問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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ながーい時間を掛けてやっと八話。
いやいや、大変だった。主人公の紹介のデータは消え、八話のデータも道ずれに・・・

今回は短めですはい。

ではどうぞ!


第八話

 

圧倒的なプレッシャーを放っている白夜叉を見て、未だに黒ウサギの後ろにいる七は背中に冷たいものが走る。

他の者から見れば既に勝負など決まっている物。

足は振るえ、拳を真っ白になるほど握り、真っ青な顔をしている。

 

「なっ、白夜叉様!?何を―――」

 

「下がれ黒ウサギ。既にギフトゲームは始まっておる」

 

鋭い目付きで黒ウサギを睨む白夜叉。既に始まったギフトゲームは黒ウサギでも止められない。

黒ウサギは後ろに引っ付いている七と向き合う。

震えているが、その目は決心した者の目だった。

今自分に出来るのは無事にこのギフトゲームが終わることを祈るくらいだった。

七は、黒ウサギの後ろから前に歩き出し、白夜叉の前へと出る。

 

「カカカ、足が震えているぞ?」

 

「む、武者震いだ・・・」

 

「くくっそうか、では始めようか。おんしがわたしに一撃でも与えればゲームクリアじゃ」

 

七は無言だが、ゆっくりと後ろへと下がり白夜叉と距離を置く。

それと同時に白夜叉も真剣な表情になり、ギフトカードから一本の白い槍を出して構える。

暫しのにらみ合い、先に動いたのが白夜叉。

人の身では反応できない速度で突進してくる。

七が気づいた頃には目の前。槍の先があと数センチのところだった。

 

「七さん!!?」

 

黒ウサギの悲鳴に近い声が七に届いた時には、身体は空中に舞っておりそのまま地面に倒れる。

思わず駆け寄るが十六夜に止められる。黒ウサギは十六夜を睨むがそんなことお構いなしでまだ『終わっていない』ゲームを見ていた。

 

「ほう、わたしの槍を破壊するとは・・・わたしの目でもわからないとは……ふむ、武器破壊か不可視のギフト、いやはや一体どんなギフトなんじゃ」

 

白夜叉は持っている槍を見ながら不思議そうに問う。

その手にある槍は捩じれ、形状をギリギリ形状を保っている状態だった。

面白いものを見たような顔をし、倒れている七を見る。

槍がこんな状態なら七は無事なはず。

白夜叉の考えを読んだかのように起き上がる。何処も怪我もなく無事な姿がそこにはあった。

そんな七を見てますます嬉しそうな顔をする白夜叉。

 

「槍を壊しただけでは終らぬぞ?」

 

白夜叉の声が届いていないのか七はその場から動かない。

いや、動けないのだ。

確かに白夜叉の一撃を自分の『ギフト』で防いだが完全に防いだ訳ではない。

防ぎきれなかった衝撃が身体に届き、致命傷とは言わないがもしかしたら肋骨の何本かは逝ったかもしれない。

胸の痛みで目の前が眩み、また倒れそうになるのを堪えている。

 

「......その様子だと、完全に防いだ訳ではなさそうだな」

 

「はぁ......はぁ......うっ」

 

無意識だが、何かを使えたという感覚を感じた。これがギフトなのだろう。

吐き気を抑え、目の前の絶対的の存在を睨む。

 

―――い、一撃を与えれば・・・

 

まだ分からない力を使おうと身体に鞭をうち、先程の感覚を頼りに白夜叉に向かって走っていく。白夜叉は槍を捨て、新たな槍を取り出し迎え撃つ。

 

「!・・・ほう」

 

驚いた白夜叉が見たのは此方に向かってくる七の姿は次第に黒い靄が掛かった様に霧が纏っていた。

驚きの顔から口を吊り上げ笑う。

 

「見たこと無いギフトじゃな。それがおんしのギフトか」

 

右手に黒い霧を右手に纏わせ殴りかかる。それを軽々とかわし槍で叩き落とそうとする。

七は槍を右手で掴み、軽々と破壊し殴りかかる。

ふわりっと軽く後ろに飛び、攻撃をかわす白夜叉。先ほどまでの笑みはなく、無表情の顔をしている。

 

「おんしのギフトは、破壊系のギフトか?槍を破壊、突きの攻撃を破壊、蛇神の竜巻もそれで防いだところかのぉ」

 

七は何も答えず、白夜叉に向かっていく。単純な攻撃な為、白夜叉にとっては止まっているかのように見えている。

だが、けっして油断はしていない。動きは遅いが、あの手に触れればどうなるか......

もし『あれ』に神格が宿れば星霊、いや或いは神にも致命傷を与えるギフト。といっても精々腕一本くらいは吹っ飛ぶくらいだろうか。

それほどの奇跡をその身に秘めている。今は腕に纏うことしか出来たいないががまだ奥の手が残っているかもしれない。

 

警戒する白夜叉。が、七はそんな素振りは見せず単純に殴りかかってくるだけ。

時間が経つにつれ、本当はこれしかないのではないのか、と思ってきた。

その考えが油断するきっかけだった。

 

肩で息をしている七の身体に纏っている黒い霧が少なくなっていることに気が付く。

 

―――体力が減れば『あれ』は消えていくのか?

 

そして、またも無謀に向かってくる。

これ以上は無理かと悟りそろそろ終わらせようと新たに槍を出し構える。そして、白夜叉は気づいた。

今まで纏っていた黒い霧が右手に集中して集まっていたことに。

 

今まで無かった白夜叉に劣らない威圧感を発し、それが自分に向かってくる。

 

―――今の『あれ』を喰らったら死ぬ......

