美少女たちと飛蝗~バッタ人間でなにが悪い!~ 作:たまごサンドDX
今日と明日で2日間休みですし……
そういえば仮面ライダービルドの21話に対して、親御さんたちが騒いでるみたいですね……どこに騒ぐ要素があったのでしょうか?教育に良くない?そんなこと言ったら、浅倉さんなんてどうなるんですか?殺人の動機が「イライラしたから」とか、13歳で実家に放火し両親を殺害、弟を契約モンスターであるベノスネーカーに捕食させたりと仮面ライダー史上最もヤバイであろうキャラがいたっていうのに……
最近の親は過剰に反応しすぎだと思いますね。暴力がダメなら、バイキンマンにアンパンチしてるアンパンマンはどうなんだって話なんですよ。殺しや暴力表現がダメならほとんどのアニメ、特撮はアウトのはずですよね……って、長々と失礼しました
前書きは無視していただいても結構です。あくまで個人の意見ですので……
(もし読まれた方は、※印も読んでいただけると作者は助かります)
※作者はアンパンマンやアニメ、特撮を否定しているわけではありません。私は特撮やアニメ、漫画にゲームが大好きなただのオタクです。今回は例として挙げただけですので、そのあたりをご理解ください
俺は永琳に連れられ、軍の基地の室内訓練場に来ていた。俺が2号に変身して暴れた場所だ。
「永琳、俺に会いたいって言った子たちはもしかして、軍の関係者か?」
「ええ、そうよ」
まずいだろ。軍に来た時の初の模擬戦で2号に変身しちまったし、この前の都市周辺のパトロールで俺はかなり目立っちゃったし……もうヤダ……
「ほら、あっちは準備万端みたいよ…ハァ、こんなこと飛鳥にはさせたくないんだけど」
「……永琳」
「本当にごめんなさい……」
永琳は罪悪感からか、顔を俯かせてしまっている。
俺は永琳の頭を優しく撫でる。
「あす、か……?」
「俺は最初から怒ってなんかいねぇよ。それに、ここまで来ちまったらやるしかねぇだろ…………あとな…俺は永琳のそんな悲しそうな顔なんか見たくねぇ……」
俺は頬を掻きながら、赤くなっているだろう顔をそっぽに向ける。
「飛鳥ぁッ!」
涙目の永琳が俺に勢いよく抱き着く。
「ちょっ、離せって!」
「いや!!!!」
「おまっ、子供か‼」
俺たちがコントのようなことをしていると
「あの、八意様。よろしいでしょうか?」
二人の少女がこちらに近づいてきた。
そして俺は気づく。この二人の少女が俺に対し、明らかな敵意と殺意を抱いていることに……
「ん、んんっ!ええ、いいわよ♪」
俺から離れ、冷静を装う永琳。
ばっちり見られてたからな……
「こんにちは、私は綿月豊姫といいます」
腰まである金の髪に同じ色の金の瞳。前週のつばのついた白い帽子。
「こちらは妹の依姫です」
落ち着いた感じではあるが、俺は騙されなかった。
よく目や耳が良すぎるのもどうかって言われるけど、その通りだな。
今の俺は改造人間で改造兵士だ。聴覚も視力ともに人間の何倍にもなっている。そのせいか知らないが、声の高さや目線などである程度、相手の考えていることなどがわかってしまう。
ただ最近、永琳や雫の考えてることが分かりにくくなってきた。何を考えてるのか分からないわけではない。分かろうとすれば分かるのだが、俺の中の本能が理解するなと警告してくるのだ。理解してしまえば、取り返しかつかなくなるような、そんな感じがするんだ。
この姉妹、俺を殺すか良くて半殺しにするつもりでいやがる。
優しさや落ち着きの裏に隠れた本性がチラついている。
「……綿月依姫です」
特に妹の方。
コイツ、隠す気あるのか?バリバリ殺気とか漏れてるんだけど……
「あなたたちが会いたがっていた人よ」
永琳が俺のことを切り出してくれる。
「皇神飛鳥です。軍に所属させてもらっています」
この二人、永琳と話すことができるってことは身分がかなり上のはずだ。フレンドリーな話し方して、この無礼者!とかになったら面倒だから、一応敬語使っとくか。
「知っていますよ♪」
やっぱりな。
「謎の力を使い、人でない姿になる。あなたは何者ですか?」
「私は「敬語でなくても結構ですよ」俺は都市周辺で彷徨っているところを永r……八意様に保護された」
「あ、飛鳥?今、なんて……」
「八意様って「私のことが嫌いになったの!?」……はぁ?」
永琳の言っていることが一瞬理解できなかった。
