美少女たちと飛蝗~バッタ人間でなにが悪い!~   作:たまごサンドDX

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少しばっか遅くなってしまいすみません。

あと一つ、謝らなければいけないことがあります。

今回、ちょっとばっか過激な表現があります。意味深のほうです。
原因は作者の暴走によるものです。本当にすみません。
今回の話、消されないように祈っています。
まぁ、自分のなんかより過激な表現している人いるんで大丈夫だと思いますが。

なんかもうほんとにね、今回の話は心が病んでるとしか言いようがないんです。

(祝)詩織さんがフェーズ1になりました。おとなしい子ほど怒ると怖いよね(笑)
やったね飛鳥君!家族が増えるよ(ヽ''ω`)

今回初めてえっちぃ表現を書いてみたのでおかしいところ満載かもしれません
えっちぃのは(書くの)苦手です。やっぱりグロが良い_(:3 」∠)_

矛盾だらけなのはいつも通りなんで許してください。

あと一万文字なんておかしい文字数なので、休憩を挿みながら読んでください。
じゃないと精神的におかしくなるかもしれません。

………書き直すかなぁ(´・ω・`)




第13話 ぶつかり合う神々、そして現れる超越生命体エルロード……

 あれから諏訪子は死にもの狂いで特訓した。

 俺はというと諏訪子の相手をしていた。最初は人の姿で、その後は変身し諏訪子の相手をしていたんだが……まぁ、個人的な戦闘力では俺の方が上だった。諏訪子の祟りは確かに脅威だが、蛇の気配が分かれば、避けなれなくはないし、諏訪子の使っている輪刀は素手で破壊することができる。

 最初は一方的だった。

 蛇が気配でバレるため祟りが使えなくなり、やけくそになりながら輪刀を片手に突っ込んでくる諏訪子を、俺は人の姿でボコボコにして、説教したりとそんな感じだった。

 そのあと詩織さんにも説教されていたが、仕方ないだろう。

 まったく、勝ち目がないのに考えなしで突っ込んでくるからそうなるんだ。

 それからは無理をすることもなく、戦闘力も着々と上がっていった。

 そして現在、大和の神々が攻め込む前日の夜になっていた。

 俺は淡い月明かりに照らされた部屋で布団の上に寝転がっていた。

 そして少し離れたところで、こちらの様子をうかがっている神様がいるのに気が付いた。

 

「どうしたんだ……?」

 

 俺が話しかけると、こそこそとそばまで寄ってきた。

 

「にゃはは、バレちゃった……」

 

「フッ、まだまだ甘いな……眠れないのか?諏訪子」

 

「うん……ねぇ、手、触ってみてよ」

 

 俺は諏訪子の手にそっと触れた。

 

「え、えへへ…情けないよね。私がこの国と民を守らないといけないのに、その肝心の私が怖がって、緊張して……これじゃあ……負けても仕方ないよね……」

 

 諏訪子の手は震えていた。寒さによるものではない。戦いへの緊張、負けるかもしれないという恐怖、それらが諏訪子を襲っていたのだ。

 

「諏訪子……」

 

「も、もういいよ……負けても、詩織がいて民がいて……そして、飛鳥がいれば」

 

 俺はソッと手を諏訪子のデコに近づけ、親指と人差し指で輪を作り、徐々に力を込める。

 

「え?飛鳥、その手は……?」

 

 戸惑う諏訪子に対し俺は一言。

 

「これ?大丈夫、痛いのは一瞬だ」

 

 そう言い諏訪子のデコに思いっきりデコピンを放った。

 

「イッタァーーーい!!?なんで!?今、鳴っちゃダメな音が鳴ったよ‼乙女の肌に傷が!あぁ、これは責任とってもらわないと……」

 

 床にのたうち回っていたが、冗談も言っていたので問題ないだろう。

 俺は床で寝転がっている諏訪子に近づき隣に座る。

 諏訪子は痛みが引いたのか、黙り込んで、俺に見られないようにするためか腕で顔を隠していた。

 

