東方緑妖想   作:和菓子屋蜜柑

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どうも、おはこんばんわ。
和菓子屋蜜柑です
多分、これで今月は終了です



狼と春集め 其ノ参 ☆

不気味な目の空間、スキマを通り、僕は人気のない神社に降り立った

 

 

「うう、寒いわね。あら、参拝客の方かしら。」

 

 

そこにいたのは紅白の巫女だった

いつか、遠目で見た紅白の改造巫女服を着ている巫女

 

 

「君が・・・博麗霊夢?」

 

 

「そうだけど。素敵な賽銭箱はあちらよ」

 

 

「賽銭・・・?あぁ。この異変が解決されてから行くよ。君は今から異変を終わらせにいくんだろ?」

 

 

「そうよ。寒いのは嫌いなの。縁側でお茶も飲めやしない。暦なら本当はもう桜が咲いてもいいはずなのに、なんでまだ冬なのよ」

 

 

「そのことで頼みがあるんだ」

 

 

「何よ」

 

 

「僕を、異変解決に連れていって欲しい」

 

 

「嫌よ」

 

 

即答だった

 

 

「何で知りもしないあんたを連れていかないといけないのよ。それも、あんた半人半妖でしょ。別に、妖怪を差別する意味じゃないけど、怪しいわ。なんだか、今回の異変と関わってそうだし」

 

 

「・・・申し遅れた。僕の名前は夢魂爽歩。白玉楼の従者をしている。訳あって、異変解決に強力したい」

 

 

「ふぅん。白玉楼っていったら、冥界じゃない。信用はしてあげるけど、異変の素人を連れていくことはできないわ。どうしてもというなら、紅魔館に行きなさい」

 

 

「紅魔館?あの湖の近くに出来た吸血鬼の館かい?」

 

 

「そうよ」

 

 

「何で?」

 

 

「勘よ。なんだか、あそこにいる従者・十六夜咲夜なら動くと思うわ。私の勘はよく当たるのよ」

 

 

「・・・わかった。ありがとう。紅魔館に訪ねてみることにする。もし、緑色の服を着た銀髪の剣士の女の子を・・・いや。なんでもない。異変解決後にまた賽銭入れにくるよ」

 

 

「賽銭入れてくれる人はいい人よ。私は連れて行くことができないけど、悪いわね」

 

 

「いや、無理を言ったのは僕の方だ。ありがとう。それじゃ」

 

 

僕はそのまま博麗神社の屋根に跳躍した。そのまま、周囲を見渡すと、すぐに紅魔館は見つかった

真っ赤な屋敷。

しかし、さっきの霊夢みたいに断られてしまうかもしれない

・・・しょうがない。駄目もとで行くしかない・・か

 

 

「行こう」

 

 

半霊に向かって言うと、力強く頷いた気がした

いつも通り、手をかざし、狼化する

 

 

「あ、いいなぁ、もふもふ・・・」

 

 

霊夢の声を聞きながら飛びだった

 

 

脚力を強化した狼化状態で、すぐに紅魔館に着いた

門の前に降り立つと銀髪の従者服(メイド服)を着た人と、門番らしき人が話をしていた

 

 

「あ、あの、すいません」

 

 

「なにかしら」

 

 

「どうしたんですかー?」

 

 

「今から、異変解決に行くのですか?」

 

 

「そうよ。冬が終わらないから暖房の燃料がきれてしまいそうなの」

 

 

「咲夜さんも人間なのですから、もう少し気を付けて・・・」

 

 

「僕は、夢魂爽歩と申します。白玉楼の主、西行寺幽々子様の元で、従者をしています」

 

 

「あら、同じ従者なのね。私は十六夜咲夜。この紅魔館の主、レミリア・スカーレットお嬢様の従者をしてるわ」

 

 

「私は紅美鈴。同じく紅魔館の主、レミリア様に仕える者です。門番をやってます」

 

 

