美少女たちと飛蝗~バッタ人間でなにが悪い!~   作:たまごサンドDX

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では飛鳥の勇姿をバッチリミナー!

※多少無理やりなところがありますがご了承ください



第9話 さらば飛鳥!英雄は長き眠りにつく……

 永琳に月への移住を伝えられてから、2か月が過ぎた。

 

「ついに来てしまったか……」

 

 そして今日は、月への移住が決行される日だ。

 俺の予想を遥かに上回る早さで、ロケットは完成した。2か月も時間があれば、奴らもかなりの力を蓄えてるだろう。

 

「飛鳥そろそろ時間よ……どうしたの、そんな暗い顔をして?」

 

「いや、住み慣れたこの家ともお別れと思うとな……」

 

「そんなに気に行ったの?」

 

「気に入ったというか、この家には俺と永琳の思い出が詰まってるから……なんていうか……」

 

「飛鳥……」

 

 永琳がどこか寂しそうな顔をする。

 おいおい、そんなんでこれから先どうするんだよ?

 

「……時間なんだろ?行こうぜ」

 

「ええ、分かってるわ」

 

 俺たちは荷物を持って家を出た。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 

 

 ロケットの発射場には多くの人が集まっていた。

 

「永琳はいつ乗るんだ?」

 

「一番最後ね。みんなが無事に行ったことを確認してから行くわ。ちなみに飛鳥も私と一緒に乗るのよ」

 

「りょーかい」

 

 永琳と駄弁っていると、誰かが近づいてきた。

 

「飛鳥君!」

 

「お、雫か。どうしたんだ?」

 

「ん、私は仕事で……八意様、今回護衛をさせていただきます月野雫です」

 

「そう、お願いね」

 

「…………はい」

 

 なんか急に空気が重くなったんだけど、誰かどうにかしてくれない?おい、周りまで黙るなよ。不安になってくるだろ?

 

「そろそろね」

 

 永琳がそういうとまず一機が飛び立った。

 

「大丈夫そうね……ハァ……」

 

 永琳が安心し息を吐くとけたたましくサイレンが鳴り響いた。

 

「なに!?」

 

「な、なにが起きてるの!」

 

「やっぱりな……」

 

 俺は周りに聞こえないよう小声でつぶやいた。

 軍の関係者であろう人物が大声でなにが起きているのか伝え始めた。

 

「現在!都市に向かって大量の妖怪が進行してきています!軍の兵士は住民及びロケットの防衛に移ってください!」

 

 それを聞いた軍の兵士は銃などの武器を手に取り動き始めた。

 俺も行こうとしたが、そこから動けなかった。

 なぜなら

 

「「…………」」

 

 永琳と雫が服を掴んでいたからだ。

 

「なにをしている?」

 

「どこに行こうとしてるのかしら?」

 

「……俺は一応、軍の兵士だ」

 

「ダメ……行かないで……」

 

 2人とも服を離そうとしない。こうしている間にも多くの人が殺されているというのに。

 

「離せ、俺が行かないといけないんだ」

 

「あなたが行く必要はないわ。妖怪程度に軍が負けるわけがない」

 

「飛鳥君は私と一緒に八意様の護衛をしてればいいんだよ」

 

 口調を強くしてもダメだった。

 俺が少し面倒くさく感じながらも説得しようとした瞬間

 

「みなさん!ただいま軍の兵士が防衛に当たっていますが、長く持ちそうもありません!」

 

 最悪な知らせが飛び込んできた。

 恐らく、押されている原因は妖怪ではない。奴らが直々に出てきているんだ。俺と同じ改造人間が……

 

「雫……」

 

「……なに?飛鳥君」

 

「順番が来たら、俺を待たずに行け」

 

「え?」

 

「飛鳥、何を言ってるの?」

 

「永琳が駄々をこねたら無理やりにでも乗せるんだ。分かったな」

 

「言ってることの意味が分からないよ。それじゃあ飛鳥君が一緒に行かないみたいな……」

 

「できるだけ早く戻ってくる……」

 

 俺は掴んでいる腕を振りほどき、最後の戦いの場へと急いだ。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 

 

「……まるで地獄絵図だな」

 

 俺の目の前には妖怪や人間の死体が大量に転がっていた。

 今も戦いは続いていた。

 

