問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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久しぶりに更新。休暇が入ったので書いてみました。
この休暇の間にあと2、3話くらい投稿していこうと考えてます。

さて、前回はオリキャラが出てきましたが今後の物語にどのように影響するのでしょうか?

ではどうぞ!


第二十三話

箱庭の北と東の境界壁。火龍誕生祭であるこの日は、突如現れた魔王によって壊された。

 

雪のように降ってくる黒い契約書類。魔王襲来の知らせ。

その場にいたノーネーム一同も魔王へと立ち向かっていった。

そんなノーネームの中の一人、七は魔王の仲間と思われる女の子と対峙していた。

 

七は、目の前にいる真っ黒な少女の言葉に襲撃を受け、動けずにいた。

自分を知っている。それもあの白い部屋の時のことから。

 

一体この少女は誰だ?自分の何を知っている?疑問が尽きない。

 

「あはは、考えても無駄だよ。だって、君は覚えてないもん。それはそれで寂しいなぁ」

 

「君は、誰なの?」

 

「おお、私としたことが自己紹介を忘れていたよ。私の名前は黒。気軽に黒ちゃんとかで呼んでね」

 

黒と名乗る少女は、何の警戒もなく七へ向かって歩いていく。

向かってくる黒に警戒するが、黒はそれすら笑顔で微笑む。

 

「本当は、泥棒兎さんを邪魔しないといけないけど。久しぶりの再開だから仕方ない」

 

うんうんと頷く黒の言葉に七はぴくりと反応する。

 

「泥棒兎?」

 

「まあ、今は目の前の君に集中でもしておこうかな。うへへ」

 

先ほどまでの笑顔が下品なものに変わり、思わず小さな悲鳴が口から漏れ一歩後ずさる。

 

――時々、オカシクなる耀お姉ちゃんみたいだ...

 

「一体、貴女は何をしているのかしら?」

 

突然、どこからともなく声が聞こえた。それは聞いたことがる声。

二人の間に黒い風が吹き荒れる。砂埃を舞い上げながら声の主が現れる。

 

「あ、ペストちゃん」

 

現れたのは黒い風を纏いながら斑模様のゴスロリ服を着た少女。ペストだった。

 

「再度言うけど、ちゃん付けはやめてっていってるでしょ?」

 

七を見て不機嫌そうに呟き、視線をそらす。

 

「何か用かな?私は今、忙しくて忙しくて忙しいんだけど?」

 

「サボっている貴女が言う台詞ではないわね。早く月の兎の妨害をしてほしいのだけど」

 

「だって仕方ないじゃん。七が私の元に来てくれたもうこれは七が僕を優先してと言っているんだよだから私は彼を愛でるという重要な仕事があって――」

 

長々と喋る黒に、纏っていた黒い風をぶつけるペスト。鬱陶しそうに更に風をぶつける。

 

「貴女の事情などどうでもいいわ。このゲームが終われば彼も手に入る。だから早くゲームを終わらせましょ」

 

話はこれで終わりと言わんばかりに倒れている黒に背を向けるペスト。倒れていた黒は服についた埃を払いながらすぐに起き上がる。

 

「いいじゃん、別に。たとえゲームが中断されてもこのゲームに不正も何もないんだから」

 

「文句を言わずに早く行きなさい」

 

黒は渋々といった背を見せながらどこかへ飛んでいってしまった。

残されたのは七とペストの二人。五月蝿いのがいなくなり静かになった二人の間に沈黙が流れる。

それを最初に壊したのは、七だ。

 

「ペスト、ちゃん」

 

「はぁ、何かしら?」

 

不機嫌な顔をしてるペストにビクビクしながら今自分が一番聞きたいことを聞く。

 

「ペストちゃんは、魔王なの?」

 

それを聞いたペストは更に不機嫌な顔になる。

 

「ええ、そうよ」

 

「そうなんだ...」

 

