問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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やっと書けた....
今回はほとんど原作どおりですが後半を少し変えてみました。


いろいろとおかしくなってきてるな。




まあ、気にせず書いていきますが


ではどうぞ


第二十四話

「それでは、ギフトゲーム“The PIDE PIPER of HAMELIN”その審議決議および交渉を始めます」

 

十六夜たちの対面に、白黒の斑のワンピースを着たペストが座り、その両隣の軍服のヴェーザーと白装束のラッテンが立っている。

ペストは、審議決議にそっちのけで自分の指にはめている指輪を眺めている。

それを視線の端で見る十六夜だが今は審議決議のほうが重要だと判断し、今は気にしない方向にした。

 

「...もう一人のお方は何処にいるのでしょうか?」

 

黒ウサギが言うもう一人とは、あの黒と名乗る少女のことだろう。

尋ねられたペストは、視線をそちらに向けるが直ぐに指輪へと戻す。隣にいたヴェーザーがやれやれといった具合に黒ウサギの問いに答えた。

 

「アイツは、今取り込み中でここに来ていない」

 

「そうですか。ではまず、“主権者”側に問います。此度のゲームですが、」

 

「不備はない」

 

今まで無関心だったペストは言葉を遮るようにはき捨てる。

 

「今回のゲームに不備・不正は一切ないわ。白夜叉の封印も、ゲームのクリア条件も全て整えた上でのゲーム。審議を問われる謂れはないわ」

 

「......受理してもよろしいので?黒ウサギのウサ耳は箱庭の中枢と繋がっております。ウソを吐いてもすぐわかりますヨ?」

 

「ええ、そしてそれを踏まえた上で題言しておくけど。私達は今、無実の疑いでゲームを中断させられているわ。つまり貴女達は、神聖なゲームにつまらない横槍を入れているということになる。―――言っていること、分かるわよね?」

 

指輪から視線を外し、サンドラを見つめる。対照的に、サンドラは歯噛みした。

 

「不正がなかった場合......主権者側に有利な条件でゲームを再開させろ、と?」

 

「そうよ。新たなルールを加えるかどうかの交渉はその後にしましょう」

 

「......わかりました。黒ウサギ」

 

「は、はい」

 

少し動揺したように頷く黒ウサギ。此処までハッキリとした態度を取ってくるとは思わなかったのだろう。黒ウサギは天を仰ぎ、ウサ耳をピクピクと動かす。

しばしの瞑想した後、気まずそうに顔を伏せた。

 

「......。箱庭からの回答が届きました。此度のゲームに、不備・不正はありません。白夜叉様の封印も、正当な方法で造られたものです」

 

「当然ね。じゃ、ルールは現状を維持。問題はゲーム再開の日取りよ」

 

「日取り?日を跨ぐと?」

 

ペストの言葉に意外な声を上げるサンドラ。周りの人間も同じだ。

明らかに劣勢である参加者側に、時間を与えるというのだから当然だろう。

状況的には、今この場でゲームが再開されてもおかしくなかったのだから。

 

「ジャッチマスターに問うわ。再開の日取りは最長で何時頃になるの?」

 

「さ、最長ですか?ええと、今回の場合だと......一ヶ月でしょうか」

 

「じゃ、それで手を―――」

 

「待ちな!」

 

「待ってください!」

 

十六夜とジン、二人が同時に声を上げる。その声はこの上なく緊迫していた。

 

「なに?時間を与えてもらうのが不満?」

 

「いや、ありがたいぜ?だけど場合によるね。......俺は後でいい。御チビ、先に言え」

 

「はい。主権者に問います。貴女の両隣にいる男女は“ラッテン”と“ヴェーザー”だと聞きました。そしてもう一体が“嵐(シュトロム)”だと。なら貴女の名は......“黒死病”ではないですか?」

 

「ペストだと!?」

 

一同の表情が驚愕に歪み、一斉にペストを見つめた。

 

「......。ええ。正解」

 

涼やかな微笑でペストは頷いた。

 

「御見事、名前も知らない貴方。よろしければ貴方とコミュニティの名前を聞いても?」

 

「......“ノーネーム”、ジン=ラッセルです」

 

コミュニティの名前を聞いたペストは、意外な名前を聞いたようにその瞳を見開いた。

 

「あら、なら彼と同じコミュニティ......覚えておくわ。だけど確認を取るのが一手遅かったわね。私達はゲーム再会の日取りを左右できると言質を取っているわ。勿論、参加者の一部には既に病原菌を潜伏させている。ロックイーターのような無機生物や悪魔でもない限り発症する、呪いそのものを」