「諏訪子、デコピンされた理由、お前が一番分かってるはずだろ?…………怖いのは分かる。緊張しているのも分かる。だけどよ、今逃げたらお前の今までの努力はどうすんだよ。守りたいって言ったのはお前だろ……お前は俺らを裏切るのか?お前の特訓に付き合った俺を、いつも心配してくれた詩織さんを、この国の民を…………そして何より、今まで頑張ってきたお前自身を…………」

 

 俺が喋り終わると、隣からすすり泣く声が聞こえてきた。

 

「ごめん、ごめんなさい……」

 

 諏訪子は泣きながら謝っていた。

 俺は諏訪子の頭を撫でてやった。

 

「ったく、ホント泣き虫な神様だな」

 

「ヒック…グズッ……私だって女の子だよ?」

 

「んなこと、分かってるよ。だからお前だけを戦わせたりしない……俺も一緒に戦ってやる。だからみんなから、自分から逃げるんじゃねえぞ」

 

「うん、うんッ……!」

 

 諏訪子は立ち上がり俺から離れると、涙を服の袖でふき取り、いつものような無邪気な笑顔を浮かべていた。

 

「私、頑張るから……だから……」

 

「だから?」

 

「勝ったら、私のお願いをなんでも一つだけ聞いて?」

 

 …………え?

 

「ちょっ、ちょっと待った……そ、それは……」

 

 もし諏訪子が勝ったら俺は……

 俺は今までを思い出し少し焦る。朝は布団にいつの間にか入ってるし、風呂には侵入してくるし、夜は一緒に寝ようって……これ、完全に目付けられたよな……

 そんなことを考えていると諏訪子が俺の顔を覗き込むようにし、上目遣いで

 

「ねぇ、だめ……?」

 

 とお願いしてきた。

 諏訪子は自分なりに頑張ろうとしている。そして焚き付けたのは俺だ。なら……

 

「分かった。もし諏訪子が勝ったら、なんでも一つだけお願いを聞いてやるよ」

 

 俺がそう言うと、諏訪子は目をキョトンとさせた。

 

「ホント……?」

 

「ああ、ホントだ」

 

「ホントにホント?」

 

「しつこいな。ホントだって言ったらホントだ」

 

 すると諏訪子は立ち上がり、その場でクルクルと回りだした。

 

「やった!やったやったー‼」

 

「そんなに喜ぶことかよ……」

 

 そして諏訪子は回るのをやめ

 

「絶対だよぉ~!」

 

 と言いながら駆け足でその場を去っていった。

 俺は諏訪子が見えなくなると、頭に手を当てため息をついた。

 

「はぁーこりゃあ選択し間違えたかもな」

 

 だが後悔はしていなかった。

 俺はもう一度布団に寝転ぶともう一人隠れていた人物に話しかけた。

 

「で、詩織さんまでどうしたんですか?」

 

「フフッ、流石飛鳥さんですね」

 

 詩織さんは出てくると、布団で横になっている俺の上に覆い被さるようにしてきた。

 

「え、ちょっ、ちょっと待ってください!な、なにをしてるんですか!?」

 

「別に…私がこうしたいだけです」

 

「だからって……」

 

「私だって不安なんですよ?」

 

 詩織さんは不安そうな顔で俺を見つめてきた。

 そりゃあそうか、諏訪子のそばに一番長くいるのは詩織さんなんだから。誰よりも諏訪子の頑張りと苦労を知っている人物なんだ。不安になるのも仕方ないよな。

 

「諏訪子ならきっと大丈夫ですよ」

 

「……そうですよね。だって飛鳥さんがいるんですから」

 

 あ、あれ?詩織さんの雰囲気が……

 

「なに、俺なんかしましたか……?」

 

「別にー毎日お二人のお食事の用意に洗濯、掃除までしてるのに、諏訪子様だけお願い聞いてもらえて羨ましいなーなんて微塵も思ってませんからーええ、別になんとも思ってませんよ」

