少年眸の残念な人生
いつもの貧乏だけど野良猫と一緒だった楽しい日々。
それが今日で終わるとは思っていなかった。
「猫さ~ん」
今日も今日とて野良猫と戯れる一日
学校は休みだがあまり変わらない野良猫との時間。
「ねぇ眸! お使い頼めるかしら?」
「ダメ~猫さんと遊んでるから~」
「じゃ勉強しときなさい」
「イヤ~」
さっきのはお母さん。
猫さんと遊んでる間は死んでも言うことは聞くもんか。
「あっ!? 猫さんお散歩?」
猫は眸の腕から抜け塀の外へと飛び出していった。
「猫さんまってよ~」
眸は猫のあとを追いかけて家から飛び出す。
「ちょっと眸! ついでに買い物.....ってもういない」
母親は元気な少年に育ったことを喜ぶべきか、言うことを聞かなくなった少年を怒ればいいのかあたまを悩ませた。
「ただいま.....」
「あら、おかえりあなた今日はいつもより早いのね」
「!? あ、あぁ」
「?」
夫の様子がおかしい事に妻は気づいた。
汗がとめどなく流れ何かにおびえたように小刻みに震えていた。
「ちょ、ちょっとあなた大丈夫?」
「どうしよう!! クソッ! あの時あいつの話さえ聞かなけりゃこんなことには.....どうすりゃいいてんだクソッたれが!!!」
「ちょっとあなた!いったいどうしたって言うの!? 落ち着いて話してみて」
妻が夫に尋ねたとき眸は家まで少しのところまで帰ってきていた。
「借金ができた」
夫はポツリとつぶやき始めた。
「借金......い、いったいいくらの借金を作ったの...?」
「.....に.........せ...ん。」
「えっ? ごめん聞こえなかったわもう一度お願い。」
「.....2億8000万」
「は?.......はぁ~~~~~!!!!」
「ビクッ!?」
「に、2億は、8000万!?!?!?!? 馬鹿じゃないの!!! いったい何してたのよ!!」
「博打で大負けして金借りて倍にして返そうとしたらまた負けて」
「ふざけんじゃないわよぉ~~~!!!」
「お父さん、お母さんケンカしちゃだめだよ。」
いつの間にか帰ってきていた眸が二人を仲裁したが聞く耳を持ちませんでした。
「本当にふざけんじゃないわよ! あんたバッカじゃないの! 普通に考えたら分かるでしょ! なんで借金に借金なの! ホント信じられない。」
「離婚よ離婚!! アンタみたいのと一緒にいるなんてごめんだわ!!」
「こんな家いる価値もないわ出て行ってやるわ!!!」
母は部屋から出ていき二度と戻ってくることはなかった。
父は次の日自宅のリビングで死んでいるのを眸が見つけたが眸は電話のかけ方も警察の存在も知らない程無知な少年だった。
父が死んでから4日目、少年の目にはもう光はなかった。
おなかの減りに気づいた少年は町へとくりだした。
町を歩いてふと反対側を見てみると少年がいつも一緒に居た猫の姿があった。少年の目に光が少し戻った。
猫も少年に気づき駆け出した。しかし信号は青ではなかった。
野良猫を助けようとした少年は道路に飛び出し野良猫まであと1mのところであたりが暗くなった。
やはり神は少年を見捨てたのか........。
少年の名前は眸(ひとみ)と読みます。
本文に読みにくい部分が多々あるため一部の内容を改変いたしました。
あまり文才が無いと思うのでアドバイスなどをもらえたら幸いです。
これからも温かい目で見守ってください。