「この子が大きくなったらカズマは食べられるわね!」
そしてとうとう、卵が孵化した!生まれてきたのは.....
『グァ?』
「本物だったぁぁぁ!?」
本物のドラゴンであった。
どうも、初めましての方は初めまして!deathです!
この度、前に投稿していたこのすばの小説が、手違いにより全て削除されてしまいました。誠に申し訳ありません。
ってことで、もう一度初心者からやろう!と思って書いたのですが.....特に何の成長を見られず、駄文です。
今回書かせてもらったのは、『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するアクアのペット(?)、ひよこのゼル帝が、もしも本物のドラゴンだったら?というのを妄想して書いてみました。
明らかにおかしい文などがありますが、見逃してくれれば幸いです。
それでは、本編どうぞ!
キングスフォード・ゼルトマン!!
暖かい。ただそれだけを感じた。上手く聞き取れないが、声が聞こえてくる。
『お前のその卵朝飯にするぞ』
『嫌よ!この子は私が一生懸命に育ててるんだもの!カズマはきっとこの子が大きくなったら噛まれて死んじゃうわね!』
その瞬間、何だか体がふわっ、と浮かび、浮遊感を感じた。
『......』
『いやぁぁ!ごめんなさい!本当にすみませんでしたカズマ様ァ!やめて!それだけはやめて!』
聞いていると騒がしいけど、それでも嫌な気分にはならない。
暫くすると浮遊感が無くなり、また暖かくなった。
『あら?少し動いたわ。もう少しね......早く生まれてきてね』
心地良い。まるで心の底にある何かを浄化される様に、それと共に何か自分の中へ何かが入り込んでくる。安心する。
その心地良さに、眠りに誘われてくる。徐々に意識が朦朧として来て、遂に"彼"は眠った。
□ □ □ □ □ □
目が覚めた。もう少しこの感じに包まれていたいが、身動きが取れないと嫌な感じだ。
彼は、僅かに動く頭を動かし、思いきり頭突きをした。
『っ!カズマカズマ!卵がもうそろそろ孵るわ!』
あと一回でいいだろう。彼は最後の一撃を放つと、眩しい光に襲われた。
「グア?」
「生まれた!見てみてカズマ、めぐみん、ダクネス!ゼル帝が生まれたわ!ほら見なさい!本物のドラゴンよ!」
卵から頭だけが出た状態でアクアに持たれる。
「本当だったのか......」
カズマは卵が本物のドラゴンだった事に驚き、
「これがドラゴンか。なんというか、もっと怖いかと思っていたが可愛いのだな」
ダクネスはその可愛らしさに目を輝かせ、
「っ!?こ、これは!グラキエースドラゴンですよ!極寒の地で生息し、氷を司ると言われている伝説級のドラゴンです!会ってみたいとは思っていましたが、まさか本物に会えるとは!」
めぐみんは目の前に一度は出会ってみたいドラゴンを目の当たりにして嬉しそうに微笑んでいる。
「なぁアクア。取り敢えずそいつ卵から出してやれよ」
「言われなくてもそうする気よ」
「グァ?」
アクアはソファーに座ると、みんなが寄ってたかる。
ドラゴンを傷付けないよう、そっと丁寧に殻を割り、ドラゴンを出す。
「へぇ、四足歩行なんだな」
「見てくださいこの肉球!柔らかそうです......アクア、触ってもいいですか!?」
「めぐみんしっ!あまり大声を出さないで!ゼル帝がびっくりしちゃうわ」
「うっ、すみません」
そのドラゴン、グラキエースドラゴンを見ると、トカゲの様に前肢と後脚の四足で歩行するようだ。全身を青白い毛で覆われていて、頭にある角や背中から生えている棘はクリスタルの様に輝かしい。
めぐみんの説明によると、グラキエースドラゴンは人間が耐えられない極寒な氷山に住み、高レベルの冒険者が十数束になっても勝てないと言われている程に強く、あの魔王軍ですら敵対しないようにしているらしい。付いた別名が『氷龍帝』
だが、その昔に大密猟をされ、今でも全頭含めて10数いるかいないか。
幼体は30cm〜50cmで、成長すれば全長で20mを超えるそうだ。
因みに成長速度は早く、一ヶ月程でかなりの大きさになるとの事。
それと、意外と温厚で相手が危害を加えなければ襲ってこないし人懐っこい様だ。
アクアがこのドラゴンに付けた名前は、『キングスフォード・ゼルトマン』縮めて『ゼル帝』。
将来、ドラゴンの帝王になる事を予想して付けた名前だそう。
アクアは持っているゼル帝を膝に下ろす。すると、ゼル帝はアクアの顔を見上げて、ヨロヨロとしながらもアクアの体を登っていく。
「可愛い」
ボソッとダクネスが呟いた。ゼル帝はアクアの頭上へ登り詰め、その上で足を折る。
「あら、私の事お母さんって思ってるのね」
「そうみたいだな。じゃっ!ゼル帝も生まれたことだしーーー試しがてらクエスト行くぞ」