 

 うわー完全に拗ねてらー

 

「えっとどうすれば許してもらえますか?」

 

 俺がそう言った瞬間、詩織さんは瞳を輝かせながら顔を近づけてきた。

 

「じゃ、じゃあ!諏訪子様と同じように私のお願いを一つ聞いてください!」

 

「じゃあそれで―――「あと……」……え?」

 

 それでいいかと尋ねようとしたときである。

 自分の唇に柔らかな感触を感じ驚いた。そう詩織さんにキスをされていたのだ。

 何とか離そうとするものの頭を思いっきり掴まれ、口の中に強引に舌を入れられた。詩織さんはまるで俺の口の中を堪能するかのように、舌で歯茎をなぞったり、俺の舌に自分の舌を絡ませたりしてきた。

 最初こそ拒絶していたが、俺はいつの間にかその快感に溺れており、自ら求めるようになっていた。

 詩織さんの肩を両手で優しく掴み引き寄せると、俺も同じように舌を使い、詩織さんの口の中を愛撫する。

 俺が自分からしてきたことに驚いたのか、詩織さんはその女の子特有の細い体をびくりと跳ね上がらせた。

 そして詩織さんは頬を赤らめさせたまま、目を瞑り、俺に全てを委ねた。

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 どれだけの時が経ったのだろう。一時間?それともまだ一分も経っていないのか?

 とにかく俺はこの快感がずっと続けばいいと思っていた。

 この甘い果実を永遠と味わっていたい。そのためならば何をしてもかまわないと……俺の中の何かが醜く歪んでいった。

 だが始まりには必ず終わりというものがある。

 

「―――ん、んぅ…ちゅ…ぷはぁ……ハァ…ハァ…」

 

 唇を離すと俺と詩織さんの間に、月明かりに照らされ妖艶に輝く銀の橋があった。

 流石に限界だったのだろう。詩織さんは肩で息をしながら、呼吸を整えていた。

 かくいう俺も結構ヤバかったんだが……

 落ち着いたのか、詩織さんは俺の上から退き、横に寝転がった。

 

「……まさか飛鳥さんが自分からしてくるとは思いませんでした」

 

「いやいや詩織さんからしてきたでしょ?」

 

「でも飛鳥さんも舌で私の口の中愛撫してたじゃないですか♪」

 

「そ、それは……」

 

 俺が言い淀んでいると、詩織さんは俺の方を向き、今度は頬にソッとキスをしてきた。さっきのような情熱的なものではなく、一瞬だけ肌に触れるようなものだった。

 

「飛鳥さんが悪いんですよ?」

 

「……え?」

 

 俺が悪い?なんで?

 俺がそう疑問に思っていると、詩織さんからどす黒いモノを感じた。

 瞳から光が消え、可愛らしい口から発する声は冷たく、いつもの優しい彼女とは真逆であった。

 

「ここ最近諏訪子様ばかり構って、私と二人きりの時間なかったですよねぇ?」

 

「う、そ、それは……」

 

「諏訪子様の特訓が始まってから寂しかったんですよ……?それなのにあの人は私の気持ちも知らずに……あなたを私から遠ざける‼ずるいですよね、あなたはあの人のものじゃない。なのにまるで自分のものかのように扱う。自分の隣にいるのが当然かのように…………」

 

 詩織さんが壊れていっているような気がした俺は

 

「―――詩織!!!!」

 

「―――え?んんッ!?」

 

 普段はさん付けで呼んでいるのを呼び捨てにし、唇を奪い、数秒経ってから離した。

 

「な、なんで……」

 

 俺がこれからやることは人として最低な行為だ。だがそれで彼女が少しでも救われ、壊れずに済むというのならば、俺は喜んで罪を犯そう。

 

「なんで?そんなの俺が詩織さんのことを好きだからだよ」

 

「う、嘘……だって飛鳥さんには諏訪子様が…………」

 