「何を言って「私に何か不満があったの?なんでも言って、飛鳥のためなら私、なんでもするから」お前、なに口走ってんの!?それとなぁ、嫌いになったわけじゃない。立場上仕方なく「仕方なくなのね!なら私に不満は!」だぁっ!ないって‼」
俺が永琳を説得していると
「八意様と随分仲がよろしいのですね」
綿月姉妹の殺気が濃くなった。
「そうよ!なにせ、飛鳥の秘密を知ってるのは飛鳥と私だけなんだから!」
「それ言っちゃダメなやつだから!」
俺の秘密という言葉に、綿月姉妹は反応を示した。
「その秘密というのを、私たちに教えていただくことは「ダメよ……」八意様?」
さっきまでふざけた様子だった永琳が、急にまじめな表情になった。
「それだけは絶対に教えられない……たとえ死んでもね……」
俺は永琳が何を考えているのか、今だけ分かった。
もし俺の秘密が軍にバレれば、俺は絶対に軍のモルモットにされるだろう。それをわかっている永琳は、俺を守るために……
「……」
「……」
永琳と豊姫のにらみ合いが続く中、その静寂をぶち破るものが現れた。
「なんなのですか!あなたは‼」
自己紹介以降、黙っていた依姫だった。
「八意様もなぜそのような得体も知れないような者を慕うのですか!?私たちはずっとそばで八意様を見てきた!なのに、なのに!!!!」
「依姫、落ち着きなさい。八意様のまえでそのような「お姉様はどうしてそんなに落ち着いていられるの!」……そうねぇ、ホントは今すぐにでも殺したいのよ……でも今は八意様のまえ、少しは我慢しなさい」
やっと本性を現しやがった。
そして俺の隣でも殺気を漏らしている人が
「あなたたち、そんなことを考えていたの?今なら冗談で済ましてあげるけど……もし本気だっていうなら……」
「本気です。私も依姫と同様に、なぜ八意様がそのような者を慕うのか理解できません」
これって修羅場って言うんだっけ?とにかく空気が重い。
「あなたたちには絶対理解できないわ」
もう面倒だから俺がどうにかするか。
「いい加減にしたらどうだ?」
「……誰のせいで「俺がアンタらと戦う。それで万事OKだろ?」……正気?私、さっき言いましたよね。殺したいって……」
「ああ、聞いたよ……だから?」
「―――――ッ!?あなたは死ぬのが怖くないの?」
死ぬ?ありえねぇよ、だって俺は
「怖くねぇよ。絶対に負けないって自信があるからな」
「あなたはいったい……」
―――――俺か?俺は仮面ライダーだ―――――
「仮面ライダー……」
「それは……?」
俺は綿月姉妹から距離を取り
「……」
自身の腹部をそっと撫でると、中心にショッカーマークの描かれたシャッターのある金色のベルトが出現した。
―――――今、歴史に闇に埋もれし伝説の戦士が蘇る!!!!―――――
1号と同様に左腕を右上に伸ばし、ベルトの右横に付いたスイッチを押す。そしてゆっくりと右腕を左上に回し
「変…身…」
握った右拳を左肩付近まで持ってきて、今度は左横のスイッチを押す。
するとショッカーマークのシャッターが開き、風車が現れる。
俺は一度、両腕を横に持ってきて
「トォッ!」
空中へと跳んだ。
風車が勢いよく回り、横のスイッチ兼ブースターから火が噴射され、漆黒の風が飛鳥の身を包み終わると着地した。
「その姿は……」
「聞いていた姿と違う!?」
「私の知らない姿……」
黄色の複眼、ブルーグリーンのブーツなどに手足には枷と千切られた鎖。体側には3本の金色のライン。首にはラインと同様の色のマフラー。全体的に旧1号に近い感じだ。
「俺は、仮面ライダー3号……」
俺の周囲には黒と白の羽根が舞っていた。
「さぁ、始めるぞ!」
俺はベルトに付いたブースターを使い、大きく跳躍し綿月姉妹に接近する。
「お姉様!」
「ええ!殺るわよ!」
豊姫は扇子、依姫は刀を構えた。
「オラァッ!」
パンチを放つが、二人は俺を挟むように左右に分かれる。
依姫が刀を地面に刺すと俺を周囲に無数の刃が突き出てきた。
「この程度「依姫、そのまま拘束していて」……?」
何のことか疑問に思っていると
「飛鳥ッ!逃げてぇッ!!!!」
永琳が叫ぶが、時すでに遅し。依姫も俺からかなりの距離を取っていた。
―――――死ね―――――
豊姫の扇いだ扇子から、とてつもない威力の波動が放たれた。
「飛鳥あああぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」
