Fate/Grand Order 魂の守護者   作:SKYbeen

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言い訳ですが最近中々忙しく、投稿できていませんでした。遅くなり本当に申し訳ないです・・・・・・。


感想でもいくつか指摘がありましたが、この小説の〈仮面ライダー〉は新一号になってます。これには一応自分なりの理由がありまして。

エピローグの時点での姿は三連タイフーンがある姿ですが、極限まで汎用性を求めた本郷さんはシンプルなデザインと構造の弍式強化服を元に、今の新一号スーツを身につけているという感じです。
まぁ、ぶっちゃけた話、新一号を出したいがためのこじつけです。また、感想でもちらほら小説版を読んだことのない方がいらっしゃるようなので、イメージが付きやすい新一号にしたというのも理由です。



投稿ペースがガタガタゴットンズッダンズダンでヤベーイですが、出来る限り頑張ります。



〈遺志〉

 

 

 

 

 

何も見えない。

 

 ただそこには、果てしない白があるだけだ。

 

 辺りを見渡しても、何も無い。自分の手も、身体も、見えない。

 人の声、雑音。

 尽くが総て虚無に消えてしまったように。

 

 俺は、どうなってしまったのだ。

 

 彼女と戦い、死んでしまったのだろうか。

 

 彼等を、最後まで護れたのだろうか。

 

 

 分からない。

 

 此処は、一体何だ?

 

 

 

「おい、起きろ」

 

 

 遠くから声が聴こえる。

 

 存在しない世界に、声があった。

 

 

「起きろって。いつまで寝てるんだ、本郷」

 

 

 それは少しずつ、こっちへ近寄ってきた。

 

 この声は、聴いたことがある。

 

 これは・・・・・・ハヤトの声だ。

 

 

「お、やっと目ぇ覚ましたか。いつまでも寝てる場合じゃないぜ」

 

 

 ・・・・・・信じ、られない。

 

 目の前で立つ男は、死んだ筈の、ハヤトだ。

 

 本当にハヤト、なのか?

 

 

「ああ。俺は死んだ。それは疑いようのない事実だ。じゃあお前に話し掛けてるのは一体誰かって? こいつはビックリ、それも俺だ」

 

 

 どういう事・・・・・・なんだ。

 

 これは幻覚なのか?

 

 俺は・・・・・・死んだのか。

 

 

「死んじゃいない。てか、お前はそうそう死ねる身体じゃないだろ。今はまぁ、強いて言えば、魔力が底を尽きかけて消滅寸前、てとこだな」

 

 

 俺がサーヴァントだって事は、知っているのか。

 

 

「ん、まぁな。事情は大体把握してる。ほんとお前は厄介事に巻き込まれるな」

 

 

 ・・・・・・今に始まった事じゃない。そんなのはお前も分かってるだろ。

 

 

「ははは、確かに。ま、とにかくだ。今お前の仲間が必死に助けようとしてる。で、魔力も供給しつつあるから、そろそろ目を覚ます頃合だな」

 

 

 藤丸くん達が?

 

 

「あの少年には感謝しとけよ。自分の負担を省みずにラインを繋いでくれたんだからな。これで晴れてお前も少年のサーヴァントってワケだ」

 

 

 ・・・・・・ハヤト、お前はこのまま消えるのか。

 

 

「んん・・・・・・今は、な。残念だが今回はお前らに力を貸せそうにない。けどまぁ、そのうち逢えるだろ」

 

 

 そのうち、逢える、だと?

 

 

「おう。だからお前はいつも通りでいい。やるべき事は分かり切ってるだろ? お前は、〈仮面ライダー〉だからな」

 

 

 ・・・・・・そう、だな。

 だが、それは俺だけの名前じゃない。

 

 

「・・・・・・お前と俺の、だよな。正直言うとな、あれ、結構嬉しかったんだぜ。あの言葉が無かったら、今頃どうなってた事やら。少なくとも、こうやってお前と話す事も出来なかったろうな」

 

 

 ───ハヤト、まさか、お前も。

 

 

「おっと、積もる話もあるだろうが、時間だ。行ってこい。お前の仕事は、まだ残ってる。

 ・・・・・じゃあ、先に行ってるぜ。世界を救うには、お前の力が必要だ」

 

 

 待ってくれ、ハヤト。

 

 

 ハヤト。

 

 

 ハヤト!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───郷さ───本郷さん!」

 

 

 重い瞼を開けると、まず飛び込んで来たのは立香の顔だった。額に汗を浮かべ、疲弊を見せないように振舞っている。目だけを動かし周囲を見渡せば、そこには他の面々の姿も映っていた。

 のろのろと、軋む身体を押し上げて本郷は上半身を起こした。そして刻まれていた傷が尽く癒えている事に気付く。傷を受けた心臓は修復を終え、オーバーフローによる肉体の損傷も見受けられない。