 

それを理解したときには既に七は目の前に居た。

 

「しまっ――――」

 

直ぐに槍でなぎ払い、七を引き離そうとする。が、振り下ろされた右手のほうが早かった。

拳は・・・・白夜叉に届かなかった。そのまま倒れ動かなくなった。気絶したようだ。

白夜叉はそれに安堵したが、ちくりと頬が痛むのを感じた。

頬に一線の傷が出来ていた。傷からつつっと血が流れ出る。

 

途端、両者の前に羊皮紙、ギアスロールが現れる。

 

その瞬間、七の勝利が決まった。

 

 

 

 

□□□□■

 

 

 

 

「もう!白夜叉様いきなりあんなゲームを七さんに仕掛けるなんて!!」

 

「わかった、分かったから耳にタコが出来てしまう・・・」

 

「そもそも、白夜叉様自身が相手というのは・・・・」

 

「少しやり過ぎた・・・かのぉ?」

 

ギフトゲームが終わったあと白夜叉は正座され黒ウサギに説教をされていた。

ぐどぐどと白夜叉に言っている姿は白夜叉が改めて駄神ということがわかった。

ちらりと七に視線を向ける。その目からは助けを求めているかのように思える。

 

「黒ウサギのおねぇちゃん、白夜叉も反省しているからそろそろ」

 

「ですが、七さん・・・」

 

「おいおい、黒ウサギ。白夜叉の挑戦を受けたのは白チビだ。白夜叉は何も悪くないぞ?」

 

十六夜に言われ黒ウサギは説教はここまでっと言ってもう一度七に怪我は無いかと聞く。

七が着ていた患者服はボロボロとなってしまった為、現在白夜叉の服を貸してもらっている。

意外に似合っていた為、何着か譲ってくれた。

白夜叉の鼻息が荒かったのは気のせいだったといっておこう。

 

「それにしても、白チビ。白夜叉と並ぶと姉妹みたいだなぁ」

 

「白夜叉が駄目な姉で七がそれに振り回される弟ってとこかしら?」

 

「姉ショタきたぁぁっ・・・・!!」

 

問題児三人は好き勝手に言いあうのを横目で見つつ白夜叉は七の元へ。

 

「さて、おんしは見事ギフトゲームに勝利した。褒美としてギフトカード。そして、これをついでに」

 

パンっと拍手を打つ眼前に光り輝く一枚のカードと、白い短剣が現れた。

 

 

 

シルバー・グレイのカードに七・ギフトネーム"   "

 

 

 

「えっと・・・・呪札?」

 

「ちょ!七さんまで何を言っているんですか?!」

 

「そんなちゃちな物じゃないぞ、少し前も言ったが顕現しているギフトを収納できるカードなんじゃ。おんしのギフトも表示されておるぞ。あと、その短剣はおまけじゃ」

 

「でも、ギフトネームなんて無いよ?」

 

「なに?」

 

白夜叉は七のギフトカードを取り、じっくりと見ている。

 

「ギフトが表示されない?在り得ない、ラプラスの紙片に......いや、あのギフトから見て破壊に関するギフト、ならギフトカードの鑑定を破壊……いやしかしそれならば何故カードは無事なのか……」

 

ブツブツと思案する白夜叉に声をかけ、ギフトカードを返してもらう。

 

返してもらったギフトを再度見てもやはり何も表示はなかった。

そういえば、顕現しているギフトを収納できったっけ?

 

七は短剣にカードを向けると短剣はカードの中に吸い込まれていった。

 

 

ギフトネーム"白夜の短剣"

 

 

白夜叉の短剣だからなのかな?

そう解釈し、ギフトカードを袂に入れる。

 

「十六夜さんに続き、七さんもギフトが正体不明なんて......」

 

「別に使えればいいってことだろ?まぁ、白チビの場合はギフトがわからないとこれからどうやって戦っていけばいいのか困るがな」

 

ヤハハ、と笑う十六夜。

確かにあの戦い方だと相手に攻撃できず、格好の的になってしまっている。

 

「だが、最後のアレはなかなかじゃぞ?まさか、あの黒い霧を飛ばしてくるとは......内心、ひやひやしたぞ」

 

七自身必死で記憶が曖昧だった。もう一度あの霧を出してみる。

ブワッと七の周りに現れてふよふよと漂っている。試しに触ってみるがなんともない。

吸い込んでも、味はしない。嗅いでも特ににおいはしない。

一体これはなんだろうか?

頭をかしげていると、急な睡魔が襲ってきた。

七は今日一番大きなあくびをして、うとうととしてしまう。

まだ幼い七にとっては今日はかなりハードな一日だったろう。体力ももうない。

そろそろノーネームの本拠へ帰ることになり、そのときに十六夜の背中に乗せてもらった。

七は途中で、すやすやと幸せそうに寝てしまい、それを見た四人はくすりと笑った。

 

 

 

 

 




「一番短い?」

まぁ、次回はもっとがんばるから許してください

「はぁ・・・」

こ、今回は七のギフト、登場!
ギフト名、空白。いったいどんなギフト何のだろうか?!

「いや、わかってない―――」

シャラップ!
今は相手の攻撃や武器を破壊することができるギフトのようだが、それ意外にもあるのだろうか?次回を期待!

「それ、あるんだよね?」

あー、きーこーえーなーいー
では次回予告!!

「なんだ、その力は・・・」

七の力に困惑するレティシア。

「ありえないっ。この僕が・・・・!」

今起こっていることを否定するルイオス。
黒き霧を纏い、星霊『アルゴール』を地に叩き付ける七。

どうなる、ペルセウス!!?


「・・・・おい」

てへっ☆











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※一部書き直し2015/02/21
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