東方緑妖想   作:和菓子屋蜜柑

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・・・どうも、こんばんは。
和菓子屋蜜柑デス
ほんと、遅くなり申し訳ない。もう、体調崩すわ、メンタル弾け飛ぶ、でさんざんでした。リアルも忙しい(震え声
本当に遅れて申し訳ない



狼と庭師と妖怪の賢者と

結界に少しの傷が入り、罅が生じた

それは、火事場の馬鹿力だったのかもしれない

妖夢の今の力ではなく、今後この先厳しい修行の上で会得されるだろう、最高の剣技

 

「なっ・・・!?」

 

これには、八雲紫も驚いたようで目を見開いていた

 

「っぁ・・・爽歩さん・・・絶対に連れ戻して、見せます・・そしたら、白玉楼の家事を1日全部やらせて反省させますからっ・・・」

 

 

疲労困憊

 

まさにこの言葉が今の妖夢にはふさわしい

結界と衝突する度に妖夢の身体は傷つき、体力は奪われていく

しかし、それらと逆に高まるものがあった。そう、それは、集中力。

 

「待っててくださいね、絶対に、連れ戻して、地獄(白玉楼)に放り込んであげますから」

 

ゾクッ

 

(この状況だけど、どうしよう、あっち(白玉楼)に帰りたくないかも)

 

でも、僕の気持ちは決まっていた

紅魔館で少しの期間だけど居させてもらって、僕の居場所はここじゃない、そう、感じた

願わくば、僕の一番の少女(妖夢)と、成り行きで決まったけど、今は自分で定めた僕の主(幽々子)の元へ帰りたい

 

「爽歩さんっ!一緒に、帰りましょう!!」

 

再び妖夢が剣を振るう

今まで邪魔な力が身体に加わり出来なかった動作で、今は、極限の疲労と集中力により、身体の力が良い意味でぬけて、自然体で刀を振るえるようになっていた

 

キィン

 

酷く、澄み切った音。

それは、いつか目指した音の続き。

妖夢の楼観剣が八雲の結界を断ち切った

 

「爽歩さん」

 

帰りたいけど、こんな・・・。僕は・・・帰る資格なんて・・・

 

 

妖夢がそのまま手を伸ばす

結界に弾かれた衝撃で洋服もボロボロな状態。全身は打ち身による打撲痕。決して綺麗な状態とは言えないだろう

それでも、妖夢は笑って手を伸ばした

帰ろう、と

 

・・・僕は、僕は、帰りたい

 

自然に、手は伸びていた

 

「帰りましょう」

 

ゆっくりと指先がふれた

感じるのは、温かさ

いつの間にか、狼化は解除され、人としての姿に戻っていた

 

「よう、む・・・」

 

「爽歩さん、帰りましょう」

 

「・・・うん」

 

今度はしっかりと、妖夢の手を握り替えした

僕よりも、小さなその手は、剣ダコが出来ており、固いが、柔らかく、落ち着いた

 

立ち上がろうとした、瞬間、ジャランという金属の鎖のような音がした

それは、八雲紫からされた首輪から繋がる鎖

人柱となる鎖

 

主の元へ、好きな人の元へ帰る覚悟は決まった

しかし、そこには物理的な壁が立ちはだかった

八雲紫の術。

 

妖夢もその鎖を剣で切ろうとしてくれるが、体力も限界で、先ほどの力はもう出せないだろう

人に戻った事で、僕も自分の剣で鎖を断ち切ろうとするが、ただ、火花を散らすだけで鎖はびくともしなかった

 

 

くそ、くそ

帰るって、きめたんだ

帰るって、決めたんだ!あの場所へ!

 

「無駄よ。夢魂爽歩。結界が破られたのは驚いたけど、それは私の意志がないと外せないわ。無理に外そうとすると首が取れるかもしれないわよ」

 

八雲紫は扇子を広げ口元を隠して言った

僕はそれを睨み付け、

 

「僕は・・・っ!!帰るって決めたんだ!!」

 

人化の最後まで持っていた鈴音を使い、鎖に突き立て鎖の破壊を目指す

しかし、鎖は八雲紫がつけたもので、ただの鎖ではなく、刀を突き立てたくらいでは、全くビクともしなかった

何度も、何度も、鎖に剣を突き立てる

妖夢は何度でも立ち向かってきた。僕がここで負けるわけにはいかない

 

「くそっ・・・きれろ!切れろよ!!」

 

なんども、なんども、なんども

 

響くのは、金属が違いに響き合う音

 

「・・・滑稽ね」

 

静観していた八雲紫が呟く

 

「今更、主の元に帰ろうとするの?」

 

「約束したんだ!!」

 

「一度捨てたのに?」

 

「一度、一度捨てたからこそ・・・失ったものの大きさがわかったんだっ!!」

 

主と、好きな人を自分から捨てた僕には、ぽっかりと喪失感と後悔だけが残った。

ブラックな仕事場と比べ、暖かなあの場所は、僕にしっかりと居場所をくれた

流浪な師匠に拾われた孤児だった僕も、根無し草

でも、もう、あの温かさを知り、大切なものをshった僕には、失ったものが大きくて、昔のようにはもどらなかった

 

「僕は・・・僕は、白玉楼に帰るっ!!例え、許されなくても、僕は、あの場所に居たいっ!!」

 

力一杯に、鎖のついた首輪を引っ張る。先ほど、八雲紫から、首がとれると言われたが関係ない

ガシャン、と一際大きな音をたてながら、僕は首輪をぴっぱった

 

「そこまでよ」




クライマックスで突っ走れるとイイナー



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希に緑妖想の事とか、月咲想の事とか、さっちゃん可愛いとか、呟いてる可能性あります
それにしても、意外とフォローしてくださった方が多くて、本当に感謝です
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