今年最後の投稿となりそうです
僕が紅魔館にお邪魔して3週間目のことだった
もう、以前と同じくらい動けるようになっていた
・・・いや、以前よりも動きの調子は良いくらいだ。
「咲夜さん、おはようございます」
「おはよう、爽歩。もう動けるの?」
「はい。以前よりもなんか調子が良いみたいで」
「そう、よかった。・・・それより爽歩。今日から、図書館に部屋が移動になるけど、いいかしら」
「はい、僕をこの場に居させてくれているだけで、本当にありがたいですから」
「図書館の中にある、部屋でパチュリー様の隣の部屋に移動よ。詳しい場所はパチュリー様に聞いて」
「わかりました。それじゃ、早速行ってみますね」
図書館から借りてきた本を片手に、図書館に向かう
紅魔館は広いけど、その人物の匂いを辿れば、迷うことが無いことを、最近発見した。
多分、気配とかと同じなんだろう
「おはようございます。パチュリーさん」
「おはよう、爽歩」
「わー!パチュリー!この人が狼さん?」
パチュリーの隣に座っていたのは、綺麗な金髪の女の子。また、背中に宝石のような羽があった。照明に当たってきらきらと輝く髪と翼は、まるで日の当たらない図書館の太陽に思えた
「えと・・・」
「フラン。挨拶をしないと、彼が困っているわ」
「あ、そうだったね!私はフランドール・スカーレット。吸血鬼!フランって呼んで、お兄ちゃん!」
「えと・・。僕は夢魂爽歩。半人半霊だよ」
「半分死んでるの?」
「うーん・・・そこら辺、どうなんだろう。まぁ、僕の魂はコイツに喰われたしなぁ。半分死んでるっていう意味で間違いないのかも」
「それで、狼になれるの?」
「狼化だね。できるよ。」
「私、狼って図鑑の中でしか見たこと無いの!みたい!」
僕はパチュリーの方を見た
すると、彼女は首を振った
「駄目よ。まだ、爽歩は病み上がりよ。無理させちゃいけないわ。そして、フラン。あいつがやってきたら、問答無用で、殴りなさい。話はレミィから聞いてるでしょ?」
「うん。わかってるよ。それじゃ、お兄ちゃん。絵本読んで!
「ごめんね。ありがとう。フラン、どれが読んで欲しいの?」
フランが持って来た絵本を読む
隣で聞いているフランを見ていると、少し前まで寺子屋で小さい子たちに本を読んであげていたことを思い出した
身体が治ったら、先生と妹紅姉に顔出しに行こう
そして、旅に出よう
咲夜さんや、レミリアさんには申し訳ないけど、旅に出て、自分を鍛えよう
そう、思った瞬間だった
ードクンー
「!?」
圧倒的な威圧に反射的に半狼化をしてしまう
その瞬間、
「見つけた」
聞き覚えのある声を聞いた
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爽歩が半狼化する少し前
咲夜side
「レミリア・スカーレット。隠している者を出しなさい」
「何の事かしら」
「夢魂爽歩。今、あなたが匿ってるんでしょう。」
唐突な訪問だった
お嬢様にお茶を入れていると、何もない空間にいきなり亀裂が入り、開いた
1回だけ、この能力を見たことがある
妖怪の賢者、八雲紫
「調べはついているんだ。無駄な殺し合いはしたくない。爽歩を渡してくれないか?」
続いて出てきたのは、九尾の妖狐にして、八雲紫の式・八雲藍
「あなたの親友の魔女のおかげで手間取ったわ。阻害魔法をかけて、彼の存在自体を隠蔽してるんですもの」
「・・・それで?あいつに何の用だ」
「あの子を式にします」
「・・・式にしてあいつをどうするつもりだ」
「あなたに言う必要はあって?」
「無いな。だが、私の客だ。あいつがここに居る限り、守らせてはもらうさ」
「と、いうことは、彼を出す気はない・・と」
その瞬間、お嬢様から、アイコンタクトを送られた
その意味は、事前に聞いている
