問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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相変わらずの駄文です。


第十一話

隊長らしき騎士を落とし、残りの数人も締め上げ街中に放置した翌日、ノーネーム一行は白夜叉に呼び出されていた。

なんでもあの騎士達はペルセウスというコミュニティのものだそうだ。

因みに、勝手な行動を取った七は黒ウサギと十六夜によって留守番をすることになった。

七は不機嫌そうに只を捏ねるが幾つかのお菓子を与え大人しくさせてから、サウザンドアイズへと向かった。

 

サウザンドアイズにつき、無愛想な店員に案内され離れの家屋に向かう。

一室に入るとそこには既に、白夜叉ともう一人若い男性が待っていた。

どうやらこの男がペルセウスのリーダーで、サウザンドアイズの幹部の一人でもあるルイオス=ペルセウスのようだ。

 

「うわお、ウサギじゃん! 噂には聞いていたけど、本当に東側にウサギがいるなんて思わなかった!

つーかミニスカにガーターソックスって随分エロいな!

ねー君ウチのコミュニティに来いよ。三食首輪付きで毎晩可愛がるぜ?」

 

入った瞬間、黒ウサギに視姦しながらはしゃぐルイオス。黒ウサギは嫌悪感で脚を両手で隠すと、飛鳥も壁になるように前に出る。

 

「先に断っておくけど、この美脚は私達のものよ」

 

「そうですそうです!黒ウサギの脚は、って違いますよ飛鳥さん!!」

 

突然の所有宣言に慌ててツッコミを入れる黒ウサギ。

そんな二人を見ながら、十六夜は呆れながらもため息をつく。

 

「そうだぜお嬢様。この美脚は既に俺のものだ」

 

「そうですそうですこの脚はもう黙らっしゃい!!!」

 

「よかろう、ならば言い値で」

 

「売・り・ま・せ・ん!あーもう、真面目な話をしにきたのですからいい加減にして下さい!黒ウサギも本気で怒りますよ!!」

 

「馬鹿だな。怒らせてんだよ」

 

スパァーン!と今日一番のハリセンが十六夜の頭に炸裂。今日も黒ウサギのハリセン捌きは輝いていた。

 

「因みに、お値段はこの位.....」

 

「ふむ、ちょっと高いではないかの?もう少し位は.....のう?」

 

「じゃあ、これで」

 

「よし、買った!!!」

 

「勝手に黒ウサギの値段交渉をしないでください!」

 

ツッコミ切れず黒ウサギは膝と手を付きドンヨリとした空気を出していた。

置いてけぼりのルイオスは五人のやり取りに唖然とし、唐突に笑い出す。

 

「あっははははははは!え、何?ノーネームっていう芸人コミュニティなの君ら。もしそうならまとめてペルセウスに来いってマジで。道楽には好きなだけ金をかけるのが性分だからね。

生涯面倒見るよ?勿論、その美脚は僕のベッドで毎晩毎晩好きなだけ聞かせてもらうけど」

 

「お断りでございます。黒ウサギは礼節も知らぬ殿方に肌を見せるつもりはありません」

 

嫌悪感を吐き捨てるように言うと、隣で十六夜がからかう。

 

「へえ?俺はてっきり見せる為に着てるのかと思ったが?」

 

「ち、違いますよ!これは白夜叉様が開催するゲームの審判をさせてもらう時、この格好を常備すれば賃金を三割増しすると言われて嫌々......」

 

「ふぅん?嫌々そんな服を着せられてたのかよ。......おい白夜叉」

 

「なんだ小僧」

 

キッと白夜叉を睨む十六夜。両者は凄んで睨みあうと、同時に右手を掲げ、

 

「超グッジョブ」

 

「うむ」

 

ビシッ!と親指を立てて意思疎通する二人。一向に話が進まず、ガクリと項垂れてしまった黒ウサギの元に、家屋の外から店員の助け舟が出され一度仕切り直すことになり、サウザンドアイズの客室に向かった一同。

 

 

 

 

 

 

座敷に招かれた四人は、サウザンドアイズの幹部二人と向かい合う形で座る。

長机の対岸に座るルイオスは舐め回すような視線で黒ウサギを見続けていた。

黒ウサギは悪寒を感じるも、ルイオスを無視して白夜叉に事情を説明する。

 

「―――ペルセウスが私達に対する無礼を振るったのは以上の内容です。ご理解いただけたのでしょうか?」

 

「う、うむ。ペルセウスの所有物・ヴァンパイアが身勝手にノーネームの敷地に踏み込んで荒らした事。それらを捕獲する際における数々の暴拳と暴言。確かに受け取った。謝罪を望むのであれば後日」

 

「結構です。あれだけの暴拳と無礼の数々、我々の怒りはそれだけでは済みません。ペルセウスに受けた屈辱は両コミュニティの決闘をもって決着をつけるべきかと」

 