 

彼女の言葉に皆耳を疑った。もし彼女が撒いた呪いが黒死病と酷似するなら、発症するまで最短で二日。

 

「ジャ、ジャッチマスターに題言します!彼らは意図的にゲームの説明を伏せていた疑いがあります!もう一度審議を、」

 

「駄目ですサンドラ様!ゲーム中断前に病原菌を潜伏させていたとしても、その説明責任を主権者側に負う事はありません。また彼らに有利な条件を押し付けられるだけです......」

 

悔しそうにサンドラは言葉を飲み込む。

そんなサンドラを涼しげに眺めながらペストはその場にいる参加者達に問う。

 

「此処にいる人たちが、参加者側の主力と考えていいのかしら?」

 

「.........」

 

「マスター。それで正しいと思うぜ」

 

黙り込む参加者の代わりに、ヴェーザーが答える。

 

「なら提案しやすいわ。―――ねえ皆さん。此処にいるメンバーと白夜叉。それらが“グリムグリモワール・ハーメルン”の傘下に降るなら、他のコミュニティは見逃してあげるわよ?」

 

「なっ、」

 

「私、貴方達の事気に入ったわ。サンドラは可愛いし。ジンは頭いいし」

 

「私が捕まえた紅いドレスの子もいい感じですよマスター♪」

 

「ならその子も加えて、ゲームは手打ち。参加者全員の命と引き換えなら安いものでしょ?」

 

微笑を浮かべ、可愛らしく小首を傾げるペスト。だが、その笑みには従わないければ皆殺しという意味が含まれている。

そんな幼くも美しい笑みに戸惑う一同。

 

そんな中、十六夜とジンは冷静だった。

そしてペストへとたずねる。

内容は、“グリムグリモワール・ハーメルン”は新興のコミュニティではないか?人手不足なため、優秀な人材が必要ではないか?

 

その二つの問いに沈黙する。それを見た十六夜はニヤリと笑い、ジンに話を続けるよう指示する。

 

「死んでしまっては手に入らない。だから貴女はこのタイミングで交渉を仕掛けた。実際に三十日が過ぎて、その中で失われる優秀な人材を惜しんだんだ」

 

言い切るジン。この解答には絶対の自信があった。

だが、ペストは深いため息を付く。

 

「なら、一ヶ月じゃなくて.......二十日。二十日後に再開すれば、病死前の人材を、」

 

「では、発症したものを殺す」

 

ギョッと全員がマンドラに振り向いた。その瞳には真剣そのものだった。

 

「例外はない。たとえサンドラだろうと、箱庭の貴族だろうと、この私であろうと殺す。フロアマスターであるサラマンドラの同士に、魔王へ投降する脆弱なものはおらん」

 

マンドラの過激すぎる宣言につなげるように十六夜は黒ウサギに聞く。

 

「黒ウサギ。ルールの改変はまだ可能か?」

 

「へ?....あ、YES!」

 

黒ウサギは何かに気がついたようにピン!とウさ耳を伸ばす。

 

「交渉しようぜ。黒死斑の魔王。俺たちはルールに自決・同士討ちを禁ずると加える。だから再開を三日後にしろ」

 

「却下。二週間よ」

 

「なら黒ウサギはどうだ?参加者じゃないからゲームでは手に入らない。けど黒ウサギを参加者にすれば手に入る。どうだ?」

 

「......」

 

ペストはその言葉に悩むように黙り込む。チラッと十六夜に視線を向けると自信に満ちた笑みを浮かべていた。

この条件は断らないという自信を。

だが、

 

「却下よ。ウサギさんはいらない」

 

その言葉に、十六夜は面を食らったような顔をする。

 

「おいおい、いいのか。あの箱庭の貴族だぜ?強力なギフトを持った月のウサギ。強い上に、弄って遊んでも良しだ」

 

「ちょっ?!何言っているんですか?!」

 

「ちょっと露出が多い服を着るがそこんとこは本人の趣味だから許してくれ」

 

「このお馬鹿様!!!」

 

パッシィンッ!!!と黒ウサギのハリセンが十六夜の頭に炸裂する。

 

「ええ、確かに欲しいわね。でも......そんなのはイラナイ」

 

「い、入らないって......」

 

ペストの言葉に傷ついた黒ウサギは部屋の隅で体育座りで落ち込んでしまった。

十六夜はふざけているが内心、ペストが黒ウサギを必要ないといったことに動揺していた。

彼女らは優秀な人材を欲しがっていたはず。なら黒ウサギもそれに入る。確かに箱庭の貴族(笑)と言えるようなやつだが、強さは確かだ。何故、黒ウサギだけはいらないのか?

