温かい目で読んで下さると助かります。
~side 春蘭~
「(華琳様と今一緒にいる子供、かなり出来るやつみたいだったが華琳様は無事だっただろうか。華琳様と来て早々一緒に寝るなど.............羨ましい!!)」
春蘭は華琳を朝食に誘うため部屋へと向かう道すがら少し前に保護した少年のことを考えていると華琳の部屋から話し声が聞こえてきた。
「ちょっと、眸......やめなさいってば......やんっ.....そこはダメっていったでしょ.....きゃん......」
...........................................
「きっさま~!!! 華琳様に何をしておるか~!!!」
春蘭が大声を上げながら華琳の部屋の扉を少し開けたところで春蘭の顔スレスレを何かが通り過ぎ後ろの壁に突き刺さった。
「.......はっ! 眸!! 何してるの!! 彼女は敵じゃなくて大事な臣下よ!! それに何投げたのよ眸!!」
華琳の言葉に眸はさきほどと変わらぬ表情のまま静かに腰をおろした。
「まったく.....春蘭怪我はないかしら?」
「................はっ!! 大丈夫です怪我らしいものはおそらく無いかと。」
「そう.......眸! 咄嗟に春蘭が避けたからいいものを。コラッ!布団に隠れない!まったく。」
「華琳様どうやらそやつが投げたのは.......その.......華琳様愛用の筆のようでして.......」
「私愛用の.......筆!? ちょっとそれかなり高かったやつじゃない!? あなたが来てから散々ね。もう!!」
「..............琳.....ごめんなさい...」
眸は布団から出て頭がうな垂れた状態で華琳に謝罪した。
「まぁ物の価値が判らないようだし過ぎたことはこの際不問にするけど、次は無いからね眸。わかった?」
「.....................」コクン
「随分ためが長かったわね。あと返事をなさい眸」
「..........わかった.......琳.....」
「.......あの華琳様さっきからこやつの呼んでいる琳と言うのは、いったい?」
「私の真名を教えたのだけど崩した呼び方になってしまったわ」
「なっ!? 華琳様は見ず知らずのこやつに真名をお許しになったんですか!?」
「ええ。それからこの子を今日私のほうで引き取るようにしたから」
「そんな! こんな得体の知れん子供をなんで!?」
「これは決定事項よ。異論は一切認めないわ」
「.......わ、わかりました。」
「それからこの子ことを眸と呼ぶこと許すわ。あなたは真名なんかは眸のことが信用に値すると思えたその時にでも渡せばいいわ」
「むぅ、わかりました。眸私は夏候惇、字は元譲。好きに呼ぶといい。これからよろしく頼む」
そう言って手を差し伸べた夏候惇に眸は夏候惇の目をただ一心に見つめていた。
「........................................」
「..........はぁ。眸反応してあげなさい。」
「..........惇..............強い.....」
華琳が促しようやく口を開いた眸の言葉に春蘭は思わず口がにやけてしまった。
「そうかそうか。私の強さがわかるか。たいした子供だ。うん」
あきらかに上機嫌になった春蘭にあきれた表情の華琳の姿が朝食をとるため立ち上がろうとしたその時、
「........でも....眸の方が..........強い。」
上機嫌だった春蘭は固まりあきれた顔していた華琳は眸の不意な発言に開いた口が閉まらなかった。
「き、き、きっさま~!! 表ェ出ろ!! その首落としてくれる!!!!」
「あなたが来てからは退屈せずにすみそうね」
華琳は誰にも聞こえないような声でそうつぶやき夏候惇対眸の戦いを楽しみにしていた。
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