「噓じゃないよ。それになんでそこで諏訪子が出てくるんだ?俺は詩織さんが好きなんだ。諏訪子は関係ないよ」

 

 さっきは詩織さんが俺の上にいたが、今度は俺が詩織さんに覆い被さるようにした。

 

「詩織さんは俺のこと嫌い?」

 

「…………好き」

 

 詩織さんは俯きながら、ボソッと呟いた。

 もちろんなんて言ったかは分かっているが、俺はわざと聞こえなかったふりをした。

 

「ん?なんて言ったの?」

 

「飛鳥さんはいじわるです」

 

 詩織さんは深呼吸をすると、普段とは違う真面目な表情でこちらを見つめて、はっきりと言った。

 

「飛鳥さん、大好きです……」

 

 俺はそれを聞くと、詩織さんの服を脱げせ、さらしを巻いた豊満な胸を揉みしだいた。

 

「ふぁっ!!?ん、んぁ…んくっ……」

 

 詩織さんは顔を真っ赤にしながら感じていた。いつもは明るく元気で清楚な彼女が、快感に溺れ感じている姿はとてもいやらしかった

 

「……抵抗しないんだね」

 

 詩織さんは服を脱がされても、胸を揉みしだかれても、抵抗をしなかった。

 俺が胸を揉むのをやめると、息を荒くしながらも答えてくれた。

 

「ハァッハァッ……!だって好きな人が触れてくれているんですよ。なんで抵抗するんですか?それに飛鳥さんがちゃんと私のことを女として見てくれていることが分かったのが嬉しいんです」

 

「そっか……じゃあ、俺が詩織さんのことを抱きたいって言ったらどうする?」

 

 俺の質問に対し詩織さんは即答した。

 

「もちろんいいですよ」

 

 そして詩織さんは、恥ずかしがるそぶりも見せずに俺の目の前でさらしを外し、自分の手で俺の手を掴むと胸に押し付けた。

 詩織さんの胸は温かく柔らかかった。押し付ける力が強いせいで手のひらには桜色の突起物の感触がダイレクトに伝わり、豊満な胸は形を変え手からはみ出る。

 俺が少し驚いていると詩織さんは微笑みながら耳元で囁いてくる。

 

「……今ここで抱いてもいいんですよ?」

 

 その言葉を聞いた瞬間、俺の中の何かが弾けとんだ。

 ……仮面ライダーの力を手に入れてから俺はその名に恥じない行動をしてきたつもりだ。だが所詮俺も一人の男だったということだろう。今は正義とかそんなことは関係ない。ただ目の前の極上の果実をすぐにでも味わいたい。自分のモノで初めてを奪い、快楽に溺れさせ、乱れ喘ぐ姿を見たい。

 

 

 

 

 

 その日俺は詩織さんを抱いた…………

 

 

 

 

 

 目が覚めるとまだ外は薄暗かった。

 体を起こし寝ていた布団の上を見るとそこには、生まれたままの姿の詩織さんが寝ており、布団には赤いシミと白濁色の液体がぐちゃぐちゃの状態であった。

 

「ハァ……」

 

 俺はため息をつくと片づけを始めた。

 ていうか巫女さんって処女じゃなくて大丈夫なのか?

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 何とか諏訪子が起きてくる前に処理することができた。特に不審がっている様子もないのでバレてはいないはずだ……バレてないよね??