気まずい空気が流れる。知り合いがまさか魔王とは誰も思わないだろう。

七は少し落ち込み気味で下を向いているとペストはため息をつきて再度黒い風を纏う。

それに驚きながら、七もギフトを使い霧を出す。

 

「それが彼方のギフト。私の風とよく似ているわね」

 

「黒い風...それがペストちゃんのギフトなの?」

 

「そう、これが私のギフト」

 

腕を振るうと、纏いいていた風が七へと吹き荒れ思わず顔を覆う。

それを見て、興味深そうに七を見つめる。

 

「私のギフトが効いた様子がない。本当に効かないみたいね。....ねえ、七?」

 

何か思い付いたのか口角を上げる

それは、悪戯を思い付いたような笑みだ。

 

「?」

 

「私とギフトゲームをしましょ?」

 

 

 

 

 

 

 

■ ■ ■

 

 

 

 

 

 

 

見学者の避難を誘導している黒ウサギの元に魔王の仲間の一人から逃げてきたジンと耀がたどり着く。

先ほど、白夜叉に言われたことを説明する。

 

「わかりました!今すぐ審判権限を発動させ――」

 

「はい、そこでストップだよ」

 

首元に冷たいものが当てられ言葉を止める黒ウサギ。ジンは驚いて固まっているが耀はすぐに行動しようと動く。

 

「動くと、この泥棒兎さんの首が身体とお別れになっちゃうよ?」

 

その言葉に、動きを止める。黒ウサギからは見えないが耀たちからは黒ウサギの首元に刃物を突きつけている黒い少女がたっている。

黒い少女は、口元に不気味な笑みを浮かべてこちらを見ている。

 

「そこの二人は動かないでね、泥棒兎さんもだよ。もし、審判権限を使う素振りを見せたら貴女を含めここにいる人たち皆殺しにしちゃうかもしれないから」

 

「くっ、貴女は一体...」

 

「私?私は黒って名前だよ」

 

「......貴女は魔王の一味なんですか?」

 

少しでもこの少女から情報を引き出そうと黒ウサギは考え、少女に質問をしていく。

少女は知ってか知らずかそれに答えていく。

 

「そうでもあるし、そうじゃない」

 

「なら、貴女は何の目的で黒ウサギを」

 

「......ぶっちゃけ、時間稼ぎなんだよぇこれ。泥棒兎さんが審判権限を使わせないようにするための。こちらとしてはもう少ししてから使って欲しいからね」

 

「さっきから泥棒泥棒って黒ウサギは何も盗みをした覚えは―――」

 

「黙れよ駄ウサギ」

 

ジクリとした痛みが首から伝わる。刃があたる部分からは赤い血が流れ、黒ウサギの肌に赤い筋をつける。

真後ろからの自分を殺すという殺意に震えてしまう。

 

「今すぐ、お前の首をブツ切りにしてミンチにしてやりたいが彼が悲しむからやらないだけ。そこんとこ理解よろしく」

 

黒ウサギは、黒と名乗る少女が言った彼という人物が誰かを疑問に思っていると、周りの逃げ惑う観客達の様子がおかしいことに気がつく。

苦しそうに呻いたと思えば、周りに参加者に殴りかかっていく。周りの人々は、行きなりの出来事で状況を把握できていない。

 

「これは、さっきの!」

 

「......貴女の仲間の仕業なのですか?」

 

「まあ、そんなとこかな?それにしても...遅いなぁ」

 

黒は何かを待っているかのように周りを見回す。一体何を待っているのか、疑問に思っていると突然黒い風が吹き荒れる。

 

「待たせたわ」

 

「遅すぎ。あれから十分くらい過ぎてるよ?約束は守ってよね、って何してんの?」

 

黒と名乗った少女は新たに現れた少女が抱えていたものを見て殺気を溢れさせる。

黒ウサギは新たに現れた黒い風を纏った少女に目を奪われた。いや、その少女が抱えていた物に。

真っ白な姿をした少年。今はところどころ汚れていて先ほどまで戦っていたと見られる。

 