 

 

「藤丸・・・・・・くん。俺は・・・・・・」

 

「兄ちゃんが死に掛けで消滅ギリギリだったからな。そこの坊主とムリヤリ契約させて魔力のラインを繋げた。これで最低限現界する魔力は賄える」

 

「傷の回復はキャスターと所長がしてくれたんです。とにかく生きてて良かった」

 

「そう、なのか・・・・・・」

 

 

 安堵する立香達を余所に、本郷の頭を過ぎるのは先程の光景だった。

 今は亡き友、ハヤト。〈仮面ライダー〉としての在り方を教えてくれた男。彼がこの世を去ってから何十年と経過しているが、片時も忘れた事など無かった。

 あれは自分の中の記憶が幻となって現れたものなのだろうか。云わば夢のようなものだ、と。それにしてもやけに鮮明で、実際に逢ったような生々しさが未だ残っている。

 ハヤトの言っていた言葉。もしそれが本当なら、彼もまた英霊に至ったというのか。そのうち逢えるというのは真実なのか。

 

 ハヤトに逢えるのなら、これ程喜ばしい事も無い。ただ、それはそれで複雑でもある。出来ることなら、ハヤトには戦いに身を投じて欲しくは無い。同情でも何でもない、彼は安らぎの中に居るべきなのだ。もう自分の為に苦しんで欲しくない、そう本郷は強く願っていた。

 

 

「・・・・・・Mr.本郷、大丈夫ですか? やはりまだ回復していないのでは」

 

「・・・・・・ん、ああ、大丈夫だ。少し考え事をしていただけさ」

 

「そうですか・・・・・・なら良いのですが」

 

 

 何処か心が遠くへ行ったような、形容し難い表情だ。マシュと本郷が出会って間も無いが、少なからずその人間性は分かっていたつもりだった。強く、優しい男性。本郷に抱いた印象はそれである。

 時に微笑み、時に固い信念が垣間見える彼の表情は何処までも人間味に溢れていた。たった今浮かべている寂寥な面持ちも、別の面が見えて意外とすら思えてしまう。そして同時に想像してしまうのだ。何故、本郷猛はああも寂しげなのか、と。

 改造人間たる本郷が他人の呼ぶ声に遅れる事は無い。例外とするなら、余程思考が深い状態の瞬間のみ。今まさに本郷の脳裏には先程のやり取りが何度も繰り返されていた。

 

 亡き友との再会。マシュを含め、彼等が知る由も無い事情だが、記憶の中での出来事は大きく本郷の心に残っていた。

 

 

「しっかしまぁ、マジに倒しちまうとはなぁ。心臓ブチ抜かれてるってのによくやるぜ」

 

 

 暫し熟考する本郷を引き戻したのはキャスター。バシリと広い背を叩き、勝利を労う。

 

 

「・・・・・・セイバーはまだ生きてるのか」

 

「今んとこはな。ヤツが倒れた事に変わりはない。すぐに消えるだろうよ。ま、それは俺もだが」

 

「え、消えるってどういう事?」

 

「簡単な話よ藤丸。彼はこの異変で召喚されたサーヴァント。セイバーと条件は同じなの。異変の原因が除かれた今、ここはあるべき姿に戻ろうとしている。故に歪んだ歴史で喚ばれた彼等も消滅するって事よ」

 

「最初に言っとくべきだったな。すまねぇ」

 

 

 この特異点は本来ある筈のない世界である。守護騎士だったセイバーを打ち倒し、原因たる大聖杯が目前である今、ここで召喚された英霊は座へと還るしか道が残されていない。本郷は立香と契約を結んだ事により例外となるが、間もなくキャスター、そしてセイバーは粒子となり消えるのだ。

 それは何処かで予感していた事だ。驚きも無ければ動揺もない。ただ、本郷にはまだ言い残している事があった。

 

 

「完全に消えるまでどれ位掛かる」

 

「なんとも言えないが、まぁ持って数分だろ」

 

「そうか」

 

「ちょ、何処へ行くんですかMr.本郷?」

 

 

 気だるい肉体を起動させ、本郷はゆっくりと歩み始める。向かう先は、セイバーが倒れている場所。

 

 彼女の目は澄んでいた。輝かしい金色の瞳は、灼けた暗闇に包まれる宙を見つめていた。何を想う訳でも無く、漠然と。〈仮面ライダー〉に敗れ、地に伏した騎士王は、最早立ち上がる力すら残されていない。消える束の間、刹那の時をセイバーは過ごすのみ。

 

 本郷は、そんな彼女の元に立った。

 

 

「・・・・・・どうした。敗者の私を笑いに来たか」

 

「いや・・・・・・違う。なんというか、その・・・・・・お前に、礼を言いたかった」

 

