問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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ついに斑ロリ登場!


第十八話

 

七に捕まった黒ウサギは、大福を買ってあげるという条件で開放してもらいそのまま十六夜を追って駆け出した。

残った七は「大福~真っ白い大福~♪」と楽しそうに街の中を歩いていった。

街は火龍誕生祭で様々な店、屋台が立っている。それに目を輝かせてあちらこちらと見回っていく。

 

ちなみに、黒ウサギが白夜叉の元へ帰るように言ってあるがすでに七の頭にはそんな言葉は美味しそうな匂いでかき消されている。

 

とりあえず、近くにあった焼き鳥屋に駆け寄り焼いている肉を見ている。

 

「おっ、坊主。どうだ?一本買っていかないか?」

 

屋台のおじさんが七に買わないかと進める。それに少し困った顔をする。

別にお金が無い訳ではない。ギフトゲームで稼いだお金の幾らかは問題児達のお小遣いとして貰っているので焼き鳥くらい買えるお金はある。

だが、単価が分からずどの硬貨を出せばいいのかわからないのだ。コミュニティによって硬貨の価値が変わり、黒ウサギに聞いてもどれがどれかさっぱりだ。

 

「え、っと。どれくらい?」

 

とりあえず値段を聞く。

 

「一本、銅貨三枚だ」

 

予め黒ウサギに持たされている袋から赤黒い色の硬貨を三枚出して焼き鳥を買う。

銅貨の変わりに渡された焼き鳥は出来立てほやほやで直ぐに食べた七の口の中を焼く。

あちっと顰め面をした七を見たおじさんは熱いから気をつけろ、といまさら言う。

息を吹きかけ冷ましながら肉に齧り付く。溢れる肉汁に、甘しょっぱいタレの味が口の中に広がる。

美味しいっと口に出してさらに齧り付いて食べていく。

直ぐに焼き鳥はなくなり、それに残念そうな顔するが今度は別の屋台に行くことにする。

 

 

フランクフルトたこ焼きクレープりんご飴やらを次々買っては食べ、時にはギフトゲームを行って勝っては食べてと様々な屋台を攻略していく。

その殆どがギフトゲームで手に入れた勝利品で、七の懐は暖かい上にさらに増えて袋いっぱいになっている。幾つかの店は泣き寝入りしているのが多いが...

次は何をかおっかな~っと言っているあたりお腹のほうも余裕があるようだ。

 

「......?」

 

突然、キョロキョロと辺りを見てからとフラフラと歩き出す。

そのまま歩いていくと、広場へと出た。

観光客もちらほらと見かけるが、中央のモニュメント近くのベンチに座っている少女に目がいった。

 

「こんにちわ!」

 

笑顔でその少女に声を掛ける。少女は驚くわけでもなく七を見ると挨拶を返す。

 

「ええ、こんにちわ。それで、私に何か用かしら?」

 

「特に用って訳じゃないよ?なんか気になったから声を掛けたの」

 

少女は興味深そうに七の顔を見る。七は恥ずかしそうにしていると突然風が吹き、七の頬を撫でた。北の風は温かいはずだが、その風は氷のように冷たく、思わず身震いをした。それを見た少女は笑みを浮かべた。

 

「どう、気になったか教えてくる?」

 

その言葉に七はうーんと唸りながら考える。

 

「自分と似てたから?」

 

「貴方と似ていたのかしら」

 

「何て言うか、似てるけど違う?」

 

「どっちよ」

 

うまく言葉にできず、悩む。のどにつかかっているようなもどかしさ。

 

「まあ、いいわ。ねえ、貴方名前は?」

 

「ん?七だよ」

 

「そう、七ね......七、あなた私達のコミュニティに来ない?」

 

「コミュニティ?」

 

「そう、私が作ったコミュニティ。新しく作ったから人手が足りないの。どうかしら、私と一緒に来ない?」

 

行き成りの誘いに驚くが、七はその少女に聞いた。

 

「なんで僕を誘うの?」

 

「そうね......貴方が強そうだから?いや、貴方のギフトが強いって言ったほうがいいかしら。さっき言ったように、貴方と私は似ているかもしれないし」

 

似ているっと言っても容姿も性別も似ていない。

 

「うんと、お誘いは嬉しいけど知らない人について言っちゃ駄目って黒ウサギのお姉ちゃんが」

 

「先に話しかけたのは貴方だけど」

 

「それに、知らない人についてったら変なことされるって耀お姉ちゃんが」

 

「変なことって何よ......」

 

「たしか、ベットで二人で「もういいわ、言わなくてもいい。というか誰よそんな事を教えた人は」

 

直ぐに七の言葉を止める。七の様子を見るにどういうことか分かっていないようだ。

そんな純粋な子になんてことを教えているんだと少女は思った。

 

「変なこと?二人で添い寝するんじゃないの?」

 

「......」

 

少女は何も答えず、顔を赤く染めていた。

この少女は、ムッツリであった。

 

「とにかく、本当に私のコミュニティに来ないのかしら?」

 

「うん、黒ウサギのお姉ちゃんや他のみんながいるからそっちにはいけないよ」

 

「そう...ならいいわ。でも、また会ったらもう一度聞くわ。またね」

 

ベンチから立ち上がるとそのまま歩いていく。

 

「あ、待って!」

 

七は直ぐに少女を止める。

 

「まだ何かあるかしら?」

 

「名前、聞いてない」

 

少女は名前を教えるのに躊躇する。勘だが、この少年とはまた会う、それも自分と敵対という形で。少女は、教えるか教えないか悩む。

 

「......私は、ペストよ」

 

結局、名前を教えた。

 

「ペストちゃんね。わかった!」

 

「ちゃん付けは無しよ。普通に呼びなさい。そろそろ、行くわ。私の仲間が探しているだろうし」

 

「わかった。またね、ペストちゃん!」

 

「だからちゃん付けはやめて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七という少年と別れたペストは街を見渡せる高台へと足を運んでいた。

すると直ぐに後ろから声を掛けられる

 

「マスター!やっと見つけましたよ。結構探し回りましたよ」

 

「噓付け。ほとんど俺が探していたぞ」

 

後ろを振り向くと二人の男女がいた。彼らはペストのコミュニティのメンバーだ。

 

「ちょっと面白い子を見つけてね」

 

「珍しいですね、あのマスターが自分から、まさか男ですか?」

 

「マスターも色を見せる時もきたか」

 

二人が何か言っているが、聞こえないふりをする。今ペストの頭の中はあの少年のことだけ。

自分と似ていると言っていたが、ペストもそう思っていた。それには心当たりがある。

 

「ギフト...」

 

ペストが持っているギフトと彼のギフトが似ている。そう結論をだした。

実はあの時、ギフトを彼に使っていた。だが、ギフトは効いていない。

 

「明日のギフトゲーム。楽しくなりそうね」

 

何故か、そう思えた。あの少年のことを思うと心が踊る。少年の素顔を思い出すと顔が思わず緩む。この感覚にまったく理解できない。......でも、悪くない。

 

彼女は八千人の“死”の功績を持つ悪魔。そして黒死病で死亡した八千人の悪霊群。

ギフトネーム“黒死斑の魔王ブラックパーチャー”のペスト。

 

そんな彼女は、街を見下ろし明日のギフトゲームが待ち遠しそうに笑みを浮けべて呟いた。

 

 

それを一緒にいた女性に見られ、いろいろ言われたが無視した。

 

 

 

 

 




とりあえず、七とペストをあわせてみました。
今回で七のギフトの一部がわかったようです。
次回は、風呂ですかね......二度目のお風呂たーいむ!
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