一人と一柱に起きた聖夜の奇跡

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書けば当たるという迷信を信じて書きました!
あまり執筆したことはないので、至らないところなどあると思いますが、よろしくお願いします!

注意
・この作品には本編の7章、及びイベント冥界のメリークリスマスのネタバレが含ませております。
・この作品はぐだ男×エレシュキガルです。そんなの受け入れられるか!と言う人は読まないことをお勧めいたします。
・作者は執筆に関してまだまだ初心者ですので、この表現おかしくない?的な箇所があるかもしれません。


聖夜に叶う本当の奇跡

彼女に初めて会ったとき、僕は人生で初めて恋をした。

 

彼女は綺麗で、姉と違って真面目で、女神様だけどちょっとだけ抜けていた。

彼女は誰もいないとても寂しい場所で、たった一人だけでそこを守り続けている、強いようで実は心の中では一人ぼっちで寂しいと思うような女神(ひと)で、だからこそ僕が旅した場所、外の世界のことを話すと、目を輝かせて話を聞いてくれた。そんな姿がとても可愛らしくて、とても愛おしくて…

 

だからこそ、僕は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼と過ごしていると、心が踊った。

 

彼は弱くて、何処にでもよくいそうでいない、ただの人間(ひと)だった。彼は人理が焼却された世界で、何人かの仲間と大勢のサーヴァントと一緒に、弱いのに、本当は怖いのに、世界を救おうと必死に頑張っていた。

彼と初めて会ったとき、私は彼の敵だった。人類最後のマスター、つまり彼がどんな人物かを知ろうと思って、あの女神(イシュタル)(からだ)を使って、彼に会いに行った。その後彼に会ったときに知ったのだけれど、あのとき本来の姿を晒してしまっていたのだ!

でも、彼からしたら正体不明であるはずの私に対しても、彼は優しく接してくれた、楽しいお話をしてくれた。彼が語った今までの特異点の話、外の世界の話など、私が知らなかったことをたくさん教えてくれた。

冥界の女主人として強く強くあろうと思ったのに、いつの間にか私は彼との冒険に憧れていた。彼が語る物語のお姫様みたいに冥界から連れ出して欲しくなってしまっていた。

 

そんなこと叶うはずもないのに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのクリスマスに、カルデアが冥界から攻撃を受けていると知ったときに、僕は彼女を少しだけ疑ってしまった。そんな自分が情けなくて、彼女に申し訳なくてしょうがなかった。あんなに心優しい彼女がそんなことするはずがない。そう、するがないのに。

何か事情があるのかもしれない。誰かに操られているかもしれない。彼女が苦しんでいるかもしれない。そう考えると、胸が激しく痛んだ。

 

第三の門で彼女に会ったとき、胸が跳ねた。漸くまた会えたと思った。だからこそ、僕の知る彼女がいないと知ったとき、衝撃が大きかった。どうしてそうなったのか、真相が知りたかった。だから、カルデアのために、苦しんでいる職員やサーヴァントのために、そして真相を知るために僕は先に進んでいった。

 

そして…第六の門でマーリンから今回の真相を聞いたとき、あの屑神(ネルガル)に激しい怒りが湧いた。身勝手な支配欲で冥界を、彼女が自らを賭してまで守り続けてきた場所を奪おうとする、奴を許すことなど到底できなかった。

 

それから、アルテラやドゥムジのおかげでもとの彼女を取り戻して、あの傍迷惑な神も倒して、やっと彼女とまた向き合えると、ようやく彼女に僕の想いを伝えられると思ったけど…どうやら時間の余裕がないらしい。

 

でも、絶対また会えるって信じてるから!絶対に迎えに行くから!そのときには必ず!だから、待ってて、エレシュキガル!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼を何の見返りもなく助けて、女神の制約を破ってしまった。

その選択をしたことに何の後悔もないし、しょうがなかったと思う。

だけれども、自らが敷いた制約を守ることができなかった以上、その罰を受けるのは当然だし、それで今の「私」が消えても、彼が私のことをずっと覚えてくれるなら、冥界を私が守れなくなっても、別の相応しい存在が管理するのなら、それでいいと思っていた。

 

でも!彼が私の捨てたはずの記憶を返してくれたとき、私は、私がしたことは誤りだったのだと気付いた。あんな冥界を汚して、自らの場所を作ろうとするだけの奴に私の冥界を渡してやるものですか!

 

そして、彼と一緒にあの神の残滓を倒した後、彼と向き合えると思ったのに…冥界と彼のいるカルデアの時間がずれている所為で、そんな時間は無いらしい。

私とまた会うために、そのために冥界の底、深淵まで来てくれた彼への、私の捨てたはずの大切な記憶を返してくれた彼への想いにようやく気づけたのに…

 

でも、彼の言葉を信じて、私はずっとここ(冥界)で待っている!だから、だから絶対に私を呼び出してね…約束、なのだわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーヴァント・ランサー。冥界の女主人エレシュキガル。召喚に応じ参上したわ。……やっと、やっと呼び出してくれたのだわ。」

 

「エレシュキガル…約束したよね、絶対に迎えにいくって…!」

 

「ええ…貴方に会えて、本当に嬉しいわ…!私のマスター!」

 

「ああ、僕もだよ…だからさ、そんなに泣かないでよ。君はやっぱり笑ってる方が素敵だよ。」

 

「……!(まったく、本当に恥ずかしいことを言うのだわ!)」

 

「さあ、エレシュキガル、今夜はクリスマスだ!一緒に聖夜を祝おう?」

 

「はい!ふふ、案内、してくれる?」

 

「もちろん!エスコートはお任せください、私の女神様。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、会えたら言おうと思ってたことがあるんだ。

 

私もあなたに言おうと思ってることがあるの。

 

 

「僕は」 「私は」

 

「「貴方のことが………

 

 

 

 

 

聖夜に叶う本当の奇跡




読んでいただき本当にありがとうございます!

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