「礼? フン、仮にも私は貴様を殺しかけたのだぞ?だというのに礼などとは変わった男だ」

 

「む・・・・・・だが、勝ったのは俺だ。そうだろ?」

 

「フ、違いない」

 

 

 古くからの友人と接するような口調。ぎこちなくではあったが、凝り固まった顔を崩し、笑みを浮かべる。語り掛ける言葉は挑発的とも取れるだろうが、力無く倒れるセイバーに憤りは無い。どころか、楽しげに口元を上げ薄く笑っている。

 

 

「俺はお前が悪いヤツには思えない。なんとなく、でしかないが」

 

「ほう。よもやそんな世迷言を言われるとは思わなかったぞ」

 

「冗談なんかじゃないさ。お前の攻撃はどれも本気だったが、悪意が無かった。なんというか・・・・・・多分お前は、善悪関係無しに俺と戦いたかったんだろう?」

 

 

 思いもよらない本郷の発言に、きょとんとした顔をセイバーは浮かべた。

 的を得ている。言葉通り、彼女の剣に悪意は欠片も存在しなかった。その剣が、意志が望むは全身全霊の戦い。心震え、魂を滾らせる闘志の激突こそが真に求む願いだ。

 誰が正義で、誰が悪なのか? 笑止、実に下らぬ。そんな些末事は豚に喰わせてしまえばいい。誇りを掛けて敵を打ち倒す事が今湧き上がる欲望なのだ。

 

 

「ククク・・・・・・ハハハハ!」

 

 

 それ故に、声を上げずにはいられない。心の底から溢れる歓喜を止められない。最後の最後で満足のいく一瞬を謳歌出来たのは、他でもない本郷猛───〈仮面ライダー〉のおかげだから。

 

 

「・・・・・・全く、聖杯を守るのが使命だったが・・・・・・貴様との戦いに夢中になってしまった。本当に、心躍る時間だった」

 

「・・・・・・セイバー」

 

「何も言うな、〈仮面ライダー〉。まだお前の役目は終わっていないのだからな」

 

「それはどういう意・・・・・・お前、それは」

 

 

 彼女の真意を問いただそうとするも、直前で本郷は踏み留まる。その手足は次第に金色の粒子となり始めていたのだ。

 

 

「〈仮面ライダー〉。貴様には、この先大きな苦難が待ち受けているだろう。

 グランドオーダー───"聖杯"を巡る戦いは始まったばかりだ。貴様に、全てを成し遂げる意志はあるか」

 

「・・・・・・それは愚問だ。俺のやる事は初めから決まっている」

 

「〈仮面ライダー〉、だからか?」

 

「そうだ」

 

 

 金色の瞳は、深い黒の瞳を捉えて離さなかった。

 強い意思、心、魂。熱く燃え盛り、留まる事を知らない激しい炎。それでいて穏やかで、深緑の森を想起させた。相反する二つの信念をこの男は秘めている。

 

 得心がいった。

 だからこそ本郷猛は、〈仮面ライダー〉は自分を打ち負かしたのだと。

 

 足りなかったのは、それだ。屈せぬ鉄の意思を持ったとして、誰かを思い、憂い、嘆く事は無かった。人の魂へ見向きもしなかった。それこそが正しき行いなのだと信じて。民は皆、この背に追従してくると。だが結局、間違いだと気付かされた。〈仮面ライダー〉の魂とぶつかり、そう悟った。

 

 そして、こうも思うのだ。

 

 最後にこの男と戦えて、良かった。

 

 

「・・・・・・その言葉を聴いて安心したぞ。もし、この先出逢う事があるのなら、全力の貴様と剣を交えたいものだ」

 

「ああ。その時が来れば」

 

「フ・・・・・・────」

 

 

 佳麗たる相貌に陰りは無く。

 透み渡る笑みを最後に、黒き騎士王は空へ還っていく。淡く儚きその様を、本郷は尊敬の想いを乗せて見送った。反転した漆黒だとしても、秘めたる心は輝く黄金の魂であると言い切れる。誇り高き騎士王の生き様を、しかと心に受け止めた。

 暫し空を仰ぎ、見届ける。せめてその魂が、安らかであらん事を、と。神に祈るつもりは無いが、何処かセンチな心情を本郷は覚えた。

 

 

「おう、終わったかい兄ちゃん」

 

 

 

 

 戻ってきた本郷は、声を掛けるキャスターの手を見た。金の粒子がまばらに煌めき、虚空に溶けていく。セイバーと同じように彼にも時間が来たようだ。

 

 

「・・・・・・キャスター、君にも世話になった。ありがとう」

 

「いいってことよ。頑張ったのは坊主に嬢ちゃん、それにお前さんだ。俺ァただサポートに徹しただけよ」

 

「・・・・・・キャスターも俺と契約出来ないの? そうすれば一緒に」

 