私は、時間を止め、その場から脱出。それと同時にパチュリー様にもらったマジックアイテムを2つ発動させる。そして、目的の地まで駆ける
お嬢様。すいません、彼を頼みます
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レミリアside
「・・・あなたの従者が居なくなったようだが、逃げたか」
「まぁ、藍。用があるのは、爽歩だけだから、
「わかりました」
藍が妖気を解放のがわかる
何がしたい
「そんな事をしても、私には勝てない」
「・・・いつ、私があなたと戦うと?」
八雲藍の妖気が館を包んでいく
この狐。私の館を狐臭くする気か。皮剥ぎ取って、飾り付けるぞ
濃厚になっていく妖気
それに反応して、1つ、霊力と妖気が混じり合う大きな気配が爆発した
「・・・そこね。行くわよ、藍」
「はい」
「っ-!行かせるか!グングニルっ」
槍を召還し、八雲紫に投げつける
無造作に八雲紫が手を挙げると、スキマと呼ばれる空間が生まれ、槍の攻撃を躱し、そのまま、人が入れるだけの大きさのスキマに入っていった
「・・・あっちには、フランとパチェがいる。急いで、私も向かうか」
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爽歩side
・・・あの感覚は、確か、藍さん
何故、ここに彼女が・・・?
「!!」
僕が半狼化した瞬間、大きな警告音が鳴り響く
その音を聞いて、隣に座っていたフランとパチュリーが動いた
「フラン」
「うん。わかってるよ」
パチュリーさんが魔法を詠唱し、何かに備える
何を詠唱しているかは、魔法の心得がない僕にはわからない
そして、もうひとつ、フランだ
その小さな身体に狂気と力を募らせていく
小さな身体にどれだけの力が宿っているのかは、正直、想像もつかない。
「見つけた」
その声は聞いた事のある声だった
八雲紫
僕に、幽々様の、妖夢を助ける術を教えてくれた賢者
1回だけ、見たことのある、空間が裂け、スキマと呼ばれる道が開かれた
中から出てくるのは、八雲紫、本人
「向かえに来たわ、夢魂爽歩」
「紫・・・さん?」
「きゅっとして、どかーん!」
その瞬間、空間が爆ぜた
「全く。痛いものだね」
紫さんの次にやってきたのが、やはり、藍さんだった
左手が血まみれになっている
多分、先ほどの紫さんに対してのフランの攻撃を、庇ったものだと見えた
半狼化しているおかげで、動体視力も良くなっていた僕には見えた
「藍、ありがとう。その子、連れて帰ったら、すぐに治療してあげるから、少し待ってなさい」
「ありがとうございます」
「さぁ、夢魂爽歩君。向かえに来たわ」
僕に近づき、その手を僕の頬に伸ばそうとした、瞬間、バチリと紫さんの手を何かが弾いた
「爽歩!逃げなさい!」
「!?」
「結界・・。境界を操る私には甘いわね」
地面にスキマが開き、そこから藍さんの手が伸び、僕の脚を無理矢理引っ張り、スキマの中に連れ込む
本能的にマズイと感じ、僕は地面に爪を立てた
「さっさと・・放してくれないかなっ?」
藍さんは渾身の力で脚を引っ張っているらしく、だんだんと床に立てた爪がギリギリとスキマに引き込まれていく
その間に紫さんがパチュリーさんの結界を破り、その手で、僕の手を床から離させた
そのまま僕はスキマに向かって落ちていく
その瞬間、中にいた藍さんに思い切り、鳩尾に拳をたたき込まれ、更に、首筋を手刀で頭を揺らされ、僕の意識は闇に落ちた
あと3日でお正月ー
今回、季節イベントとして、決定しましたのは、緑妖想!
お正月限定のものを描きます
本編とリンクさせていない状態で書こうと思いますので、舞台は白玉楼、爽歩は従者の関係でいこうと思います。ぶっちゃけ、関係は異変前の関係ですね。
私の心が砂糖を欲している!
ちょいと迷ってるのですが、両思いで描くか、両片思いの状態か・・・どっちで書こう・・・