飛鳥のいたところの地面は抉れており、その奥の壁などもなくなっていた。
「威力は調整してあげたつもりですが、この程度とは」
「話にもならないわね」
永琳は綿月姉妹を睨み付けた。
「八意様、そう睨まないでください」
「そうです。これで都市は平和に「誰が死んだって……?」―――――ッ!?」
綿月姉妹が声のした方を向くと
「まったく、扇子のくせにどんだけ威力のある攻撃ができんだよ」
無傷の仮面ライダー3号がいた。
「どう、して……?」
「そんな…あの攻撃を受けて生きているなんて……あれは本当に人間なの…………?」
動揺する二人をよそに永琳は喜んでいた。
「よかった……本当によかった」
「ったく、俺が死ぬかよ。改造人間なめんなよ。それとな、あの攻撃俺は避けたんだよ」
「なっ!下手に動けば、祇園様の怒りに触れるというのに」
「あ?祇園様?……神様か。別に神様なんか怖くなんかねぇよ。そんなものより大切な人や物を失うことの方がよっぽど怖えぇよ……」
「―――――ッく!この化け物が!」
依姫が刀を俺に振りかぶるが
「遅いッ!」
俺は依姫の刀を拳で受止めながら応戦する。
「死ね!死ね!死ねぇッ‼」
「死ね死ねってうるせぇんだよ!もう少し別のこと喋りやがれ‼」
俺は手加減し、依姫の腹部を殴った。
「ガハッ!」
パンチを受けた依姫が地面を転がる。その隙に豊姫は飛鳥の背後に回り、再び扇子を扇ごうとしたが
「今度こそ仕留める―――――ッ!」
豊姫の腕を飛鳥が掴んでいた。
「させねぇよ?」
腕を引っ張り、俺は豊姫の腹部に蹴りを放つ。
「グッ!まだぁッ!」
蹴りを受けた豊姫は、自分の腕を掴んでいた飛鳥の腕を振り払い扇子を扇ごうとした。
「死ねぇッ!」
「―――――ッ!?このッ!バカが!」
俺は扇子を扇ごうとしていた豊姫を無理やり別方向に向かせた。
飛鳥がなぜそうしたのか、実は飛鳥の後ろには膝をついた依姫がいた。自分だけならどうにかできただろうが、他に人がいるとなれば別だ。
放たれた波動は地面を抉り、一部の壁を素粒子分解した。
「この大馬鹿野郎が!!!!」
……野郎ではないが。俺は骨が折れない程度に力を込め、豊姫の顔を殴った。
豊姫の頬は赤く腫れていた。
「お前は自分の妹を殺す気か!?」
俺に言われ、気づいた豊姫は顔を蒼白にし震えはじめた。
「わ、私…何を、しようとしてたの………」
「お前は自分の妹を!家族を殺そうとしたんだよ!」
後ろにいた依姫も自分が姉に殺されそうになっていたのに気づき、涙目で顔を蒼白にし震えていた。
「あ、ああぁぁああああぁぁぁッ!!?」
パニック状態に陥る豊姫。
俺は豊姫に近づき、永琳にされたことを豊姫にもする。優しく抱きしめ、落ち着かせる。
「大丈夫、もう大丈夫だ。だから安心しろ」
豊姫は俺に強く抱き着き、声を殺して泣いた。
安心も束の間、訓練場が大きく揺れ始める。
「おいおい、まさか!?」
俺はすぐに豊姫を抱きかかえた。
「え!?ちょっ、ちょっと!?」
「いいから黙ってろ、舌噛むぞ!」
俺は急いで、依姫に近づいた。
「悪いが我慢してくれよ!」
「な、なにを!?」
豊姫同様に依姫を抱きかかえ、今度は永琳のもとに行く。
「飛鳥!」
「分かってる!悪いが両手がふさがってるから、背中にしがみついてくれ」
「ええ!」
永琳が背中に掴まってのを確認し、訓練場から出る。
俺たちが出ると同時に、訓練場は崩れた。
「「「「……」」」」
俺たちは崩れた訓練場を黙ってみていた。
「で、どうする?まだ続けるか?」
俺が続けるか聞くと、綿月姉妹は二人そろって首を横に振った。
「もういいです。きっと私たちでは敵いませんし、それにこんなことがあった後では……」
「……」
「……そうか」
綿月姉妹は立ち上がり、俺に頭を下げた。
「申し訳ありませんでした。戦うに夢中になるあまり家族を失うところでした。助けていただき本当にありがとうございます」
「別に構わねぇよ。ただもう少し周りを見ような……えーっと、依姫だったよな?」
「は、はい!」
依姫は自分のやったことを考えれば、何を言われても仕方ないと思ったが、それでも怖かった。
俺は震える依姫の頭を撫でる。
「……へ?」
「言ったろ?神様なんかより大切なものを失う方が怖いって……実際に自分がそうなりかけて理解したか?というか死を実感した時、怖かったろ?」
「はい………うぅ、ひっぐ…うわああぁぁぁぁ‼」