「嫌よ」
「行きます」
「嫌よ!」
「行き「嫌」ます!行き「嫌!」ます!」
過去に同じやりとりをしためぐみんは思わず吹き出した。
「この子は生まれたばかりなのよ?危ないじゃない。そんなのも分からないの?カズマさんは」
「生まれたばかりでもグラキエースドラゴンはかなり強いらしいですよ。それはそうとアクア、触らせてもらってもいいですか?」
□ □ □ □ □ □
場所は変わり、冒険者ギルド。
アクアにゼル帝を渡されためぐみんは、そのふわふわな毛を楽しんでいた。
「なんで生まれたての生き物はこんなにも可愛らしいのでしょうか。捕食されない為の防衛手段なんでしょうか」
ゼル帝はめぐみんの手に包まれている中、ゼル帝は体を丸めて睡眠中。
「この肉球もぷにぷにしてて気持ちいいです。ご飯は何も食べるのでしょうか」
めぐみんは試しにカエルの唐揚げを指で掴みゼル帝の前に差し出す。
すると、ゼル帝は丸めていた体を伸ばして、美味しそうに食べた。頬が膨れ上がり、まるでハムスターの様だ。
「可愛い......やっぱり肉ですか。それにしても幼体でも氷とか出せるんですか?」
ゼル帝に話しかけるが、勿論人間の言葉は理解出来ずに首を傾げる。
「やっぱり伝わらないですよね......ならドラゴン語で話すまで......〇△✕〜□☆✕?、¥$%✤♯!」
「!?どうしためぐみん!」
突然、訳の分からない言語を喋り出しためぐみんの隣にいたダクネスはものすごい形相で肩をグラグラと揺らす。
「いえ。この子にどうしたら伝わるかなと悩んだ結果、今の言語で喋ってみました。結果は見るまでもなくーーー伝わりませんでした」
「当たり前だろ」
□ □ □ □ □ □
ジャイアントトードに行った一行。理由はゼル帝の実力が見たいから。
結果としてはみんな口をあんぐりと開けて固まった。
40cmにも満たない小さなドラゴンが口から極太のブレスを吐き出して一面を凍らしたのだ。
あれ、俺たちいま雪山にいるのかな、状態だ。
ゼル帝は仕事が終わったとばかりにアクアに近寄って頬ずりをする。
それによって人早く我に帰ったアクアはゼル帝の頭を撫でる。
『♪』
ゼル帝は気持ちよさそうに目を細めた。
「......味方でよかったぜ」
□ □ □ □ □ □
それからゼル帝は毎日順調に成長し、一ヶ月がたった。
「こんな早くでかくなるんだな」
あんな可愛らしかったゼル帝はどこへ行ったのか。
いや、可愛らしさは残っているのだ。まだ幼い顔に名残はあるし、行動も変わらない。
ただ、やはり体付きが厳つくなった。背中に生えた棘はギザギザ。頭にある一本の角硬すぎ。デュランダルだろってぐらい硬い。
今の全長、約18m。飛行速度、約マッハ1。ここからかなりの距離があり、馬車では時間が掛かる王都や紅魔の里も数分。
これはもう、帝王ですわ。
『キングスフォード・ゼルトマン』
確定だ。キングだわ。『王』だ。
「ふわふわぁ!」
ゼル帝の方へ目を向ければ、ブラッシングをしていたらアクアが抱き着いた。
毎日ケアをされているゼル帝の毛はふわふわで、艶もある。それにしてもあのアクアが毎日欠かさずブラッシングをするとは。
ゼル帝もアクアに一番懐いている。理解出来なかった俺達の言葉も、次第に理解するようになり、あれやってこれやってなど言うとやってくれる。
こうして、俺達には頼もしい仲間が一匹増えた。
「よし、クエスト行くぞ!内容は一撃熊!」
「私の爆裂魔法でイチコロですね!」
「チョイスがいいではないか!私の防御力と一撃熊の攻撃!どっちが上か勝負したいと思っていた!」
「さぁゼル帝!出番よ!」
俺達はゼル帝の背中に掴まる。そして、ゼル帝は翼を広げて、一気に飛翔して加速し、一撃熊が出没した森へ向かった。
因みにゼル帝は既にギルドに認められてるから問題ない!
どうでしたでしょうか。今回登場したドラゴンのグラキエースというのは、ラテン語で『氷』です。
ちなみにこの小説は短編なのでこれでお終いです。
新年度ぐらいには『結城友奈は勇者である』『鷲尾須美は勇者である』を書いて投稿しようと思っているのですが.....自分に書けますかね?(自問自答)
さて、ここまでお読み下さった方、本当にありがとうございます。
もし僕が投稿する(予定)の『結城友奈は勇者である』と『この素晴らしい世界に祝福を!』でお会いできたら光栄だと思います!
それでは、ありがとうございました!
この素晴らしい読者様方に祝福を!
※僕が書かせてもらっていた『結城友奈は勇者である』は諸事情により削除させてもらいました。 (2019 3.30)
そのうちオリジナルの作品を書こうと思います。投稿日は予定していないので、ふと思い出したら確認などしてみてくださいね