの蓮季はよく知ってるゾ。って、じゃなく! なんでこんななってんだー! 説明しろー!」

「わ、わーった、わーーったから、暴れるな蓮季!」

 

 ハオは、少々虚偽を交えて説明をした。

 どうして、犬塚が気を失っているのか、ところどころ傷を負っているのか。殆ど自業自得な展開なのだが。覗きをしてて落っこちた、とは流石に可哀想だからそのあたりを誤魔化す。

 

「なんかな? スコットとロッククライムの勝負でもしてたのか、校舎の外壁を登ってて2階あたりで 力尽きて落下した」

「なんで校舎で!?」

「んー、オレは知らんって。スコットもなんで受けたのか判らん。……ま、ペルシア関係になると、スコットも結構頭のネジ外れるし、その辺じゃないか? つまりほれ、ペルシア絡みだきっと」

 

 ハオの説明を聞いて、蓮季がワナワナと体を震わせた。

 何か不味い事言ったかな? と首をかしげていたところで、蓮季は吠える。まさに黒犬。

 

「判ったゾ!! ペルシアが犯人なんダ! 犬塚が2階に登った程度で落ちるわけないゾ! つまり、ペルシアが突き落としたんだゾ! あの悪魔め……!!」

 

 おまけに興奮してるのか、顔を真っ赤にさせて怒っていた。犬塚が絡むと蓮季も普段の倍増しにおかしくなる。ハオに絡むシャルと似たようなものだ。

 

「こうしちゃいられないゾ! 全面戦争ダーー!!」

「って、鬨あげるのまーてって。まずは犬塚。ほれ」

「ひゃっ!」

 

 犬塚を蓮季にぐいっ、と押し付けると さっきまで吠えていた蓮季が一気に大人しくなる。

 最終的には、『しょうがないゾ~』と借りてきた猫× 犬〇 のように大人しくなった

 

「さってと、ちょっとオレ行ってくるから犬塚を頼むぞー」

「おう! わかったゾ。……ハオ、白猫に帰るのか?」

「睨むな睨むな。って言うか、この制服見てわからないか? 今日からしばらくオレ犬になったんだぜー! ま、その下には白猫の名残は残ってるけど」

 

 両手を広げて黒犬の制服を披露するハオ。そして、その下には白猫の制服も見える。どうやら二重に着込んでいる様だった。季節がもし夏だったら、暑いと思うのだが 今は大丈夫そうだ。

 

 そして、黒犬のこの制服に袖を通すのは 随分と久しぶりだとハオは感じていた。

 やっぱり シャルがいる白猫の方に、つまり最近はウェストの方へと行き気味だから、調整が必要だな、とハオは考えていた今日この頃。

 

 蓮季は 久しぶりの黒犬復帰のハオを見て、ジト目を止めてにこっと笑顔を見せた。

 

「おー、そーだったのか。ずっと白猫行ってたから逆に気付かなかったゾ。うんうん、ハオは黒が似合うと思うんだ」

「おっ、ほんとか?? へへー オレ格好いいか?? そう言ってくれるのって蓮季くらいだし嬉しいな! んでも、白猫のヤツも気に入ってるけど、こっちも好きだぜ!」

「そーだな。白猫の制服着てるよりよっぽど良いゾ? ……白猫の、ハオ、格好悪い……」

 

 ちらりと見える白猫の名残――制服。それをぎゅむっ! と掴んだ蓮季の表情はいつの間にか険しくなっていて、引っ張る力も増していた。

 

「どうどうコラコラ、落ち着け蓮季。制服に罪はないから。てか、白猫の破ろうとしないでー」

 

 白猫の制服を蓮季の前で見せたのが悪かったかもしれない。

 白いの嫌い! と噛みつきそうな勢い、いやいや引き裂きそうな勢いで制服に攻撃してるんだ。黒犬の皆にとって白は目に毒なのだろうやっぱり。白猫でも似たようなやり取りがあったから仕方ない。

 

 だが、ハオはやっぱりどっちも好きだから、ただただ笑い続ける。どっちの世界ででも。表向きの仲良しっぽく見せるのも、勝負するのも、喧嘩するのも、全部好きだから。

 

 

―――ハオにとって 箱庭の外。初めての外がこの場所だから。

 

 

 

「んじゃ、ちょっと チョウちゃん達に会ってくるなー」

「ちょう……、それって監督生《プリフェクト》の先輩たちの事だよな!? ったく、そろそろ慣れてきたかな? と思ったが、やっぱり気軽に名前出して 駆け回ってる黒犬生徒を見るのは心臓に悪いゾ。そんなのするのハオくらいだからな――」

「あいるに連絡取ろうとしたんだけど、今手が離せないって言われたしさー。今会えるの2人しかいないんだ。仕方ない」

「代表を呼び捨て!? そっちも心臓に悪いからもう止めてほしいゾ!」

「そりゃわりぃな! 蓮季。一応こっち来て 1年生からやってんだけど、厳密にはあいるとオレって歳一緒だからなー。んでも 公共の場とかでは 結構頑張ってるんだから勘弁してくれ」

「うー…… まぁメチャ浸透してるとはいえ、ちょっと考えたらハオは特別な生徒だって事はみーーんな知ってるし、最後は納得する。だから蓮季は大丈夫だ。気を付けて行ってこい。廊下は走るんじゃないゾ」

