温かい目で読んで下さると助かります。
~side 華琳~
「眸、眸! 起きて頂戴。検診の時間よ。」
「.........」
「こやつ! せっかく華琳様が直々に起こしてくださっているのになんてふてぶてしく寝ておって!」
「姉者、まだ眸のやつは子供なんだ勘弁してやってくれ」
「しかしな~秋蘭~」
「いい加減にしなさい春蘭。それに眸も起きているなら返事位しなさい」
「................わかった..」
「「なっ!」」
「まったく、起きているのになんで最初から返事をしなかったの? 私との約束でしょ?」
眸は華琳の言葉に身体をビクつかせたがゆっくり春蘭と秋蘭の方を無言で見つめていた。
「春蘭達がどうかしたのかしら眸?」
「.........琳と約束した.....でも...惇と淵は違う....」
「確かにそうだったわね。じゃあこれからは春蘭、秋蘭とも約束を交わしておきなさい。」
「................やっ......」
「なっ! 眸!私の言うことが聞けないの!」
「.......うぅ~.......琳は特別......後は要らない」
華琳は頭を抱え、春蘭と秋蘭は開いた口がふさがらずただ呆然と立ち尽くしていた。
ついには華琳は凄まじい覇気をはなちながら、
「眸!! これは命令よ! 私と同じようにこれから春蘭と秋蘭に接しなさい!」
「.........やっ!!...」
二人が覇気よらをぶつける中秋蘭が声をかける。
「か、華琳様そのあたりでどうかお止めください。私や姉者はなんとかなるものの医者やその他の兵達がそろそろ持ちません。どうか覇気を収めてください」
「.........はぁ~、そうね。判ったわ。眸、せめて私と一緒のときは二人にも反応してあげなさい。それ位なら構わないでしょう?」
「..................」コクリ
「うなずくまでだいぶ長かったけど大丈夫でしょうね?」
「.........へいき....」
「まぁいいわ。それじゃ早く眸の診察を始めて頂戴。眸の無事も確認できたし、私は残った政務を終わらせに行くわ。じゃあn....」
「..................」ギュ!
「....眸はなして頂戴。仕事に戻らないと」
「....やっ......琳と一緒」
この言葉に部屋に居る者は自然と顔が綻んでいた。
「わかったわよ。そんな目で私を見ないで。私が悪者みたいじゃない。」
「華琳様、残りの仕事は私が片付けておきますのでゆっくりしていてください。」
「あ、あの華琳様? わ、私は少々眸に聞きたいこともあるのでご一緒してもよろしいでしょうか?」
「よろしく頼むわ秋蘭。眸、いいわよね?」
「.....................」
「眸...そんな嫌そうな顔しないの。」
「あははははっ (ほんとにふてぶてしいなこやつは!!)」
「眸、とりあえず今日はお疲れ様。春蘭を負かすなんて大したものよ。」
「確かに今日は負けたが次は負けんぞ眸!」
「そうね、毎回負けていたら春蘭の信用がどんどん下がっていくものね。」
「か、華琳様~。そんな毎回私が負けるみたいに言わないでくださいよ~」
「ふふっ、ごめんなさい。ついあなたが可愛かったから」
「か、華琳様~/////」
「ところで眸、なぜあなたから春蘭を攻撃しなかったの?」
「...........琳が殺しちゃダメって言うから.......」
「「えっ?」」
二人は眸が言った事が直ぐに理解できなかった。いや理解したくなかった。
「ちょ、ちょっと眸?確かに死闘は禁じたけど攻撃自体は禁じてはいないわよ。」
「.....攻撃すると...惇...死んじゃうから」
「まてまてまて! 私はそう簡単にやられたりはしないぞ!」
「.....?...攻撃したら惇は七回は死んでる。だから投げた。」
「眸、その武は何処で習ったの?」
「.........一人...」
「ど、独学ということ?!」
「....出来ないと...今此処にいない.....死んじゃうから」
「死ぬ? いったいあなたの過去に何があったって言うの」
「.....昔から.....戦ってた、毎日..毎日、友達も何人も殺した。.....やらなきゃやられる。.........それ以外の方法をひとみは...知らない」
「そ、そんな事があってたまるか!!」
「.....全部ホント.......でもこの間変な奴らがひとみを連れてった.........そしたら琳に会えた」
「連れてく? あなたは今まで何処にいたの?」
「...山の中.......石の壁に囲まれた部屋..」
「何処の山かわかるかしら?」
「.........あっち」
「此処から東ね。わかったわありがとう。もう休みなさい」
「.........ん......」パタン
スウーー.....スウーー.........
眸は華琳に言われるまま眠りに落ちていった。
「私の国でよくもこんな事をしてくれたわね。春蘭! いつでも兵が出せるようにしておきなさい!眸が起きたら私の国に蔓延る害虫を駆除しに行くわ!」
「はっ!!!」