「それで、夢魂さんは、なぜこの異変解決をしようとしてるの?」

 

 

「・・・。この異変を起こした人物が僕の主人だからです。僕のことは爽歩でお願いします」

 

 

「「っ!?」」

 

 

「それは・・・本当?」

 

 

「僕は・・・主人の元に向かいたい。でも、多分、一人では向かえない」

 

 

「いろいろ、事情があるみたいね。わかったわ。私も以前、異変を起こした主に務めてたから、わかる。一緒に行きましょう?」

 

 

「ありがとう・・・」

 

 

「えーと、爽歩さんでしたか?咲夜さんに、不埒なマネをしたら、私が許しませんよ?」

 

 

「ぼ、僕は妖夢がっ・・・!」

 

 

ん?僕は妖夢が・・・・?

僕は妖夢がなんなんだ?

 

 

「へぇ、あなたにはいるのね」

 

 

咲夜さんが呟く

 

 

「美鈴。私がいない間、お嬢様のお世話をよろしく。今日のおやつはもう仕掛けてあるから、焼き上がったのを、お嬢様、パチュリー様、妹様に届けて頂戴。あとは、妖精メイドと一緒に、美鈴も食べて?」

 

 

「わーい!咲夜さん大好きです!」

 

 

美鈴さんは、咲夜さんに抱きつく

まるで、大型の犬みたい

 

 

「ちょ、美鈴!やめなさい!」

 

 

咲夜さんも抵抗はしているけど、嬉しそう

もしかして・・・

 

 

「美鈴!」

 

 

咲夜さんの声が鋭くなったかと思ったら、美鈴さんの腕の中から咲夜さんの姿が消え、僕の隣にいた

ついでに、美鈴さんの頭にはナイフが刺さっている。

え?どうやったんだ?あと、咲夜さんの獲物はナイフか?

 

 

「いい加減にしなさい。それじゃ、行ってくるわよ」

 

 

「行ってらっしゃい。咲夜さん」

 

 

こうして、僕は十六夜咲夜さんと共に、異変の地、白玉楼へ向かった

 

 

「ね、爽歩。寒くないの?あと、敬語はやめて頂戴。同じ従者同士でしょ?」

 

 

「あ、・・・わかった。僕は寒くはないかな。相棒のおかげで」

 

 

「相棒?」

 

 

「紹介してなかったですね。僕は後天的な半人半霊なんだ。この半霊が僕の相棒」

 

 

人魂の状態だった半霊を狼の元の姿に戻し、咲夜さんに見せた

 

 

「犬・・・?いえ、狼かしら。それと、後天的な半人半霊って・・・?」

 

 

僕は、僕が半人半霊になった

経緯を咲夜さんに教えた

 

 

「そう・・大変だったわね」

 

 

「霊夢さんが僕に咲夜さんを教えてくださった意味は・・・何故だったのかわかりますか?」

 

 

「・・・1つだけ考えられることがあるわ。私はこの異変が起きる前に異変を起こしたの。まぁ、起こしたのは、私の主だけど」

 

 

「・・・そのとき咲夜さんは・・・どうしたんですか?」

 

 

「私はお嬢様についたわ。正直、掃除が大変だったぐらいの気持ちしか無かったわ」

 

 

この人なら・・・・相談できるかもしれない

 

 

「咲夜さん・・・この異変を起こしているのは、僕の主です」

 

 

「そう。それであなたは邪魔するのかしら?」

 

 

「・・・僕は・・この異変、止めるか、そのまま幽々様に付くか悩んでるんだ・・・」

 

 

西行妖という桜が咲くと、今までの生活が無くなるかもしれない事

幽々様と、妖夢が大切なこと

西行妖の事は、幽々様が消滅する事と、人の命を吸い取ることは伏せて話した

 

 

「あぁ、もう。泣かないの」

 

 

咲夜さんに言われて気がつく

涙が出ていた

袖で涙をぬぐうと差し出されたのは、真っ白なハンカチ

 