「おう!」

 

 口ではハオは特別~ と言っている蓮季だったが、ハオにとっては 黒犬の中ででも数少ないと言っていい特別な存在は蓮季の方だった。

 名と出身を聞いて 学校に来た経緯を聞いて、萎縮したり、慣れない気を使ったり~ と言った面は殆どなく 気軽に名を呼び、迎えてくれた一人だから。

 

「んじゃ、蓮季も犬塚頼むな? ペルシアに精を出すのは良いが、後先考えろーって説教してやってくれ」

「後先考えろって、絶対ハオには言われたくない、って思うゾ。犬塚はもちろん蓮季もそう思ってる」

「ははっ、手厳しいな! んじゃーな! また 後でー」

「おうっ! 教室でまってるゾー!」

 

 ぶんぶん、と手を振るハオと、勿論同じく大きく手を振って返す蓮季。

 

 そして、ハオは白猫とはまた違った学園生活がスタートする、と言うわけで上機嫌に黒犬の監督生(プリフェクト)達の所へ(基本的にいつも上機嫌)。

 

 

 因みに、一応説明すると 各学園を闊歩するハオは、必ず初日には監督生(プリフェクト)の承認印が必要になってくる。学生として学園の中で学ぶ以上、学園生徒たちを導く監督生(プリフェクト)の承認は必須だ。

 元々のハオ身分と出身地の関係で、両学園とも顔パスにできる~ 云々をそれぞれの理事長に言われたのだが、そういうのは好ましくないって事できっちり挨拶から始まったのがこの学園生活なのである。

 

「さてさて、2人がいる場所はたしか――――「おおーーぃ!」 おうっ!?」

 

 歩いていると空から女の子が降ってきた。

 正直そんなの日常茶飯事。背後にいつの間にか忍び寄る怖い婚約者もいるくらいだから。少しだけ吃驚した後、誰が降ってきたのかすぐに分かったらしく肩に乗った、肩車された女の子の足をぎゅっ、と掴んでぐるぐる~ と回った。

 

「わわわ!目が回っちゃうヨ!! 勘弁勘弁!」

「いきなり振ってきといて、カンベン~ は無いだロ! ホレホレ~~」

「わひーーー! はや、早すぎるヨ!! 手李亞ーー! 加勢、加勢だヨ!」

「うん。胡蝶姉さん」

 

 もう1人振ってきた。

 丁度、2人の女の子に挟まれる形になったわけだが、小柄な女の子たちに乗られたくらいで倒れる様な軟な身体じゃないハオは。

 

「お客さん追加~~! ハオにーちゃんの人力GOランドへよーこそ!」

「わひーーー!!」

「ひゃ、ひゃぁーー……」

 

 回転力アップ。時折、跳躍(ジャンプ)も加わって、更にアトラクション性向上。

 振り落とされそうになるが、落ちないようにしっかりと支えてる。2人とも落ちそうだから、必死にしがみ付く。

 

 10分程……経った後。

 

 

「「きゅ~~~……」」

 

 

 流石に限界だった2人は目を回していた。

 

「三半規管がヤワだな~? まだまだ修行が必要だぞ。2人とも」

「む、むぅーー! ハオが頑丈過ぎ、やり過ぎなんだヨー……。こんなの目を回す方が普通だヨ!」

「ねえさん、気持ち悪い……」

 

 目を回していたのはほんの一瞬。すぐにいつも通りな様子に戻るから、やっぱり凄いと言わざるを得ない。

 

「ほ~れほれ。今度はちゃんと肩に乗せてやるよー。だから さっさと監督生(プリフェクト)室に戻るヨ。遊んでたらあいるに怒られるだーし、オレも早くこっちの皆のとこに混ざりたいし!」

「こらーー。わかった、わかったからもー降ろしてヨ!」

「私も、降りる……」

「自分らからきといてわがままな。そんな2人にはお仕置き~と言うわけで、このままGO!」

 

 ハオは両方の肩に2人を乗せたまま歩き出す。

 ジタバタと騒がしいが、口笛を吹きながら進んでいった。……降ろせ、と言っている2人だが、その表情はどこか柔らかくて、楽しそうにも見えた。

 

 

 この2人……紹介すると 黒犬(ブラックドギー)監督生(プリフェクト)

 

 

 薬学のエキスパート (ワン) 胡蝶(コチョウ)

 工学のエキスパート (ワン) 手李亞(テリア)

 

 

 ダリア学園高等部2年生。

 容姿を見れば明らかに歳下なのだが、学年的には1つ上。

 

 それぞれの分野でトップを誇る能力を持っており、その功績を認められ トビ級で1つ上なのだ。

 

『年齢なんて、関係ない。才能を授かったのなら、それはほかの人を導き守るために使わなければならない』

 

 をモットーに日々研鑽を積む2人は ハオにとっても尊敬する相手だった。……接し方を見たら そうは見えない気もするが、―――うん。遊んでるダケだろう。

 

 

 

 

「いやぁ こっちも久しぶりだな。それでなんか変わった事はなかったか?」

「なんかジジ臭いヨ。ハオ。そんな懐かしむ程離れてなかったじゃん」

「平和だったよ。……でも、犬塚ろみお君。要注意だって」

「あーちゃんも言ってたな。ハオにもきょーりょくして貰うヨ」

「おう! 任せとけ」

 

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