問題児達は異世界から来るそうですよ?~ショタは問題児に入りますか?~    作:+無音+

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第四話

 

深い底からゆっくりと意識が浮き上がり、覚醒していく。瞼越しから光を感じられ、目を開けていく。

 

下へ流れる大きな滝と川。

 

一体ここはどこだろうかと、さらに辺りを見回すが森だけだった。

まだ寝惚けている頭が完全に目が覚めるとここが箱庭の世界だと思い出す。

あの白い場所ではない。色がある世界。

 

そう実感しながら、今の現状を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

~回想~

 

 

 

 

 

 

 

一通り皆が黒ウサギに質問し終わり、これから黒ウサギのコミュニティに案内してもらうところだが一人、例外がいるようだが、

 

「え、えーと、十六夜さん?だっけ、何処に行こうしてるの?」

 

「勿論、世界の果てまで」

 

当たり前だろ?と言わんばかりの笑顔で答えられた。

 

「ひ、一人じゃ危険だよ。道に迷うかも知れないし....」

 

「ふむ......確かに一人じゃ危ないなー」

 

「うん、危ないよ」

 

ニヤニヤと笑っている十六夜は納得してくれたと思っている七を脇に抱え、耀に行ってくるぜとも言える笑顔とグッドサインを送りそのまま走り去っていく。

 

耀はグッドラックと親指立てて見送っていた。

 

 

そのあとのことは、百キロ近くでるジェットコースターに乗ったと言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

 

先ほどのことを思い出し気分を悪くする。

もし、今後七がジェットコースターに乗るときは全力で拒否するだろう。

 

近くの川で水を飲もうと立ち上がると突如、幾つもの水柱が立ち上がった。

七はその光景に驚いて身体が固まり、モロに水を被ってしまった。

水難の想があるのだろうか?

 

「お、起きたのか白チビ」

 

ここに連れて行きた犯人、逆廻十六夜が岩石の上に立っていた。

 

「うん、......さっきのは一体なんで―――」

 

「もう、一体何処まできているんですか!?十六夜さん!七さん!」

 

十六夜達を追いかけてきた黒ウサギにセリフを遮られた。

しょんぼりとしている七は濡れた服をまた絞っていたが力が足りずまた放置にすることにした。やっと乾いたのに。不満そうだが少し絞れたことに嬉しがっているのところ単純だった。

 

「ま、まあ、それはともかく!十六夜さんが無事でよかったデス。水神のゲームに挑んだと聞いて肝を冷やしましたよ」

 

「水神?―――ああ、アレのことか?」

 

え? と黒ウサギは硬直する。十六夜が指したのは川面にうっすらと浮かぶ白くて長きモノだ。黒ウサギが理解する前にその巨体が鎌首を起こし、

 

『まだ・・・まだ試練は終わってないぞ、小僧ォ!!!』

 

十六夜が指したそれは・・・身の丈30尺強はある巨躯の大蛇だった。それが何者か問う必要はないだろう。間違いなくこの一帯を仕切る水神の眷属だ。

 

「蛇龍......! って、どうやったらこんなに怒らせられるんですか十六夜さん!?」

 

驚きと怒りを表す黒ウサギ。

七は初めて見る蛇に目を輝かす。

 

ケラケラ笑う十六夜は事の顛末を話す。

 

「なんか偉そうに『試練を選べ』とかなんとか、上から目線で素敵なこといってくれたからよ。俺を試せるかどうかためさせてもらったのさ。結果はまあ、残念な奴だったが」

 

『貴様・・・・・付け上がるな人間!我がこの程度の事で倒れるか!!』

 

蛇龍の甲高い咆哮を響かせ、牙と瞳を光らせる。咆哮によって巻き上がる風が水中を上げて立ち昇る。

黒ウサギが周りを見れば、戦いの傷跡と見て取れる捻じ切れた木々が散乱していた。あの水流に巻き込まれたが最後、人間の胴体など容赦なく千切れ飛ぶのは間違いない。

なら、その近くにいた七を見る。

 

――傷一つすらついてなかった。

 

何かのギフトだろうか?そう思ったが今は蛇神を止めることが最優先だ。

 

「十六夜さん、下がって!」

 

黒ウサギが十六夜の身を庇おうとするが、十六夜の鋭い視線はそれを拒む。

 

「何を言ってやがる。下がるのはテメェだろうが黒ウサギ。これは俺が売って、奴が買った喧嘩だ。手を出せばお前から潰すぞ」

 

本気の殺気がこもった声音だった。黒ウサギも、始まってしまったゲームには手出しできないと気付いて歯噛みする。十六夜の言葉に蛇龍は息を荒くして応える。

 

『心意気は買ってやる。それに免じ、この一撃をしのげば貴様に勝利を認めてやる』

 

「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ」

 

求めるまでもなく、勝者はすでに決まっている。

その傲慢極まりない台詞に黒ウサギも蛇龍も呆れ果てて閉口した。

 

『フン―――その戯言が貴様の最後だ!』

 

蛇神の雄叫びに応えて嵐のように川の水が巻き上がった。

 

竜巻く水柱は計六本。

 

それぞれ生き物のように唸り、四方八方から蛇のように襲いかかる。

 

「十六夜さん!」

 

黒ウサギが叫ぶがもう遅い。

 

「――――ハッ――――しゃらくせえ!」

 

地形すら変えてしまう竜巻をただ一振りで嵐をなぎ払った。

 

「嘘!?」

 

『馬鹿な!?』

 

驚愕する二つの声。蛇神は自身の嵐をたった一振りでなぎ払ったことに放心してしまった。

 

それがいけなかった。

 

なぎ払った竜巻の一本が蛇神の手から離れ七のほうへ向かって方向転換してきた。

 

「!!―――七さん!避けてください!!」

 

「....え?」

 

黒ウサギは叫ぶが突然の事で足は動かない。

 

無残に水流の竜巻に飲み込まれていった。

 

洗濯機に入れられたかのようにグルグルと回る視界。

身体があっちこっちへと引きちぎられる力。息はできず次第に意識は薄れていく。

 

 

本当に、今日は水難が出ているようだ。

 

 

 

 




お疲れ様です。
今回はオリ主が死にましたね(嘘)
まぁ、なんとかなるでしょ


では次回お楽しみください。


次回作、暫し投稿が長引きます

感想も期待してます



※一部書き直し2015/02/21
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