 詩織さんも普段通りなので昨日のことが夢だったんじゃないかって思うほどだ。

 いや夢じゃないんだけどな……だって詩織さんに起きてから耳元で

 

「ちゃんと責任とってくださいね……?」

 

 って言われたもん。あの時の詩織さん怖かった。

 まぁ、今回の件は全面的に俺が悪いんでちゃんと責任は取りますが……諏訪子にバレた時が怖い。詩織さんが壊れないためとはいえ、俺がやったことは最低な行為だ。しかもそれを理由に初めてを楽しんじまったわけだが…………マジで最低だな、俺。

 いや別に詩織さんのことが嫌いなわけではない。むしろすごく好みです。ハイ。

 

「…………」

 

「飛鳥、大丈夫?」

 

 俺が黙り込んでいるのを心配に思ったのか諏訪子が話しかけてきた。

 

「ん?ああ、大丈夫だ」

 

 今俺たちは大和の神々が攻めてくるであろう場所で待機してるんだが

 

「なぁ、諏訪子」

 

「なに?」

 

「ホントにここから攻めてくるのか?」

 

 なにせ目の前にはだだっ広い草原が広がっているだけだった。

 

「んーここが一番攻めやすいと思うんだけどなぁ」

 

 諏訪子は手を首に当てながら言った。

 あ、ダメかもしれん……と思ったその時だった。

 遠くから何かが近づいてくる音が聞こえてきた。

 

「……来たか」

 

「うん……」

 

 馬に乗った……え?神様って馬乗るの????

 馬に乗った軍勢は俺たちの前で止まると見下すようにし、声をかけてきた。

 

「貴様が洩矢の神か……なぜ国を我々、大和に明け渡さない」

 

「ここは私の国だよ。なんで君たちに明け渡さないといけないのかな?」

 

「貴様ッ……!大和に歯向かうというのか!!?」

 

 大和の神の言葉に、諏訪子は笑みを浮かべこう言った。

 

「歯向かう?違うよ、私は私の国を守ろうとしているだけ……侵略行為をしようとしてるのはそっちでしょ?」

 

「―――ッッ!大和を侮辱するだと!?もう許さん!皆の者、諏訪の国の神を殺せ!」

 

 おいおい、神様が殺せっていいのかよ?ていうかこの偉そうな奴、誰?ま、そんなこと今は関係ないか。

 俺は両腕を広げ、二人の間に割って入った。

 

「ん?おい人間、邪魔をするな。貴様もこの愚かな神と同じように殺されたいのか?」

 

「悪いな。話を聞かせてもらった限り、アンタらはその大人数で諏訪子を殺そうとしているわけだ」

 

「それがどうした?」

 

「ふぅん、認めるんだな。大和は大人数で一人を殺そうとするような卑怯な奴らだと……」

 

「に、人間風情がぁッ‼「やめな……」誰だ……あ、あなたは!?」

 

「心配で来てみたらこの有様かい」

 

 馬に乗った偉そうな奴を止めたのは青紫色の髪の女性だった。

 見ただけで分かる。この人は神様だと。

 

「内のが失礼なことしたねぇ」

 

「か、神奈子様!?どうしてここに?」

 

「どうしてだって?アンタが信用できないからだよ。ずっとおかしいと思っていたけどそういう奴だったとは……」

 

「ち、違います!この人間が!」

 

 偉そうな奴が言い訳をしようとすると、神奈子と呼ばれていた女性はソイツを馬から引きずり下ろし、どこかへと投げ飛ばした。

 

「ふん、ああいう奴がいるから大和は卑怯もんだとか言われるんだよ。それにね、人間がいるから私たちが存在していられるのを忘れちゃいけないよ」

 

 や、やべぇ……マジカッコいいんですけど!

 

「ホント悪かったね……でも、神の邪魔をするってことがどういうことか分かってるのか?」

 

 そして怒ると怖い。どっかの神様とは大違いだ。

 

「クシュン!あれぇ、誰かが噂してるのかな?」

 

 隣で諏訪子がくしゃみしてるけど気にしない。だって俺じゃないもん。

 

「ですが、俺が邪魔をしたおかげで大和の名に汚さずに済んだんじゃないですか」

 

「む、それもそうか」

 

 よし、この調子でこっちのペースに

 

「で、何を企んでいるんだ?」

 

 はい、バレてました。でも言うしかないか。

 

「一騎打ちはどうでしょう?」

 

「なに?」

 