依姫は涙を流し大泣きしながら、その場に座り込んだ。泣いている依姫を、豊姫は抱きしめた。
「これで一件落着かな?」
「ありがとう、飛鳥」
「なーに、当然のことをしたまでだ。礼を言われるほどのことじゃない」
そんなことを永琳と話していると
「あの、飛鳥様!」
豊姫とさっきまで泣いていた依姫が情熱的な目で俺を見ていた。
「飛鳥、様?」
「はい!……あの、ダメでしょうか?」
俺は混乱していた。
え?さっきまで俺に死ね死ね言っていた子たちが、今度は俺に様って付けて読んでるってどういうことよ?そして永琳は殺気を漏らすんじゃないよ。なぜにその子たちを敵視する……
「あの……飛鳥様?」
「どうかされましたか?」
豊姫と依姫が顔を近づけてくる。
「ちょっ!近い!近いから‼ていうかなんで急に様付で呼んでるの!?」
俺が二人に聞くと、二人は顔を赤くしモジモジしながら答えてくれた。
「その、飛鳥様に抱きしめていただいたとき、とても暖かく……その落ち着くというか……あぁ~、この気持ちなんと言えばいいのでしょう!」
いや豊姫よ、それ俺が聞きたいから!
「私はお姉様の攻撃を防いでくれた時に、私のことを思ってくれていると……」
いや悪いけど、あれが依姫じゃなくても助けたからね!?依姫だから、とかそういうのじゃないからね!?
「あ~す~か~?」
あ、やっべ……
「や、八意様!これはその「ん?今なんて言ったかしら?」いえ!なんでもありません!永琳様‼」
「あら~、様なんて付けなくていいのよ。どうしたのかしら」
これ、詰んでね?
俺は少しずつ、永琳から距離を取る。そして
「へ、兵法三十六計逃げるに如かず!」
俺は変身を解き、その場から逃げた。
「待ちなさーいッ‼」
逃げる俺を永琳が追いかけてきていた。
え?永琳早くね!?改造人間の俺に追いつきそうって、そんなこと考えてる場合じゃねぇッ!
そんな飛鳥たちを綿月姉妹は笑顔で眺めていた。
「また会えるかしら?」
「そうね。いっそのこと、飛鳥様の地位を上げるのはどう?」
「いいわね!飛鳥様が私たちのところに来てくれれば、八意様も!」
「そうなればさっそく取り掛からなければ!」
そして飛鳥たちの知らないところでとんでもないことになっていた。
――――――――――――
崩れた訓練場近く
飛鳥や永琳、綿月姉妹を見つめる一人の少女がいた。
「へぇ、面白いことしてるわね。それにあの男……今度、ちょっかい出してみようかしら?」
飛鳥に興味を示す少女。
すると遠くから自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「姫ぇー!どこですかぁー、出てきてくださーい!……ハァ、今日だけということで八意様に頼まれたけど、姫が脱走したことがバレたら私……早く見つけないと!姫ぇー‼」
どうやら向こうも必死らしい。
「チッ、もうバレたの……?けどまだ捕まるわけにはいかないわ!普段外に出してくれないんだから、もっと楽しまないと!」
姫と呼ばれる少女は黒く長い髪を靡かせ、その場から去った……
ということで今回はここまでです。
仮面ライダー3号の変身ですが、調べてみても詳しく出てこなかったので、自分なりに書いてみました。分かりにくかったらごめんなさい。
3号の羽根の演出は普通は黒だけですが、飛鳥の場合はまだ迷いや闇の部分とともに大切なものを守る心があるということで白と黒にしました。
豊姫の使用していた扇子ですが、あれも詳しいことが分からないので、独自設定として威力と範囲が調節できる扇子にしました。不思議の幻想郷TODRでは地球そのものを消滅させていましたが、それでは威力がありすぎるということで、威力と範囲を調節できるようにしました。もし気に障ったり、不快な気持ちにさせてしまったらすみません。
今回も2号の時と同様に微妙な戦闘になってしまい申し訳ありません。
綿月姉妹の喋り方は大丈夫でしたでしょうか?東方儚月抄は持っているのですが、二人とも話し方がいまいちわかりにくかったので、自分なりに理解して書いたつもりですが不安です。
誤字脱字やおかしな日本語がありましたら感想か誤字報告にてお願いします。
(なーんか自分が書くと、みんなヤバイ奴になっちゃうんだよな。なんでだろう?)
次回!「暴走お姫様?振り回される飛鳥と永琳!」
でお会いしましょう。
次回もよろしくお願いします。