「そいつァ厳しいな。ただでさえ二人のサーヴァントと結んでるんだ。俺みたいな大英雄と契約してみろ、たちまち坊主はパーンだ」

 

「で、でも」

 

「カルデアのバックアップが無ければ貴方自身が負荷に耐え切れない。藤丸、キャスターは貴方の事を思ってそう言ってるのよ」

 

「・・・・・・そう、なのか」

 

 

 理解は出来る。確かに自分の力で多くのサーヴァントとの契約は現実的ではない。それでも、納得がいかなかった。口では了承しても、歯切れは悪い。バツの悪い顔のまま、立香は俯いた。と、そんな時頭をくしゃくしゃにかき乱された。キャスターが乱暴に撫でたのだ。だが、不思議と嫌な様には感じない。

 

 

「んな顔するんじゃねぇよ。お前には心強いヤツが二人もいんじゃねぇか。そいつらと一緒に世界を救え。それがマスターであるお前の役目だ。そうだろ?」

 

「・・・・・・分かったよキャスター。本当に、ありがとう」

 

「それでいい。あとは頼んだぜ、二人とも」

 

「ああ」

 

「はいっ!」

 

 

 僅か数時間程度、ほんの一時だけの共闘だった。利害の一致、それから始まった戦線であったが、キャスターは未だ若き新星を導き、戦士としての精神を芽生えさせた。それは生来の、クー・フーリンが持つ優しき心故なのだろう。

 彼の行動は本郷にさえ影響を及ぼし、まるで友のように接した。

 時間の多寡は関係無い。短い瞬間でも、彼等には固い信頼があった。だからこそ託すのだ。自分の代わりに立香を頼んだ、と。それにマシュと本郷は力強く頷いた。

 

 

「・・・・・・んじゃ、俺はここまでだな。短い間だったが、それなりに楽しかったぜ。次に逢う時はランサーのクラスで頼むわ」

 

 

 最後まで飄々とした態度は崩さぬまま、ケルトの魔術師は霧散する。

 ドライでありながら熱く、熱砂にも似たその人柄は人を惹き付ける何かがあった。立香もマシュも、表面では認めないオルガマリーも、彼に信頼を置いたのはそういった部分を感じ取ったからだろう。終点まで導いてくれたのは感謝してもし切れない。もしまた逢えたのなら、その時は仲間として相見えたいものだ。

 

 

「・・・・・・セイバー、キャスター両者の消滅を確認。一先ず、私達の勝利という事で良いのでしょうか・・・・・・?」

 

『周囲に君達以外の敵性反応は無い。取り敢えずはそれで問題ないだろう。凄いじゃないか! 良くやったよ皆』

 

「所長! やりましたよ俺達! ・・・・・・所長?」

 

 

 険しい道のりを経て、遂に特異点の全サーヴァントを倒した一行。皆が歓喜する中、オルガマリーは何処か訝しげな面持ちで独りごちていた。

 グランドオーダー。セイバーの放った言葉がどうにも気に掛かる。名だたる大英雄とはいえ、一介のサーヴァントが何故冠位指定の事を知っているのか? 謎は深まるばかりだが、しかし今はともかくカルデアに帰還するのが先決だろう。頭を振り、思考を元の状態に引き戻す。一度考えてしまうと止まらないのは悪いクセだ。

 

 

「セイバーの言った事は気に掛かるけど、今はカルデアに戻りましょう。マシュ、あそこにある小聖杯を持ってきてくれるかしら」

 

「分かりま───待ってください、何かが来ます!」

 

 

 命じられたマシュが小聖杯の回収に向かう直前、それは現れた。

 時空が黒く歪んでいく。先が見えない暗闇の中から、一人の男が歩み出る。それは、本郷以外の誰もが知っている人物であり、同時に有り得ない存在だった。

 

 

「・・・・・・フゥム、これは予想外だ。想定と余りにかけ離れたものだから、私も多少驚いている。全く、見込みが毛程も無いとはいえ、門前払いするのも哀れだと見逃した私のミスだな」

 

「貴方・・・・・・は・・・・・・!」

 

「レフ教授!?」

 

 

 深い緑の燕尾服を纏い、いかにもなシルクハットを被る男。名をレフ・ライノールといい、カルデアの技術を司る人物でもあった。彼はレイシフトの際に発生した謎の爆発事故に巻き込まれ死亡したとされていたが、これはどういう事なのだ。一同は驚きを隠せなかった。

 

 

『んなっ、レフ教授だって!? 彼がそこに居るっていうのか!? そんな馬鹿な!! 彼はあの爆発に巻き込まれて・・・・・・!』

 

「その癪に障る声はロマニ君か。すぐに管制室に来いと言ったのに、よもや聞く耳持たずとはね。全く、どいつもこいつも使えないゴミばかりだ。反吐が出る。気持ちが悪くてたまらないよ。君達人間はどうしてこう、定められた運命というものに抗おうとするんだい?」

