問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~ 作:+無音+
七「また、半月以上待つかと思ったけど」
そんな訳ないじゃん。
七「そう言いながら、前回か、二ヶ月経ってるけど?」
……ではどうぞ!
七「あ、逃げた」
七がハーメルンでイチャイチャしている時、十六夜はではゲームの攻略を考えていた。
今のノーネームは、七は敵へ。飛鳥は行方不明。
治療が終わった耀に至っては、七が敵に渡ったためか、落ち込んでいるのかベットの上でうつ向いたままだ。
十六夜は、そんな耀に声をかけた。
「おい、春日部。大丈夫か?」
耀は十六夜の声に反応せず無言のまま。
相当参っているな、と十六夜は思いどうにかここでテンションを戻して貰わなければ今後のゲームに支障が出る。
「なあ、アイツが奪われたのが悔しいのはわかる。だが、こんなところでウジウジしても何にもならないだろ?」
「魔王様をぶっ倒して、このゲームをクリアして、七を取り戻す。その為には、このゲームの謎を解かないといけない」
再度声をかけるが反応がない。ここまで無視されると流石の十六夜も腹が立ってくる。
「いい加減にしろよ。ここで黙ってでも何にも……っ!」
無視を決め込む耀に十六夜は、文句を言うが突然耀が倒れたことで止まる。
顔を見れば赤く、明らかに高熱がある。額をさわり確かめるが異常な熱が手の平から感じられる。
「くそっ、まさか春日部にも黒死病が……」
倒れたようをベットに寝かせ、布団を掛けて直ぐに人を呼びにいく。
「春日部、少し待ってろ。今、黒ウサギ呼んでくる」
そういい、部屋を出ていった。
残された耀は、魘されながら何かをうわ言のように呟いていた。表情からかなり苦しそうで悪夢を見ているのだろう。七を奪われてしまった、精神的にも肉体的にもダメージがあったのだろう。しかも七ニウム(本人談)を定期的に補充しなければ発狂してしまうような奴なら大丈夫な筈がない。人格的にも。
「う、ぁぁぁ……ロリが、ロリがマイエンジェルを……ね、寝取り」
■■■
「どうだ、黒ウサギ」
診断している黒ウサギに声をかける。
だが、十六夜自身も既に分かっている。
「……感染しています」
黒ウサギの言葉にやはりか、と歯噛みする。
こちらの戦力が少ないのに、さらに一人減っていった。
ゲームの謎すら解いていないこの状況。戦力が減るのはかなりの痛手だ。
「黒ウサギ、耀の看病は俺がする。お前まで感染したら打つ手がなくなる。俺なら感染はしないしな」
黒ウサギの持つギフトはかなりのものだ。それが使えないのなら勝ち目がさらに低くなるだろう。
「……わかりました。何かありましたら直ぐに呼んでください」
「ああ」
そういって黒ウサギは部屋を出ていった。
十六夜は、耀に付きっきりで看病をしていった。
汗を拭ったり、水を飲ませたりとしているが一向に体調は良くならない。
「不味いな。このままだと春日部の身体が持たないか?」
十六夜は、衰弱していく耀の姿を見て何も出来ない自分に腹が立ってくる。
自分に力があるのに、仲間を助けられないのか。
思わず悪態を付きそうになる十六夜は、誰かが部屋の扉を開ける音が聞こえた。
「十六夜、耀は大丈夫か?」
「レティシアか。お前こそ体の方は大丈夫なのか」
「これでも純血の吸血鬼だ。傷のほうは大丈夫だ」
そういって耀の側に寄り、様子を伺う。
「ふむ、これは……」
「発汗に高熱に体の震え、それに幻覚まで見ている。前に身体が弱いと聞いたがここまでとは思わなかった。このままだとかなり不味い」
「確かに不味いな。禁断症状が出始めている」
「ああ、だから……なんだって?」
「やはり、黒死病に掛かってせいなのか不足気味なのか」
一人で納得していくレティシアを見て十六夜は、言葉を探しているがそれより先にレティシアがポケットからなにかを取り出す。
「確か、まだあった筈だが……ああ、よかった残っていた」
ポケットから出したのはギフトカードだった。カードからなにかを探しているようだが目的のものは直ぐに見つかったようでギフトカードから取り出す。
それは一枚のTシャツだった。大きさは丁度子どもが着るようなサイズだ。
レティシアはそれを苦しむ耀の顔に乗せる。
顔全体が覆われるが、それより前に変化を見せる。
「すぅー……はぁー……すぅー……はぁー」
あれほど息が上がっていた耀の体調が回復していたのだ。熱を測るとまだ高いが大分落ち着いたといっていいだろう。
十六夜は、安堵の息を吐き椅子に座り込む。
レティシアは、満足そうにギフトカードをしまい部屋を出ていこうとしていたのを止める。
「レティシア、そのシャツはなんなんだ?行きなり顔を被せたと思ったら春日部の体調が」