「こちらで戦えるのは諏訪子しかいません。そしてそちらは一騎打ちであれば大和の名を汚さずに済みます。お互い、損はしないと思いますが?」

 

「……飛鳥」

 

 そう、ずっとこれを狙っていたんだ。

 大和が大軍で来ることは分かっていた。なら大和を卑怯者とすればいい。大和に従わない一人の神様を大勢でなぶり殺しにする卑怯者だと。神であればそんなことを言われるのは回避したいだろう。諏訪子に聞いた話では、神は人間の信仰のおかげで存在していられるらしい。

 大和の神は卑怯者だ。そんな噂が広まれば、人々は大和の神々を信仰しなくなる。そうなればすべての国の統一なんてやっている場合ではなくなってしまうだろう。

 さぁ、どうする!

 

「いいだろう。こちらからは私が出よう」

 

「諏訪子、いけるな……」

 

「当たり前だよ」

 

「覚悟はできてるみたいだね。ま、戦う前に自己紹介をしとこうか。私は八坂神奈子」

 

「……洩矢諏訪子」

 

「皇神飛鳥です」

 

 八坂神奈子は俺たちの名前を聞くと、後ろを向き、待機していた軍勢に命令をした。

 

「この一騎打ちを邪魔した奴は誰だろうとぶっ飛ばすからね!」

 

 命令を来た軍勢は手に持っていた武器をしまいじっとしていた。

 

「よし、じゃあ始めようか……」

 

 諏訪子と神奈子、互いに一定の距離を保ちながら睨み合っていた。

 そして風が吹き、一枚の葉が落ちると同時に接近しぶつかり合った。

 

「ハァッ!」

 

 輪刀を神奈子へと振るう諏訪子。

 神奈子は輪刀対し、巨大な柱で対抗していた。

 

「フフッ、アンタ見た目によらず結構やるね」

 

「―――ッ!それって、どういうことかな!」

 

 柱と輪刀がぶつかり合うたびに重い音が辺りに鳴り響く。

 

「ん?そんなちんちくりんな見た目で―――ッ」

 

「ちんちくりん言うな!この年増が‼」

 

「あ、アンタねぇ……このガキぃ‼」

 

 あれ?もう国とか関係なく、あの二人戦ってね?

 神奈子が植物の蔓を諏訪子の輪刀に巻き付けると、輪刀はどんどん錆びていき使い物にならなくなってしまった。

 

「―――なっ!!?」

 

「これでアンタの武器も使い物に「オラァッ‼」―――ガッ!」

 

 輪刀が使えなくなった諏訪子は輪刀を捨て、神奈子の頭部に頭突きをしていた。

 かなり痛かったのか、頭に手を当てて呻く神奈子。

 

「うぅ……イタタ、アンタなんてことを……」

 

「武器がなに?私の腕も足もまだ動く。たとえ四肢がなくなろうとも戦ってあげるよ!」

 

 諏訪子は一気に距離を詰め、神奈子の腹部に回し蹴りを放った。

 

「ガハッ!」

 

 神奈子は地面を転がりながら吹っ飛んだ。

 俺が特訓をしてやる前なんて、殴る蹴るなんて弱すぎて論外だったんだがな。今じゃあんな泥臭い戦い方までできるようになっちゃって。

 

「へぇ、そうかい……ならこっちも!」

 

 神奈子のストレートが諏訪子の顔面を捉える。

 

「ぐふっ……だぁッ!」

 

 諏訪子も負けじと耐え、神奈子の顔に目掛け拳を放つ。

 

「ぐっ……まだまだぁぁッ!!!!」

 

「こっちだってぇぇッ!!!!」

 

 完全にインファイトになっていた。神としてのプライドとかそんなもの関係ない。女と女のぶつかり合い。

 お互いの拳が頬や顎を捉えて続ける。

 というか二人とも大変だな。背が低いのと高いの、神奈子の方が体勢を低くしているからできることなんだが……って諏訪子、ちょっと浮いてね?