 

 

 今まで紳士然に振舞っていた男は、おぞましい歪んだ笑みを刻む。口腔から発せられる一言一言はまるで呪いのようで、不快な印象を抱かせた。

 皆が見た事の無い変貌ぶりに戸惑う中、本郷は冷静にレフを調べていた。身体を構成する組織、呼吸、体温。出来うる限りの状態を把握する。そして、彼の纏うその異様さに気付いた。

 

 この男は、人間では無い。

 

 

「お前は・・・・・・一体なんだ」

 

「なんだ、と言われると言葉に詰まるな。一言で表せば・・・・・・世界の破壊者。いや、正確に言えば焼却、かな? いずれにせよ、人類を滅ぼす者の一人だよ」

 

 

 つらつらと、流暢にレフは語る。

 

 世界の破壊者。それは恐らくそのままの意味であり、この特異点も彼の仕業に違いない。いやらしく笑う姿には不愉快を覚えるが、しかし正体がはっきりしない以上下手に手をだす訳にもいかなかった。相手の動向を探りつつ、本郷は隙を伺う。

 

 

「所長、気を付けろ。察するに君の知己なんだろうが」

 

「ッ・・・・・・! 分かってる、わよ。私だってマヌケじゃない。あのレフが・・・・・・レフの形をした何かって事は・・・・・・!」

 

「おや、てっきり訳も分からず近寄ってくると思っていたが。私の想定よりほんの少し、君は賢いようだねオルガ」

 

「バカにしないで頂戴・・・・・・! 私はアニムスフィア家の末裔であり、人理を守るカルデアの長よ。右も左も分からない赤子なんかじゃない!」

 

 

 レフの正体に最も動揺したのがオルガマリーだ。彼女はレフに厚い信頼を置いており、何かある度に彼を頼っていた。困った時、いつも助けてくれるのはレフだけだったからだ。あんなに優しかった彼が、こんな醜悪な人物である筈がない。声を上げ、全力で否定したかった。

 だが、オルガマリーはカルデアの所長である。つまり、そんじょそこいらの魔術師とは格も、そして何より覚悟も違う。親しき仲だからといって、惑わされる程素人ではない。レフから放たれる禍々しい気配は、サーヴァントではないオルガマリーでも読み取れる。故に、心を奮い立たせ敵意を向けるのだ。

 

 しかし、そんな彼女とは違い、レフはひどく面倒な態度を見せていた。

 

 

「ハァー・・・・・・やれやれ、これだから下等生物は。意味不明な行動ばかりで全く想定通りに動いてくれない。これ程イラつかせる生物も居ないだろう。シロアリの方が幾分マシじゃないか?」

 

「随分と口が達者だな。何者かは知らないが、俺達を阻むというなら容赦しない」

 

「───驕るなよ亡霊如きが」

 

 

 突如、本郷に見えない衝撃が襲う。ダメージこそ無いが、大きな衝撃と振動に吹き飛ばされ、背後の岩壁に激突した。本郷を吹き飛ばすと、レフは小聖杯を引き寄せその手に握り込む。これで目的は達成だ。踵を返し、黒い渦に歩を進める。

 

 

「君達のような存在程度、片手間で消せる。が、今は余り時間が無いのでね。さっさとお暇させてもらう」

 

「ッ、待ちなさい!」

 

「所長!? いけませんその男へ近付いては!!」

 

 

 それを制止するのはオルガマリーだ。淡い燐光を放つ右手を向け、いつでも魔術を放てるよう構える。

 ピタリと足を止めたレフは、ため息を吐きながら振り向いた。

 

 

「私を阻止しようというのかい? オルガ。君程度の魔術師に、この私の歩みは止められないよ」

 

「黙りなさい! よくも・・・・・・よくもレフを! 本当のレフは何処にやったのよ!?」

 

「ん? んんん? あぁ成程。君は私がレフ・ライノールという人物を隠匿、もしくは消去したと考えているのか。ならやはり、君は相当おめでたいよオルガ」

 

「うるさいっ!」

 

「だがまぁ確かに、そう思いたくなるのも無理は無い。君は私にすがり付くばかりだったからね。ヤツは敬愛する男を騙る者だ、と敵視しなければどうにかなりそうなんだ」

 

「ッ・・・・・・黙れって言ってるのよ・・・・・・!」

 

「ふぅ・・・・・・いい加減認めたまえ。君も薄々は気付いているんだろう? 正真正銘、私こそがレフ・ライノールその人だと」

 

 

 ズキリとした痛みが心臓に走る。嘘だと思いたかった事は、やはり避けられない現実だった。今まで頼りにしてきた人は、目の前に居る人型の何かだと、強制的に再認識させられた。愕然とする彼女へ追い打ちを掛けるように、レフは口を開く。

