問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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更新遅くなってほんっとうに申し訳ないです!


第十話

翌日、ノーネーム一行はフォレス・ガロとギフトゲームをするためにフォレス・ガロの居住区画を目指している。

今朝、三人がガルドと揉めた喫茶店の店員さんから教えてもらった。

本来ギフトゲームは舞台区画で行うものらしい。白夜叉のように別次元のゲーム盤を持っているのは殆ど居ない。下層なら尚更だ。

 

ノーネームが向かった居住区画は生きた森と化していた。まるでジャングルのように包み込まれ居住区画の影も形も感じられない。

 

壁にギアスロールが貼ってあり、それによるとガルド自身がクリア対象で指定武器によるガルド討伐が今回のギフトゲームのようだ。

指定以外の攻撃はできず、リーダーのジンは焦るが呆気なく指定武具である十字の剣を見つけ理性がない虎へ変身していたガルドを討伐した。

 

倒したのは春日部だった。

 

ガルドは、自身の屋敷で待ち構えていたが何故か、興奮気味でガルドの後ろにあった十字の剣で早々と首を刎ねた、と飛鳥は顔を青くして言っていた。

その後、窓から飛び出し黒ウサギ達の元へと走り去ってしまったそうだ。

 

現に、飛鳥たちが黒ウサギ達の元へ戻ってきたときに納得する。

春日部は七に抱きつき幸せに満ちた顔で七の頭に顔をうずめている。もっと詳しく言うと鼻息や息を吸う音、時々じゅるっなどの音が聞こえる。

 

周りはドン引きだ。

 

多分、ゲーム開始前に七が何か言ったのだろう、と飛鳥は勝手に推測した。というかそうとしか考えられない。

フォレス・ガロによって奪われた人たちに旗を返還し、春日部が怪我もせず無事にノーネーム本拠に戻った。

 

 

 

 

 

その夜.....

 

「やれやれ、まさか春日部がガルドの奴を瞬殺で倒すなんてな」

 

「私の見せ場がなくなってしまったわ.....はぁぁ」

 

「ご、ごめん」

 

二人に言われ落ち込む春日部。二人に言われる前にも黒ウサギにも説教されたということは言わなくても分かる。

何故、春日部が自分勝手な行動をしたか。それは、飛鳥の推測通り七が春日部にあることを約束した。

 

『春日部おねぇちゃん、無事に帰ってきね』

 

春日部は嬉しさの余り、息をすることさえ忘れてしまう。黒ウサギが世話をするため、あまり七と話す機会がなかった。

それが今日、それも自分を心配してくれているのではないか。春日部はそれだけで少な目の胸が一杯だった。

だが、ほんの少し欲が出てしまった。

春日部はあることを七に約束してくれないかと提案した。

 

『無事に帰ってきたら、抱っこさせて』

 

七は興奮気味の春日部の迫力で思わず頷いてしまい今の現状である。

未だに春日部の膝に七を置き、苦しくない程度に抱きしめ二人の話を聞きながら落ち込む春日部。

その姿を見てた二人は溜息をつくしたない。

 

「そろそろ.....私は部屋に戻るわ」

 

「おう、ゆっくり休めよ。お嬢様」

 

「お休み、飛鳥」

 

「貴女もよ、そろそろ七君を離しなさい」

 

飛鳥に引き摺られながら抵抗空しく自分の部屋に連れて行かれる春日部を横目で見て苦笑いをする十六夜。

 

「おい、七。あんまり春日部に甘えさせるなよ」

 

「ぅん」

 

ぐったりとした七をみてまた苦笑いしか出ない十六夜。

 

「お前も戻ったほうがいいんじゃないか」

 

「そう、する・・・」

 

フラフラと自分の部屋へと向かう七。春日部に撫でられ抱きしめられ匂いを嗅がれなどという男性皆様にとってはご褒美なのだが七にとっては拷問に近い行為だ。

次は、断ろうと思った瞬間。まるで背中に虫が這いずる回るような寒気が襲う。

風邪でも引いたのかな?と思いながら疲労した身体で部屋に辿り付いた。

着替えもせずベットにダイブ。もぞもぞと毛布を被り、目を瞑り自然と眠るのを待つ。

 

今日は、本当に疲れた.....