 

「はい、これで涙をぬぐいなさい」

 

 

「あ゛、ありがとうございます」

 

 

涙に1回気がつくと、どんどん流れてくる

視界が涙でぼやける

 

 

「ちょっと、落ち着いた方がいいわね・・・あら。あそこに、ちょうどいい家があるわ」

 

 

咲夜さんは涙で視界がにじんでいる僕の手を掴んで、暖かな家に入った

涙が収まり、周囲をいると、そこはマヨヒガだった

 

 

「そーほさん!」

 

 

聞き覚えのある声が後ろからした

振り返ると、橙がいた

 

 

「そーほさん泣いてたの?あ!お前知ってる!吸血鬼の所の従者!あなたが、そーほさんを泣かしたの!?」

 

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい」「ちょっと待って!」

 

 

橙に事情を説明する

今回は、弾幕を最初から撃ってこなかった。少しだけ安心

二股の尻尾をゆらゆらと動かしながら、話を聞く橙

きちんと説明出来たところで、橙は

 

「そっかぁ。あ、私この先でごろごろしてるから、出るときは案内してあげるっ!そっちの銀色の従者は後で1回、弾幕勝負をしてほしいな!」

 

 

と言い、去っていった

 

 

「元気な猫ね。それで、話が脱線しちゃったけど・・・あなたは、日常を崩したくないのよね?」

 

 

僕は頷く

 

 

「でも、桜を咲かせちゃうと、日常は崩壊するし、主従としての立場がある・・・と」

 

 

更に頷く

 

 

「それなら・・・そうねぇ・・・。あなたにとって、今、仕えている場所はどういう場所?」

 

 

「庭が大きくて、馬鹿みたいに廊下がいっぱいあって・・・大食らいの主人がいて・・・」

 

 

「あ、そういうんじゃなくて、あなたがどう感じてるか。私に例えると、紅魔館は大切な人たちがいる特別な家。」

 

 

僕が思っている白玉楼・・・

優しい幽々様がいて、温かくて、それからーーー妖夢がいる

妖夢の何に対しても一生懸命な姿が大好きだ。

それが、失われるーーー

 

いきなり、頭痛が走り、幻視した

幽々様もいなく、妖夢の身体が冷たくなって動かない

 

 

「あ、あああああ・・・・!?」

 

 

「ちょ、ちょっと!?大丈夫!?」

 

 

咲夜さんに肩を揺すぶられる

その衝撃で僕はハッとした

あんな状態になるなら・・・・

僕は・・・・

 

 

「さ、咲夜さん。ありがとうございます。取り乱してすいません。でも・・・もう大丈夫です」

 

 

「本当に大丈夫?」

 

 

「はい。これ以上遅くなるわけには・・・・いかない。僕が今、足を引っ張ってる状態だから・・・。でも、もう本当に大丈夫」

 

 

「無茶は禁物よ」

 

 

「本当に大丈夫です。咲夜さんのおかげで、決心が付きました。僕は・・・」

 

 

僕は主に背き異変を止める

その代償は・・・僕には大きすぎるものだけど、幽々様と妖夢には安いかもしれない




いかがだったでしょうか
霊夢は「異変付いてきたいの?いいけど邪魔しないでよね」か「嫌よ、めんどくさい」の、どちらかだと思うんですよね
と、言うことで、後者を選んでみました
てな訳で、瀟洒なメイド様が登場です
同じ、従者で、異変を起こした主人同士なので気持ちがわかるのかなっと思い、咲夜さんでした
爽歩の決意とその代償とするものは・・・?
次回の更新は12月となります



【挿絵表示】

てぃらむーすさんから支援絵いただきました!
本当に感謝感激です
今回の妖夢はカッコいい。妖艶?
素敵イラスト頂くとやる気が出るね!やったね!


ー報告ー
活動報告にて、想シリーズの第3弾について書いてあります
もし、よろしければご覧ください
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