「これは俺にしかできないことなんだ」

 

 俺の腹部に白いベルトが現れ、風車が回転する。俺の体は前回とは違う色のスーツに包まれ脇にはスーツ同様色の違うマスクが抱えられていた。俺が静かにマスクを被り、1号のポーズをすると深紅の複眼が光った。

 全身が旧1号とは違う黒っぽいカラーリングになっている。

 

「俺が相手になってやるよ、ショッカーの改造人間と妖怪ども」

 

 俺は片っ端から妖怪どもを処理していった。

 

「ショッカーに調教されといてその程度か!」

 

 一体一体はそこまで脅威ではないが、それが集団となれば別である。人間にはきついだろう。だが俺は人間じゃない。全てにおいて人間以上であるため、きつくはない。寧ろ余裕過ぎる。

 このとき、俺は完全に油断していた。そのため背後から近づく敵に気づくことができなかった

 俺は後ろから頭部を掴まれ、思い切り殴られたため吹き飛んだ。

 

「ガハッ、何が……」

 

 立ち上がり、自分のいたところを見ると蛇のマスクを被った男と女が立っていた

 

「サァー……」

 

「フフフッ♪」

 

「ようやく来たか」

 

 俺を殴ったのはコブラだった。そしてその隣にいる女はスネーク。

 

「ハッ、相も変わらず2人べったりくっついて行動してんのか。熱いねぇ」

 

 俺の言葉を不快に思ったのか、スネークがコブラの後頭部にある鞭を切り離し攻撃してくる。

 

「俺にSMの趣味はねぇよ!やるならお隣の彼氏さんとやってやがれ‼」

 

 俺は鞭を弾きながらダッシュし2人に接近する。

 スネークは変わらず鞭で攻撃し、接近してくる俺に対しコブラが正面に立ちはだかった。

 

「フンッ!」

 

「オラァッ!」

 

 拳と拳がぶつかり合う。コブラは右腕で俺の左腕を掴み、腹に手を当ててくる。

 俺はすぐに危険を察知した。

 

「この攻撃はマズい!?」

 

 すぐに空いていた右腕でコブラの左腕を掴み、攻撃を阻止した。

 劇中では空間が歪むような演出がされていたコブラの攻撃。実際はそんなこと起きないだろうが、空間が歪むくらいの威力だと予想される。

 そんなもの食らえば、たとえ不死身でもしばらく行動不能ぐらいにはなるだろう。

 

「ぐうぅっ、マズいな。このままだと―――ッ!?」

 

 この状況をどうにかしようと考えていると、背後からスネークが鞭で首を絞めてきた。

 

「――――――ッッ!!!!」

 

 俺は死にはしないが、その代わりに死ぬぐらいの苦しみを味わうことになった。死ぬことができないからこその苦しみ。

 徐々に力が入らなくなり、コブラを掴んでいた腕を離してしまった。

 俺が腕を離した瞬間、コブラが腹部に発勁を放った。

 

「ガハァッ!―――ッハ‼ハァハァ、なんつう威力だよ」

 

 威力が強すぎため俺は吹き飛ばされ、一瞬完全に息ができなくなった。ちなみに吹き飛ばされた瞬間スネークは俺の首から鞭を外していた。

 吐血をしたせいでマスクのクラッシャー部分から血が漏れていた。

 

「ホッパー、貴様を葬れば美代子さんと……」

 

「人間やめといてなに言ってんだか、本当に彼女の幸せを願うのであれば、改造人間なんかになるべきではなかったんだよ。お前たちは人を殺してでも生きたかったのか‼」

 

「黙れ裏切り者!うおぉぉぉぉッ!」

 

 怒りを露わにして俺へと向かってくるコブラ。

 俺はこの時を待っていた。感情で己を忘れ、隙ができる瞬間を!