 なんてことを考えていると二人の頭上に見覚えのある紋章が現れた。

 俺は二人に叫んだ。

 

「早くそこから離れろ!」

 

 俺の声が聞こえた二人はその場から急いで離れる。

 そして紋章は地面へと落ちると連続的な爆発を起こした。

 俺のところに来た二人は何が起こったのか理解できずにいた。

 

「いったい何が……」

 

「これはアンタたちの仕業じゃないみたいだね」

 

「……二人とも、早くここから逃げろ」

 

「え?どうしたの、飛鳥」

 

「アンタ、何を知ってるんだい」

 

 俺の予想が正しければ奴らが来る。自分たちの神こそ最高だと言って、他人の話を聞かない唯一神教のバカ天使どもが……

 

「ヒトでないモノは滅ばねばならない」

 

「クソがッ!来やがったか」

 

 先頭に立つ三人の鯨に獅子、鷹に似た神の使い。

 

「エルロード……」

 

 その後ろには大量のロードがいた。

 ロードたちは神奈子の後方に待機していた大和の軍勢を次々と殺していった。

 俺は諏訪子と神奈子の前に出て構える。

 

「ちょっと!?アンタ人間だろう?なら早く退きな。あのわけわかんない奴らは私が「ダメだよ」は?何言ってんの!コイツただの人間でしょ、だったら私たちが戦わないと……」

 

「飛鳥、戦うんでしょ?」

 

 諏訪子は悲しそうな笑みを浮かべながら話しかけてきた。

 それに俺はただ首を縦に振るだけだった。

 二人の数歩前に出ると、左腕を腰に当て右腕を突き出す、そしてその両腕を腹部の前でクロスすることで腹部にアンクポイントが出現する。

 

「変身……」

 

 そう静かに呟くと俺の姿は異形のモノへと変化した。

 赤い複眼に常時展開されっぱなしのクロスホーン、両肩の肩甲骨辺りからは2本のマフラーが生えていた。

 

「アンタ、いったい何者だい……?」

 

 

 

 

 

 アギトは俺一人でいい……

 

 

 

 

 

 俺は走り出すとロードの中へと突っ込んでいった。

 ジャガーロードやトータスロードなど見覚えのある怪人ばかりだった。

 大和の軍勢はスコーピオンロードの斧で首から上を斬り落とされていたり、ビートルロードの針により灰になっている者など様々だった。

 俺は淡々とロードたちを殺していった。

 拳を放てば爆散し、蹴りをすれば体を貫いた。

 

「ふん……」

 

 そんな中、ある言葉が聞こえてきた。

 

「人が人を殺してはならない」

 

 ハイドロゾアロードの言葉だった。

 

「そうだな。人は人を殺してはならない……だけどな人間は争わずにはいられないんだよ。争うこと競い合うことでしか、高め合うことができない。人の歴史には必ず争いがあるんだ」

 

 俺はハイドロゾアロードに拳を放つと、とどめに蹴りを放った。

 上空から攻めてくる奴には降りてきたところで背中に飛び乗り、羽をむしり取り、跳べなくなったところでとどめを刺したりした。

 

 

 

 ――――――――――――

 

 

 

 一体一体に時間をかけずに倒していると、いつの間にかエルロードのみとなっていた。

 

「……なぜ見ているだけだった」

 

 俺が話しかけると水のエルが答えた。

 

「彼らでは止められないことが分かっていた」

 

「じゃあなんで……」

 

「我らの手で貴様を葬るためだ」

 

 コイツら、歪んでやがる。

 

「この世界にあの方はいない」

 

 テオスがいない?ならなぜ……

 

「あの方の願いを…そしてアギトを、あの方以外の神々を滅ぼすためだ」

 

 ああ、コイツらは本当に救いようがない。

 

「なら俺が貴様らを滅ぼすまでだ!」

 

 俺が拳を放つと水のエルは怨念のバルディッシュで受け止めた。

 