両コミュニティの直接対決。それが黒ウサギの狙いだった。

レティシアが敷地内で暴れ回ったというのは勿論ねつ造だ。しかし仲間であった彼女を取り戻すためにはなりふり構っていられる状況にはない。使える手段はすべて使う必要があった。

 

だが、ペルセウスのリーダーであるルイオスは......それを断った。

 

「決闘なんて冗談じゃない。それにあの吸血鬼が暴れ回った証拠でもあるの?」

 

「それなら彼女の石化を解いてもらえば」

 

「駄目だね。アイツは一度逃げ出したんだ。出荷するまで石化は解けない。それに口裏を合わせないと限らないじゃないか。そうだろ?元お仲間さん?」

 

嫌味ったらしく笑うルイオス。筋が通っているだけに言い返せない。

 

「捕獲をしに行った半数は街中で縛られて放置されてたし、なに聞いても『黒が怖い』としか言わないし......」

 

やれやれと首を振るルイオス。それはレティシアを捕獲しにきた騎士たちの隊長さんが撃墜され、逃げ遅れた部下たちを七が捕まえギフトを使ってO☆HA☆NA☆SHIをしたせいである。

どうやったかは本人に聞くも口を開く気配はなかった為、不明である。

 

「そもそも、あの吸血鬼が逃げ出した原因はお前達だろ?」

 

「な、何を言い出すのですかッ!そんな証拠が一体何処に」

 

「事実、あの吸血鬼はあんたのところに居たじゃないか?まあ、どうしても決闘に持ち込みたいというならちゃんと調査しないとね。......もっともー?ちゃんお調査されて一番困るのは全くの別の人だろうけど」

 

視線を白夜叉に移す。白夜叉はそれに苦虫をつぶしたかのような顔をする。

彼女を名前を出されては黒ウサギとしては手が出せない。この三年間、ノーネームを存続出来たのは彼女の支援があったからだ。

今回の一件で更なる苦労をかけるのは避けたかった。

それから、レティシアの取引先が魔王という事実や、レティシアの変わりに黒ウサギと交換という取引を持ち掛けられたりなどあったが、黒ウサギは十六夜と相談することでルイオスから一週間の有余を貰い、その日はノーネームの本拠に戻ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既に太陽が前上に上がった昼頃にノーネームの本拠に戻った黒ウサギは、一度部屋に戻ると三人に伝え、ある一室へ向かった。

昨夜、レティシアと力試しと連れて来られた少年の下へ向かった。昨日の件で疲れ今の今まで眠っている七を起こすためと今後の

 

「七さん。黒ウサギですが、起きていますか......七さん?」

 

ノックしても返事はない。

まだ寝ているのでしょうか?と思い、ドアノブを捻り扉を開くとぶわっと風が黒ウサギの頬を撫でる。

入っていくとやはり窓が開いていた。そして七さんの部屋が中が視界一杯に広がる。七さんの部屋は、他の皆様方と比べると家具の数が少ないと思います。

机、クローゼット、そしてベッドの四つしかありません。七さんにはこれで満足のようで笑顔でしたが、やはり少し寂しいように見えます。

 

今度、何か家具を買ってあげましょう♪と七が寝ているであろうベッドに近づいていく。

少し盛り上がった毛布を見て、七がまだ寝ていることがわかった。

黒ウサギはこのまま寝かせてやりたいと思うが先ほどのことを伝えないといけないし、それに何より既に真昼だ。そろそろ起こしてもらわなければならない。

 

「七さん、何時までも寝ていてはいけませんよっ......え」

 

勢いよく毛布を剥ぎ取ると、そこには七の姿は何処にもおらず、居たのは大きめの枕だけだった。

まわりを見回しても七の姿は何処にもなく、すでに起きて部屋から出でいった跡のようだ。

黒ウサギは七を探すために、室内を探し歩く。

食堂、図書館、風呂場など見て回るが何処にもいない。子供たちに聞いても誰も七の姿は見ていないと口を揃えて言う。

黒ウサギは少し、不安を胸に感じながらどこかに隠れているのだろうと考えて今度は十六夜たちのところへ向かう。

そして、更にその不安が加速することになった。

十六夜たちも知らないと言った。なら、七は一体何処へいったのだろうか。

黒ウサギはふと、今朝のことを思い出した。七に言ったことを思い出した。

 

『黒ウサギたちは白夜叉様の元へ行ってきますので、大人しく寝ていてくださいね』

 

そう言った。

七はサウザンドアイズへ行ったのだと思った。というより、七がそれ以外の場所へ行くとしたら世界の果てくらいしかない。

黒ウサギは、三人にもう一度サウザンドアイズに行ってくることを伝えて走り出そうとしたが、誰かに止められる。

黒ウサギを止めたのはジンだった。なんでも七を探していると聞いて、七を見たことを伝えにきたそうな。

ジンが調べ物をしようと図書館にきたときには七は既にいたらしい。

それを聞いた黒ウサギはジンにお礼をいい、力を箱庭の中枢から引き出し、青い髪を紅く染め、七がいるであろうサウザンドアイズへ走り出す。

 

 