「ああ、それは七のシャツだ。そろそろ七ニウムが不足している頃だと思ってな。補充しに来たんだ。これでしばらくは大丈夫だと思うのだが、また発作が起きたときは直ぐに私を呼んでくれ。ストックなら幾つかあるからな」
そういって部屋から出ていった。
残された十六夜は、チラリと顔にシャツが乗っている耀を一瞥してから視線を戻す。
ギフトカードから、ハーメルンに関する本を取りだし謎解きに専念し始める。
「俺は何も見なかった聞かなかった。それでいい」
部屋から出ていったレティシアは、自身のギフトカードに表示される文字を見てため息をつく。
「一番ランクの低い物を渡したが、あれがどれほど持つのやら。出来ればあまり使いたくないのだが」
レティシアのギフトカードに表示されるのは、靴下やらシャツ、下着までもある。
端から見れば日常品の様にも見えるがそれ全てがある人物の使用済みだ。
勿論、耀の状態を見ればこれが誰のかは一目瞭然。
耀なら兎も角、何故あのレティシアがそのような泥棒紛いのことをしているのか。
それは、レティシアが石から解放された後の事だ。
黒ウサギからどうなったかを聞いていく内に、次第に七の話になっていった。
黒ウサギ自身、意識していたわけではないが過保護の部分があるようで七の話が多くなっていく。
石されたときに、ペルセウスに対し立ちはだかったこと。
自分のためにゲームに参加し勝利したこと。
黒ウサギの話を聞く内に、七という少年が気になっていった。
彼とは手合わせをする前に顔を合わせただけで、その時はこんな子どもが戦いに参加するのに気が引けたが強力なギフトを所持しているようで力試しをしてみようと思った程度。
そう、その程度。その程度なのに……無性に気になってしまう。
頭が、心が揺さぶられるような高鳴りが邪魔をして考えが纏まらない。
少ししか見ていないあの少年の顔を思い出すと、何故か胸が痛くなる。鼓動も大きく、速くなり黒ウサギに聞こえてしまうではないかと思ってしまうほど。
様子のおかしくなった自分に黒ウサギは休むように言われそれに甘えておいた。
部屋まで戻ろうとするが何故か頭がボーとする。
黒ウサギに、部屋までお連れていくのを手伝うますかと聞かれたが断っておいた。そこまで迷惑はかけられない。
ふらつきながら自分の部屋まで歩いていく。
何故こんな症状になった。何が自分をこうしているのか。何が、自分を……
その時、後ろから声を掛けられた。
ビクリッと身体が震える。なんとも言いがたい不思議な感覚で。
この声は知っている。今自分をこうしてる人物の声。
振り替えると案の定、彼がそこに立っていた。
何故か嬉しそうに笑みを見せながらこちらにトテトテと歩いてきている。
その姿にまたも身体が震える。
私は今の状態を悟らせないようにどうかしたのかと聞く。
彼は、恥ずかしそうに顔を赤らめて私を探していたと言う。その表情と言葉に眩む視界に歯を食い縛って理由を聞く。
無事な姿を見たかった。それが理由だそうだ。
私の安否を心配してくれるとはとても嬉しかった。
それを伝えると、恥ずかしそうな顔からまるで花が咲いたような笑みを見せてまるで自分の事のように喜ぶ。
既に私は満身創痍。これ以上耐えられる自信はない。
私は彼に体調が優れないと言い、直ぐ側にある部屋まで行こうとする。
すると、彼は私のことを心配し部屋まで送ると言ってきた。
失敗した、彼は私の体調を気にして来たのだった。
時既に遅し、彼は私を背中に抱えられる。
行きなりのことで止めようと声を出そうとするが、私たちの廻りに黒い霧が漂っているのが見えた。
声に出てたようで、彼がこの霧について話してくれる。自身のギフトで、ギフトカードにも名前が乗らずある程度の事はでき、今は身体強化をしているとか。始めはなんだその規格外はと思った。
だが、そんなことは直ぐに頭か抜け落ちていく。
今の状況をもう一度思いだそう。
彼に背中に背負われている。彼と密着している。
身体全体で彼を感じている。
それを理解した瞬間、顔が真っ赤に熱くなる。
彼に下ろすように言うが、断られその上バランスが悪いからしがみつくように言われる。
そ、そんなことしたら更に密着して……
彼は急かすように言ってくる。私は仕方なく、仕方なく彼のしがみつく。
それと同時に歩き出すが、その足取りはかなり遅い。
頭では早くついてほしいと叫ぶが、心ではもっとこうしていたいと思ってあることに気付き更に顔を熱くする。
どうして、私はここまで心を揺さぶられているのだろうか。考えようにもこの状態では不可能だろう。
後で部屋でじっくりと考えればいい。そう思いながら私は彼の首筋に頬を付けて彼を感じていく。無意識にもそう行動していた。
……どうやら、私はもうダメみたいだ。
■■■
会場のバルコニーで一人だけいる白夜叉は、暇そうにして横になっていた。