考えるが情報が足りず答えは出てこない。

 

「......ゲームに期限を付けます」

 

ジンはペスト達に提案を付ける。

 

「期限?」

 

「再開は十日後。ゲーム終了は......その二十四時間後。そして、ゲームの終了とともに主権者の勝利とします」

 

ジンの提案に一同が静まる。

 

「そうねぇ....」

 

ペストは、悩むように再び自分の手を見て考え始める。そして、何か思いついたのか笑みを浮かべて答える。

 

「...いいわよ」

 

その肯定を聞いたジンは安堵のため息が思わず出てしまった。

本当はもう少し日にちを短縮できればいいが、これ以上なにも思いつかない。

緊張して強張っていた身体がゆっくりと力が抜けていくのが感じられる。

 

「でも」

 

追い討ちを掛けるようにペストは言う。力が抜けた身体にまたも緊張が走る。

いったい何を要求してくるのか?

 

「条件次第で一週間にしてあげてもいいわよ?」

 

「え?」

 

一週間。参加者側に死者が現れないギリギリのライン。今後現れるであろう病状やパニックを想定した場合、精神的にも体力的にもギリギリで耐えられる瀬戸際。

こちらとしては願ったり叶ったりだ。

 

「あら、気に入らなかったかしら?なら十日で、」

 

「い、いえ!.......その条件とは?」

 

ペストは、それを待っていたといわんばかりに笑顔になる。

 

「こちらの条件は、―――――――」

 

「え?」

 

その条件は驚くものであった。ジンにとってそれは承諾しかねない内容だった。

 

「とっても簡単な事でしょ?それだけで一週間にしてあげるのよ」

 

「っく!」

 

それは、自分の仲間を売るようなことだ。

承諾しかねない提案にジンは歯を食い縛る。

 

 

 

 

 

 

「いいぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「十六夜さん!?」

 

「その条件、乗ってやる」

 

「そんなっ!こんなの、仲間を売るようなこと僕には」

 

「御チビ、今は我慢しろ。事情は春日部から聞いてある。取り返すのはこのゲームが終わってからだ」

 

「.......わかりました」

 

「話は終わったかしら?」

 

二人は急かすように言ってくるペストに顔を向ける。

 

「それで、呑むのかしら?」

 

「......はい、そちらの条件を呑みます」

 

それを聞いたペストは今までの笑顔とは裏腹に子供のような笑顔を浮かべていた。

 

「そ、じゃあ。一週間後、ゲームでまた会いましょ」

 

激しい黒い風が吹き抜け、参加者達が顔を庇う最中、主権者―――黒死斑の魔王は消え、一枚の黒い契約書類だけが残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギフトゲーム名:“The PIDE PIPER of HAMELIN”

 

 

・プレイヤー一覧

現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ。

 

・プレイヤー側・ホスト側指定ゲームマスター

太陽の運行者・精霊 白夜叉(現在非参加戦の為、中断時の接触禁止)

 

・プレイヤー側・禁止事項

一、自決及び同士討ちによる討ち死に。

二、休止期間中にゲームテリトリー(舞台区画)からの脱出を禁ず。

三、休止期間の自由行動範囲は、大祭本陣営より500m四方に限る・

 

・ホストマスター側の勝利条件

一、全プレイヤーの屈服、及び殺害

二、八日後の時間制限を迎えると無条件勝利。

 

・プレイヤー側勝利条件

一、ゲームマスターを打倒

二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ

 

・休止期間

一、一週間を、相互不可侵として設ける。

二、上記の相互不可侵について、例外としてプレイヤー:七はホストマスターへの接触の許可。(一週間のプレイヤー側への接触禁止)

 

宣誓

上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します

 

 

 

【グリムグリモワール・ハーメルン】印

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ペストが出した条件は一週間、七と過すことですねざっくり言うと。
因みに、ペストに隷属させた理由は今回はチートを抑えようかと思った、別にロリとショタのイチャイチャ何て書こうと思ってないんだからね!
あと、他のキャラたちも出してあげないと。
まあ、でも次からはペストか七の視点で進めていこうと考えております。


ペストと七の甘甘な生活(一週間)そこに、黒が邪魔に入る。
二人の間に飛び交う火花。七はいったいどうするか!?

的なものを考えてますね。

七「やっぱり書くつもりじゃん……」


あとサブタイトルが何故か28話に。修正しときました。
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