猫と犬。時々お馬。   作:奈々歌

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珍しい、間二日投稿。
とは言っても、一話一話が短いから、書き上がるのが早い。
展開が早いような遅いような……。
そもそも、会話の内容が薄いのが気になってしまう。
流石の文章力のなさ(笑


Chapter.0ー4

 翌朝。朝早くに目が覚めてしまった。多分、不慣れない部屋で寝たからだろう。まぁ、暫くすれば自然とこの生活にも慣れるはずだ。これは時間の問題。

 

 昨日お世話になった仲居さんや、他の従業員。大旦那の玄十郎さんなんて、もっと早起きだった。玄十郎さんに至っては竹刀で素振りしていたし……。まだまだお若いこと。

 

 廊下ですれ違い、庭ですれ違い。その都度、朝の挨拶を交わして志那都荘を出る。

 

 せっかく穂織に来たのだ。旅館で宜しければと仲居さんに渡して貰った和服に羽織りを着て、適当に近所を散歩することにした。大丈夫、一度迷った所でまた迷うということはない……はず。

 

 志那都荘の塀を横に緩やかな坂を歩いて町まで下りて行く。道中、こちらでも、朝早いというのに意外と人が多かった。……今日は何かあるのだろうか?

 

 見歩いていると、屋台の部品らしき物を運んでいる人たちを見掛けた。運ばれている積み荷は、支柱になる金属製のパイプ。比較的、明るい彩色の施された天幕。それに小さな暖簾。

 

 祭りでもあるのかな? 向かう先には建実神社があったはず。昨日、常陸さんと最後にいた場所だ、よく覚えているさ。あんなに可愛い子は滅多にいないから。

 

 近いうちにまた会えるとは言っていたが、駒川先生とはどういう関係なのかな。養護教諭の先生だと聞いたけど、それだけではない気がする。

 

「先生に会った時に聞いてみるか……」

 

 そんなことを思いつつ、歩くこと数分。いつの間にか町の大通りまで来ていたようだった。

 

 

 

 †

 

 

 

 通りには観光客の姿はまだ無く、大きな賑わいはない。静かな時間。以前、住んでいた都会では無かった時間。ただ、懐かしさはあった。

 

 袖に手を隠し組み、間を細流の川が通る橋に差し掛かる。せせらぎに耳を傾けながら渡っていると、対面から女性が一人。

 

 薄黄色の花柄な羽織、桃色の和服。私服として着ているところから、穂織の住人だろうな。何処と無く着慣れている感じがする。今の俺と違って。

 

 俺なんて普段は着たことがないから、歩くだけでも微妙に違和感がある。その点だけでも差があるから分かりやすい。

 

 和服を着ていると言っても、服の中には今時の洋服にロングブーツを履いている。和と洋が上手く調和されるよう着こなすから凄い。

 

 すれ違う時、女性から軽く会釈される。こちらも釣られて会釈。見た目には、あまり年の差を感じなかった。……同じくらいかな?

 

 胸元に紙袋を抱えている様子からするに、朝の買い出しか何かだろう。年が本当に近いなら、働いていてもおかしくはないし。

 

 視線を戻し前を向く。歩を進めて行くと、足下に“何か”が落ちているのに気が付いた。真琴はそれを拾い上げる。シンプルだが、女性向けのデザインの物。

 

 それは“財布”だった。多分だが、先の人の物だろう。そう思い、振り返る。まだ姿は見えた。

 

「あの、すみません。これ落としましたよ」

 

 真琴の声に女性は振り返る。最初は辺りを見回し、その場に自分しかいないことを確かめると、彼の声が自分に向けられたものなのだと把握したようだった。

 

 真琴の手に持つ財布が視界に入り、女性は自分の持ち物を確認し出す。そして、どうやら無くなっていることに気が付いたらしい。

 

「えっ……。あ、ほんとだ」

 

 少し駆け足で女性は橋まで戻って来た。肩の辺りで結ばれた赤紫のおさげが揺れている。

 

「はい、気をつけて下さいね」

 

 目の前まで来た所で、真琴は財布を手渡そうとする。だけど、女性は受け取ろうとするのだが、紙袋が阻み、梃摺っているみたいだった。

 

 あはは、と申し訳なさそうに笑う女性。

 

「代わりに持っていますよ、貸して下さい」

 

 真琴は手を伸ばし、袋を代わりに持つことに。これまた申し訳ないと、女性は苦笑しつつ紙袋を手渡した。持ってみると意外と重い。

 

「……はい。もう大丈夫です、ほんとにありがとう」

 

 財布を仕舞い、女性は真琴に渡していた紙袋を受け取る。やはりというか、重そうに抱えていた。中身が気になる。甘い香りしてくるが漂ってくるけど……。

 

「いえいえ。でも、それ重いですね。何が入っているんですか?」

 

「ああ、これ? 本当は昨日頼んだ買い出しで、全部買ってきて貰ったはずだったんだけど、買い忘れがあったみたいで……」

 

「もしかして食べ物、ですか? 甘い香りがするんですけど――」

 

「うん、そうだよ。これが無いと、今日の分が足りなくて困っちゃうの。急いで電話してみたら、朝一で売って貰えたの。ほんと、助かったよー」

 

 どうやら飲食関係のお店で働いているみたいだな。よいしょ、と女性が袋を持ち直すのを見ていると、このまま散歩して帰る気にはなれなかった。

 

「良かったら、近くまで持って行きますよ、暇ですし」

 

「そうして貰えると凄く助かるけど、でも、これから行く所があったりするんじゃ……」

 

「ただ散歩していただけですから、大丈夫ですよ」

 

「――じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」

 

 真琴は女性から袋を再び渡して貰い、手に持つ。女性は右手の指先を頬に当て、目を細める。その仕草が可愛らしかった。

 

 袋を抱え、女性の隣に並んで歩く。あれ? これ昨日と同じだな……。隣を歩く女性もかなりの美少女。常陸さんといい、この人といい、穂織には美人が多いのだろうか? 自分の現在の光景に、既視感を覚える。

 

 うん、まるで、二次元の世界のようだな。

 




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口調が難しい。
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