準備してきたはずが魔王が現れ、しかも封印されている。この黒い風の檻を攻撃しようにも正しい手順を踏んでいるのか契約書類の力で破壊不能となっている。
太陽の化身である白夜叉を封印、ならこのゲームは太陽に関することがあるということだ。
何度も見た手元にある契約書類を再度見る。
審議決議によって新たに決まったルール。
「あの小僧が、敵に落ちたか」
契約書類に書いてある七のことを思い浮かべながら呟く。
あらほどのギフトを持つ者が敗北するとはそう思えないが、いくつか敗因はあるだろうと白夜叉は考える。
敵にギフトが効かなかった。これはない。そもそもあのギフトが効かないなぞ、あり得ないだろう。
ならもう1つ。単に力不足、多分これだろう。
まだ来たばかりで経験が不足している。何度が自身とゲームをしてきたがやはりいろいろと目立っているのが見受けられた。注意力、危機管理力、気配。他にもあるが何れもが未熟。だがゲームを来ていくにつれて鍛えられていくのは分かり、成長していくのを七を見て嬉しくなるのを白夜叉は感じた。
始めは、負けていたが徐々に勝利していくことが多くなった。白夜叉自身、七とゲームをするようになるが一度だけ勝利していった。
褒美に何か無いかと白夜叉は聞いたが、七は自分と友達になってくれといった。
思わず呆けてしまった白夜叉だが、それを笑い承諾した。
「まさか、友になってくれとは……なかなか面白いこというもの」
思い出した白夜叉の表情は、嬉しそうで少し恥ずかしそうにも見えた。
「まあ、このゲームが終わったときはまた相手をしてやろうかの」
扇子を取りだし、顔をパタパタと扇いでいく。
まるで顔の熱を取るかのように。
■■■
黒ウサギは耀の診断の後、参加者の看病に回っていたが働き続けていた黒ウサギをみた他の人に休むように言われ自室で休んでいる。
黒死病患者はかなりの数で、更に増え続けている。
ゲーム開始一週間後。ジンや十六夜の交渉によって短縮されたもの。そして……七によってでもある。
相手はこの一週間、七と過ごすことを要求してきた。
しかも、相手は七を隷属していた。
もし、このゲームに勝たなければ十六夜たちだけではなく七も敵に……自分だけを残して。
何故、自分だけは不要と言われたのか黒ウサギには分からなかった。
箱庭の貴族は、特殊な権限や武具、ギフトの所持を許された月の兎。ゲームに出れば箔がつくほど。
そんな自分が何故。黒ウサギは自分だけが不要と言われ落ち込んでいるわけでは、なくはないが。
もし、自分一人でもう少し時間を短縮できたのではないか。そう考えている。
あの条件は黒ウサギは賛成できなかった。だが、相手はそれで一週間にしてくれるといった。少しでもこちらの有利になるようにしなければ、でもそれは仲間を売るようなものだ。
仲間を失った黒ウサギにとってはもっとも残酷なことだ。もう二度とあんな思いはしたくはない。だけど、そうしなければ皆が危ない。
答がでないまま、審議決議は終わっていた。
七を敵に渡すと言う結果で。黒ウサギは頭が真っ白になった。
また、仲間を……また、何も出来なかった。
後悔が黒ウサギの心を締め上げていく。仲間を失うと言うトラウマが黒ウサギの精神に罅をつけていく。
七がいると言う日常が奪われる、その事実が黒ウサギに突きつけてくる。
ベットの上で横たわる黒ウサギの目から光が失われていく。
自分では何も救えない。ギフトがあっても、力があっても誰一人、仲間を……
ーーーそれで、諦めるのか?
諦めてまた、仲間を失う?そんなことあってたまるか。
「まだ。まだ取り戻せる筈です」
ベットから起き上がり、参加者の看病に戻るため部屋を後にする。
だが、部屋を出る黒ウサギの瞳には光は戻ってはいなかった。
どうでしょう?今回は見辛いかと……
七「何時もじゃないの?」
そ、そんなことはないさっ
七「まあ、今回は他の人の回だね」
まあ、出番を出してあげないといけないしね
赤い人<ワタシガデテナイワヨ!
七「他のもそうだけと、最後の最後になんてものを」
書いてしまった、後悔も反省もない。
七「黒ウサギのお姉ちゃんのSAN値が……」
SAN値ピンチっ!だね。黒ウサギは過去に仲間を失ってるからこうなるかなぁ。なんて
七「何故、唐突にシリアスを入れたがるのかなこの作者」
テヘペロ
七「可愛くない、やり直し。人生を」
このショタ酷いっ
七「誰がショタだ。ぐだってきたのでここまで、次回は」
ドキドキ☆グリモアハーメルンでの一週間! ~ポロリもあるよっ~が
七「だから始まりませんって、同じネタを」
んじゃ、ロリとショタの戯れで
七「では次回も楽しみに待っててくださいこの作者が出来るだけ、出来るだけっ!早く書き上げますので」
が、がんばります……