 

 

「君は本当に煩わしい小娘だったよ。予想外の事ばかりで頭が痛くなる毎日だった。今回だってそうだ。爆弾は君の足元に仕掛けていたのにまさか生きてるなんて」

 

「・・・・・・え?」

 

「ん、いや、生きている、というのは間違いかな。君は死んでいる。肉体的にね。あの爆発に耐え切れる程、人間は頑丈じゃない」

 

「え、ちょ、いったい、なにを」

 

「つまりはこういう事か。ご丁寧にもトリスメギストスは死んだ君の魂・・・・・・残留思念だけをここへ転移させたんだ。

 おお、良かったじゃないかマリー。あれ程渇望したレイシフト適性をようやく手に入れたんだよ、君は。尤も、カルデアに戻った時点で君の意識は消滅するんだがね。だって、君はもう死んでいるから」

 

「あなた、なに、言ってるのよ。私が、死んでるって、どういう。消滅って、なによ」

 

 

 レフの言葉が頭に入ってこない。一体、この男は、何の冗談を言っているのだろう? 自分がもう死んでいて、カルデアに戻ったら消滅するなんて、そんなのはタチの悪いジョークだ。そう、ジョークに違いない。そうに決まっているのに、足は地面に縫い付けられたように動かず、心臓の鼓動がやけに大きく聞こえた。

 

 

「ああマリー、マリー。本当に哀れな娘だ。生涯をカルデアに捧げたのにこんな結末になるなんて。せめて君に、今のカルデアがどうなっているか見せてあげよう」

 

 

 レフの背後に現れたのは巨大な地球儀、カルデアス。本来は人類の生存を表す青で満たされた、美しいもの。しかし、今見えるのは紅蓮に染まる真っ赤な球体だ。

 

 

「なによ・・・・・・あれ。カルデアスがあんなに赤く・・・・・・。あれってただの虚像、よね? そうなのよね?」

 

「本物さ。紛れも無くあれはカルデアスだよ。聖杯を使えば時空さえ繋げられるからね。

 さぁよく見たまえ、アニムスフィア家の末裔よ。あの地球に人類が生きている証はあるかい? いいや、埋め尽くすのは紅蓮の業火だ。あれが今回の特異点が引き起した結果だよ。

 喜ぶといい。そして大声で笑うんだ。この悲劇は、君の無力さが引き起したものなのだからねぇ」

 

「そ・・・・・・んな・・・・・・嘘よ・・・・・・だって、だって、私の宝物は、カルデアスは、美しい青色なのに。あんな、真っ赤に・・・・・・」

 

「厳密に言えば私の、だがね。君は所詮、おこぼれに預かる浅ましい野良犬でしかなかった。全く、本当に鬱陶しかったものだよ」

 

「!? 身体がっ、浮いて───!?」

 

「君をこのまま殺すのは容易い。だがここまで付き合ったよしみだ、華々しく逝かせてやるのが情けというものだよ。

 ほら、今君が向かっているのは大事な大事な宝物だ。存分に触れ、楽しむといい。まぁ、君に永遠の苦痛が耐えられる訳が無いがね」

 

 

 愉悦に顔を歪ませる悪魔は、一つ指を鳴らす。同時にオルガマリーは灼熱のカルデアスへと吸い込まれていった。

 恐怖で心が満たされる。色濃く漂う死の気配を前にして、オルガマリーは一言も声を上げなかった。否、上げられなかった。喉を締め上げられたように掠れた息ばかりが吐き出され、意味を組み立てられない。代わりに頭の中は混迷を極めていた。憤怒、絶望、混乱、死。様々な感情が浮かび、ぐじゃぐじゃに絡まり合う。解ける事の無い塊は巨大な爆弾となり、恐怖となって弾けるのだ。

 

 

 嫌だ。

 

 こんなところで死にたくない。

 

 私は誰にだって認められてないのに。

 

 誰かを認めさせる為にここまで頑張ったのに。

 

 なんで、私ばっかり。

 

 

 イヤ。

 

 お願い。

 

 神様。

 

 誰か。

 

 私を。

 

 

「助けてよぉ・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────〈サイクロン〉ッッ!!!」

 

 

 けたたましい、しかし雄々しき嘶きが木霊する。魂を震わせるそのエンジンは熱を帯び、血潮として迸る。

 突如として現れたそれは、白いバイクだ。フルカウルのスポーツタイプ、躯体に走る真紅のラインと左右三本に伸びるマフラーが目を惹き付けてやまない。

 その名は〈サイクロン〉。〈ショッカー〉が開発した超高性能二輪駆動兵器にして、〈仮面ライダー〉の半身とも呼べる代物。最大時速五百キロにまで達する化け物マシンは、卑しく笑うレフ・ライノール目掛け飛んだ。