 

「死ねええぇぇぇぇ!」

 

 顔に向かってくる拳に対し俺はそれを避け、姿勢を低くしたままコブラの足を絡めとり、バランスを崩す。

 

「なにっ!?」

 

 バランスを崩し、倒れそうになるコブラに俺は何度も拳を打ち込む。

 

「オラオラオラオラ!」

 

 連続で打ち込んでいるため、コブラは地面に落ちることなく空中に浮く。

 

「うぅぅ、ぅぁがッ!グハッ!」

 

「シャァーッ!」

 

 コブラに攻撃しているとスネークがこちらに来た。

 

「よし来たな。ほら、お前の彼氏だ!返してやるよ!」

 

 殴るのをやめコブラを両手で持ち、スネークに投げつける。スネークは避けることなくコブラを受け止めた。

 

「きゃあッ!」

 

 改造人間になっても男と女の体格の違いはある。それに加え、コブラの重さに俺の投げた勢い。スネーク一人で受け止められるようなものではなかった。スネークは勢いを殺しきれず体制を少し崩してしまう。

 

「そこだ!」

 

 俺はその隙を見逃さず、ダッシュし2人に近づく。

 

「トォッ!」

 

 そして高く跳びあがり、二人に向かって

 

「ヤァアァァァッ!」

 

 ライダーキックを放つ。

 ライダーキックはコブラとスネークに直撃し2人は吹き飛んだ。

 

「う、うぅぅぅ……美代子さん……」

 

「晴彦君……」

 

 マスクが外れた状態で互いに近づこうとする2人。コブラ……いや晴彦はどこからか花を取り出し、美代子の髪に添え力尽きた。

 俺は2人に近づく。俺に気づいた美代子は笑顔で俺を見て一言

 

「ありがとう…………」

 

 そう言って死んでいった。

 俺はマスクの中で涙を流した。決して誰にも見られることのない涙を……

 

「なにが…ありがとうだよ……そんなこと言うぐらいなら、改造人間なんかになるなよ‼うぅあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 2人はただ生きたかっただけかもしれない。だが2人の選択が正しいとは俺には決して言えなかった。

 

「…………」

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 

 

「まだ飛鳥が来てないわ!」

 

「ですが八意様、今行かなければもう余裕が……」

 

 すでにロケットの発射が最後の私の番になっていたが、飛鳥はまだ帰ってきていなかった。

 

「八意様!早くしてください!」

 

 他の者たちが行くように言ってくるが、まだ行くわけにはいかない。飛鳥が、飛鳥が来ないと……

 

「八意様、少し…失礼します……」

 

「えっ?―――ッ!な、なんで……」

 

 私は護衛である月野雫に首の後ろを叩かれ、意識を刈り取られた。

 

「おい貴様、八意様になんてことを!」

 

「ですがもう時間がありません。こうするのが一番だと私は判断しました。さぁ、急ぎましょう」

 

「む…そ、それもそうか……よし、ロケットを発射させるぞ!」

 

「…………飛鳥君、これでよかったんだよね」

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 

 

 恐らく最後であろうロケットが発射した。

 

「妖怪もあらかた始末し終わったし、これからどうするかな」

 

 都市周辺は血の池と化していた。人や妖怪の血が混ざりあっている。

 俺のグローブやブーツも血を吸って、真っ赤になっていた。手を握ったり開いたりを繰り返すと粘着質な音が聞こえた。

 

「ふぅ、まだ……仕事が残ってるようだな」

 

 風を切る音が聞こえてきた。

 

「お前も来てるってことはFirst組が今回の作戦の実行部隊だったみたいだな」

 

 何かが俺の後ろに着地した。

 

「話には聞いていましたが……まさか本当にいるとは、裏切り者」

 

 ムカつく喋り方で俺に話しかけてきたのはバットだった。

 

「黙れ、気持ちが悪い」

 

「き、貴様ぁー!」

 

「もう……終わらせる……」

 

 飛び掛かってきたバットをチョップで地面にたたき落とし、地面に這いつくばったところを蹴り飛ばす。

 

「グボォッ!」

 

 地面を転がりまわるバット。

 俺は立ち上がろうとするバットの首を掴み、腹部を殴る。

 

「うぅぉぉッ!」

 

「楽しいか?他人の気持ちを利用するのは……」

 

「な、何を言って――――ッ!アギャ!?」

 

 俺は喋ろうとするバットの頭を殴った。

 

「……俺も、お前たちも本当は存在しちゃいけないんだよ………だけど俺がいなくなればお前たちはどうせ好き勝手するんだろ?だから俺はまだ死ねない。いや死んじゃいけないんだ。俺は俺自身の罪とお前たちの罪を背負って生きなきゃいけないんだよ……俺はお前たちと同じ存在だから……俺が責任を取らないと……」