「な、七さん!?一体七さんに何をしたのですか!」

 

「別に、ちょっと眠って貰っているだけ。怪我でもさせたらそこにいる奴が五月蝿いから」

 

「……怪我でもさせたら身体のパーツ一つ一つつぶす位かな。後で説明して貰うから」

 

物騒なことを言う黒を無視して抱えていた七を黒ウサギへと投げつける。

 

「もう用は済んだわ、黒。ウサギさんを離してもいいわ」

 

「はいはい。あーあ、残念だな。せっかく泥棒兎の首を取れたのに」

 

名残惜しそうに、黒ウサギの首元から刃物を下ろす。黒が手に持っていたのは黒い鋭利なものだった。刃物だと分かるがその形状が曖昧で認識が難しい。それは消えるように霧散していった。

 

「それじゃ、あとは泥棒兎さんの好きにすればいいよ。今すぐ私達と戦ってもいいし、審判権限使うのもよし、周りの観客を取り押さえてもよし」

 

周りは争う観客、目の前には魔王達。どちらと優先するか一瞬迷うが答えはすぐに出る。

箱庭の中枢へ審判権限の使用の許可を取る。返答すぐにきた。

 

「春日部さん。黒ウサギは審判権限を発動します。しばらくあの方々の足止めを」

 

「私達は何もしないよ。泥棒兎さん?」

 

笑顔で黒ウサギの言葉にかぶせる黒。

黒ウサギは、何も言わずに七を抱き抱えてその場を飛び去る。

 

「さて、君達もどっか行ってもいいよ。どうせこの後に審議決議やるんだから」

 

「......七に、何をしたの?」

 

耀は、七を抱えてきたペストに問う。

 

「彼とはギフトゲームをしただけ。結果は私の勝ちだけどね」

 

そういうと、手に持っていた契約書類を見せる。そこには書かれていたことは目を見開くものだった。

 

『プレイヤー:七の隷属権限』

 

「なっ!これは、どういうこと!!」

 

「ちょっ!それどう言うことなの?」

 

「別に、彼が勝てば私はこのゲームを止めるという条件と彼の隷属権限を賭けてゲームしただけ。結果私が勝った」

 

七の隷属権限である契約書類は光を発しその形を、別の物へと変える。

現れたのは小さな輪。耀はそれが何なのか一瞬理解できなかった。

ペストは嬉しそうにその輪を自分の薬指へと嵌めて、見せ付けるように眺める。

 

「彼は、私のモノ。これがその証拠」

 

「私達、ね?」

 

黒の言葉にうざったそうに適当に返事を返す。

だが、目の前に耀はこの世の終わりような顔をしていた。

 

「あ、ああああ」

 

「ふふっ、酷い顔ね。そんなに彼を取られて悔しいのかしら」

 

勝ち誇った顔をするペスト。薬指につけたのは指輪だった。指輪には小さな宝石がついていた。だが、眩しい輝きを発していた。

 

「ねえ、知ってるかしら?ダイヤモンドの宝石言葉。永遠の絆。彼と私はこれで繋がってるの」

 

自分の指につけている指輪を愛しそうに眺めているペスト。指輪を通して、誰を見ているかはすぐにわかる。

 

「彼は誰にも渡さない。彼は私達、ハーメルンの笛吹が貰うわ」

 

宣言するようにその言葉を言い放つ。

 

 

 

 




どうしてこうなった。
いや、いつかはこうなるんだろうなぁって思って書いてたらこうなった、反省も後悔もしていない。
正直、隷属より生命の所有権のほうがいいかなって思ったけどこっちのほうが変態さんは必死になるかなって思って。もちろん、黒ウサギとかも。

さて、次回は審議決議。どうやってルールを決めるか悩み中。
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