 

 

「なにっ──ぐおおおっ!!?」

 

 

 突然の事態にレフは何も反応出来ない。無防備そのものな胴体に、高速で飛来する鉄の塊が衝突した。無様極まる姿のまま、男は彼方まで吹き飛んでいく。奇襲は上手くいったようだ。本来の用途とはかけ離れているが、今回はやむを得まい。

 その隙に本郷は───〈仮面ライダー〉は跳んだ。引き寄せられるオルガマリーを優しく抱きかかえ、地面に降り立つ。

 

 

「大丈夫か、所長」

 

「え・・・・・・あ・・・・・・本、郷? どうして・・・・・・」

 

「君はこう言った。助けて、と。だから助けた」

 

 

 そっとオルガマリーを下ろし、さも当然のように〈仮面ライダー〉は言う。小さく呟かれた祈りは、しかと〈仮面ライダー〉の耳に届いていたのだ。

 

 

「藤丸くんのところへ行くんだ。あいつは俺に任せてくれ」

 

「・・・・・・今更助けられたって、意味無いじゃない。だって、私は、死んでるのよ? カルデアにはもう戻れない。こんな無価値な人間、助けたってなんにもならないわ」

 

 

 自虐的なまでに、オルガマリーは嘆いた。そうせずにいられなかった。レフが吐いた呪いの言葉は彼女を蝕み、犯していく。心の糸が切れ、絶望の色が浮かんでいた。

 

 

「・・・・・・所長、君は思い違いをしてる」

 

 

 それを見て〈仮面ライダー〉は、彼女の肩にそっと手を置いた。

 

 

「君は無価値なんかじゃない。君は強く、賢く、逞しい人間だ。恐怖の中、藤丸くんやマシュを導いてくれた。自分の使命を成さんと、懸命に頑張った。違うか?」

 

「・・・・・・それは・・・・・・」

 

「顔を上げろ。胸を張れ。偉そうにあれこれ言う方が、よっぽど君らしい」

 

 

 少しばかり、オルガマリーは目を見開く。今までこんな不躾な事を言うのは、それこそロマン位なもの。マシュは元々カルデアの職員で自分の立場は弁えてるし、当然立香もそうだ。

 正直に言うと、面食らったのだ。一番そういう事を言わない雰囲気の彼が、まさかはっきりと言い切るとは。

 今までなら烈火の如く怒り、これでもかと罵声を浴びせる場面だ。だが、不器用でありながらも心からの励ましに、彼女の心を縛っていた鎖は千切れていく。

 

 

「・・・・・・ちょっと、それ半分貶してるでしょ」

 

「む、そういう意味で言った訳じゃないんだが」

 

「でも・・・・・・ありがとう。あんな外道には痛い目見せてやりなさい!」

 

「了解だ」

 

 

 最早、かつてのような振る舞いは出来ない。今も尚、オルガマリーには大きな恐怖と絶望が偏在している。

 だがそれ以上に、燃え滾る心があった。怒りとは異なる、熱き闘志。〈仮面ライダー〉という戦士へ捧げる、生きる威力という武器だ。

 

 それは〈仮面ライダー〉の力となり、風となる。腰元の〈タイフーン〉が巨大な唸りを上げ始めた。

 

 

「ぬうぅぅ・・・・・・サーヴァント如きがぁ・・・・・・!」

 

「やる方は好きでも、やられる方は好きじゃないみたいだな」

 

「黙れ! 貴様など聖杯があればゴミ切れ同然・・・・・・聖杯が無い!?」

 

「捜し物はこれか?」

 

 

 慌てふためくレフに輝く結晶を見せつける。先程吹き飛ばした衝撃で彼の元を離れた小聖杯は宙を舞い、それを〈仮面ライダー〉がすかさず回収したのだ。〈仮面ライダー〉程の瞬発力があればこの程度容易い。

 

 

「おのれ・・・・・・!! ・・・・・・フン、まぁいい。どの道人類が滅亡する事実は変わらない。この特異点も間も無く消え去る。絶滅タイムだ! 何も出来ずに死ぬが良い、愚かな人間共め!!」

 

「・・・・・・本当に口が減らない男だな、お前は。お前のような男を一人知ってるが、そいつの方がまだマシだ」

 

「ほざいていろサーヴァント風情が。脆弱なマスター共々、次元の彼方へ消え失せるがいい」

 

 

 捨て台詞に等しい呪詛を最後にレフ・ライノールは消えた。それを皮切りになのかは定かではないが、洞窟内に地鳴りが起こり、次第に天井が崩れ落ちていく。彼の言う通り崩壊が始まったようだ。〈仮面ライダー〉は変身を解き、急いで立香達の元へ向かう。

 

 

『Mr.本郷! もう時間が無い! 間に合うか分からないが無理矢理強制転送させる!』

 