 

何度か寝返りをうったあと、やっと睡魔が来て夢の世界へ.....

バキィンっ!!っと扉とドアノブが破壊される音共に十六夜が入ってくる。

 

「おい七。起きろ」

 

叩き起こされた七は脇に抱えられ、中庭へと連れて行かれる。

一体何だと思いながら、周りを見回すと黒ウサギと、見知らぬ人がいた。

 

「えっ。急に起こされたけど......まず、誰?」

 

「私はレティシア、君と力試しをしたいと思ってな。連れてきてもらった」

 

「俺をパシリにつかうなんて良い度胸してるよな」

 

鼻で笑いながら七を地に降ろす十六夜。

中庭を見ると所々抉られた場所がある。先に十六夜と戦った様子が伺える。

レティシアに向かい合いその顔を見る。夜でも輝く金髪に自分と似た紅い瞳。その瞳を見てレティシアに少し近親感を覚えてしまう。

が、疲労している(耀のせい)上に寝ている所を無理やり起こされた七。当然、不機嫌だ。ほんの少しだけ。

 

「レティシア......さん?だっけ、なんで僕なんかと?正直眠い、ので明日にしてくれないかな」

 

「十六夜から君のことは聞いている。なんでもあの白夜叉に傷を付けた、とか。できれば、君の実力を知りたいところだ」

 

然り気無くスルーされる七、レティシアは翼を出し、空へと飛んでいく。

翼が出てきたことに驚く七。箱庭に来てから翼を出す人は見たことがなかった。

あとでどうなっているのか見てみないと思いながら目を擦りながら上を見上げる。

 

「さて、先ほどの十六夜と同じ条件、双方が共に一撃ずつ撃ち合い、そして受け合うっというのでいいだろうか」

 

「あー、もうそれでいいです......」

 

どうやら自分の意見は誰も聞いてくれなさそうだ。落ち込みながら気合を入れ直す。

白夜叉のときと同じようにすればいいだけだ。

レティシアはギフトカードから十六夜の時とは別のランスが顕現させる。

 

「互いにランスを一打投擲する。受け手は止められねば敗北。先手はどうする?」

 

「どちらでも」

 

「なら、私からいかせてもらおう」

 

ランスを掲げ、呼吸を整え、翼を大きく広げる。その姿は一切の手加減はない。

七もぼーとする頭を動かしながら自らのギフトを発動させる。途端に、黒い霧が七の周りに漂う。

 

「ほう、それが君のギフトか。どんなギフトかは分からないが、白夜叉に傷を負わせたギフト.....手加減無しでいかせてもらう!!!」

 

怒号と共に放たれた槍は瞬く間に熱を帯び、一直線に七に向かっていく。

そんな中、七はふと白夜叉の時のことを思い出していた。まだ、脳が完全に起きていないせいだろう。

あの時、白夜叉の攻撃の衝撃を完全に消せていなかったのは何故かと疑問に思っていた。

そんな考えをしているうちに、槍はどんどん近づいてくる。

 

「七さん!?」

 

何もしない七に声を上げる。それでも七は何もしない。

ついに槍は七にぶつかる。が、直前に七の周りに漂っていた黒い霧は収束し小さな壁となって七自身を守った。

そして、黒い霧は槍を覆うように包みこみ、その勢いを消していく。

完全に停止した槍を周囲に浮かばせ回したり動かしたりして興味深そうに見ていた。

槍を防いだ事に驚きを顔に出すレティシアを見上げ七は言う。

 

「あとはこっちが投げるだけだよ......」

 