 

「あががあぁぁあぁぁッ‼」

 

 俺はバットの頭を鷲掴みし力を込める。するとバットのマスクが割れ素顔が出た。

 

「……死ね」

 

 俺はバットを投げ、ダッシュする。

 バットは空中で体制を整えるが、ダメージのせいか跳び方が安定しない。

 

「く、くそぉ……なぜだ、なぜ我々の邪魔をするぅ、ホッパー!」

 

 俺は飛び上がると両足をそろえ、バットに蹴りを放つ。

 The FirstではなかったがTVシリーズでは旧1号がトカゲロンの必殺シュートを破るために編み出した技、電光ライダーキックだった。

 電光ライダーキックが直撃したバットは爆散した。

 

「これで終わりだよな……」

 

 俺がそう言い、立ち去ろうとすると上空から何かが落ちてくる音がした。

 

「あれはまさか!?」

 

 見えたものは小さかったがそれは距離が離れているからだろう。

 俺はすぐに予想がついた。落ちてきているもの、それは

 

「爆弾かよ……」

 

 爆弾であった。

 都市の技術を地上に残さないために落としたのだろう。だがそんなことをしたら、この周辺の動植物が滅びてしまう。

 俺は何とかそれを阻止するためにあるライダーに変身した。

 

「変身……仮面ライダーJ」

 

 俺の考えは仮面ライダーJのジャンボフォーメーションで巨大化し爆弾を受け止めるというものだ。上手くいくかはわからない。もしかしたらこの世界の大地には精霊がいないかもしれない。俺は奇跡を信じた。

 

「大地に宿る精霊よ、俺に力を‼」

 

 すると本当に奇跡が起きた。体中から力が溢れた。

 そして俺の体は巨大化した。

 

「これならいける!」

 

 俺は落ちてきた爆弾を抱え、都市の中心に移動し爆弾を包むようにした。

 

「頼む、上手くいってくれ……」

 

 そして爆弾が爆発すると俺の全身にとてつもない衝撃が来た。

 

「うぅぅうぉおぉあぁぁぁぁ!!!!」

 

 俺が殺しきれなかった爆弾の衝撃が都市全体にいくと、ほとんどの建物は崩れ、人の生きていけるような環境ではなくなってしまった。

 そして俺の肉体と体力が限界に到達し変身が解ける。俺はその場で倒れ、仰向けになると周辺を見渡した。

 

「よかった……」

 

 周辺の木々などは無事だった。

 俺は安心し、そこで意識を手放してしまった。

 

 

 

 

 

 永琳……俺がいなくても元気に生きろよ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全壊した都市の中心で倒れている飛鳥。

 そんな彼の周りに様々な動物が集まってくる。自分たちを救ってくれた者を見るために、そして動物たちは落ち葉などを集め、飛鳥に被せ始める。

 すると今度は都市周辺の木々から根っこなどが伸び、飛鳥の体を包み込む。

 その光景はまるで自分たちを救ってくれた英雄を今度は自分たちが守る番だと言わんばかりだった。

 

 

 

 

 

 

 英雄は長き眠りにつく。だが、再びこの世界が危機に晒されたとき彼はきっと目覚めるだろう……なぜか、それは彼が…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『仮面ライダー』だから…………

 

 

 

 

 




はい、というわけで都市編はこれにて終了です。

最後が少し無理やりすぎたと思いますがお許しください。

最後の飛鳥の眠るシーンですが、仮面ライダーZOで麻生勝が眠っていたところをイメージしていただければと思います。

これから活動報告にてイレギュラーの募集を行いたいと思います。内容としては

・怪人の追加

・ディケイドなどの時空を超えた乱入

などですが怪人については飛鳥が変身可能なライダーで倒せる怪人にしてください。グロンギなどの一部の怪人は封印エネルギーなどがないと倒せないためやめてください。
乱入についてはあくまで一時的な共闘、それが終了次第、元の世界に帰ります。
主人公の追加などなしで。


誤字脱字やおかしな日本語がありましたら感想か誤字報告にてお願いします。


次回!「目覚める英雄、時は神々の時代へ……」

でお会いしましょう。

次回もよろしくお願いします。
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