「ロマン、所長はどうなるんだ」

 

『・・・・・・ッ・・・・・・さっきから事故現場を何回も生体スキャンしてるけど、反応は無い。おそらく所長の身体は、もう・・・・・・』

 

「いいのよ、本郷。踏ん切りがついたと言えばウソになるけど、もういいの。それより、早く脱出を」

 

「所長! でも・・・・・・でもまだ何か方法がある筈です! こんなところで・・・・・・そんなのあんまりですよッ!」

 

「いいこと藤丸。私達のミッションは人理を修復し、世界をあるべき姿に復元する事。それが出来るのは英霊達と、それを統べるマスター・・・・・・つまり貴方しかいない。

 この先、貴方は辛い決断をする事もある。その時にいちいち決めあぐねてたら、取り返しのつかない事にもなりかねない。だから、貴方は強くあるべきなのよ」

 

「所長・・・・・・ッ」

 

「もう、バカね。こんなんで泣いてどうするのよ。・・・・・・ロマン、通信を開いて頂戴。これが私の・・・・・・最後の任務よ」

 

『・・・・・・分かり、ました』

 

 

 濃い魔力の影響で、ロマンは特異点の状況を音声でしか把握出来ない。直接の支援が出来ないとなれば、今すべき事はただ一つ。所長であるオルガマリーの望みを果たす事、それのみだ。覚悟を固めたロマンはボタンを叩き、カルデアへと音声を繋げる。

 

 そして、オルガマリーは最後の意思を伝えた。

 

 

「カルデアの全職員に告げます。

 藤丸立香を・・・・・・人類最後の希望を全身全霊でサポートしなさい。彼に人類の、地球の命運が掛かっています。貴方達に出来る全てを持って彼を支えなさい。

 そして貴方達全員もかけがえの無い大切な存在です。諦める事も、死ぬ事も許しません。全員が一丸となって、世界を救う英雄になるのよ! これが私の・・・・・・最後の頼みです」

 

 

 紡がれた決意の言葉は、オルガマリー・アニムスフィアという少女の信念が、魂が込められたもの。人理を守る者達の長として、彼女は凛々しく、立派にその最後の任務を成し終えたのだ。

 ロマニ、引いてはカルデアの者全てが彼女の言葉を聴く。耳ではなく、心で。力強く放たれた意思は、固い決意となり彼等の魂に刻まれるのだ。

 

 

「・・・・・・ロマニ・アーキマン。貴方にカルデアの全権を託します。後の事は頼んだわよ」

 

『任せて下さい、所長。貴方の意思は、絶対無駄にはしない。・・・・・・さぁ皆、間も無く送還する。気を引き締めてくれ!』

 

 

 ロマンがそう言い切ると同時に、立香とマシュは光に包まれ、消えた。残されたのは本郷と、消えゆくオルガマリーのみ。

 

 

「・・・・・・すまない。結局は君を、助けられなかった」

 

「こればかりは仕方無いわよ。でも・・・・・・そうね、貴方にお願いがあるの」

 

「なんだ」

 

「あの子達を支えてあげて。マシュも藤丸も、まだまだ力不足よ。これから先、戦い抜くには誰かの助けが居る。彼等が挫けそうになった時、そばには貴方が必要よ。

 ・・・・・・私ね、今まで誰にも認められなかった。見返そうと遮二無二走ってきたけど、それでも駄目だった。けど、最後の最後で貴方に励まされて救われたわ。本当に、感謝してる」

 

「所長・・・・・・」

 

「貴方達なら、世界を救ってくれると信じてる。だからあの子達を頼んだわよ、本郷。

 いいえ・・・・・・〈仮面ライダー〉」

 

「・・・・・・ああ。君との約束だ」

 

「ええ、破ったら承知しないんだから───」

 

 

 気丈な笑顔を最後に、オルガマリーは消えていく。美しい金色の粒子となって、天へと散っていく。その光の粒一つ一つが明滅し、生きているかのように煌めいた。まるで、彼女の強き遺志を体現するかのように。

 オルガマリー・アニムスフィアという少女は死んだ。だがその心は、魂は人々に根付き、生き続ける。本郷の心にもまた、彼女が生きていたという証は深く刻まれていた。

 

 本郷は目を閉じる。身体が徐々に粒子となり、送還が進んで行く。

 次に目を覚ませばそこはカルデアだ。立香のサーヴァントとして、待ち受ける数々の試練を乗り越えねばならない。時には心折れ、挫ける事もあるだろう。だからこそ、自分が支えよう。マリーと約束したように、彼らを護り抜こう。それが、〈仮面ライダー〉である自分の役目だから。

 

 

 固く誓った決意と共に、本郷は光に包まれた。

 

 

 

 







仮面ライダーローグかっこよくてすき。

変身者は草生える。
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