槍をレティシアに投げ返そうとした時。

ふと、遠方から褐色の光が見えた七は怪訝な表情をする。

その視線に気づいたのかレティシアははっとして叫ぶ。

 

「あの光・・・・ゴーゴンの威光!?」

 

ゴーゴンの威光とはなんだろうかと思うがレティシアと黒ウサギの焦りを見てヤバイ物だと理解する。

多分、あの光がレティシアの言ったゴーゴンの威光っていうものだろう。

光がノーネームの皆に降り注ぐ間際、レティシアは庇うように前に出る。

光に当った所からレティシアは石のようになっていく。いや、石になっていた。

ゴーゴンの威光というギフト?は相手を石にするものなんだ。と理解した。

石となってしまったレティシアはゴトッと鈍い音を立てて地面に倒れる。

ちらりっと光が飛んできた方を見ると、目の様な旗印を掲げ翼の生えた空駆ける靴を装着した騎士風の男達が上空から此方を見下していた。

その騎士たちが掲げていた旗印を見た黒ウサギが、ペルセウスと呟いたことでこの人たちはペルセウスというコミュニティということがわかった。

 

「他のモノは石化していないぞ」

 

「吸血鬼が代わりに石化したのだろう。手間が省けた。さっさと運べ。」

 

リーダーらしき人が部下に命令しレティシアを運んでいく。それを見た黒ウサギは怒りを露にし稲妻を出す槍を出し騎士風の男達に向けて投擲するが十六夜が黒ウサギの耳を掴み、止める。

稲妻の槍は黒ウサギの手からすっぽ抜け、遥か彼方の空、天幕へぶつかり爆ぜる。

それを見ていた騎士達は急いで背を見せて逃げ出す。勿論、石化したレティシアを忘れずに。

黒ウサギは十六夜に説教をしてそれに気づかない。

七はどうしたものかと考える。正直、レティシアは自分の睡眠の邪魔をした為どうなろうと関係ないし興味ない。というか十分程度の知り合いだ。

だが、ギフトゲームの途中で邪魔が入るのは『気に入らない』。

七は、自分の手に先ほど止めた槍があることを思い出し、ニヤっと笑う。

 

余談だが、いつの間にかその現場を見ていた春日部の言うには「悪い表情だったが、小悪魔のようで正直自分の前でやってほしい罵って欲しい」などと意味不明なことを言っていた。

 

騎士達に向けて先ほどの槍をぶん投げる。この霧はどうやら思い通りに動いてくれるらしい。超便利。

次の瞬間、騎士達の中のリーダーが何か当ったのかのように九の字に仰け反り高速回転しながら地へ堕ちていった。ちなみに刃は潰してある。

周りの部下達は何があったのか理解できないのか周りに慌て、慄く。

そんな部下達を見て満足そうにして黒ウサギたちの元へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 




七「さて、最後に言いたいことはあるかな?」

作者「待て、いや待ってくださいお願いしますこれには山より高く海より深い理由がっ」

七「はいどーん」

作者「アバババババ」

七「駄作者の代わりに謝罪を、更新遅れてごめんなさい。あと次からは出来るだけ早くしたいと作者の遺言が」

作者「まだ、死んでおらぬっ」

七「うるさい黙れ」

作者「くっ、.....えー次回はペルセウス編か感想にあった七の説明的な何かです。ペルセウス編は出来れば、七中心に進めて行きたいかと」

七「こいつ.....七中心っていつもどおりじゃ?」

作者「いや、時々ノイズみたいなのが入るっというか」

『七たん、ハァ、ハァ』

作者「みたいのが入る」

七「何それ気持ち悪い.....」

『ジト目キタコレ!』

七「.....」

作者「さて、七が戦意喪失したことでそろそろこの辺で」

『七たんの繊維も喪失してもいいんだよ?』

作者「はい、何も見てません聞いてもいません。最後に一言言わせて貰いたい」






「ガルド、ドンマイ」






※一部書き直し2015/02/21
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