「コイツ、すでに強化体なのか!?」

 

 俺が驚いていると肩に激痛が走った。

 

「がぁッ!!?」

 

 その激痛の正体は風のエルの弓矢である憐憫のカマサによる攻撃だった。

 他のエルと接近戦をすれば風のエルの射撃によりこっちが先にダウンしちまう。

 

「チマチマチマチマとウザいんだよ!」

 

 風のエルから始末しようとするものの手から放たれる突風により近づけない。

 風のエルに集中していると地のエルと水のエルによる攻撃がくる。

 

「こうなったら!」

 

 クラッシャー部分が開き、鋭い牙がむき出しになる。そして構えを取ると大地にアギトの紋章を発生させ、エネルギーを両足に吸収し、上空へと飛び立つ。そして水のエルへとアサルトキックを放つ。

 だが水のエルはワームホールのようなものを発生させ、地のヘルへとアサルトキックの軌道を変えた。

 地のエルはそれを知っていたかのように敬虔のカンダという名の剣を構え待っていた。地のエルはアサルトキックが直撃する寸前で回避し、敬虔のカンダを横薙ぎにして俺の腹部へと直撃させた。

 直撃した俺は地面を転がった。すぐに立とうとするものの蓄積されたダメージとさっきの敬虔のカンダのよる攻撃のせいで動けなくなっていた。

 水のエルは動けなくなった俺の目の前まで来ると、俺の背を踏みつけ、諏訪子たちを見ていた。

 

「な、なにをするつもりだ!?」

 

「今の貴様などいつでも始末できる。ならば目の前であの者たちが殺されるのをジッとしてみているのだな」

 

 水のエルがそういうと地のエルが敬虔のカンダを構えながら諏訪子たちに近づき、風のエルはその場で憐憫のカマサを構え狙いを定めていた。

 

「やめろ……そいつらは関係ないだろ!」

 

「いや、あの者たちは人間ではない。ならば消すだけだ」

 

 俺は全身の激痛に耐えながら動こうとするものの、力が入らず水のエルの足から抜け出せずにいた。

 

 

 

 

 

 ここで終わりなのか?目の前で守りたかったものを殺され、俺も何もできずに殺されるのか?

 嫌だ、そんなのは嫌だ!たとえどんなに汚く醜くてもいい、歪んでてもいい!どんな罪でも罰でも一生背負ってやる!だから……だから!全てを!守りたいものを守れる力が欲しい!!!!

 俺の中の怒りや嫉妬などといった負の感情が炎となり燃え上がる。

 その力は決して光とは言えないだろう。だが守るのに光も闇も関係ない。

 その力をどう使うかは本人が決めるのだ。

 俺の中の何かがぐちゃぐちゃになって全てが一つになる。

 もう、ナニガナンダカ、ワカラナイ。意識ガモウろうとスル…………ダけど、一ツ、ダケ……分カルことがアル。

 

 

 

 

 

 俺は諏訪子たちを守りたい!!!!

 

 

 

 

 

 綺麗なモノとは言えないだろう。正しいモノとは言えないだろう。正義とは言い難いだろう。

 だが少年は守ろうと立ち上がる。己の闇を力に変え…………

 

 

 

 

 

 正義の味方は今、狂戦士として再び立ち上がった…………

 

 

 

 己の守るべき者のために…………

 

 

 

 




暴走した結果がこれですよ。

エルロードなんて空気、詩織さんとの意味深がメインになっちゃってますよ!

はぁ、ホントどうしよう。皆さんにコイツキモイなんて思われてなければいいけど……

最後の表現でわかった人もいるかもしれませんが、まぁ、HEROSAGAに登場したあの状態になります。

神奈子様やエルロードたちの話し方や口調が間違っていたらすみません。

おかしな日本語がありましたら感想か誤字報告にてお願いします。

次回!「紫炎は全てを焼き尽くし、愛する者たちを守らん……」

で会いましょう!

次回もよろしくお願いします。
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