走っている中、黒ウサギは初めて問題児たちがこの世界にくるときにもこんなことがあったなと思い出し、疲れたようなそれでいて楽しそうに笑う。

七たちが来てから、ノーネームは騒がしくなったが明るさを取り戻したように思えた。

ギフトゲームの出場制限が黒ウサギの代わりに七たちが出てくれることでノーネームがこれから発展していく。前までは考えられなかったことだった。

いろいろ助けてくれる四人、特に十六夜には感謝してもしきれない。

水樹の苗、魔王打倒を掲げたこと、そして魔王から仲間を取り戻してくれると言ってくれたこと。

十六夜はノーネームにとって頼もしい存在となっていると黒ウサギは思った。

 

が、そこで黒ウサギは思った。

七はなにか、なにか成果を『上げたのか?』と。

 

 

 

――少し、走るスピードを少し上げる。

 

 

 

この箱庭の世界に来て、何か七はしたのか?

黒ウサギは、コミュニティにいる子供たちより幼い七に対してギフトゲームはあまり進めなかった。

もし、もしもだ。七がそれを気にしていたら?

 

 

 

――さらに、スピードを上げる。

 

 

 

七は、レティシアが誰に捕獲されたのか言ってはいない。

だが、あの時、黒ウサギは呟いていた。『コミュニティ・ペルセウス』と....

七がその呟きを聞いていたのなら...図書館でなにかを調べていたのか......

 

 

「ああもう、わたしは......!」

 

 

考えれば分かることだった。

自分に苛立つ黒ウサギ。問題児三人にお馬鹿と言っていたが本当の馬鹿は自分だった。

七がここに来る前、どんなことがあったかは分からない。

短い時間だが、七が自分に対して母親を見ている目で見ていたことは、わかっていた。

黒ウサギは、そんな七の母親代わりになろうとしていた。だが、自覚が足りなかった......

自分は、七のことをわかろうとしなかった。わかっていたと思い込んでいた。

 

 

 

 

つい先ほど来たばかりのサウザンドアイズに辿り着いた黒ウサギは、店の前で掃除をしていた店員に声を掛ける。

 

「すいません、ここに七さんが来ていませんか?」

 

それに気づいた店員は、掃除をやめ一言こちらへといい黒ウサギを奥へ案内する。

案内された場所は、白夜叉の私室だった。白夜叉は奥に座っていたが、肝心の七が何処にも居なかった。

 

「白夜叉様......七さんがこちらに来ては」

 

「来ておったぞ、つい先ほどまでいただが既に出て行ってしまったがのう」

 

そう言い、扇子で口元を隠す。

 

「何か、七さんは聞きに来ませんでしたか?」

 

白夜叉は、開いていた扇子を閉じて、

 

「ああ、コミュニティ・ペルセウスについて聞きにきたが......それがどうかしたのか?」

 

「いえ......」

 

やはり、七はここにきていた。

白夜叉は、何かを察したのか急に話を始めた。

 

「ペルセウス、といえばゴーゴン退治が有名じゃな。確かそのギフトゲームに挑戦するには提示された二つのギフトゲームを乗り越え、その証しを示さなければならなかったはずだ」

 

「......まさか、七さんはそのギフトゲームに」

 

「さあ、どうかの。私は聞かれたことに答え返しただけだ」

 

白夜叉はさも当然のように答える。

 

「まあ、あの小僧にも何か考えがあるのだろう。帰ってくるのを待っておればよい」

 

そういい、話はそれで終わりのように再度口元を扇子で隠す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

納得がいかない黒ウサギを返した白夜叉は小さなため息をつく。

 

「おんしの言われたとおりに、黒ウサギを追い返しておいたぞ」

 

その言葉と共に、奥の襖が開く。

出てきたのは七だった。白夜叉と同じ服装をした七がいた。

白夜叉は、ここにきた七を招きいれ話をしていたところに黒ウサギが尋ねてきたため、一度奥のほうへ隠れていた。

ただ隠れているだけなら黒ウサギの耳でわかってしまうだろうが元魔王である白夜叉にとっては七の気配を隠すのは朝飯前。

 

「ありがとう、ございます。白夜叉様」

 

「礼も敬語もいらん。それより、さっさと行かんとあの小僧に先を越されるぞ?」

 

七は少し困った顔し、白夜叉にぺこりっとお辞儀をして出て行った。

残った白夜叉は不敵を笑みを浮かべながらその後姿を見ていた。

白夜叉は、あれから七のギフトについて調べていた。

どの文献にも、御伽噺でも、神話にもそれに近い奇跡は乗ってなかった。

まったくもって正体不明なギフトだ。

 

私に傷をつけた人間。一体その身にどんな力が、奇跡が宿っているのか、

 

 

「見せてもらうじゃないか」

 

 

不敵な笑みを浮かべる白夜叉。その笑みは楽しみにしている子供のようなものだった。

 

 

 

 

 




一部書き直し、七の白夜叉に対しての敬語をとったりなどなど。












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