温かい目で読んで下さると助かります。
~side 華琳~
「秋蘭、輜重隊の準備は終わったかしら?」
「はっ! 問題ありません。まもなく姉者のほうも終了するかと。」
「………うみゅ………」
「あら、起してしまうと可哀想だから少し声を控えましょう。」
「はい。それにしても可愛い寝顔ですね。」
「そうね。女官の格好をさせても楽しそうね。秋蘭」
「はっ! 何着か見繕っておきます。」
「でもこの歳の子に合う女官の服なんてあったかしら?」
「いえ、おそらく無いでしょうから街の呉服屋に頼んでおきます」
ドタドタドタドタッ………バタン!!
「華琳様!! 兵の準備、完了いたしました!」
「春蘭! 少し声を抑えなさい!」
「どうしたんですか? 華琳様?」
「………ん………おは……よ」
「おう! おはよう眸! よく眠れてか?」
「.....................」
「はぁ、起こさないように声を抑えていたのに。まぁいいわ、眸、おはよう。」
「.........おはよ、琳」
「眸....それは枕よ。私はこっち。」
「........ん.....」
「寝起きは悪くないほうだと思ったんだけど思い違いかしら。」
「華琳様それより.....」
「そうだったわね。眸これから私の国を蔓延る害虫を駆除しに行くの、一緒に行くかしら?」
「........狩り? ........行く」
「狩り....そうね狩りね。眸には案内をお願いできるかしら?」
「・・・・・・わかた」
「これ眸にあげるわ」
「・・・・・・短い・・・刀?」
「それじゃあいきましょうか」
「「はっ!」」
「........お~」
眸が目を覚ましたあと曹操軍は城の東にある山岳地帯へと歩みを進める。
「か、華琳様? いくらなんでも眸と相乗りでは........(う、羨ましい~~~~華琳様と相乗りなど私でさえした事が無いのに~!!!!)」
「なに? 春蘭? 嫉妬かしら? こんな小さい子に」
「い、いえ。そういう訳ではないのですがこれでは兵たちに示しが付きません。」
「平気よ。皆、眸の実力は十分知っていると思うし、この子の力はあなた達が思っている以上のもの見せてくれるわ」
「それは、いったいどういうk」
「........琳...見られてる」
「何人かしら?」
「........なn....八」
「弓で落とせる?」
「これでいい........」
眸は荷物の中の短刀を八本だし、
「................フッ!!」
「ガッ!」「ぎゃあ!」「ホゲッ!」「キュ!」「ぐしゃ!」「でゅェ!」「ざしゅ!」「いて~!」
「なっ!」
「........一人...逃げられた........ごめん」
「いいわ、お手柄よ眸」
「........ん....」
華琳は眸の頭を優しく撫でながら春蘭に声をかける。
「これで眸の凄さがわかったかしら春蘭?」
「ど、ど、ど、いったいどうやって?!?!?!」
「落ち着きなさい。眸と一緒にいて気づいたのだけどこの子、五感って言えばいいのかしら.....とにかく常人よりも卓越した感覚の持ち主よ。まだはっきりしていない物もあるけど私はそう感じたわ」
「なんと.....その感覚はいったいどれほどのものなのでしょうか?」
「言ったでしょまだはっきりしていないって。そうね聴覚はだいたい.....二百尺位は聞こえているんじゃない?」
「に、二百尺!? そんなに遠くの音まで拾えるのですか?!?!」
「あくまで大体の数よ。それに普段は七十尺くらいに抑えているみたいよ。」
「抑えてでも七十尺とは........でもなぜ気配を消した者の位置がわかったんですか?」
「........気配は完全に消えない........気配がないのは死んでいる者だけ。」
「だそうよ。眸、逃げた奴が何処に向かったか判るかしら?」
「........行き先は一緒....」
「そう。一緒なら態々待たなくても場所はわかっているし構わないでしょう。春蘭、早急に片を付けるぞ!」
「はっ! 総員駆け足! 駆け足!!」