問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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この小説を見ようとしてくれた方、ありがとうございます。
駄文ですが、どうぞゆっくり見ていってください。

では、どうぞ。


第一話

 

 

白い壁、床、天井、全てが白を基準とした部屋。

病院の中を想像させるその部屋には無いものがあった。

出入り口である扉。外を見るための窓。それがなかった。

明らかに、密室のこの空間に一つ、小さな存在がいた。部屋と同じ色の毛布を被って床に横になっている小さな存在。

 

 

それは、子供だった。

 

 

目を閉じ、静かに寝息を立てているその姿は可愛らしいものだった。

だが、周りの環境を考えると不気味に思える。窓が無く扉もない。まるで子供を逃がさないようにしているかのように。

 

突然、毛布が動き出す。どうやら、起きたようだ。

毛布から顔を出しまだ重たい瞼を擦りながら体を起こす。

 

毛布の中から出てきた子供は白い患者服を着て、肌も白い。髪は白に近い銀髪。色が在るとしたら眼の色が赤い、いや紅い。その眼は眠そうに開いてはまた閉じを繰り返している。

その姿は雪の中の白ウサギ。

 

子供は、自分の場所を確認するかのようにキョロキョロと辺りを見渡す。

そして、探していたのが見つかったのかそこへ歩き始める。毛布を片手に。

歩いていた先には、ベットがあった。

どうやら寝惚けて、ベットから落ちてしまったようだ。ふらふらと危ない足取りでベットへと向かっていく。

何度か転びそうになるも、やっとのことでたどり着きふわふわのベットに横になる。

思わず笑顔になる顔は可愛らしいものだ。

 

 

 

 

子供は、何度も起きては寝て、時に食事を取る。それ以外のことは何も無い。

本もなければ、通信機器もない。存在するか分からない外への連絡手段がないこの部屋は、まさに白き牢獄。

 

だが、この子にとってはここが牢獄だとは気づかない。そもそもわからない。

この部屋のことは普通で、この小さな部屋はこの子の世界。

 

何時からこの牢獄にいたのか思い出せない。

楽しい記憶、嬉しい記憶、悲しい記憶、辛い記憶。

記憶にあるのはただ、この牢獄の中の生活だけ。

もしかしたら、そんな記憶は無く産まれた瞬間にここにいたのかもしれない。

 

 

子供は、毛布を被り夢の中に入ろうとする。ここでは夢の中だけが暇を潰せる。別に夢を見たとしてもここと同じ白い空間になるがフワフワと体が浮かんでいるような感覚は心地好く、時間を潰せる。

眠れば何も考えなくてもいい。もそもそと毛布にくるまう。

 

「........?」

 

ガサッと音がする。

何時もの毛布の中に異物が入っていることに気が付いた。

四角い薄い物。

 

それは一枚の封筒だった。

 

これは、誰に宛てたものだろう。

自分?それはないだろう。

一度もここに、“人”という存在は入ってきては居ない。

 

なら、どうやって?

 

宛先は書いていない、正確には「■■■様へ」と黒く塗りつぶされている。これでは誰宛かわからない。

今までこんな物は見たことない。そもそもここには自分しかいない。

何故ここに?疑問はある。それ以上になかに何が書いてあるのか好奇心で一杯となる。

一度躊躇した手で封を切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。 

その恩恵(ギフト)を試すことを望むならば、

己の家族を友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの“箱庭”に来られたし』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、手紙が輝き出し視界を光で遮られる。直ぐに光は止み視界は開かれた。

眩しさのあまり閉じていた目を開けると、あの色の無い部屋の白さは何処にもなく―――

色のある世界の大空へと投げたされた。

 

子供は、白き牢獄を抜け出し見たこともない風景が広がる異世界―――箱庭の世界へと呼び出された。

 

 

 

 

あとに残った白き牢獄は今まで誰もいなかったかのように静寂を続けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




短いですが読んでいただいでありがとうございます。
次回作も期待してください。
次の投稿は23日です


※一部、書き直しました。8/9
※書き直し 2015/02/21 2018/05/13
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