第96話 藤原不比等邸にて
夕方の空が輝き始めてくる午後4時頃、
理 「2人共準備は出来た?」
亜狛「こちらは大丈夫です」
耶狛「大丈夫だよマスター!」
理 「そんじゃまぁ~行きますか」
そう言って理久兎達は藤原不比等邸に向かう理由は今から数時間前に不比等さんに酒を飲まないかと誘われたからだ。ここだけの話だが理久兎達は藤原邸には何度もお邪魔していたりしている。
理 「とりあえずお土産はこれでいいかな?」
亜狛「多分大丈夫だと思いますが」( ´~`)
耶狛「不比等さん喜んでくれるかな?」
理久兎達が持っていこうとしているお土産はトウモロコシやゴーヤといった夏の野菜ばかりだ。
理 「まぁ大丈夫だと思うよ不比等さんだし……」
亜狛「そうですね……」
耶狛「よぉ~しレッツゴー!!」
理 「ハハハそうだね行こうか」
そう言いながら理久兎達は藤原邸に向かうのだった。
神様、神使移動中……
理 「着いた着いた♪」
亜狛「時間は大丈夫そうですね」
耶狛「夕日が綺麗♪」
理久兎達はなんとか藤原不比等邸に着いた。そして門に立っている不比等さんの使いの人に話しかける。
理 「あのすいません」
不使「貴殿方は誰ですか?」
理 「おっと藤原不比等さんにご招待された
八弦理桜一行ですが?」
不使「これは失礼しました!不比等様からお申
し使っておりますどうぞお入り下さい」
そう言うと門番は門の端による。
理 「お務めご苦労様♪行くよ2人共」
亜狛「了解です」
耶狛「イエッサー!」
3人は藤原邸に入る。そして室内へと入ると、
不 「おっ!理桜君達来てくれたのだね!」
そう言い微笑みながら不比等がお出迎えしてくれた。
理 「えぇ貴方からの飲み会のお誘いを
断ったことありました?」
不 「ハハハ♪無いな!まぁここではあれだ
中に入りなさい♪」
理 「それはどうも後、不比等さん」
不 「ん?どうしたのかね?」
理 「つまらないものですがお土産を持って
きました……亜狛」
亜狛「はい……不比等様これを♪」
そう言いながら亜狛は理久兎に指示されたかご一杯の夏の野菜を渡した。
不 「これは……いいのかね理桜君?」
理 「えぇ問題はありません受け取ってください」
と、言うが心の中では、
理 (まぁ断罪神書のなかを漁ればまだ腐るほど
あるしね……)
理久兎が思っているとうり断罪神書を漁ればまだ野菜は沢山入っている。他にもまだ沢山の食材が保管されているのでたいして問題ではない。
不 「これだけあるならば今日の酒と共に頂こう
ではないか♪」
理 「そうですね」
不 「おっと!話がそれたなでは中に入ろうか?」
理 「えぇ亜狛、耶狛行くよ」
亜狛「かしこまりました」
耶狛「了解♪」
そう言って不比等に案内され理久兎達は中に入っていくそして暫く歩くと1人の女の子が近づいてくる。
? 「あれ?お父様何してるの?」
不 「こらこら妹紅………私より先に言うことが
ある人達がいるだろう……」( ´Д`)
妹紅「えっ?あっ!」
そう言われた妹紅という少女は自分達のことに気がつく。
妹紅「理桜さん!それに亜狛さんに耶狛さん
も!」
理 「こんばんわモコちゃん♪」
亜狛「こんばんわ妹紅さん」
耶狛「ヤッホー!モコたん♪」
と、挨拶する。因にだがモコたんやモコちゃんは自分達が勝手につけた愛称だ。
妹紅「だから理桜さんも耶狛さんも!モコちゃん
モコたん言わないで下さい!」《#≧∀≦》
理 「アハハ♪そう怒るなって♪」
耶狛「可愛いな~モコたんは♪」
亜狛「マスター、耶狛それぐらいに……」
と、言っていると不比等は口に拳を当てて咳をする。
不 「オッホン!妹紅よ自分の部屋に戻って
なさいこれから理桜君達と色々と話を
するのでな……」
妹 「わかりました……」
そう言って妹紅は部屋に戻っていった。
亜狛「すみませんうちの主人と妹が……」
不 「ハハハかまわんよ♪あの子も本当は嬉しい
のだよ……それに何時も理桜君達に会いたい
と言っておるしな……」
それが本当だと実に嬉しいことだ。
理 「それは嬉しいことを言ってくれますね」
不 「とりあえず理久兎君、早く酒と共にこの
夏野菜を食べようぞ!」
理 「そうですね……」
そうして理久兎達と不比等はいつもの場所に向かうのだった。